車いすバスケットボール

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車椅子バスケットボールは、障害者車椅子で行うバスケットボール障害者スポーツでも花形のスポーツ。国際車椅子バスケットボール連盟 (IWBF) が競技規則の管理や競技の普及等の活動を行っており、同団体には57ヶ国が加盟している。1940年代アメリカで考案されて以降次第に普及した。1972年からパラリンピックで公式種目として採用されている。

目次

[編集] 概要

[編集] 規則など

選手が車椅子に乗り競技する以外は一般のバスケットボールとほぼ同じルールで行われる。コートの広さ、バスケットの高さ、試合時間(1ピリオド10分を4ピリオド、計40分)はFIBAの規則と同じであり、フリースローで1得点、フィールドゴールは2得点あるいは3得点であることも同様である。ファウルヴァイオレーションのルールもほぼ同等となっている。唯一異なる点は、ダブルドリブルに相当するルールがない。一回のドリブルに付き、2回以内のタイヤ操作が許されており、3回以上タイヤをこぐと、トラベリングとなる。

一度にコート上でプレーできる選手に関してはクラス分けによる一定の制限が設けられている。これは選手が持つ障害を重度に応じて分類したもので、障害が最も軽度ならば4.5、重度ならば1.0のクラスとなる。コート上の5人の選手のクラスは合計14.0を超えてはならない。この制度は、重度の障害を持つ選手が競技への参加を妨げられないようにすることを狙いとしている。クラスの目安として

  • 1.0 - 腹筋・背筋の機能が無く、座位バランスが著しく悪い。
  • 2.0 - 腹筋・背筋の機能が残っているため、わずかに前傾姿勢などがとれる。
  • 3.0 - 下肢に筋力の残存があり、すばやく上体移動ができる。
  • 4.0 - 主に切断など。体幹の側屈運動ができる。

それぞれのクラスで上位の運動能力のある選手には0.5ポイント加算される(最大4.5)。 人工関節などの軽度障害者にも参加資格が与えられている。また海外などでは、健常者もクラス5.0として参加が許されている地域もあり、多くの人に門戸を開いている。

上半身で車椅子を動かし、ボールも操るため、選手の上半身は非常に発達している。接触や転倒も頻繁に起こり、焦げたような匂いがするほどである。片輪を浮かすティルティングやピック&ロールによる華麗なプレーなど通常のバスケットボールではみられない面白さがある。

[編集] 車椅子

バスケット用の車椅子の特徴として、タイヤが八の字になっており、すばやいターンが出来る。そして転倒防止用に後方にも小さな車輪がある。一台25~40万円ほどで、高さなどが調節が出来るものと、選手それぞれにあわせた固定用とがある。椅子の高さはシートの位置が最大53cmと決められている。

[編集] 戦術

ピック・アンド・ロール
健常者バスケットでも頻繁に使われるプレイ。相手選手にスクリーンをかけて、味方選手がフリーになる状態を作り出す。車椅子バスケでは通常のバスケットボールに比べ2次元方向の動きが重要であり、ディフェンダーをスクリーンにかけると数的有利が生まれるためとても有効である。車椅子バスケにおいて基本となるプレイである。

[編集] 日本国内の状況

1960年に、大分県の国立別府病院や神奈川県の国立箱根療養所などで初めて紹介され次第に広まっていった。1975年には日本車椅子バスケットボール連盟が設立され、日本国内では約100チーム、1,000名の選手が登録している。選手育成のためのクリニックや、健常者による大学生連盟もある。毎年5月に東京体育館で全国大会が行われ、各地域の代表が集まり2日間に渡り熱戦を繰り広げる。

車椅子バスケットボールを題材にした漫画『リアル』(著・井上雄彦)が週刊ヤングジャンプにて連載されている。この作品がヒットしたことにより、多くの人が車椅子バスケを知る。

[編集] 主な強豪

主な強豪チームは千葉ホークス、宮城MAX、NoExcuse、ワールドBBC、カクテル(女子)など。

千葉ホークス(Welcome to chiba-hawks.com
歴史と伝統のある対王者。現在、全国大会2連覇中。他の追随を許さず。
中心選手
  • 香西宏昭 - 小学生の頃からホークスで練習を積み、17歳で日本代表デビューを果たす。抜群のシュート力でチームを牽引
  • 京谷和幸 - 元Jリーガー。強力なリーダーシップでチームの信頼も厚い。
  • 安直樹 - トリッキーなプレーで観客を魅了。得点能力は日本随一。
  • 鈴木明将 - コート内外で個性を爆発させる。みかけとは裏腹の緻密なプレーが売り。
宮城MAX(宮城マックス
若手選手の台頭により、頭角を現した東北の勇。初栄冠を目指す。
中心選手
  • 藤本怜央 - 日本を代表するセンター。外国人に負けない体躯でインサイドで圧倒的な存在感を示す。
  • 藤井新悟 - 華麗なパスとここ一番の3Pシュートが魅力。プレーだけでなく、甘いマスクで多くの女性ファンを持つ。
NoExcuse(ノー・エクスキューズ
東京の新鋭チーム。最も勢いのあるチームの一つ。トップ戦線に食い込めるか?
中心選手
  • 菅澤隆雄 - 世界に通用するスピードを持つ。小柄ながらもどこからでも得点できる。
  • 佐藤聡 - 全てにおいてハイパフォーマンスをみせる、日本屈指のクラス1プレーヤー。
ワールドBBC(World BBC
全国大会4連覇の記録を持つ前王者。圧倒的な経験を誇るも若手育成が課題。
中心選手
  • 大島朋彦 - 長く日本代表を支える名プレーヤー。コート上の全てをコントロール。
  • 杉浦寿信 - チームプレイヤー。勝利のためならどんな苦労も惜しまない。
カクテル(カクテルファンサイト
関西で活動する女子チーム。2006年&2007年日本女子選手権優勝チーム。
中心選手
  • 畑野泰子 - パワーと3ポイントシュートを武器とするムードメーカー。
  • 菅原奈緒子 - 代表のセンターを長く務める長身プレーヤー。容姿同様スマートなプレーは必見の価値あり。
  • 網本麻里 - 2007年高校卒業。これからの女子日本代表を背負って立つ選手。女子エース級。

[編集] その他の団体・活動など

日本車椅子バスケットボール大学連盟 (GBP)
今年で5回目の全国大会を開催するなど、徐々に成熟しはじめている大学連盟。健常者がほとんどを占めているが、車椅子バスケをスポーツとしてとらえ、障害の垣根を越えて運営している。これからの課題は多くの若い障害者を集め、どのように融合していくかということが課題である。
車椅子バスケットボールキャンプ(通称 J-CAMP)
今年で6回目の開催を迎える。車椅子バスケの楽しさとしっかりした基礎を伝える目的としたキャンプ。毎年、40人前後の選手が集まる。その中には健常者も多く、認知度の高さがうかがえる。現在、急成長中の日本の若手選手の多くが参加経験がある。

[編集] 海外の著名選手

パトリック・アンダーソン(Patrick Anderson)
車椅子バスケ界のマイケル・ジョーダン。10歳の時、車に轢かれ両下腿を失う。その後、車椅子バスケットボールを始め、イリノイ大学の車椅子バスケチームでマイク・フログリー(Mike Frogley)氏からコーチングを受ける。国内外で数々の好成績を収め、1998年よりカナダ男子代表チームでプレー。2000年シドニー、2004年アテネパラリンピックでカナダを優勝に導いた。スピード、高さ、テクニック全てを兼ね揃える、誰もが認める世界最高のプレーヤー。

[編集] 競技用品関連メーカー

[編集] 関連項目

  • リアル-主人公の1人が車いすバスケットのプレーヤー

[編集] 外部リンク