サーキット

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サーキット(Circuit)とは、モータースポーツのために建設された周回路と、付随施設の総称。名前の通りクローズドコースであり、一般的には舗装路の施設に対してのみこの言葉を使う(サーキットと通称された浅間高原自動車テストコースは未舗装であった)。ジャンピングスポットなどの障害設備のある未舗装路(ダート)で行う競技(ダートトラックダートトライアルフラットトラックモトクロス等)ではこの言葉は使われない。

一部メディアや個人の表現などに「サーキット場」と表記されることがあるが、これを日本語訳すると「周回“路”“場”」として同義語が2つ重なってしまうため、これは誤りとなる。厳密には「サーキット」と表現することが正しいとされる[誰によって?]

スピードウェイレースウェイのほか、トラック)、リンク)と呼ばれることもある。

形態には様々なものがあるが、車両が走行する周回路は、楕円形を基本としたオーバルトラックと、ストレートと幾つかのコーナーを組み合わせたレイアウトを専用にデザインされたロードコース、市街地の一般道を利用したストリートコースに大別される。ロードコースでは、自然の地形を生かし、勾配(高低差)を持つものもある。

前二者と類似のコースは、二輪車自動車メーカー、および関連のコンポーネントサプライヤー、タイヤメーカー、試験機関(団体)などにも「テストコース」として存在する。バンク付きのオーバルコースを「高速周回路」、直線や曲線、起伏を複合したものを「ハンドリング路」などと呼ぶ。これらは原則非公開で、観客席などを持たない代わりに、各種試験のための特殊舗装や不整路面、散水設備などを備えるものが多い。

目次

主な設備 [編集]

コントロールライン [編集]

周回の基準となる線。このラインを通過してから次に通過するまでのタイムをラップタイムと呼ぶ。周回の終わりのことをフィニッシュラインと呼ぶが、ほぼ同義。後述するスターティンググリッドは、4輪と2輪で位置が違う場合もある。

ストレート [編集]

ほとんどの場合、コントロールラインがある位置は長い直線路になっている。この直線路をメインストレートあるいはホームストレートという。また、メインストレート以外で最も長いストレートを指して、バックストレートと呼ぶこともあり、コースレイアウトによってはメインストレートよりも長い場合もある。それぞれ「メインストレッチ」、「バックストレッチ」といった呼び方もある(ストレッチ=「伸びた(直線)」)。ただし、中には鈴鹿サーキットの西ストレートやル・マンサルト・サーキットのユノディエールのように途中にわずかな曲線を持つものや、ホッケンハイムリンクのパラボリカのように全体的に緩やかにカーブしているものもある。この場合でも、直線路と同じようにスロットルを全開に出来るためストレートと呼ばれる。

コーナー [編集]

「角」という意味で、いわゆるカーブのことである。サーキットによりコーナー毎に名前がついていたり、あるいは単に番号で呼ばれたりする。通常、外側の路面をわずかに迫り上げ、カントがつけられているが、この角度をバンク角と呼ぶ。特にバンク角の大きいものをバンクと呼ぶこともあるが(後述)、バンク角のことを単純にバンクと呼ぶこともある。アメリカのサーキットでは、「ターン○○」(丸の中には数字が入る。コントロールラインから数えて、何番目のカーブかを示す)と呼ばれることもある。

シケイン [編集]

ストレートあるいはコーナー途中に、増設コーナーとして設けられている、間隔の狭い複数の曲率半径を持つ小さな複合コーナーであり、その多くはクランク状である。目的はスピードの抑制で、常設のものと選択式のものがある。選択式のものは、本来のコースから分岐して再度合流するよう設置されており、主催者がレースに応じてどちらを通るか決定する。常設のものは、本来直線あるいは一つのカーブだったところに設置するもので、元来コースが存在したところはサンドトラップ(後述)等に置き換えられたり、あるいは最初からシケイン状にコースを作ったりする。

バンク [編集]

スピードを落とさずに曲がることが出来るようにするため、外側を大きく迫り上げた形状のコーナーのこと。オーバルコースでは全コーナーがこれで形成されている。ときにはバンク角が45度を超えるバンクも存在する。斜面を舗装する技術が確立される以前は木製板張りのものもあった。また、オーバルコースそのものをバンクと呼ぶこともある(競輪などでこの傾向がある)。

グリーン、サンドトラップ、グラベルトラップ、タイヤバリア(ストローバリア、スポンジバリア) [編集]

競技中に車両がコースアウトした場合に、コースと観客席を仕切る金網やコンクリート壁にそのまま激突すると、観客を巻き込むなどする危険な事故につながる。そこでこれらの設備を設けてスピードを落とし、激突を防いだり激突の際の衝撃を和らげたりする。グリーンは芝生、サンドトラップは波打たせた砂場、グラベルトラップは砂利または土を敷き詰めた場所、タイヤバリアは専用のタイヤを積んで壁の前(コース側)に並べたもの。場所によっては、タイヤだけではショックを吸収しきれないとして、ウレタンスポンジを併用したものを使用している。グリーンは車両へのダメージは少ないが、減速度も低いため、コーナーに設置する際は大きな面積が必要となる。サンドトラップ、グラベルトラップは、単にグラベルとも呼ばれることもある。ナンバー付き車両での速度域で、グラベルに突入した場合は素晴らしい減速力を持つが、その一方で車両横転の危険性もある。 過去に於いてはストローバリアやキャッチフェンスが多用された。ストローバリアはその名の通り藁の束をガードレールやコンクリートウォールの前に置き衝撃を和らげるものであるが、タイヤバリアやスポンジバリアに置き換えられ、近年では地方の小さなイベント等以外で目にする事はまず無い。 かつてのサーキットの多くではグラベル等が設置されていてもコースとガードレールが非常に近く、コースアウトの際にグラベルで止まりきれず壁に激突してしまう可能性が非常に高かった。そのためグラベルに木の杭を立て網を張り車両を受け止めるキャッチフェンスが設置され、設置場所によっては3重にも4重にも張られたキャッチフェンスも用いられた。 しかしこれは4輪では有効なものであったが、2輪の場合は投げ出された生身のライダーが杭に直撃し怪我をする可能性が非常に高くその危険性も指摘されてきた。近年ではガードレール等を後退させグラベルを拡幅する改修工事が世界各地で積極的に行われたため、キャッチフェンスは次第に撤去され現代に於いて使われることは無くなった。

また、グラベル突入後は、コース上に砂や小石をばら撒かないよう注意してピットに戻る必要がある(サーキットによって運用が異なる。パドックで砂利を落とす・あるいはセッション終了まで待機しグリーン上で前進後退を行なってある程度小石を落とす・など)

エスケープゾーン [編集]

舗装路の外側にある退避路及び退避スペース。ランオフエリアとも呼ぶ。広義にはサンドトラップ等も含む。ストレートの先に大きく減速するコーナーがある場合(例:富士スピードウェイなど)は、減速し切れなかった場合のために、ストレートの延長線上に直線状の舗装路という形で設けられているサーキットもある。

グリッド [編集]

静止した状態からスタートするレースのために、スタート位置を定義する枠(マーク)。それぞれの列は「ロウ」と呼ばれ、特に先頭部分の枠は「フロントロー」と呼ばれる。スタンディングスタートで開始されるレースでは、隊列を整えるためにフォーメーションラップを行うことが慣例とされているが、フォーメーションラップ開始前にはダミーグリッド、終了後をスターティンググリッドと呼ぶ。ローリングスタートで開始されるレースでは、単にスターティンググリッドと呼ぶ。

コントロールタワー [編集]

競技主催者や審判員の部屋がある塔。コース全体が見渡せるようになっている。コントロールライン脇にある。

ポスト [編集]

コース脇の有人監視施設。レース中はオフィシャルスタッフが常駐しており、コントロールタワーと相互に情報交換し、走行車両に対し、フラッグ(レース旗)で、追い越しの指示、事故や路面の状況、緊急車両の有無、タワーからの指令などを伝える。各種フラッグのほか、消火器、オイル処理用の石灰、散乱物除去用のほうきを装備する。隣り合ったポスト同士は目視できる位置にあり、濃霧などでポスト間の視認が不可能な場合、レースは中断、または中止となる。

緊急車両 [編集]

セーフティカー救急車消防車レッカー車などの緊急車両は、レース中はエンジンをかけ、出動準備を整えて待機している。

ピット [編集]

競技車両の整備、修理などを行うスペース。競技中に修理や整備を行うこともあるため、メインコースとはピットロードで繋がっている。通常はメインストレート脇に存在するが、スウェーデンアンデルストープのように、地形の制約などで、まれにそれ以外の位置に存在することもある。なおピットロードは、メインコースからの進入・メインコースへの退出に関しては、速度制限が設けられている。(かつて猛スピードで車両がピットインし、その際にピットクルーやサポートスタッフを撥ねる事故が過去に何度も起きていたため)

パドック [編集]

語源は競馬における下見場。ピット裏にあり、「トランスポーター」(車積載車)と呼ばれる各チームのトレーラーなどが並んでいる。レースウィーク中はこのトレーラー中で、各チームのミーティングが行われることが多い。一般の観客は、「パドックパス」を購入することで、パドックやピットの一部に入ることもできる。

ホスピタリティーエリア [編集]

ピット上やパドック内に設けられる、招待客用スペース。一般客はもとより、プレスの立ち入りも制限される場合があり、スポンサーやVIPらの社交場ともなっている。

パルクフェルメ [編集]

車両保管場。レース前後の車検などはここで行われる。この直上に表彰台があることが多い。

グランドスタンド [編集]

コースで一番大きい観戦用スタンドのことをこう呼ぶ。ほぼ全ての場合、コントロールラインとピットの正面に設置される。

インフィールドセクション [編集]

本来のコースの内側に延伸された地帯のこと。多くの場合は、本来単純な形状であったサーキットの内側に、複雑な形状のコースを延伸して作られる。そのため外周にあたるコースに比べてスロットル全開区間が短く、ドライバーの技量が問われるとされている。オーバルコースのインディアナポリスや、飛行場が前身のシルバーストンのように、単純な形状のものに増設されて設置されることが多いが、インテルラゴスのように、逆にインフィールドセクションが大幅に短く改修されたこともある。

メディカル [編集]

サーキットとしてある一定以上の格式を認定されるためには、走行前のメディカルチェックや、事故により負傷者が出た場合の対応として、ある程度の応急処置ができる医務室、救急車の常備、救急搬送用のヘリポートの設置が義務づけられている。

分類 [編集]

サーキットの設置方法や形状により分類が出来る。しかし、設置方法による分類及び国際自動車連盟(FIA)によるカテゴライズ以外はこれといって明確な判断基準があるわけではなく、ファンや記者、競技者、主催者などの関係者が便宜的に呼び分けるものであり、開催・統括サイドでこれといって明文化された条件によって分類しているわけでもない。

設置方法による分類 [編集]

クローズドサーキット(ロードコース) [編集]

広義には、レース専用の常設コース施設を指す。その常設のサーキットの中でも、オーバルでなく複数のカーブ・ストレートを組み合わせたタイプのサーキットを、普遍的にこう呼ぶ。欧州起源のフォーミュラレースは、多くがこのロードコースタイプのサーキットで行われる。基本的に、競技車両以外の走行が認められない事から「クローズド」と呼ばれる。

路面にはミューの高い専用舗装が施され、レースに適した路面状態となっている。また、コースに沿ってセーフティゾーンバリア等の安全施設を設置し、常時救急体制を備えることで、安全性が高められている。

後述する市街地コースと対比する場合はロードコースと呼ぶ。

仮設サーキット(市街地コース、公道コース [編集]

開催されるレースのために、一般の公道を一定期間封鎖して競技を行う場合、主催者が公道を借り切ってフェンス等を設置することで作られた臨時サーキットを『ストリートサーキット』と呼ぶ。通常の場合、サーキットは騒音対策のために郊外に位置することが多いが、ストリートサーキットは逆に集客などの都合で繁華街に設置されることが多く、この場合は『市街地サーキット』とも呼ばれる。

市街地という特性上、路面のミューは低く、建造物で見晴らしは悪くコースはガードレールに囲まれている為、一発のミスでリタイアする可能性がロードコースより高くなっており過酷である

モンテカルロ市街地コースギア・サーキット が有名。

日本国内では、小樽市の「小樽グランプリ構想」が内閣府の地域再生計画で認定され、チャンプカー誘致活動が行われていたが、チャンプカーの消滅により頓挫している。

複合型、その他 [編集]

ル・マン24時間耐久レースが行われるサルト・サーキットは、公道と常設のサーキット部分を組み合わせたコースである。F1で有名なベルギースパ・フランコルシャンもかつては同様であったが、旧公道部分の脇にバイパスが設けられ、現在は完全なクローズド・サーキットである。

オーストラリアメルボルンアルバート・パーク・サーキットカナダモントリオールジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、ふだん一般に解放された公園内の道路である。また、インディカー・シリーズのエドモントン・インディでは、エドモントン市中央空港滑走路を利用した特設コースでレースが行われている。

F1ラスベガスGPは、ホテルシーザースパレス駐車場の特設コースで行われていた。

ドイツユーロスピードウェイ・ラウジッツは、オーバルコースとロードコースの他、サーキットに併設されたテストトラックを組み合わせる事によって、数種類のコースレイアウトを設定する事が可能な設計となっている。その為、それぞれのコースに連絡路が設けられている。

FIAによるカテゴライズ [編集]

FIAでは自動車レースに使用するサーキットを、サーキットの規模や付帯設備などの状況により以下のように分類している[1]。グレード1Tを除き、上位グレードのサーキットは下位グレードの全てのレースを開催することが可能。

なおこれらのグレードの取得のためにはFIAによる査察を受ける必要がある。国内格式のレースを開催するには、日本の場合日本自動車連盟(JAF)による公認を取るのみでよいため[2]、日本国内でFIAのグレードを取得しているサーキットはごく少数(2009年現在は7箇所)に限られる。

グレード1 [編集]

F1を開催できるグレード。

グレード1T [編集]

F1のテスト走行を実施できるグレード。本グレードのみ他のグレードに対する上位互換性を持たないため、下位グレードのレースは開催できない。

グレード2 [編集]

排気量2500cc以上のエンジンを搭載したフォーミュラカーのレース(F1を除く。主にGP2F3000等)、同じく排気量2500cc以上のエンジンを搭載したスポーツカー(主にプロトタイプレーシングカー)レース、FIA GT選手権などを開催できるグレード。

グレード3 [編集]

排気量2500cc以下のエンジンを搭載したフォーミュラカーのレース(グレード1・2に該当するカテゴリは除く)、同じくスポーツカーレース(グレード2に該当するカテゴリは除く)を開催できるグレード。

グレード4 [編集]

排気量2000cc以下のエンジンを搭載したフォーミュラカー(主にF3)及びスポーツカーのレース、並びにグループAグループNのレースを開催できるグレード。

グレード5 [編集]

代替エネルギー自動車のレースを開催するサーキットのためのグレード。

グレード6 [編集]

オフロードレース用サーキットのグレード。

形状による分類 [編集]

ヨーロピアンサーキット [編集]

多数のコーナーと長短様々な直線の組み合わせで作られた、テクニカル指向のクローズドサーキット。通常、モータースポーツで単にサーキットといえば、これを指す。ラリーとヨーロピアンフォーミュラを統括するFIAの規定に沿った国際格式のサーキットの大部分は、これにあたる。

フォーミュラカー、ツーリングカーGTカー、一般車両など様々な車両によりレースが開催される。使用時の周回方向は、計時施設やコース形状・安全対策等の理由から、基本的に片方向に定められている。ただし、一部のレース、あるいはレース以外のイベント時・テスト等はこの限りではない。方向が定められている場合は、北半球では多くの場合は右回り(時計回り)であるが、南半球および北米では左回りも多見される。

オーバル [編集]

オーバル楕円形)、またはそれに類似したコース形状をもつ。アメリカに多数存在し、アメリカ型のモータースポーツの花形である。詳しくはオーバルトラックを参照。

ドラッグレーストラック [編集]

ドラッグレースDrag racing)、国内では通称ゼロヨンを実施するためのレース場。狭義のサーキットには含まれないが、レースを開催する場所という意味ではサーキットの一種である。

1/4マイルもしくは400m、あるいは1000mのものなど様々なものがあるが、平坦な直線にスタートラインとゴールライン、レース用の設備、そして観客用スタンドから構成される。その他の付帯設備は規模や施設差が大きいが、基本的にサーキットであることには変わらない。

日本ではかつて初期のモータースポーツに於いてはアメリカ式のオーバルサーキットが主流であったが、後にロードコースが主体となり、後にツインリンクもてぎが開業するまでオーバルは重視されなくなっていた。

路面による分類 [編集]

オンロードサーキット [編集]

路面がアスファルト、コンクリート等のいわゆる道路然としたもので舗装されたサーキット。通常、単純にサーキットといえば、ほぼ例外なくこちらを指す。

オフロードサーキット [編集]

路面が土、砂等で形成されたサーキット。トラック・コースなどと呼ぶ場合が多く、サーキットとは呼ばないことが多い。多くの場合、円または楕円形然とした単純な形状であるか、8の字状である。アメリカやスペインには多数点在し、バギーや改造市販車でアマチュアレースが行われることが多い。

その他、トライアルやラリー競技に使用する周回コースは、サーキットと同様の目的があるにもかかわらず通常はサーキットと呼ばれない。おおむね、カーブや緩やかな上り下り以外の、段差・山や水濠・各種トラップなどの障害設備があるかないかで、サーキットと呼ぶかどうか分かれる。

大きさや設備による分類 [編集]

フルサーキット [編集]

一般に国際競技を開催できる規格を満たしたサーキットを指し、十分なポストやセイフティゾーン(グラベル、バリア等)を備え、パドックやピットなども充実している。コース長さは5キロメートル以上であるのが普通である。競技を開催する関係で大きな観客席を備えている。設備の関係で利用料金が高額になりがちである。

ハーフサーキット [編集]

あまり使われない用語であるが、一般に国内競技を開催できる規格を満たしたサーキットであり、かつ、コース長が2キロメートル程度のものを指す言葉である。ハーフサーキットの条件を満たすコースとして筑波サーキットが有名である。

ミニサーキット [編集]

一般に、レースを開催するための規格を満たさないコース。従って公式なレースを開催することはできないが、非公式レース(いわゆる草レース)や走行会を開催したり、趣味でコースを走ったり、車両テストに使用したりといった用途に使われる。近年ではドリフト走行イベント(D1GPドリフトマッスル等)の公式競技会の会場に使われることも増えている。一般に、コースは500メートルから1キロメートル程度と短いものが多い。設備が少ないことやコースが短いことなどから使用料金が安く、気軽に使用できることが最大の特徴であるが、十分な数のスタッフがそろっていない場合もあり、利用者自身が配慮を必要とすることもある。

使用目的による分類 [編集]

カートコース [編集]

レーシングカート専用のコースである。コース幅が小さく、安全設備も簡単であり、四輪車両(フォーミュラカーを含む)や大半の二輪車両の走行には向かない。50cc程度の二輪車でも走ることができるコースもある。設備が簡単であることから使用料金が安く、またカート等をレンタルできることが多いために気軽に楽しむことができる。

その他 [編集]

その他、明確な分類でなかったり、特定の形状のものに対して「~型」と呼ばれるなど、ある意味曖昧なサーキットの分類について以下の通り説明する。

ストップアンドゴー [編集]

ストレートと回転半径の小さいコーナーとが繰り返されるサーキットのことを、運転中にスロットル全開とフルブレーキを繰り返すことからそう呼ばれる。

ミッキーマウスサーキット [編集]

英語のスラング「ミッキーマウス」には「つまらない」や「退屈な」という意味が込められており、ドライバーにとって単調で面白みのないサーキットを揶揄してこう呼ばれる。細かいコーナーが続き、長いストレートがないサーキットがこう呼ばれることが多いため、そのようなサーキットを指す言葉と誤解されがちだが、実際にはオーバーテイクが困難で、これと言った見せ場のないサーキットに用いられる。

その他、平均速度やアクセル全開率、ブレーキ頻度等の傾向からハイスピードサーキット、テクニカルサーキットなどの分類も用いられるが、形状による分類以上に明確な基準はない。

サーキットの騒音問題 [編集]

サーキットの周辺に住居がある場合は、サーキットの競技車両が発生するマフラー排気音、ブレーキ音、タイヤの摩擦音などが騒音発生源となり、著しく住環境を破壊する。日本ではサーキットの騒音を規制する法規制はない。サーキットが周辺地域住民と騒音でトラブルになるケースが多く、サーキットの建設には十分に地域環境を考慮した場所を選択する必要がある。

関連項目 [編集]

脚注 [編集]

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  1. ^ 詳しくはFIA International Sporting Code Appendix O(英語版日本語版(JAFによる翻訳))を参照。
  2. ^ JAF国内レーシングコースの公認に関する規定