船町駅

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船町駅*
駅舎 (2011年3月)後方に見える屋根がプラットホーム
駅舎 (2011年3月)
後方に見える屋根がプラットホーム
ふなまち - Funamachi
豊橋 (1.5km)
(0.7km) 下地
所在地 愛知県豊橋市北島町字口戸
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 1.5km(豊橋起点)
電報略号 フナ
駅構造 地上駅(盛土上)
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
175人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1927年昭和2年)6月1日
備考 駅員無配置駅
* 1943年に新船町停留場から改称。

船町駅(ふなまちえき)は、愛知県豊橋市北島町字口戸にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要[編集]

豊橋駅(愛知県豊橋市)と辰野駅長野県)を結ぶ飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。飯田線は歴史的経緯から豊橋駅と旧平井信号場(愛知県豊川市)までの区間を名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線と共有しているが、名鉄の列車はいずれも停車しない。また、飯田線の普通列車でもこの駅を通過する列車がある。

船町駅は1927年昭和2年)に、私鉄である豊川鉄道の手によって開業した。1943年(昭和18年)の国有化を経て、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によりJR東海の運営に移って現在に至っている。豊川鉄道時代は「新船町(しんふなまち)」という駅名を称した。

IC乗車券サービスの対応駅の一つであり、「TOICA」や相互利用が可能なその他ICカードの利用が可能である。

歴史[編集]

船町駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部にあたる豊橋・大海間を運営していた私鉄である。同鉄道線は1897年明治30年)に豊橋から豊川まで開通していたが、その時に船町駅は開設されなかった。駅が新設されたのはそれから30年後の1927年6月で、現在の名鉄名古屋本線にあたる愛知電気鉄道豊橋線が豊川鉄道と線路を共用して豊橋まで乗り入れたのと同時であった。開設当初の名称は「新船町停留場[1]」であり、「船町」という駅名は新船町停留場に隣接する貨物駅1900年開設)が名乗っていた。

1943年8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国有鉄道飯田線が成立する。これに伴って新船町停留場は国有鉄道の「船町駅」となった(国有化の際、貨物駅の旧船町駅は豊橋駅へと統合されている[2])。開業時から貨物営業を行っておらず、荷物の取り扱いも開始されることのないまま、1987年4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。

年表[編集]

  • 1927年(昭和2年)6月1日 - 豊川鉄道の新船町停留場として開業。旅客営業のみを行う旅客駅であった[3]
  • 1943年(昭和18年)8月1日 - 国有化、国鉄飯田線の駅となる。同時に駅に昇格、船町駅に改称[3]
  • 1969年(昭和44年)6月5日 - 業務委託駅となる[4]
  • 1984年(昭和59年)2月24日 - 業務委託終了、無人化[5]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海が継承。
  • 1991年平成3年)3月16日 - ダイヤ改正を実施。以降、停車列車は豊橋 - 豊川間の区間運転列車が中心に。
  • 2010年(平成22年)3月13日 - TOICAの利用が可能となる。

構造[編集]

船町駅は盛土(築堤)上に建設されている。ホームは1面で、両側に線路が接する島式ホームと呼ばれる形態をとる[6]。ホーム番線はホームの東側が1番線、その反対側が2番線であり、1番線に豊橋方面行きの上り列車、2番線に豊川方面行きの下り列車が停車する。

低いガード脇の地上にある駅舎は小さく、築堤上で一段高い位置にあるホームへは、上下線に挟まれた狭い階段を登る。無人駅(駅員無配置駅)であり、管理駅駅長配置駅)である豊川駅の管理下に置かれている[7]。かつては有人駅であったが、1969年の業務委託化を経て、1984年から無人駅となっている。

利用状況[編集]

「愛知県統計年鑑」および「豊橋市統計書」によれば、1950年度から2012年度までの1日平均の乗車人員は下の表の通りに推移している(2000年度から2010年度までは資料無し)。

1950年度の乗車人員は1日平均366人であったがその後増加し続け、1965年度にはその約3.5倍にあたる1211人を記録する。しかしこれを頂点に以降減少傾向に転じ、1986年度にはその1/7の175人にまで減少した。1988年度からはわずかに増加して200人を上回るが、1996年度から再び200人を割り、1999年度には1日平均169人となった。

1日平均の乗車人員の推移
年度 乗車人員 出典(※)
1950年度 336人 昭和27年度刊・327頁
1951年度 435人 28年度刊・311頁
1952年度 429人 29年度刊・330頁
1953年度 453人 30年度刊・306頁
1954年度 448人 31年度刊・304頁
1955年度 481人 32年度刊・320頁
1956年度 578人 33年度刊・336頁
1957年度 677人 34年度刊・380頁
1958年度 696人 35年度刊・293頁
1959年度 886人 36年度刊・261頁
1960年度 983人 37年度刊・325頁
1961年度 1,075人 38年度刊・297頁
1962年度 1,046人 39年度刊・299頁
1963年度 1,109人 40年度刊・263頁
1964年度 1,135人 41年度刊・239頁
1965年度 1,211人 42年度刊・263頁
1966年度 1,123人 43年度刊・193頁
1967年度 1,072人 44年度刊・197頁
1968年度 1,112人 45年度刊・205頁
1969年度 979人 46年度刊・229頁
1970年度 811人 47年度刊・237頁
1971年度 724人 48年度刊・217頁
1972年度 572人 49年度刊・215頁
1973年度 530人 50年度刊・221頁
1974年度 520人 51年度刊・225頁
1975年度 506人 52年度刊・217頁
1976年度 475人 53年度刊・231頁
1977年度 428人 54年度刊・233頁
1978年度 386人 55年度刊・221頁
1979年度 361人 56年度刊・227頁
1980年度 363人 57年度刊・239頁
1981年度 393人 58年度刊・223頁
1982年度 373人 59年度刊・223頁
1983年度 326人 60年度刊・241頁
1984年度 197人 61年度刊・235頁
1985年度 178人 62年度刊・223頁
1986年度 175人 63年度刊・223頁
1987年度 198人 平成元年度刊・225頁
1988年度 215人 2年度刊・223頁
1989年度 210人 3年度刊・225頁
1990年度 219人 4年度刊・229頁
1991年度 217人 5年度刊・221頁
1992年度 210人 6年度刊・221頁
1993年度 210人 7年度刊・239頁
1994年度 217人 8年度刊・241頁
1995年度 201人 9年度刊・243頁
1996年度 191人 10年度刊・241頁
1997年度 189人 11年度刊・241頁
1998年度 181人 12年度刊・239頁
1999年度 169人 13年度刊・240頁
・・・
2011年度 169人 25年度刊・114頁[8]
2012年度 175人
※出典欄には数値掲載の同書刊行年とページ数を記載
1999年度までは愛知県統計年鑑による資料。
2011年度からは豊橋市統計書による資料。

停車列車[編集]

船町駅を挟む飯田線豊橋・豊川間では、日中普通列車は1時間あたり上下各3-4本設定されているが、船町駅と隣の下地駅に停車するのはそのうち上下各2本程度である。停車するのは豊橋・豊川間の区間運転列車が中心(例外もある)。快速列車(上りのみ設定)と特急伊那路」は停車しない。

駅周辺[編集]

ホームから見える豊橋オフレールステーション

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
飯田線
快速・普通(速達列車)
通過
普通(各駅停車)
豊橋駅 - 船町駅 - 下地駅

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 「停留場」とは、転轍機(分岐器・ポイント)が設置されていない駅を指す種別である。当時、私鉄のみに存在した。
  2. ^ 『停車場変遷大事典』2、112頁
  3. ^ a b 『停車場変遷大事典』2、97頁
  4. ^ 『飯田線展』、101頁
  5. ^ 『飯田線百年ものがたり』、89・92頁
  6. ^ 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻、6・7頁(配線図)および44頁
  7. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732頁
  8. ^ 平成25年 豊橋市統計書 10 運輸・通信 (PDF)

参考文献[編集]

  • 愛知県(編) 『愛知県統計年鑑』各年度版。
  • 豊橋市(編) 『豊橋市統計書』平成25年度版。
  • 石野哲(編) 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB1998年ISBN 978-4-533-02980-6
  • 川島令三 『東海道ライン全線・全駅・全配線』第4巻 豊橋駅-名古屋エリア、講談社2009年ISBN 978-4-06-270014-6
  • 桜ヶ丘ミュージアム(編) 『飯田線展』 桜ヶ丘ミュージアム、2003年
  • 東海旅客鉄道(編) 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年
  • 東海旅客鉄道飯田支店(監修) 『飯田線百年ものがたり』 新葉社、2005年