ワークス・チーム
ワークス・チームとは、2輪及び4輪の自動車等製造会社が、自己資金でレース参戦する場合に、そのチームを指す名称。ワークス・チームの対義語はプライベート・チーム(あるいはプライベーター・チーム)。
英語の "Works team" に由来する語だが、英語で "Works team" とすると、企業の参画するスポーツチーム全般(いわゆる「実業団」)を指し、モータースポーツにおける語としては "Factory-backed" が用いられる。ワークス・チームと同義の言葉として「ファクトリー・チーム」という言葉が使用される場合もある。
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解説[編集]
ワークス・チームは自社が開発製造したマシン(ワークス・マシン)を使用してレース活動を行うが、それだけそのマシンについて熟知しているため、性能アップのための改造(チューニング)などに関し有利な場合が多い。プライベート・チームは、メーカーが製造したマシンを購入してレース活動を行う場合が多く、メーカー(ワークス・チーム)に比べてマシンの素性などについての情報量が劣っている場合が多い。そのため一般的に、ワークス・チームはプライベート・チームよりも好成績を収めることが多い。
広義では、タイヤメーカーや自動車用の部品メーカー(主にブレーキパッド、オイルなど)などが自社製品の技術開発並びにプロモーションを目的に、自社で資金を負担しレーシングチームを運営したり自社製品を無償でチームに供給したりする場合も「ワークス・チーム」と称することが多い。
ワークス・チームと密接な関係にあるプライベーター・チームには、ワークスマシンが貸与される場合もあり、そういった場合は『セミワークス』あるいは『サテライトチーム』などと呼ばれる。ワークスマシンの貸与は、無償の場合もあれば、高額な料金が発生している場合もある。
フェラーリとスクーデリア・フェラーリの関係のように「レース参戦が主目的の会社が市販車も製造・販売している」あるいは「レーシングチームの方が母体となる企業より規模が大きい」ような場合も、通常ワークス・チームには含めないことが多い。
一方でワークスカーの開発・製造に深く関与しているものの、自社によるレーシングチームの運営は行っていない企業もあり、これらをワークス・チームに含めるかどうかについては意見が分かれるなど、ある企業やチームを「ワークス」と称するかどうかの線引きには曖昧な部分がある。
全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)においては、大手チューニングパーツメーカーが主体的に参戦を行っているものをワークス・チームと呼称することが多い。
主なワークスチーム[編集]
四輪[編集]
現存するチーム[編集]
以下の企業については、現在自社でのチーム運営を行っていないため、ワークス・チームに含めるかどうか議論がある。
- ルノー - ルノー・スポール[1]
- 本田技研工業 - ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント
- トヨタ自動車 - トヨタ・レーシング・ディベロップメント[2]、トヨタ・モータースポーツ(旧トヨタ・チーム・ヨーロッパ、トヨタF1)
- 富士重工業 - スバルテクニカインターナショナル
以下は自動車メーカーではないがワークス・チームと呼称されることが多い。
かつてのワークスチーム[編集]
既に消滅したチーム、あるいはチームとしては現存するが資本関係の変化によりワークスから外れたチーム。
- マツダ - マツダスピード
- フォード・モーター - ジャガー・レーシング
- 日産自動車 - 追浜ワークス、大森ワークス(現NISMO)
- 本田技研工業 - ホンダ・レーシング・F1チーム、ホンダ・レーシング・ディベロップメント
- 三菱自動車工業 - ラリーアート[4]、MMSP
- ヤマハ発動機 - イプシロン・テクノロジーUK[5]
- アルファロメオ - アルファ・コルセ(ドイツツーリングカー選手権・第1期において)
- メルセデス・ベンツ(ダイムラー) - AMGメルセデス(同上)、マクラーレン[6]
- BMW - BMWザウバー
- ルノー - ルノーF1
- スズキ - スズキスポーツ[7]
二輪[編集]
- 本田技研工業 - ホンダ・レーシング(レプソル・ホンダ)
- ヤマハ発動機 - フィアット・ヤマハ
- スズキ - リズラ・スズキ
- 川崎重工業 - カワサキ・レーシングチーム
- ドゥカティ - ドゥカティ・マルボロ
- MVアグスタ - MV Agusta Spa