高山本線

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JR logo (central).svgJR logo (west).svg 高山本線
特急「ワイドビューひだ」(西富山駅 - 婦中鵜坂駅間)
特急「ワイドビューひだ」(西富山駅 - 婦中鵜坂駅間)
高山本線の路線図
路線総延長 225.8 km
軌間 1067 mm
最高速度 110 km/h

高山本線(たかやまほんせん)は、岐阜県岐阜市岐阜駅から高山駅猪谷駅を経て富山県富山市富山駅に至る鉄道路線地方交通線)である。岐阜駅 - 猪谷駅(富山市)間は東海旅客鉄道(JR東海)、猪谷駅 - 富山駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。

概要[編集]

飛水峡より (上麻生駅-白川口駅間)
下原八幡神社境内 (飛騨金山駅-焼石駅間)

飛騨高地の山間を縫って岐阜市と富山市を結んでいるが、山間部あるいは盆地である岐阜県飛騨地方へのアクセス路線でもあり、下呂温泉高山市飛騨市への観光路線としての性格を持つ。岐阜駅 - 猪谷駅(構内のぞく)間はJR東海の東海鉄道事業本部が、猪谷駅 - 富山駅間はJR西日本金沢支社富山地域鉄道部がそれぞれ管轄している。

JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)の時代の早い時期から列車行き違い設備の増設や列車集中制御装置 (CTC) の導入といった輸送近代化が行われ、列車の増発が可能になった。国鉄分割民営化後は岐阜駅 - 高山駅間において行き違い可能駅で両開き分岐器(Y字ポイント)を110km/hでの高速通過が可能な型に取り換えるなど、優等列車の高速運転が行えるように改良が行われている。

かつては電化計画もあった。1980年5月6日の国鉄理事会で全線225.8 kmの電化計画が決定され、翌日、運輸大臣に認可が申請された[1]。18か所の変電所を設置し、全線を直流1500 Vで電化する計画で、投資額は約200億円、1985年度電化開業を目指していた[1]。1980年5月27日には高山駅構内で起工式が行われた[1]。 しかし、全線を直流にするか美濃太田以北を交流にするかどうか、前者の場合交流電化である北陸本線の富山駅構内との交直セクション設置の問題などにより論争となり[要出典]、沿線に420本の架線柱が設置された時点で工事が中断した(この架線柱は通信専用線電柱に転用された)。また、電化時には当時中央西線特急「しなの」に使用されていた車両と同じ381系特急用振り子車両の導入が計画されていたが、需要減や国鉄の財政逼迫から1985年頃までに電化計画そのものを取りやめ駅構内などの線路改良と高性能気動車の導入に転換した。その結果、特急列車に関してはJR移行後の新型車両キハ85系の導入によって従来の電車特急と同等に近い性能となり、高山以南の所要時間は電化された場合と遜色がなく、振子車両特有の揺れも無いので新車導入当初は好評であった。2008年には東海北陸自動車道が全線開通し、高山市街地付近にまで延伸しており、高速バス「ひだ高山号」との競争が激化している。

名古屋駅など東海道本線木曽川駅以南の各駅と、富山駅など北陸本線福岡駅以東の各駅との距離は米原駅経由よりも高山本線経由の方が短い。しかし東海道新幹線が米原駅を経由して開業し、あわせて北陸トンネルの開通をはじめ北陸本線の電化・複線化・高速化が行われ電車特急が頻発されるようになったため、所要時間や利用機会(列車本数)は北陸本線経由が優位である。なお、北陸本線の電化区間が富山駅まで達する前の1963年までは、大阪方面からも距離は長くなるが岐阜駅で列車を乗り継ぎ高山本線を経由する方が富山駅までの所要時間が短いことがあった。

岐阜駅 - 鵜沼駅間では名鉄各務原線と並行している。同区間の距離における地方交通線の運賃表は200円区間をのぞき幹線と同一料率であり、名鉄より安い運賃になっている(2012年現在)。また岐阜駅 - 美濃太田駅間はIC乗車カードTOICA」の利用エリアに含まれている。

2015年3月14日に予定される北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、並行在来線区間にあたる北陸本線金沢駅 - 直江津駅間は経営分離されることが確定しているが、「枝線」にあたる本路線のJR西日本区間については引き続き同社による運営が行われる見込みとなっている。また、新幹線の開業後は金沢以東において七尾線直通をのぞく北陸本線特急の運行を行わないことが内定しており、名古屋・岐阜と富山とを直接結ぶ特急は当線の「ひだ」のみになる予定である。

本州の「本線」では唯一、地方交通線に分類されている。

路線データ[編集]

  • 管轄・路線距離(営業キロ):全長225.8km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:45(起終点駅・臨時駅1駅含む)
    • JR東海:35(猪谷駅のぞく)
    • JR西日本:10
      • 高山本線所属駅に限定した場合、東海道本線の岐阜駅と北陸本線所属の富山駅が除外され[2]43駅(JR東海は34駅、JR西日本は9駅[3])となる。
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式
    • 岐阜駅 - 猪谷駅間 …単線自動閉塞式
    • 猪谷駅 - 富山駅間 …自動閉塞式(特殊)
  • 保安装置:
    • ATS-PT(岐阜駅 - 猪谷駅間)
    • ATS-SW(猪谷駅 - 富山駅間)
  • 最高速度:
    • 岐阜駅 - 下麻生駅間 110km/h[4]
    • 下麻生駅 - 高山駅間 100km/h
    • 高山駅 - 富山駅間 85km/h[5]
  • 運転指令所

沿線概況[編集]

久々野駅以南は木曽川飛騨川、高山盆地南端の飛騨一ノ宮駅以北は宮川神通川にほぼ沿って路線が走っており、日本ライン飛水峡中山七里など名所も多い。なお、これらは飛騨木曽川国定公園に指定されている。

美濃太田駅以西は国道21号、それより先ではおおむね国道41号のルートに沿っているが、飛騨細江駅(飛騨市) - 猪谷駅(富山市)間では国道41号が飛騨市古川町と同市神岡町の境の数河峠を越える越中東街道を通っている。これに対して高山本線は急勾配を避けるために宮川の流れに沿った越中西街道(国道471号国道360号)を通っている。

運行形態[編集]

優等列車[編集]

名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅・富山駅間、大阪駅 - 高山駅間に特急「ワイドビューひだ」が運転されている。うち1往復の大阪駅 - 高山駅間の列車は岐阜駅 - 高山駅間で名古屋駅発着列車と併結運転を行っている。車両はキハ85系気動車を使用している。また、1990年3月まではキハ82系気動車が使用されていた。

2001年9月までは、鵜沼駅 - 高山駅間では、名古屋鉄道神宮前駅からの特急「北アルプス」が1日1往復だけ運転されていた。「北アルプス」は一時期、富山駅までや、富山駅からさらに富山地方鉄道に乗り入れて立山駅まで運転されていたこともある。車両は1991年3月までは名鉄キハ8000系気動車、同年3月のダイヤ改正からは名鉄キハ8500系気動車が使用された。特急「北アルプス」はかつては準急「たかやま」(のちに急行に格上げされたが、大阪発着の急行「たかやま」とは無関係)という名前だった。

またかつては、名古屋駅発着の急行「のりくら」が1990年まで、大阪駅発着の「たかやま」が1999年まで運転されていたほか、名古屋駅 - 高山駅 - 富山駅 - 金沢駅 - 名古屋駅間に循環急行 「しろがね」「こがね」1972年まで運転されていた。また越美南線(現在の長良川鉄道北濃に直通する急行「おくみの」も運転されていたが、「おくみの」は1982年のダイヤ改正で廃止された。また、「のりくら」は1984年1月まで夜行列車でも運転されていた。

これらの急行列車は、キハ58系気動車で運行され、名古屋第1機関区(現在の名古屋車両区)と美濃太田機関区(現在の美濃太田車両区)所属の車両が使用された。その後には「のりくら」は名古屋車両区所属の車両のみで運行され、「たかやま」は向日町運転所(現在の京都総合運転所)が受け持つようになった。「たかやま」は晩年にはアコモ改造された専用車両が投入された。

地域輸送[編集]

普通列車はおおむね、美濃太田駅・高山駅・猪谷駅で運転系統が分かれている。国鉄時代から美濃太田駅 - 富山駅間、高山駅 - 富山駅間を通して走る列車も設定され、JR西日本のキハ120形が高山駅まで乗り入れていたが、2003年10月以後は猪谷駅を越えて直通運転を行う普通列車は設定されておらず、猪谷駅での接続が考慮されたダイヤとなっている。そのほか、過去には岐阜駅 - 美濃太田駅間は夜間に那加駅・蘇原駅・鵜沼駅に停車する快速が存在した。また、民営化前の1986年頃までは郵便車荷物車が連結されて郵便荷物輸送も行われていた。

岐阜駅 - 猪谷駅間[編集]

岐阜駅 - 美濃太田駅間は太多線直通の列車もあり、沿線人口、利用者共に多く、ほぼ終日に亘って毎時2本、朝のラッシュ時は美濃太田駅から岐阜駅へは1時間に4本運行されている時間帯もあり高山線内で最も列車本数の多い区間である。さらに鵜沼駅までは名鉄各務原線が並走している。本数は毎時4本が運行されている名鉄の半分であるが、駅数やカーブが少ないことから所要時間では名鉄に比べて優位となることが多い。岐阜駅(名鉄岐阜駅) - 鵜沼駅(新鵜沼駅)間の運賃はJRの方が若干安い。

美濃太田駅以北では1時間 - 2時間半に1本の割合で運行されているが、下呂駅 - 高山駅間では正午を挟んだ昼間は上り約4時間、下りは約5時間ほど運行されない。また、飛騨古川駅 - 猪谷間も上下線共に午後は3時間半ほど運行されない時間帯がある。岐阜駅・美濃太田駅 - 下麻生駅・白川口駅・飛騨金山駅間(夕方のみ)・下呂駅、高山駅 - 飛騨古川駅・坂上駅間には区間運転列車もある。

列車は1 - 4両編成で運行され、全線で主に通勤時間帯以外においてワンマン運転が行われているが、岐阜駅 - 高山駅間、美濃太田駅 - 猪谷駅間といった長距離を運行する列車には車掌が乗務する列車もある(列車番号の末尾が「C」の列車はワンマン列車)。朝の高山発岐阜行始発列車と夜の岐阜発高山行き最終列車は下呂駅 - 高山駅間で快速運転を行っており、一部の駅が通過となる。また、益田清風高校の始業式・終業式・定期試験の日には昼過ぎに飛騨萩原駅 - 下呂駅間に上りのみ臨時列車が運転される。元日の夜半過ぎの深夜には高山駅 - 久々野駅間に臨時列車が1往復運転される。

車両は岐阜駅 - 美濃太田駅間では太多線直通を中心にキハ11形気動車が中心に運用されている。キハ11形にはトイレが設置されていないため、美濃太田駅以北の運用は夕方の岐阜駅 - 白川口駅間の1往復がキハ11形で運転される以外は全列車がトイレ付きのキハ40系気動車で運用されている。1990年代には飛騨古川駅までキハ11形が乗り入れていた時期もあった。なお、JR東海のキハ40系は全車キハ85系に搭載されている350馬力のエンジンに積み換えられており、当線のような山岳線区でも運用に支障はない。また、JR東海管内においては2001年まで太多線と共にキハ58系気動車も使用されていた。

猪谷駅 - 富山駅間[編集]

猪谷駅 - 富山駅間と越中八尾駅 - 富山駅間の普通列車が原則として交互に運行されている。このほか、速星駅 - 富山駅間の普通列車も休日運休で朝に1往復運行されている。

毎年9月1日から4日の朝までは富山市八尾町で開催される「おわら風の盆」の観光客輸送のため、富山駅 - 越中八尾駅間では午後から深夜にかけて、富山地域鉄道部の車両をフル活用し、約10分に1本の割合で列車が運行される。2003年から2010年までは関西、福井・金沢方面からの特急列車おわら号」が直通運転していた。

2011年3月11日まで日本全国で最後のキハ58系気動車も運転されていた。

富山地区における社会実験[編集]

富山市が主体となって通年で行われている高山本線活性化事業の一環として、2006年から2011年までJR高山本線活性化社会実験を実施し、2006年10月21日から猪谷駅 - 富山駅間で第1期の社会実験として列車の増発が行われていた。この増発で、朝夕は越中八尾駅 - 富山駅間が上下毎時2本ずつ、猪谷駅 - 越中八尾駅間が上下毎時1本ずつ、日中でもほぼ上下毎時1本ずつ運転されていた。引き続いて第2期の社会実験として2008年3月15日から2011年3月11日まで速星駅 - 西富山駅間の富山イノベーションパーク隣接地に臨時駅として婦中鵜坂駅を設置して需要の掘り起こしをすることになっていた。第2期の実験では増発区間が越中八尾駅 - 富山駅間のみとなるが日中も上下毎時2本ずつの運転となった[6]。社会実験は2011年3月12日のダイヤ改正を以って終了し、日中の増発はなくなったものの、朝夕ラッシュ時間帯の利用者が特に増加したことと、臨時駅の婦中鵜坂駅の利用者が年々増加していることを受け、同駅は同改正後も臨時駅の扱いのまま存続していたが、2014年春以降の常設化が2013年11月に発表され[7]、2014年3月15日のダイヤ改正で常設化された。

貨物列車[編集]

北陸本線富山貨物駅から富山駅経由で高山本線速星駅まで、高速貨物列車が1往復設定されている。日曜日は運休する。DE10形ディーゼル機関車牽引で運行されている。西富山駅は現在も車扱貨物の臨時取扱駅となっているが、1996年3月16日以降は発着する貨物列車がない。

使用車両[編集]

全列車が気動車で運転されている。括弧内は所属車両基地である。

武豊線を2015年春に電化する計画があり、これにより余剰となったキハ25形およびキハ75形の普通列車への投入が予定されており、2015年度にてキハ40系の運用終了が内定している。キハ25形は、2014年12月より運用開始予定である。

歴史[編集]

概略[編集]

高山本線は南側は高山線、北側は飛越線として建設が進められた。高山線は1920年に岐阜駅 - 各務ヶ原駅間が最初に開業したのち、飛騨小坂駅には1933年に達した。

飛越線は1927年に富山駅 - 越中八尾駅間が最初に開業。こちらも順次延伸され1933年に坂上駅に達した。残る飛騨小坂駅 - 高山駅 - 坂上駅間が開業し高山本線が全通したのは翌1934年である。

年表[編集]

高山線(岐阜駅 - 飛騨小坂駅間)[編集]

  • 1920年大正9年)11月1日高山線 岐阜駅 - 各務ヶ原駅間(8.2M≒13.2km)が開業。長森駅・那加駅・各務原駅が開業。
  • 1921年(大正10年)11月12日:各務ヶ原駅 - 美濃太田駅間(8.8M≒14.16km)が延伸開業。鵜沼駅・坂祝駅・美濃太田駅が開業。
  • 1922年(大正11年)11月25日:美濃太田駅 - 下麻生駅間(6.5M≒10.46km)が延伸開業。古井駅・中川辺駅・下麻生駅が開業。
  • 1924年(大正13年)3月20日:下麻生駅 - 上麻生駅間(3.4M≒5.47km)が延伸開業。上麻生駅が開業。
  • 1926年(大正15年)3月15日:上麻生駅 - 白川口駅間(6.1M≒9.82km)が延伸開業。白川口駅が開業。
  • 1928年昭和3年)3月21日:白川口駅 - 飛騨金山駅間(8.4M≒13.51km)が延伸開業。下油井駅・飛騨金山駅が開業。
  • 1929年(昭和4年)4月14日:飛騨金山駅 - 焼石駅間(5.6M≒9.01km)が延伸開業。焼石駅が開業。
  • 1930年(昭和5年)
    • 4月1日:マイル表示からメートル表示に変更(47.0M→75.7km)。
    • 11月2日:焼石駅 - 下呂駅間が開通し、岐阜駅 - 下呂駅駅間 (12.6km) 延伸開業。下呂駅が開業。
  • 1931年(昭和6年)5月9日:下呂駅 - 飛騨萩原駅間 (8.4km) が延伸開業。禅昌寺駅・飛騨萩原駅が開業。
  • 1933年(昭和8年)8月25日:飛騨萩原駅 - 飛騨小坂駅間 (12.1km) が延伸開業。上呂駅・飛騨小坂駅が開業。

飛越線(坂上駅 - 富山駅間)[編集]

  • 1927年(昭和2年)9月1日飛越線 富山駅 - 田苅屋信号場 - 越中八尾駅間(10.6M≒17.06km)が開業。西富山駅・速星駅・千里駅・越中八尾駅が開業。富山駅 - 西富山間に田苅屋信号場が開設。
  • 1929年(昭和4年)10月1日:越中八尾駅 - 笹津駅間(5.1M≒8.21km)が延伸開業。笹津駅が開業。
  • 1930年(昭和5年)
    • 4月1日:マイル表示からメートル表示に変更(15.7M→25.3km)。
    • 11月27日:笹津駅 - 猪谷駅間 (11.3km) が延伸開業。楡原駅・猪谷駅が開業。
  • 1932年(昭和7年)8月20日:猪谷駅 - 杉原駅間 (8.7km) が延伸開業。杉原駅が開業。
  • 1933年(昭和8年)11月12日:杉原駅 - 坂上駅間 (13.9km) が延伸開業。打保駅・坂上駅が開業。

全通以降[編集]

  • 1934年(昭和9年)10月25日:飛騨小坂駅 - 坂上駅間 (57.8km) が開業し全通。飛越線が高山線に編入され、岐阜駅 - 富山間が高山本線となる。渚駅・久々野駅・飛騨一ノ宮駅・高山駅・上枝駅・飛騨国府駅・飛騨古川駅・飛騨細江駅・角川駅が開業。
  • 1937年(昭和12年)10月21日:焼石駅 - 下呂駅間に少ヶ野仮信号場が開設。
  • 1942年(昭和17年)6月1日:蘇原駅が開業。
  • 1945年(昭和20年)1月10日: 飛騨金山駅 - 焼石駅間の橋梁で下り旅客列車の客車2両が脱線し益田川(現在の飛騨川)に転落、43人が死亡する列車脱線事故高山線列車脱線事故)が発生。
  • 1948年(昭和23年)2月13日:田苅屋信号場が田刈屋信号場に改称。
  • 1952年(昭和27年)
  • 1953年(昭和28年)4月1日:少ヶ野信号場が駅に変更され、貨物駅として少ヶ野駅が開業。
  • 1955年(昭和30年)
    • 10月1日:飛騨宮田駅が開業。
    • 10月15日:杉崎仮停車場が駅に変更し杉崎駅が開業。
  • 1956年(昭和31年)
    • 6月1日:東八尾駅が開業。
    • 11月19日:田刈屋信号場が廃止。
  • 1965年(昭和40年)8月5日:名鉄から乗り入れる準急「たかやま」運転開始(1966年急行格上げ)。
  • 1967年(昭和42年)3月19日:白川口駅 - 下油井駅間に鷲原信号場が開設。
  • 1968年(昭和43年)
    • 8月18日 - 9月12日:集中豪雨により上麻生駅 - 白川口駅間が被害が受け、不通になる(付近では飛騨川バス転落事故が発生)。
    • 9月25日:上麻生駅 - 白川口駅間に飛水峡信号場が開設される。
    • 9月28日:飛騨金山駅 - 焼石駅間に福来信号場が開設される。
    • 10月1日:岐阜駅 - 高山駅間に CTC が導入。特急「ひだ」が運転開始。
  • 1969年(昭和44年)10月1日:高山駅 - 富山駅間に CTC が導入。無煙化(高山駅にてさよならSLのセレモニーが行われる)。
  • 1973年(昭和48年)4月20日:少ヶ野駅が廃止され、少ヶ野信号場に変更。
  • 1980年(昭和55年)5月27日:高山駅構内にて電化起工式が行われるが、結局工事は中断し、そのまま中止になる。

国鉄分割民営化以降[編集]

  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東海旅客鉄道が岐阜駅 - 猪谷駅間を、西日本旅客鉄道が猪谷駅 - 富山駅間を継承。日本貨物鉄道が岐阜駅 - 高山駅間と猪谷駅 - 富山駅間の第二種鉄道事業者となる。高山駅 - 猪谷駅間の貨物営業廃止。
  • 1990年平成2年)3月10日:岐阜駅 - 美濃太田駅間でワンマン運転開始。急行「のりくら」が廃止。
  • 1992年(平成4年)3月14日:猪谷駅 - 富山駅間でワンマン運転開始[8]
  • 1993年(平成5年)1月30日:運行管理が美濃太田CTC指令から、岐阜駅 - 猪谷駅間は東海総合指令所に、猪谷駅 - 富山間は富山駅のCTC扱所に移管。
  • 1994年(平成6年)10月25日:高山本線60周年記念式典が行われ、キハ82系による「メモリアルひだ号」と飛越線60周年記念による鋼板客車列車が運転される。12月中旬には高山駅 - 飛騨古川駅間にてSLが1日2往復運転される。
  • 1996年(平成8年)
    • 3月16日:猪谷駅 - 富山駅間でキハ120形が運用開始[9]
    • 6月26日:特急「ひだ」15号が下呂駅南約3km地点の三原トンネル出口にて大雨により落下した岩石に衝突する事故が発生[10]。5両編成中先頭の2両が脱線、16人が負傷。これにより約半月の間復旧作業が行われ、焼石駅 - 下呂駅間はバス代行輸送が行われる。
  • 1999年(平成11年)12月4日:美濃太田駅 - 高山駅間でワンマン運転開始。急行「たかやま」が廃止され、大阪駅発着の特急「ひだ」が運転開始。
  • 2001年(平成13年)10月1日:名鉄から乗り入れる特急「北アルプス」が廃止[11]
  • 2003年(平成15年)10月1日:高山駅 - 猪谷駅間でワンマン運転開始[12]
  • 2004年(平成16年)
    • 10月22日台風23号による大雨によって岐阜県飛騨市宮川の線路や鉄橋が流失し、高山駅 - 猪谷駅間が不通になる[13]
    • 11月18日:高山駅 - 飛騨古川駅間が復旧し、運行再開[14]
  • 2005年(平成17年)10月1日:飛騨古川駅 - 角川駅間が復旧し、運行再開[15]
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:岐阜駅 - 坂祝駅間の貨物列車が廃止される。
    • 4月1日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(岐阜駅 - 高山駅間 136.4km)が廃止。
    • 9月8日:角川駅 - 猪谷駅間が復旧し、全線で運行再開[16]
  • 2008年(平成20年)
    • 3月15日:速星駅 - 西富山駅間に臨時駅として婦中鵜坂駅が開業。
    • 6月1日:富山鉄道部が廃止され、猪谷駅 - 富山駅間が北陸地域鉄道部の管轄になる。
  • 2009年(平成21年)6月1日:組織改正により北陸地域鉄道部が廃止され、猪谷駅 - 富山駅間が富山地域鉄道部の管轄になる[17]
  • 2010年(平成22年)3月13日:岐阜駅 - 美濃太田間にTOICAが導入[18]
  • 2014年(平成26年)3月15日:婦中鵜坂駅を常設化[19][7]

列車の沿革[編集]

高山本線の詳細な列車の沿革は以下の項目を参照されたい。

2004年の水害による運行状況[編集]

濃飛バスによる代行の様子(2006年8月)

2004年10月の台風23号の影響により、高山駅 - 猪谷駅間が不通となり、高山駅 - 飛騨細江駅・猪谷駅間で代行バスによる運行が行われた[13]。同年11月18日からは高山駅 - 飛騨古川駅間で運転を再開し、代行バスは2005年2月28日まで飛騨細江駅 - 猪谷駅間は1日2往復設定されたが、国道41号を経由するため、角川駅 - 杉原駅間の各駅には停車しなかった[14]国道360号の仮復旧で2005年3月1日から1日7往復となり、角川駅 - 杉原駅間の各駅にも停車するようになった[20]。名古屋駅 - 富山駅間の特急「ひだ」は飛騨古川駅 - 富山駅間を運休として飛騨古川駅で折り返し運転が行われていた[21]

JR東海は2005年4月下旬より復旧工事に着手。2005年10月1日の秋のダイヤ改正時に、飛騨古川駅 - 角川駅間が復旧し[15]、残りの角川駅 - 猪谷駅間も2007年9月8日に復旧した[16]。全線復旧を記念して富山フリーきっぷが発売された。

駅一覧[編集]

  • 駅名 … ◆・◇:貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし)、(臨):臨時駅、◎:有人駅(簡易委託駅を含む。これ以外の旅客駅は無人駅)
  • 停車駅
    • 普通… すべての駅に停車。ただし、岐阜駅発高山駅行きの最終列車と高山駅発岐阜駅行きの始発列車は▽印の駅を通過
    • 特急…「ひだ (列車)」参照
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可

東海旅客鉄道[編集]

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
岐阜駅 - 0.0 東海旅客鉄道東海道本線
名古屋鉄道名古屋本線各務原線名鉄岐阜駅
岐阜県 岐阜市
長森駅 4.2 4.2  
那加駅 3.0 7.2   各務原市
蘇原駅 3.2 10.4  
各務ヶ原駅 2.8 13.2  
鵜沼駅 4.1 17.3 名古屋鉄道:犬山線・各務原線 …新鵜沼駅
坂祝駅 5.2 22.5   加茂郡坂祝町
美濃太田駅 4.8 27.3 東海旅客鉄道:太多線
長良川鉄道越美南線
美濃加茂市
古井駅 3.0 30.3  
中川辺駅 3.8 34.1   加茂郡川辺町
下麻生駅 3.8 37.9  
上麻生駅 5.3 43.2   加茂郡七宗町
飛水峡信号場 - 45.9  
白川口駅 9.9 53.1   加茂郡白川町
鷲原信号場 - 56.5  
下油井駅 8.6 61.7  
飛騨金山駅 5.0 66.7   下呂市
福来信号場 - 69.4  
焼石駅 9.0 75.7  
少ヶ野信号場 - 86.6  
下呂駅 12.6 88.3  
禅昌寺駅 5.2 93.5  
飛騨萩原駅 3.2 96.7  
上呂駅 4.1 100.8  
飛騨宮田駅 4.6 105.4  
飛騨小坂駅 3.4 108.8  
渚駅 7.1 115.9   高山市
久々野駅 7.3 123.2  
飛騨一ノ宮駅 6.3 129.5  
高山駅 6.9 136.4  
上枝駅 4.6 141.0  
飛騨国府駅 6.6 147.6  
飛騨古川駅 3.7 151.3   飛騨市
杉崎駅 2.3 153.6  
飛騨細江駅 2.4 156.0  
角川駅 5.7 161.7  
坂上駅 4.9 166.6  
打保駅 9.9 176.5  
杉原駅 4.0 180.5  
猪谷駅 8.7 189.2 西日本旅客鉄道:高山本線(富山方面) 富山県富山市

有人駅のうち、岐阜駅・美濃太田駅・下呂駅・高山駅・飛騨古川駅の5駅はJR東海直営駅、鵜沼駅は東海交通事業による業務委託駅、白川口駅・下油井駅・飛騨金山駅・飛騨萩原駅の4駅は簡易委託駅である。

西日本旅客鉄道[編集]

  • 全駅富山県富山市内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
接続路線 線路
猪谷から 岐阜から
猪谷駅 - 0.0 189.2 東海旅客鉄道:高山本線(高山方面)
楡原駅 7.0 7.0 196.2  
笹津駅 4.3 11.3 200.5  
東八尾駅 4.5 15.8 205.0  
越中八尾駅 3.7 19.5 208.7  
千里駅 4.9 24.4 213.6  
速星駅◎◆ 4.3 28.7 217.9  
婦中鵜坂駅 1.7 30.4 219.6  
西富山駅 2.6 33.0 222.2  
富山駅 3.6 36.6 225.8 西日本旅客鉄道:北陸本線
富山地方鉄道本線電鉄富山駅
富山地方鉄道:富山市内軌道線富山駅前駅
富山ライトレール富山港線富山駅北駅

有人駅のうち、富山駅のみJR西日本直営駅、速星駅と越中八尾駅はジェイアール西日本金沢メンテックへの業務委託駅である。

廃止信号場[編集]

  • 田刈屋信号場 : 1956年廃止、西富山駅 - 富山駅間(岐阜駅起点 224.4km、北陸本線 呉羽駅 - 富山駅間、米原駅起点234.7km)

過去の接続路線[編集]

関連書籍[編集]

  • 『高山線の60年』郷土出版社
    • 1994年12月に高山本線全通60周年を記念して発刊された。蒸気機関車など現在では本線上を走らない列車や取り壊される以前の駅舎などの写真が多数掲載されており、大変貴重な書籍となっている。

高山本線を題材とした楽曲[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「高山本線電化計画」『車輛工学』第49巻第7号pp. 26〜27(1980年7月)
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6
  3. ^ 鉄道事業ダイジェスト - 西日本旅客鉄道
  4. ^ 『JR特急10年の歩み』弘済出版社、1997年、p.192。ISBN 4-330-45697-4
  5. ^ 富山県の公共交通の概況・沿革 - 富山県
  6. ^ 「高山線実験、30分に1本運行 新駅ホーム長さ70メートル」北日本新聞 2007年9月28日
  7. ^ a b 高山本線「婦中鵜坂駅」の常設化について”. 西日本旅客鉄道 (2013年11月1日). 2013年11月1日閲覧。
  8. ^ 『JR気動車客車編成表』2011 交通新聞社 ISBN 978-4-330-22011-6
  9. ^ 『JR気動車客車編成表』'96年版 ジェー・アール・アール 1996年 ISBN 4-88283-117-1
  10. ^ 鉄道事故の例 (PDF) - 札幌市
  11. ^ 同時に鵜沼駅 - 美濃太田駅間の名鉄乗務員による乗務も終了
  12. ^ 「鉄道記録帳2003年10月」、『RAIL FAN』第51巻第1号、鉄道友の会、2004年1月1日、 19頁。
  13. ^ a b 高山本線(高山駅〜猪谷駅間)バスによる代行輸送について(インターネット・アーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2004年10月22日
  14. ^ a b 高山本線(飛騨古川駅〜富山駅間)の運転状況について(インターネット・アーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2004年11月18日
  15. ^ a b 高山本線 バス代行輸送のお知らせ(インターネット・アーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年10月1日
  16. ^ a b ぎふ2007回顧 JR高山線全線復旧 3年ぶり、地元沸く - 岐阜新聞 2007年12月26日
  17. ^ 鉄道部組織改正について(北陸エリア)(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年5月11日
  18. ^ 平成22年3月 TOICAがますます便利になります!! (PDF) - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2009年12月21日
  19. ^ JTBパブリッシング『JTB時刻表』2014年3月号
  20. ^ 高山線 バス代行輸送のダイヤ改正について(インターネット・アーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年2月18日
  21. ^ 高山本線(飛騨古川駅〜猪谷駅間)バスによる代行運転について(インターネット・アーカイブ)- 東海旅客鉄道ニュースリリース 2005年3月1日

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]