ラリー

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ラリー (: Rally) とは、自動車で決められた道路区間において、指定されたスピード時間を達成できるように走り、その誤差に応じて減点方式で順位を決める長距離競技[1]

ラリーを直訳すると「再び集まる」という意味であり、その起源は中世の騎士が各地から戦場へ集結する行動とされる[2]。世界初の国際ラリーはモンテカルロで行われた[2]

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特徴 [編集]

レースと異なり基本は速く走ることを競うものではない。運転を担当する選手 (ドライバー) と道案内などを担当する選手 (ナビゲーターまたはコ・ドライバー) の2人1組で車輌に乗り込む。主催者側からルートマップ (コース図) が与えられ、それをもとに、指定された速度から導き出される通過時刻どおりにチェックポイントを通過し、そのプラスマイナスの誤差の少ない者が勝者となる。 チェックポイントは路面に白線などで表示されるが、その場所は競技者に事前に知らされない。たとえば、緩いカーブを曲がった先に突如として現れたりし、走行するコースも平坦とは限らないため一定の速度を保つことは難しい。このためラリー競技は参加する選手に、チェックポイントの場所の予想や正確な走行距離の管理、計算した時間通りにチェックポイントを通過する能力などを要求する。

ただし、スペシャルステージ (SS) と呼ばれる区間と、ハイ・アベレージ区間 (高速走行区間) と呼ばれる区間は、事実上のタイムトライアルと位置づけられる。スペシャルステージ区間に指示速度は無く、目標タイムは0秒。したがって、この区間を通過するのに要した時間が減点される。ハイ・アベレージ区間は追いつくことの困難な速度を指示される。 世界ラリー選手権や、全日本ラリー選手権をはじめとする日本国内の上級ラリーの場合、リエゾンと呼ばれる移動区間以外は、すべてスペシャルステージのタイムトライアルである。 なお、ハイ・アベレージ区間はしばしば「ハイアベ区間」と略される。

レースと違う点は、完全に閉鎖されたサーキットではなく一般的な公道や私道を用いて行う。安全のため競技中は封鎖することが多い。

ラリーとラリーレイドの違い [編集]

ラリーは基本的に「道」を走る競技であるのに対し、ラリーレイドは「荒野」を走ることを基本としており、その他競技の形式やルール面で多くの差異が存在する。日本ではメディアを中心によく誤解・混同されているが、ダカール・ラリー (通称パリダカ) はラリーレイド競技のひとつであり、本項で述べているラリーとは別形態の競技である。

ラリー形態 [編集]

日本 [編集]

  • アベレージラリー

日本自動車連盟の公認する日本国内のラリーにおいては、1度のイベントで数本のSSが設定され、それに加えてSSとSSの間の移動区間において、与えられた指示速度に対して如何に正確に走れるかを競う形式が一般的である。その場合、SSタイムの合計と、移動区間における誤差減点を通常1秒=1点と換算して総計し、その点数が少ない順で勝敗を決する 。 なお、SSが設定されず、移動区間の正確さのみで競う形式のイベントも、初級ラリーを中心に存在する。

  • スペシャルステージラリー

全日本ラリー選手権や地方選手権が採用。SS (スペシャルステージ) のタイム差で争われ、リエゾン (移動区間) のペナルティーも加算される (1分=1秒換算)

指示速度の算出 (アベレージラリー) [編集]

競技車輌とオフィシャル側の計測車輌の間にはトリップメーター誤差が存在する。これは、タイヤの減り具合や空気圧、トリップメーターの製造時誤差などに起因し、そのまま競技を行うと、それぞれ車に計測距離の違いが生じる。これを修正するため、スタート地点からある程度の距離にOMCP (オド・メーター・コントロール・ポイント) と呼ばれる地点が設けられる。この地点にてオフィシャル車両の計測した距離と競技者車両の誤差を校正して、OMCP後の区間の計測距離を補正する。

ルートマップ上のOMCP地点には、オフィシャルが計測したスタートからの距離が記載されている。 この記載されている距離が、例えば10.0 kmであるのに対して、自車がスタートからこの地点まで来た時のトリップメーターの数字が11.0 kmであった場合、修正係数は 11.0/10.0 即ち1.1となり、自車は指示速度に1.1を乗した速度で走る必要が生じる。

この修正係数及び指示速度の算出には、古くは筆算計算尺歯車式計算機などが用いられた。 クルタ計算機はラリー競技者に愛用された歯車式計算機のひとつである。 しかし、交通戦争などの社会事情からラリーへの風当たりが強くなると、ラリーは指示速度が頻繁に変更される計算ラリーと呼ばれる形態に姿を変えて行き、簡単な算出方法が必要とされるようになった。

この需要に答えたのが、円盤と呼ばれるラリー専用の計算尺であった。これは、互いの角度を固定できる2本の針をもった円盤式計算尺で、まず一方の針をルートマップ上のOMCPの距離 (先の例の場合 10.0) の目盛りに合わせ、もう一方の針を自車がこのOMCPまでに走った時点でのトリップメーターの距離 (先の例の場合 11.0) の目盛りに合わせて、2本の針の角度を固定する。その後、最初の針を指示速度の目盛りに合わせると、もう一方の針が指す目盛りの速度が、自車が走行すべき速度になるというものであった。

しかし1980年代にトリップメーターと計算機が内蔵された専用のラリーコンピューターが出現し、これらの算出用具を一掃した。それ以降のラリー競技においては、ラリーコンピューターは必需品となっている。

脚注 [編集]

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関連項目 [編集]

外部リンク [編集]