グリーンランド
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- グリーンランド
- Grønland (デンマーク語)
Kalaallit Nunaat (グリーンランド語) -


(旗) (紋章) - 地域の標語 : なし
- 地域の歌 : 祖国よ、汝はいと星霜重ねり

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公用語 グリーンランド語 主都 ヌーク (旧称: ゴットホープ) 最大の都市 ヌーク 独立 なし(デンマーク領。自治開始は1979年) 通貨 デンマーク・クローネ(DKK) 時間帯 UTC 0~-4(DST: 0~-3) ISO 3166-1 GL / GRL ccTLD .gl 国際電話番号 299
グリーンランド (Greenland、デンマーク語:Grønland、グリーンランド語:Kalaallit Nunaat、「人の島」の意) は北極海と北大西洋の間にある世界最大の島。デンマーク領だが、自治政府が置かれている。
大部分が北極圏に属し、全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。居住区は沿岸部に限られる。
カナダとの国境線上にあるハンス島の領有をめぐって、カナダとデンマークの間で係争中である。
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[編集] 民族
カラーリットが85~90%。その他、カラーリットと北欧系の混血、デンマーク人など。
[編集] 政治
一院制の議会は31人の議員で構成されており、4年に一度住民からの直接選挙で選出される。ただし解散が認められている。主要政党は進歩党、連帯党、イヌイット友愛党など。
議院内閣制が採用されており、議会から選出された自治政府首相が行政府を率いる。
北欧理事会に加盟している。
[編集] EUとの関係
デンマークが欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)に加盟した際、グリーンランドもその一部として加盟した。その後、グリーンランド自治政府は高度な自治権を獲得し、1985年にECを離脱している。しかし、グリーンランドには莫大な地下資源があり、EUの側にはグリーンランドを再びEU域内に取り込みたいという意見も多い。[要出典]
グリーンランドの住民は、EUに加盟するデンマーク本国の国籍を持つため、グリーンランド自体はEUに属さないながらも、EUの市民権を自動的に持つことになる。ただし、EUでの選挙権(欧州議会等の選挙権)は持たない。
[編集] 独立への動き
本国デンマークとは物理的にも文化的にも離れており、独立を求める声が多い。
長い間デンマークによる植民地支配が続いたが、1979年5月に自治政府が発足し高度な自治権を獲得した。2008年11月、グリーンランドで自治拡大を問う住民投票が行われた。開票の結果、賛成75.54%、反対23.57%で承認された。投票率は71.96%だった。エノクセン首相は「遠くない将来に完全独立が実現することを望む」と語った。これにより公用語をグリーンランド語と明記し、警察と司法、沿岸警備などの権限を中央政府から自治政府に移譲されることとなった。また、これまで本国と二分していた地下資源収入について、7500万デンマーク・クローネまでを自治政府の取り分として、残りの超過分を本国と折半することが盛り込まれている。2009年6月21日に施行された。
グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており、地下資源の採掘が困難であった。しかし、地球温暖化の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後採掘のスピードが速まると予想される。グリーンランドの地下には中東地域に匹敵する量の原油が存在するとされており、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。
[編集] 地理
グリーンランドは北アメリカ大陸の北、北極海と北大西洋の間、カナダの北東に位置する。世界最大の島で、領域は北緯59度50分から83度37分の範囲に広がる。経度では西経10度から70度の範囲を占め、島の大半が北極圏に位置する。北西部では約30km離れたカナダのエルズミーア島にネアズ海峡をはさんで隣接し、南東約300kmにはデンマーク海峡をはさんでアイスランドがある。
気候区分は北極圏から準北極圏に属し、涼しい夏と寒い冬を特徴とする。地形はほぼ平坦だが、沿岸部以外は氷床に覆われる。最北部は空気が乾燥しているため雪が降らず、氷に覆われていない。もしグリーンランドの氷床が全て融けたならば、現在よりも7.2mほど海面が上昇するという[1]。最も高い場所はギュンビョルン山(Gunnbjørn)で3,694m。資源は亜鉛、銅、鉄、氷晶石、石炭、モリブデン、金、プラチナ、ウランなどの鉱物と、魚介類、アザラシ、クジラなどの海産物。
なお、メルカトル図法の地図では極地に近いほど実際の面積比率より拡大表示されるため、グリーンランドとオーストラリア大陸の見た目の面積が逆転している。「大陸」と「島」の違いに錯覚を覚えるが、実際の面積はオーストラリア大陸の約29%で両者には500万平方kmもの差があり、その違いは歴然としている。
面積2,166,086平方kmの81%である1,755,637平方kmを氷床が覆う。氷の重さで島の中央部の地面は海面より300mも低い。氷は中央部から周囲の海岸へゆっくり流れている。海岸線は39,330kmに及び赤道の長さに相当する。
町や居住地は氷の無いところに存在する。人口は島の西海岸に集中している。内陸部のほとんどは厚い氷で覆われている。北東部は世界最大の国立公園である北東グリーンランド国立公園となっている。
[編集] 経済
主要産業は漁業とその加工業で、輸出の87%を占める。特にエビはその半分以上を占め、日本にもロイヤル・グリーンランド社を通じて多くのエビが輸出されている。観光業は更なる成長が期待されるが、季節が限られることと費用がかさむことが難点。
鉱物資源探査も進行中である。炭化水素開発のために国営石油NUNAOILを設立したが、生産開始にはまだ当分時間がかかる。鉱物資源開発の国営Nunamineralは新たに始まった金鉱開発への投資を募るためコペンハーゲン株式市場に上場した。金属価格が上昇しているため、ウラン、アルミ、ニッケル、プラチナ、タングステン、チタン、銅などに関心が高まっている。
デンマーク本国からの多額の助成金もグリーンランド経済を支えており、2005年には約31億クローネに上っている。
- GDP成長率 2.0%(2005年)
- インフレ率(CPI)2.3%(2006年1月-2007年1月)
- 輸出24億クローネ(f.o.b/2005年)
- 魚介類とその加工品など。
- 輸入36億クローネ(c.i.f/2005年)
- 機械類、食料、石油製品など。
[編集] 歴史
詳細は「グリーンランドの歴史」を参照
本国のデンマーク人に対する意味での先住民族はカラーリットであるが、彼らの入植はグリーランド史においては比較的浅い方である。アメリカ先住民(インディアン)に近縁と思われる入植者の波が数度にわたってあり、その後アイスランドのヴァイキングが、最後にカラーリットが入植した。
982年頃赤毛のエイリークがグリーンランドと命名し、入植が始まった。しかし、15世紀ごろにヴァイキングの入植地は全滅し、住民はカラーリットのみとなり、西洋の歴史から一時姿を消した。
16世紀半ばに再発見され、18世紀にゴットホープに植民地が作られた。同時に布教も行われた。1917年以降はデンマークの支配が全島に及び、1953年本国の県と同様の自治権を得た。1973年デンマークのヨーロッパ共同体(EC)加盟と共に、ECの漁船操業と漁獲高に関する規定がデンマーク本国とその領土に適用されたが、グリーンランド住民は反発し自治を要求。1979年5月に自治政府が発足し、グリーンランドはデンマークの自治領となった。1985年グリーンランド政府はECを離脱した。
[編集] 「グリーンランド」の由来
エイリークはグリーンランド上陸より前、アイスランドを発見していた。彼が命名したアイスランドは、その名称故に入植希望者が現れなかった。そこで彼はこの地に入植希望者が多数現れることを願い、「緑の島」と名付けた。
その他にもGruntland(グラウンドランド)が訛ったという説、あるいは氷河に覆われていない南部海岸地帯がエイリークの頃の中世の温暖期には緑にあふれていたという説もある。
[編集] 赤毛のエイリーク
ヴァイキングによる入植の先駆けとなったのはノルウェー生まれの赤毛のエイリークである。982年頃殺人を犯したエイリークは3年間国外追放とされる。「赤毛のエイリークのサガ」によると、彼はこの3年間でグリーンランドの海岸を探索することとなった。
アイスランドに戻ってからはグリーンランドについて吹聴する。985年には西海岸に2つの植民地が作られる。その一方が現在の首都ヌークである。
[編集] スポーツ
「:en:Football in Greenland」も参照
サッカーは、グリーランドの国技である。トップリーグはコカコーラGM(Coca Cola GM)と呼ばれ、気候の関係で天然芝が使用できないため、人工芝などが使用されている。同じデンマーク領のフェロー諸島は1988年にUEFAに加盟する中、過去にUEFA加盟を画策したこともあったが、現在グリーンランドサッカー協会(Football Association of Greenland)はFIFAやUEFAには加盟せず、国際フットボール連合(International Football Union)に加盟しているため、サッカーグリーンランド代表はワールドカップ予選に参加していない。2007年にFIFAが国際試合で人工芝の使用を許容する決定を下し、2009年6月21日にグリーンランドがそれにあわせた規約変更を行ったことで、FIFAが加盟申請を受諾する可能性があり、地域的にはUEFAとCONCACAFのどちらかに加盟することが考えられる。
また、グリーランド代表はFIFIワイルドカップやエルフカップ(ELF Cup)にも参加した
グリーンランドは2007年世界男子ハンドボール選手権に参加し、24チーム中22位で競技を終えた。
グリーンランドは2年に一度開催されるアイランドゲームズ(Island Games)と北極圏冬季体育大会(Arctic Winter Games)に参加している。
[編集] グリーンランドの都市の一覧
[編集] 西グリーンランド
- アシアート Aasiaat
- イルリサット Ilulissat(旧称:ヤコブスハン Jakobshavn)
- カンガートシャク Kangaatsiaq
- カンゲルルススアーク Kangerlussuaq(旧:センレストレムフィヨルド Søndre Strømfjord)
- マニートソック Maniitsoq
- ナノルタリーク Nanortalik
- ナルサーク Narsaq
- ヌーク Nuuk(旧:ゴットホープ Godthåb)
- パーミュート Paamiut
- カコトック Qaqortoq
- カシキアングイト Qasigiannguit
- ケケルタルスアク Qeqertarsuaq
- シシミュート Sisimiut
- ウペルナビク Upernavik
- ウマナック Uummannaq
[編集] 東グリーンランド
[編集] 北グリーンランド
[編集] 南グリーンランド
- ナルサルスアーク Narsarsuaq
[編集] 交通
島内外との最も重要な交通手段は航空機である。グリーンランドの主要空港は、カンゲルルススアークにあるカンゲルルススアーク空港である。最大の島外路線は、カンゲルルススアーク-コペンハーゲン線である。2007年5月にエア・グリーンランドがカンゲルルススアークとアメリカのボルチモアを結ぶ季節便を就航させたが[2]、赤字のため2008年3月に路線が廃止された[3]。2009年7月からエア・アイスランドがケフラヴィーク-イルリサット線を週2便運航する予定である[4]。これらの路線以外の島外路線は、ナルサルスアーク-コペンハーゲン線、東海岸のクルスク-レイキャヴィーク線、ケフラヴィーク-ヌーク線である。グリーンランド島内路線のハブ空港はカンゲルルススアークである。
船舶による旅客と貨物の輸送は、アークティック・ウミアック・ライン(AUL)が運航する沿岸フェリーによって行なわれているが、片道80時間かかる往復路線が週1便あるだけである。
島内の都市間を結ぶ陸路はない。フィヨルドが非常に多く陸路の整備は困難である。
[編集] 脚注
- ^ IPCC Third Assessment Report: Climate Change 2001, The Scientific Basis, Table 11.3
- ^ Historical Maiden Flight US-Greenland - Official national guide by Greenland Tourism and Business Council
- ^ News - Air Greenland
- ^ Air Iceland to open new route to Ilulissat in 2009, The Official Tourism and Business Site of Greenland
[編集] 関連項目
- グリーンランド関係記事の一覧
- グリーンランドの歴史
- グリーンランドの音楽
- 王立グリーンランド貿易会社(ロイヤル・グリーンランド社)
[編集] 参考文献
- ジャレド・ダイアモンド 『文明崩壊 —滅亡と存続の命運を分けるもの—』 草思社、2005年12月21日。ISBN 4794214642
[編集] 外部リンク
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