アンティグア・バーブーダ

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アンティグア・バーブーダ
Antigua and Barbuda
アンティグア・バーブーダの国旗 アンティグア・バーブーダの国章
国旗 国章
国の標語:Each Endeavouring, All Achieving
(英語: 各々の努力が全体の成功へ)
国歌麗しきアンティグア、我ら汝に敬礼せん
アンティグア・バーブーダの位置
公用語 英語
首都 セントジョンズ
最大の都市 セントジョンズ
政府
女王 エリザベス2世
総督 ロドニー・ウィリアムズ
首相 ガストン・ブラウン
面積
総計 443km2182位
水面積率 極僅か
人口
総計(2011年 81,799人(185位
人口密度 154人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(2005年 23億6200万東カリブ・ドル
GDP (MER)
合計(2012年 10億1760万[1]ドル(???位
GDP (PPP)
合計(2012年 10億5,790万[1]ドル(172位
1人あたり 18,026[1]ドル
独立
イギリスより自治権確立 1967年2月27日
イギリスより独立 1981年11月1日
通貨 東カリブ・ドル (XEC) (EC$)
時間帯 UTC -4(DST:なし)
ISO 3166-1 AG / ATG
ccTLD .ag
国際電話番号 1-268

アンティグア・バーブーダ英語: Antigua and Barbuda)は、カリブ海東部の小アンティル諸島に位置するアンティグア島バーブーダ島レドンダ島からなる国家である。首都セントジョンズ

イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国である。

国名[編集]

正式名称は英語で Antigua and Barbuda

日本語の表記はアンティグア・バーブーダ。漢字では安提瓜と当てる。「アンチグア・バーブーダ」という表記も使われる。

国名は、2つの主な島、アンティグア島バーブーダ島の名前を合わせたものである。

歴史[編集]

1493年クリストファー・コロンブスに発見され、セビリアの教会に因んで名づけた。アンティグア島はスペイン、次いでフランスの植民地となった後、1667年イギリスの植民地となる。バーブーダ島は1628年以来、イギリスのコドリントン家の私有財産だったが、1860年にアンティグア島と共にイギリスが併合。

1941年にアメリカ合衆国が軍事基地を建設。1958年には西インド連邦に加盟した。1962年連邦解体後、1967年に至り、自治権を得る。1972年には近隣諸国に対抗出来ず、砂糖産業を中止。イギリス領の残留を望んでいたバーブーダ島の分離派が独立に反発していたが、1981年に英連邦王国の一国として独立した。 1983年アメリカグレナダ侵攻に参加した。1994年、自治領時代から長く首相だったヴェア・バードが公職より永久追放される。子息のレスター・バード外相を後継首相に選出するも2004年の下院選で野党統一進歩党が過半数を占め、独立以来初めて、自治領統治時代からは28年ぶりの政権交代を行う。

政治[編集]

アンティグア・バーブーダはイギリス連邦に属し、元首はイギリス国王である。国王の代理として、総督が置かれている。行政権を執行しているのは首相であり、政府の代表でもある。通常、首相は下院の多数党の党首が選出される。下院は17名で構成されており、5年ごとに改選される。上院も17名で構成され、議員は総督によって指名される。

米州ボリバル同盟に加盟している。

軍事[編集]

小規模な国防軍を保有しており、陸軍125人、沿岸警備隊45人から成る。この他に予備役が75人いる。地域安全保障システムの加盟国でもある。

このほかに、アンティグア島内にアメリカ戦略軍のレーダー施設が存在している。

地方行政区分[編集]

アンティグア島の地方行政区分

アンティグア・バーブーダの行政区分は、6つの郡(parish)と2つの属領区(dependency)からなる。

アンティグア島は6つの郡に分かれている。

  1. セント・ジョージ
  2. セント・ジョン
  3. セント・メアリー
  4. セント・ポール
  5. セント・ピーター
  6. セント・フィリップ

バーブーダ島とレドンド島はそれぞれ属領区である。

地理[編集]

アンティグア・バーブーダの地図

島国であり、海を隔てて南にフランス領グアドループ、南西にイギリス領モントセラト、西にセントクリストファー・ネイビス、北西にフランス領サン・バルテルミーが存在する。

アンティグア・バーブーダは、アンティグア島、バーブーダ島、レドンダ島の3島と、いくつかの小島で成り立っている。島の多くは低地であり、最高点のオバマ山(ボギー山)の標高も395mに過ぎない。アンティグア島とバーブーダ島との周囲には危険な岩礁が点在しており、昔から海の難所だったと言われている。1695年以来難破した船は150隻近くになると言われている。

熱帯性の気候であり、気温の変化は大きくない。降水量に関しては西インド諸島の島としては少なく、1000mm程度にとどまる。雨季は5月から11月である。

経済[編集]

主要産業は観光。1990年代にハリケーンなどの災害により経済が低迷した。近年はオンラインカジノ事業が主要な収入のひとつになっているが、2003年にアメリカが違法化するとWTOに協定違反として提訴した。農林水産業では、サトウキビ栽培のほかヒツジやヤギを中心とした牧畜が盛んである。工業は食品加工業と各種組み立て加工業のみが見られる。鉱物資源は存在しない。

貿易は大幅な赤字であり、1999年時点で輸入4億1400万ドルに対し、輸出は3800万ドルにとどまる。主な輸入品は自動車、石油製品、機械である。食品の輸入も多い。電気や化石燃料も輸入に頼っている為、生活費が高額になりやすい。貿易相手国は金額ベースで約5割をアメリカが占め、次いで日本、イギリスである。主な輸出品は電気機械、鉄鋼、自動車である。輸出相手国はアメリカ、イギリス、セントクリストファー・ネイビスである。

交通[編集]

国民[編集]

セントジョンズ大聖堂

ほとんどの住民が砂糖プランテーションで働いていたアフリカ系奴隷の子孫である。その他にイギリス人ポルトガル人などもいる。

公用語は英語である。現地の住民の間ではパトワと呼ばれるクレオール語の一種が使われる。

宗教はほとんどがキリスト教である。

文化[編集]

イギリス植民地時代の名残りでクリケットが盛んである。

文学[編集]

アンティグア・バーブーダ出身の著名な作家としては、アメリカで活動するジャメイカ・キンケイドが挙げられる。

祝祭日[編集]

祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 New Year's Day
移動祝日 聖金曜日 Good Friday
移動祝日 イースター・マンデー Easter Monday
5月最初の月曜日 メーデー Labour Day
6月最初の月曜日 聖霊降臨節の月曜日 Whit Monday
7月最初の月曜日 カリブ共同体(CARICOM)の日 CARICOM Day
8月最初の月曜日と火曜日 サマー・カーニバル Summer Carnival
11月1日 独立記念日 Independence Day
12月25日 クリスマス Christmas Day
12月26日 ボクシング・デー Boxing Day

脚注[編集]

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  1. ^ a b c Antigua and Barbuda”. International Monetary Fund. 2013年4月18日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

政府
日本政府
観光