水泳

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Thomas Eakins (1844–1916)画、Swimming
水泳をする子供たち(バングラデッシュ、2010年)
健康法やリラクセーションとしての水泳

水泳(すいえい、英:swimming)とは、の中を泳ぐこと[1]。「みずおよぎ」とも[1][2]

概説[編集]

競技娯楽としておこなわれる[2]。また水泳は健康法として行われたり、リハビリの一環として行われることもある。

水泳は全身の筋肉を使った運動であり、水圧によるマッサージ効果によって全身の血行が促進されることから、健康維持に有効な運動として注目されている。また、浮力によって重力による負担が軽減されるため、ジョギングなどで起きやすいヒザなどへの故障が少ないことから、リハビリテーションとしても積極的に活用されている。運動時における熱中症の可能性がとても低い(水中での運動をしている限り、熱中症の可能性はとても低いが、水中以外で補強運動などが行われる場合は他の運動時並の注意が必要[3])ことから暑いときの運動としても取り入れられている。

行われる場所
1896年のオリンピックの水泳競技

近年になるまでプールというものは基本的に普及していなかったわけであり、人類の歴史で見れば、そちらのほうがはるかに長く、一般的であり、水泳は、基本的には川・湖・海などで行われてきた歴史を持つ。プールが普及していなかった時代、競技も河川・湖・海などを区切って行っていた。現代ではプールが普及してきたので、競技としての水泳は、プールで行なわれるものが多い。が、トライアスロン競技の中の水泳は海などで行われる。河川などでは現代でもかわらずさかんに娯楽としての水泳が行われている。(海で泳ぐ場合は特に「海水浴」とも言う。) 現代の日本では、小・中・高校ではプールが整備されている学校が多く、現代日本の子供たちの多くはプールに慣れている。世界的に見ると(先進国以外では)学校にプールは無い、ということは多い。プールは多大な建設費と維持費がかかるからである。

競技[編集]

「水泳」も「競泳」も英語では同じ「swimming」と訳すことや競技としての歴史から、単純に「水泳」という場合には「競泳」のことを指す。[要出典][誰?]オリンピック世界水泳日本選手権において、「水泳」という場合には、競泳飛込競技水球シンクロナイズドスイミングの4競技(種別)を指す。 『同一の競技連盟(国際水泳連盟日本水泳連盟)によって統轄されていることからだ[要出典]』と言う[誰?]。 もっとも、これらは開会などの日程や会場が異なることや競技性の違いから、一般的に別のスポーツ競技とされる。[1]

競泳は定められた距離を泳ぎきるのにかかる時間を競うものである。個人種目としては、自由形(通常はクロール、略称Fr)、平泳ぎ(略称Br)、背泳ぎ(略称BaまたはBc)、バタフライ(略称BuまたはFly)の4つの泳ぎ方(泳法)と、4つを順番に全て行う個人メドレー(略称IM)がある。団体種目としては、4人で交代に泳ぐリレーがあり、4人とも自由形で泳ぐフリーリレーと、それぞれが背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ・自由形の順に泳ぐメドレーリレーがある。距離も様々なものがあり、最短 25m から最長 1500m まで存在する(平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライは最長200m)。使用されるプールには片道 50m の長水路と、片道 25m の短水路があり、公式にはそれぞれ別の記録として扱われる。泳ぐスタイルやスタート、ターン、リレーの引継ぎなどには細かい規定が定められており、違反すると失格となる。第1回オリンピックから存在し歴史が深く、世界的に競技人口が多いメジャーな競技とされている。また、オリンピックのみ遠泳の競技であるオープンウォータースイミングも競泳の中に含まれ、正式種目となっている。競泳を行うスポーツとして、近代五種競技トライアスロン(厳密にはオープンウォータースイミングを行う)がある。

飛込競技は高い位置にある台から水面に向かって飛び込み、その過程の演技などを競う競技である。板飛込みと高飛込みに大別され、それぞれ高さによって数種目に分けられる。

水球は7名ずつ2チームで行う球技で、相手のゴールボールを入れることを目的とするものである。プールの底に足をつけてボールを扱うことは反則であるため、常に立ち泳ぎをしながらゲームを行う。

シンクロナイズドスイミングは個人あるいは団体で、水中での演技を競うものである。女子のみが行われることが多いが、2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』のヒットにより「男のシンクロ」も知られるようになった。

オープンウォータースイミングは海・川・湖など自然の水の中で行なわれる遠泳の競技である。天候や潮汐、生物など外部からのさまざまな影響を受けやすいため、より速く泳ぐという技術ばかりでなく、危機管理も含めて自然の中で泳ぐための知識や経験も必要とされる。世界オープンウォータースイミング選手権では、男女ともに5km、10km、25kmで競技が行なわれている。また、オリンピックのみ競泳の種目に含まれている。

日本泳法は技の完成度を競う公式大会として、毎年夏に日本泳法大会が行われる。日本水泳連盟公認12流派が集う全国大会である。

以上のほか、水泳とかかわりの深いスポーツは多く、例としてサーフィンライフセービングスキューバダイビングなどのウォータースポーツが挙げられる。

教育[編集]

Template:Globalization 日本では古くは武術の1つ(水術)ともされた。

体育では小学校低学年水遊びの授業、小学校中学年で浮く・泳ぐ運動の授業、小学校高学年中学校高等学校で水泳の授業が行われる。

また、民間の商業施設としてスイミングスクールが数多く開設されており、日本においては水泳競技の有力選手を輩出する組織となっている。

また、競技としてだけではなく、水難事故に備えた着衣泳の訓練なども行われている。また、日本古来の泳ぎかた(日本泳法古式泳法)の伝承、海での遠泳寒中水泳なども教育訓練の一環として行われている。

装備[編集]

一般には、水泳を行う際は、水着を着用し、場合によっては水泳帽子やゴーグルを使用する。他に、抵抗を増し推進力をつけるためのパドルフィン、浮力を得るためのビート板プルブイなどを使うことも多い。また、フィンスイミングなどではシュノーケルやアクアラングなどを使用することもある。

泳ぐ動物と泳がない動物[編集]

泳いでいるカモ
泳ぐリス

動物によって陸・海・空と生息域や移動手段は様々であるが、全ての動物は泳ぐ動物から進化していったためほとんどの動物は生まれつき泳ぐことができると言われている。しかし、ヒトゴリラなどの霊長類の一部は泳ぎが苦手な稀な動物であり、泳げるようになるには訓練が必要とされているが、地球の70%が海であり、陸地にも川や湖、池が多く存在することから、二足歩行を始めた原始時代から生活を維持していくために川や海などに棲む魚貝類の捕獲、移動のための川の横断、水難からの避難などによって水泳を行っていたとされており、ほぼ全ての動物は潜在的には水泳ができるとされている。泳ぎができない人間のことを日本語では俗に「カナヅチ」という(参照)。

脚注[編集]

プールで潜る少女
  1. ^ a b 広辞苑第六版「水泳」
  2. ^ a b 大辞泉「水泳」
  3. ^ 水泳の水分補給「熱中症、熱射病、日射病のHP」


関連項目[編集]

外部リンク[編集]