まりも (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
まりも
特急まりも(2008年8月6日 札幌駅)
特急まりも
(2008年8月6日 札幌駅)
運行鉄道事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
列車種別 特急列車
運転区間 札幌駅 - 釧路駅
経由線区 函館本線千歳線石勝線根室本線
使用車両
(所属区所)
183系気動車札幌運転所
スハネフ14形客車(札幌運転所)
運転開始日 2001年7月
運転終了日 2008年8月31日
備考 廃止時のデータ

まりもとは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が札幌駅 - 釧路駅間を函館本線千歳線石勝線根室本線経由で運転していた臨時夜行特急列車である。

なお本項では、主に根室本線で運転されていた夜行列車の沿革についても記述する。

目次

[編集] 概要

特急「まりも」は、2001年7月に特急「おおぞら」の使用車両をキハ283系気動車へ統一することに伴い、従来どおりキハ183系で運行される夜行列車は、「まりも」とすることにより運転を開始した。

2006年3月18日のダイヤ改正で「利尻」が季節臨時列車に格下げされて以来、北海道内発着の夜行特急列車としては唯一の定期列車であった。しかし、2007年10月1日のダイヤ改正臨時列車化され[1]2008年9月に廃止された[2]

特急「まりも」が運転される以前には急行列車として運転されており、1949年函館駅 - 釧路駅間で運転を開始した夜行急行列車がそのルーツで、札幌駅以東では準急列車として運転される珍しい運転方式を採用した。1950年に運転区間を根室駅まで延長し、急行区間を函館駅 - 釧路駅間とし、釧路駅以東は普通列車として運転されていた。その後、1951年に函館駅 - 釧路駅間の夜行急行に「まりも」の名称を与えられた。

1968年に札幌駅 - 釧路駅間の昼行列車「狩勝」に統合されて廃止されたが、1981年石勝線の開業により札幌駅 - 釧路駅間の急行列車に「まりも」の名称が再び使用され、夜行・昼行ともに1往復運転されていた。

しかし、1985年3月に昼行列車を特急「おおぞら」に統合するとともに、札幌駅 - 帯広駅間の臨時急行「まりも」51・54号を廃止、夜行列車も1993年3月19日に「おおぞら」13号・14号に変更されて再び廃止された。

[編集] 列車名の由来

列車名は阿寒湖マリモにちなんだものである。

[編集] 廃止直前の運行概況

札幌駅 - 釧路駅間を約7時間で結んでいた。B寝台料金は通常6,300円だが、この列車に限っては11 - 5月冬季は3,000円と安く設定していた。

[編集] 停車駅

札幌駅 - 新札幌駅 - 南千歳駅 - 追分駅 - 新得駅 - 帯広駅 - 池田駅 - 浦幌駅 - 音別駅 - 白糠駅 - 釧路駅

[編集] 使用車両

まりもで使用されていた、スハネフ14 508

末期には、座席車にキハ183系気動車を、寝台車には14系客車を連結した5両編成で運転されていた。

このうち、普通車自由席が2両、普通車座席指定席が2両、開放B寝台車1両で、指定席車および寝台車には女性専用席が設置されていた。

[編集] 担当車掌区

上下列車とも釧路運輸車両所が担当していた。

[編集] 根室本線夜行列車沿革

[編集] 「まりも」の設定と補助列車411・412列車

  • 1949年昭和24年)9月:函館駅 - 釧路駅間を運行する夜行急行列車(札幌駅以東では準急列車)が運転開始。
  • 1950年(昭和25年)10月:運転区間を函館駅 - 根室駅に変更。また、急行列車区間を函館駅 - 釧路駅間とし、釧路駅以東は普通列車として運転されていた。
  • 1951年(昭和26年)
    • 4月:函館駅 - 釧路駅間の夜行急行に「まりも」の名称を与えられる。以来、急行列車として函館駅 - 釧路駅間を函館本線・根室本線経由で運転される。
    • 5月17日:落合駅 - 新得駅間でまりも号脱線事件が発生。
  • 1956年(昭和31年):小樽駅 - 釧路駅間で運転されていた普通列車411・412列車スハネ30形寝台車の連結を開始。
  • 1965年(昭和40年)10月:「まりも」の函館駅 - 札幌駅間を分割し、「まりも」は札幌駅 - 釧路駅間の夜行急行列車となる。なお、函館駅 - 札幌駅間は「ていね」の名称となる。
  • 1968年(昭和43年)10月:「まりも」は札幌駅 - 釧路駅間の昼行列車「狩勝」と統合し、「まりも」が廃止。

[編集] 「からまつ」の名称設定、急行「まりも」の復活と廃止

14系客車 急行「まりも」
(1986年 札幌駅)
  • 1974年(昭和49年):マルスシステムの導入により小樽駅 - 釧路駅間の普通列車423・424列車に「からまつ」の名称が付き、のちに寝台車を10系客車に変更。
  • 1980年(昭和55年)10月:夜行普通列車「からまつ」を廃止し、急行「狩勝」に統合。
  • 1981年(昭和56年)10月:石勝線開業に伴い設定された同線経由の札幌駅 - 釧路駅間で急行「まりも」が運転開始。昼行・夜行1往復ずつ設定された。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:「まりも」の夜行列車を14系客車に変更。当初は座席車のみだったが、1983年(昭和58年)6月26日から寝台車も14系客車となった。
  • 1985年(昭和60年)
    • 3月14日:「まりも」の定期昼行列車を特急「おおぞら」に統合。札幌駅 - 帯広駅間の臨時急行「まりも」51・54号を廃止。
    • 11月17日:「まりも」のB寝台を、3段から順次2段に変更開始。
  • 1986年(昭和61年)7月1日:「まりも」のB寝台2段化完了。
  • 1988年(昭和63年)6月15日:「まりも」の座席指定席に「ドリームカー」連結開始。同時に「まりもドリームきっぷ」(夜行列車往復割引きっぷの前身)販売開始。
  • 1989年平成元年)2月1日:「まりも」に女性専用席設定。
  • 1993年(平成5年)
    • 3月17日:急行「まりも」お別れ式を実施。
    • 3月18日:「まりも」を特急化して「おおぞら」と統合し、「おおぞら」13号・14号として運転を開始。「まりも」が廃止。

[編集] 特急「まりも」の復活と廃止

  • 2001年(平成13年)7月1日:特急「おおぞら」の車種を「スーパーおおぞら」に使用されるキハ283系気動車へ統一することに伴い、従来どおりキハ183系で運行される夜行列車は特急「まりも」に変更。
    • また、「まりも」名称復活を記念して「北斗星」で使用する24系客車を使用した「北斗星まりも」が運転された。
  • 2001年(平成13年) - 2005年(平成17年):夏季に花咲線に直通し根室駅まで延長運転を実施。釧路駅 - 根室駅間は快速列車で、下り「はなさき」と上り「ノサップ」のダイヤによって運行。
  • 2007年(平成19年)10月1日:「まりも」が週末や繁忙期などにのみ運転される臨時列車に格下げ[1]
  • 2008年(平成20年)8月31日:同日発車列車を最後に「まりも」が廃止[2]。これにより、北海道内だけで運行する定期夜行列車は消滅。
  • 2011年(平成23年)7月22日23日:2日間限定で団体列車として急行まりもが復活予定[3]であったが、その後中止が発表された[4]

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b 平成19年10月改正について (PDF) - 北海道旅客鉄道プレスリリース 2007年7月11日
  2. ^ a b 夏の臨時列車のお知らせ (PDF) - 北海道旅客鉄道プレースリリース 2008年5月16日
  3. ^ 北海道デスティネーションプレイベントがスタート
  4. ^ 急行まりも復活運転の中止について

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス