ラリーレイド

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ラリーレイド(: Rally Raid)は、砂漠ジャングル、山岳地帯などの道路が整備されていないような環境を走破する、耐久レース的側面が強いモータースポーツである。クロスカントリーレイド(: Cross Country Raid)とも呼ばれる。

概要[編集]

ラリーレイドのひとつダカール・ラリーでは、20日ほどもかけ1万キロ以上も走行する。MOTO(オートバイ)、AUTO(自動車) 、CAMION(トラック)の3カテゴリがあり、バギーなども参加。

ラリーレイドの競技としての特徴のひとつは、競技期間が最長で2週間近くにも及び、またコースを事前に試走することも事実上困難であることから、ドライバー・ライダー(四輪の場合はナビゲーターも含む)は、主催者から与えられた「コマ図」(途中通過を義務付けられたチェックポイントを示した図。「ルートブック」とも)とGPSを駆使し、半ばアドリブで走行ルートを選択する必要があることにある。これは、例えば世界ラリー選手権(WRC、ラリーレイドではない、「ラリー」)では競技が通常せいぜい3日間程度で、コースもあらかじめ規定され、事前に試走(レッキ)を行いペースノートを作成した状態で走行することが可能なのとは大きく異なっており、両者は競技性が大きく異なる、と見なされているのである。さらにダカール・ラリーでは途中「GPS使用禁止ステージ」が設けられることもある。

これらの要因からラリーレイドでは、路面状況や前後の車両の動向などをドライバー・ライダー・ナビゲーターが把握した上で瞬時の判断を求められるケースが多く、通常のラリーと比べて、より経験が重要視される。実際ダカール・ラリーで優勝争いに絡む人間は、レーシングドライバー・ライダーとしては比較的高齢な者が多く、篠塚建次郎カルロス・サインツのようなWRC経験者だけでなく、ジャン=ルイ・シュレッサーロビー・ゴードンのようなサーキットレースからの転身組も少なくなく、中にはリュック・アルファンナサール・アルアティヤのように他のスポーツからの転向(もしくは掛け持ち)組すら存在する。競技クラスによっては、菅原義正のように六十代になってもなおクラス優勝争いを展開する場合もある。

車両としては、ラリーレイドでは、無給油で数百kmを走破する必要があり「燃料タンクの大きさ」が要求され、また「過酷な環境にも耐えられる耐久性」などが重視される。ベース車両にはSUV(日本車で言えば三菱・パジェロトヨタ・ランドクルーザー日産・パスファインダーなど)が使用されることが多い。ラリーではハッチバックをベースにした車両が使われる点が異なる。ただし、両競技ともグラベルを走行するため四輪駆動が採用される。

現在は国際自動車連盟(FIA)により、これらラリーレイドイベントのシリーズタイトルとして「FIAクロスカントリーラリーワールドカップ」(1993年発足)、「FIAインターナショナルカップ・クロスカントリーバハ」の2タイトルが設けられている。

主なラリーレイドのイベント[編集]