スピードスキー

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スピードスキーとはスキー競技のひとつで急勾配の斜面を滑り降り時速を競う競技。

かつてはイタリア語のChilometro Lanciato からキロメーターランセとも呼ばれた。

ルールは、スタート後300メートルから400メートルほどの助走区間をほぼ直滑降し、その後の斜面に設置された100メートルの区間の平均速度を計測するというものである。そしてそこで最も平均速度の速い者が勝者となる。

200km/h以上という極めて高速で短時間の直滑降を行うため、選手は空気抵抗を減らすべく特殊形状のヘルメット、コーティングされた通気性のないスーツを着用し、ふくらはぎの部分には整流の為のスポイラーを装着する。また、雪面から顎までの高さが30~40cm程度という極端な前傾姿勢を取る。ターンの必要がないことと雪面との摩擦熱に対応するため、スキー板も専用の物が使われる。

現在の世界記録は、2006年にイタリアのシモーネ・オリゴンSimone Origone)が記録した251.40km/h、日本記録は久住和永1997年にフランス・レザルクで記録した241.611km/hである。

1992年アルベールビルオリンピックで公開種目として採用されたが、スイスの選手が練習中に雪上車と激突し死亡する事故が発生、そのスピードによる危険性などから現在も正式競技となるには至っていない。しかしながら、現在でもワールドカップが行われるなど欧米を中心に根強い人気を誇っている。

関連項目[編集]

  • 森下勝 - 1970年の世界スピードスキー選手権大会(イタリア・チェルビニア)で世界記録183.392Km/hで優勝
  • 三浦雄一郎 - 1964年チェルビニア・キロメーターランセで172.084km/hの世界記録を出すが直後にやぶられる。同年の記録は174.757km/h
  • 久住和永 - 日本人初の200キロ超えを記録、1997年にはフランスのレザルクで日本記録(当時世界暦第3位)となる241.641Km/hを記録し、「音速のサラリーマン」の異名を持った。
  • 山﨑香里 - 旧姓田村。1999年のフランス・レザルクでのプロ世界選手権で日本人女子として初めて200キロを超える209.059km/hを記録。2006年の同大会では212.64km/hと記録を更新した。
  • 清水アキラ - 元国体スキーヤー。163.089km/hの記録を持つ