京王6000系電車
| 京王6000系電車 | |
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10番台6714F(2007年6月16日、めじろ台駅)
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| 編成 | 本文参照 |
| 起動加速度 | 2.5(30番台都営新宿線内のみ3.3) km/h/s |
| 営業最高速度 | 京王線および相模原線110km/h 都営新宿線75 km/h |
| 設計最高速度 | 120 km/h |
| 車両定員 | 150(先頭車)/170(中間車) |
| 全長 | 20,000 mm |
| 全幅 | 2,856[1] mm |
| 全高 | 4,100 mm |
| 軌間 | 1,372 mm |
| 電気方式 | 直流1,500V (架空電車線方式) |
| モーター出力 | 150kW(200馬力) |
| 主電動機 | 直流直巻電動機HS-834Crb、TDK-8520A(以上抵抗制御車:端子電圧375V、定格電流450A、回転数1,450rpm) 直流複巻電動機HS-835Grb、HS-835Jrb、TDK-8525A、TDK-8526A(以上界磁チョッパ制御車:端子電圧375V、定格電流445A、分巻界磁電流28.3A、回転数1,500rpm) |
| 編成出力 | 3,000kW (5M3T) 3,600kW (6M2T) 1,200kW (2M2T) 600kW (1M1T) |
| 歯車比 | 85:14=6.07(抵抗制御車)/85:16=5.31(界磁チョッパ車) |
| 制御装置 | 抵抗制御・界磁チョッパ制御 |
| 駆動装置 | TD平行カルダン駆動 |
| ブレーキ方式 | 回生ブレーキ併用全電気指令式空気ブレーキ(現存車) |
| 保安装置 | 京王形ATS D-ATC(JR型) ※30番台のみ |
| 製造メーカー | 日本車輌製造 東急車輛製造 日立製作所 |
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この表について
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京王6000系電車(けいおう6000けいでんしゃ)は、1972年(昭和47年)から1991年(平成3年)にかけて製造された京王電鉄の通勤形電車。20m級4扉車(一部5扉車)である。合計で304両が製造され、2011年(平成23年)3月まで使用された[2]。
目次 |
[編集] 概要
本系列は、京王の車両で初めて20m級片側4扉の大型車体を採用した。京王線は踏切が多く、万一の踏切事故に備えて車体の加工性を確保する必要があったため、車体は5000系に引き続き普通鋼製とされた。
2008年(平成20年)8月時点で在籍する車両の製造メーカーは日本車輌製造と東急車輛製造の2社である。初期車には日立製作所製がごく少数存在していた。京王ではこれを最後に日立製車両の導入はないが、車両用電気機器では取り引きを継続している。
登場以来、5000系に代わって京王線のフラッグシップ的車両として京王線特急や急行を中心に運用されて来た。また快速や各停でも運用される他、東京都交通局(都営地下鉄)新宿線への乗り入れ運用を一手に担当した。都営新宿線乗り入れ車は車両番号が30番台として区分されるため、俗に6030系と呼ばれることもある。
1984年(昭和59年)に軽量ステンレス車体の7000系が登場したが、本系列は相模原線の延伸に伴う増備と10両編成時の増結用に1990年(平成2年)まで製造され、さらに1991年(平成3年)にはラッシュ時対策で5扉車20両が製造された。
2011年(平成23年)1月14日、同年3月をもって営業運転を終了することが発表され[4]、営業運転終了を記念し、1月は競馬場線で運用されている6416Fと6417Fの前面に、2月・3月は動物園線で運用されている6722Fの前面に、それぞれ記念ヘッドマークを装着して営業運転が行われたのち全車廃車された。
[編集] 概説
[編集] 外観
本系列は、10号線(都営新宿線)乗り入れ協定に合わせて外板幅2,780mmで製造された。しかし、車内幅は2,600mmにするため、客室側面窓は一段下降式を採用した。側扉窓は直前に登場した都営10-000形試作車と同様に角張った形状のものを採用したが、後述する20番台のみ丸みを帯びたものとなっている。側扉窓の支持金具は車内外の処理方法で3種類あったが、初期車の廃車により2009年時点では2種類であり、室内側はステンレス無塗装である。転落防止幌は全車後付け設置で段違いの形状であり、屋根昇降用の梯子も兼ねる。側窓は一つ一つ独立して設置されている。戸袋窓を設置している車両も乗務員室直後部には設置していない。
先頭車正面窓は左右非対称で、向かって左側(進行方向右、非運転台側)の窓が小さく、また小さい方の窓下の空間にナンバープレートを配し、デザイン上のアクセントとしている。尾灯と標識灯は上部の同じ枠の中に入っている。スカートを設置している車両は全車後付け設置である。アンチクライマーを設置している。
車体塗装は当初、5000系と同様にアイボリーで塗られ、幅100mmのえんじ色の帯を巻いていた。最初期に落成した車両は前面の帯を同系列のように正面貫通路方向に絞っており、また幌枠を設置しておらず、表示器周囲の黒色処理に切れ目が入っていたが、後に一体感を持たせるために黒の面積を拡大し、「角ばった車両に似合わない」と、帯も絞りをやめている。2002年(平成14年)に全車両が8000系と同じ濃いピンクと紺色の2色帯に変更した[5]。急速に変更した関係で大部分の車両は塗装変更ではなく帯の変更のみで対処した。このため、検査などで塗り直されるまで妻面に臙脂帯が残っていた。その後、2009年10月に6416F(2両編成)が旧塗装となり、帯が正面貫通扉に向かって絞られ、前面表示器周囲の黒色処理が一体となっていないという、最初期車仕様が再現されている[6]。
1990年代前半頃に車両番号表記の書体が角張ったオリジナル書体からヘルベチカに全車変更された。またこれと前後して「K.T.R.」プレート(旧英文社名Keio Teito Electric Railwayの略)を撤去し、その部分にCIシンボルマークであるKEIOロゴを配している。20番台は当初からヘルベチカ表記とKEIOロゴで落成している。なお、6416Fは前述の塗装復元時に「K.T.R.」プレートに戻された。
種別表示器の「各駅停車(各停)」表示は、2008年時点では前面黒色無地・側面黄色無地から前面黒地白文字・側面白地黒文字の「各停」に変化している。通勤快速などの他の種別は省略せずに表示している。前面・側面ともに種別と行先は別の表示器に表示するが、側面は種別と行先の間に縦三段となった車側灯が配置されている[7]。一部車両はローマ字表記入りに交換しているが、これは京王線系統の本系列以降の字幕車全車に該当する。原則としてゴシック体の書体[8]で幕による表示だが、以前は手書き風丸ゴシックというような感じの独特の書体を使用していた。30番台の一部車両は明朝体のLED式運行番号表示器を使用している[9]。
[編集] 主要機器類
- 主制御器
- 1972年製造の第1次車は主制御器・主電動機ともに5000系最終増備車とほぼ同等だったが、ネジについてはISOネジに変更した関係で新形式とされた。ただし、5両編成中に組み込まれていた1M制御車は永久直列制御とし、発電ブレーキを省略した。1973年製造の第2次車以降は主回路を界磁チョッパ制御に変更するとともに回生ブレーキも採用している。主制御器はすべて日立製である。
- MMC-HTB-20J(デハ6000形抵抗制御車:直列11段、並列7段、弱め界磁6段)
- MMC-HTR-20B(デハ6000形界磁チョッパ車:直列14段、並列11段、弱め界磁無段階)
- MMC-HTR-10C(デハ6400形:永久直列14段、弱め界磁無段階)
- 空気圧縮機
- 空気圧縮機 (CP) は以下の3種類を使用している。
- C-1000:デハ6400形
- HS-20D:6721F - 6724F、6742F - 6744F
- HB-2000:上記以外の編成
- 台車
- 台車はペデスタル方式軸箱支持(軸ばね)+車体直結空気ばね懸架のTS-809A型(電動車、付随車用)とTS-810型(制御車用)を用いているが、デハ6001 - 6006・6051 - 6056・6101 - 6106はTS-809型、クハ6801 - 6806はTS-809改型[10]を使用している。この他、デハ6456にはシェブロン式のTS901型を、クハ6889にはボルスタレス台車のTS1018型を試用していた時期もあったが、いずれも短期間で旧に復している。
- 冷房装置
- 冷房装置は、1972年度製の6連6本は先頭車が東芝製集約分散式 (8,000kcal/h) 4基、中間車が日立製角型集中式 (30,000kcal/h) 1基、1973年度製の6連6本は先頭車が集約分散式[11]、中間車が日立製カマボコ型集中式 (40,000kcal/h) 1基で、それ以降はすべてカマボコ型集中式である[12]。
[編集] 運転台
京王の車両で初めてワンハンドル式主幹制御器(力行4段)を採用した。低運転台で黒色である。ブレーキ装置は全電気指令式のHRD-1型(常用段数7段+非常)である。速度計は周りにATS照査速度またはATC信号を表示するスペースのあるもので当初黒地であったが、デジタルATC対応化された車両は白地となっている。TNS[13]は6715Fで試用後、デハ6431 - 6435を除く先頭車運転台デスクのマスコン左側に後付けで設置されたが、6722Fのように撤去された車両もある。
乗務員室と客室の仕切り部は中央に乗務員室扉、左右に窓が配されており、すべて遮光幕を設置している(京王電鉄の項も参照)。
[編集] 室内
座席はすべてロングシートで、優先席(登場当初は「シルバーシート」)付近以外はオレンジ色のモケットである。室内の照明はカバーのない蛍光灯で、乗務員室直後部分は設置の有無がある。つり革は、2両編成の一部と3両編成が黄緑色、それ以外は白色で、形状は丸形である[14]。2006年2月から優先席を増設するとともにその付近を「おもいやりぞーん」として明確化したため、同部分のつり革はオレンジ色の△形に変更している。さらに同年6月頃から優先席のステッカーを新しく張り替えた。これは他系列も共通である。
- 車内写真
[編集] 各番台概要
製造時は新宿方から以下の6両編成で、番号の下2ケタは通しで付けられていた。
- クハ6700形-デハ6000形-デハ6050形-デハ6000形(6100番台)-サハ6550形-クハ6750形
1979年度に一部車両で改番が行われ、用途別に番台区分されている。
[編集] 0番台
5000系で使用していた分割特急を置き換えるために、5+3に組成されたグループである。
製造時6両編成だった6701F - 6706Fは、1976年に8両編成化された。以下、この文字は新たに組み込まれた車両を、この文字は改造車を示す。
- クハ6700形-デハ6000形-デハ6050形-デハ6000形(6100番台)-クハ6750形+クハ6700形(6800番台)-デハ6000形(6400番台)-デハ6450形
デハ6400はサハ6550形を改造したが、下回りは当時の新造車に合わせて界磁チョッパ制御を採用した。またサハ6550形当時に搭載していた補機類は5両編成用に[15]、台車は改造の上で新造されたクハに転用されている。デハ6450形は運転台側にパンタグラフを搭載した。クハ6800には幌が設置されたが、分割・併合時の作業簡略化のため、後に外された。
1977年には6713F+6413Fが製造された。編成は8両編成化後の6701F+6801F - 6706F+6806Fと同じである。1979年度に6707F+6807Fに改番された。
1980年代に、分割面に組成されるクハ6750とクハ6800に自動解結装置が設置された。また、当初は朝ラッシュ時の10連運用に使用されていなかったが、10連運用増加による車両運用の効率化のため、クハ6700にも自動解結装置が設置されている[16]。それと前後してクハ6800に幌が再設置され、平時は後述する10番台と同じ取り扱いになった。
1991年に後述する5扉車(20番台)が製造されたことで、3両口の4本が5扉車と8連を組成。5両口の4本は、平日朝ラッシュ時は2本ずつ組んで10両編成に、それ以外は5両単独で区間列車や2両編成と組んで各停に使用された。なお、休日ダイヤの分割特急には5扉車が使用されないことから休日ダイヤの度に組み替えが発生し、そのため3両口と5扉車のペアも決まっていない。
1992年のダイヤ改定では、新設された分割急行に使用されることになった。この際、新宿方から5+3だったものが3+5になっている。そのため、中間に入るデハ6450にも自動解結装置が設置された。なお、20番台と組む場合には従来通り新宿方から5+3となることから、0番台の5両編成はクハ6700が、20番台の5両はクハ6750が幌を持つようになった。しかし、8000系の増備で1993年に分割急行の任から降りた後は、元通り新宿方から5+3の組成に戻っている。
8000系および9000系に代替される形で1998年から廃車が開始され、2004年をもってすべて運用から外れた。6707F+6807Fの一部がデワ600に改造された他はすべて解体された。この間、営業車をすべて回生ブレーキ車とすることを目的に6803Fと6806Fで組み替えを行い、以下の変則編成が登場した。
- クハ6803-デハ6403-サハ6553-デハ6406-デハ6456
サハ6553はデハ6053を電装解除したものであるが、このサハ6553は2代目であり、初代は隣に連結されていたデハ6403である。デハ6456のパンタは降下措置の後に撤去された。また、この編成が8両を組成する際は下り方に6805Fを連結していた。2000年10月改定から2001年3月改定まで北野 - 京王八王子間の短区間各停運用が存在していたが、それにはこの変則5連が多く充当されていた。
[編集] 10番台
地上用の8両貫通編成およびそれの増結用2両編成のグループである。
6710F - 6712Fは0番台と同様に6両編成で製造され、1975年に中間車を加えて以下の組成で8両編成となった。
- クハ6700形-サハ6550形-デハ6000形(6200番台)-デハ6050形(6250番台)-デハ6000形-デハ6050形-デハ6000形(6100番台)-クハ6750形
1982年に以下の組成となったが、この際にデハ6100とデハ6200との間で番号の振替が行われている。
- クハ6700形-デハ6000形-デハ6050形-デハ6000形(6100番台)-サハ6550形-デハ6000形(6200番台)-デハ6050形(6250番台)-クハ6750形
1977年に製造された初代6714F以降は上記の組成で登場している。
なお、10番台が6710Fから始まっているのは通しで番号が付けられていた名残りであり、初代6707F - 6709Fは6731F - 6733Fに改造されている。6713F以降も2代目であり、初代6713Fは前述の通り2代目6707Fに、初代6714F - 6719Fは後述の6734F - 6739Fになっている。
1982年から増結用の2両編成が登場した。8両編成に合わせて末尾10から付番されたが、11本が製造されたため最後の1本はデハ6420-クハ6870となった。
- デハ6400形-クハ6750形(クハ6850番台)
2000年にはワンマン化された競馬場線用として、6416Fと6417Fに対してワンマン対応機器の設置が行われた。
最大で8両編成10本と2両編成11本が存在していたが、9000系による代替や30番台への改造ののち2010年度までに全車廃車された。
[編集] 20番台
ラッシュ時の混雑対策として1991年に製造されたもので、本系列の最終増備車となった。東日本旅客鉄道(JR東日本)205系の6扉車サハ204形などと同様にドア数を片側4ヶ所から5ヶ所に増やすことで乗降時分の短縮を期待したものである。車体強度の関係で戸袋窓を廃止した他、車体工法を変更するとともに裾部にステンレスを使用し、車体全体の腐食防止も図られた[17]。
明大前と新宿の両駅で混雑の激しい階段付近の中程5両に組成するため、平日は京王八王子方に3両編成を、新宿方に2両編成を増結した10両編成として走行し、朝ラッシュ終了後に2両編成を切り離した8両編成での運用を行った。また、土曜・休日は各編成の新宿方に2両編成を連結した7両で各停運用に入っていた。しかしながら、通常の4扉車と乗車位置が異なるものの5扉車連結列車の駅構内アナウンスがなく、加えて5扉車乗車位置目標がない駅が多かったために到着時に列を並び直さなくてはならず、着席定員も少ないことから乗客には不評であった。このため、2000年に6723Fと6724Fが京王重機整備で4扉に改造された。この際に両端の扉と一部の窓はそのまま使用したため客室窓の大きさが不揃いで、強度的な問題や改造の手間の面から5扉時代同様に戸袋窓がないままの特異な外観になった。2006年6月にクハ6724とクハ6773の間に貫通幌を設置して実質10両固定扱いとなっていたが、2009年9月に廃車となった[18]。
一方、5扉で残った5両編成2本(6721F・6722F)は、2000年8月に6722Fのデハ6122を6721Fに組み込み、それぞれ6両編成(6721F)と4両編成(6722F)に組み替えられた。しかし、2001年12月から新宿駅の降車ホームに4扉用の柵が設置されて同駅に入線することが不可能となったため[19]、6721Fは相模原線内の区間各停に、6722Fはワンマン設備を設置して動物園線専属になり、車体に動物のラッピングが施されている。なお、検査入場時には7000系4両編成(7201Fか7202F)が使われる。6721Fは2006年9月改定で相模原線の各停が8連化されたため運用から外れ、2007年6月に廃車となった。運用期間は17年と本系列の中で最も短かった。
6722Fは、2008年5月5日に臨時列車「多摩動物公園開園50周年号」として本編成に2両編成の6412Fと6417Fを連結した8両編成で新宿 - 多摩動物公園間を運転した。先頭車の前面中央下部には「こども絵画京王線ヘッドマークコンテスト」で選ばれた優秀作品が描かれたヘッドマークを装着していた。ラッピングを施したままでの動物園線以外の路線での旅客営業運転は初めてである。また、この編成は2011年3月まで運用され、6000系最後の営業運転を行って廃車された[2]。
- 車内の様子
[編集] 30番台
都営新宿線乗り入れ用にATCや無線装置を搭載したグループである。地上用と同様に基本は8両編成だが、乗り入れ協定に適合する性能を発揮するため、MT比は地上用編成の5M3Tより電動車比率の高い6M2Tとなっている。10両編成時は2両編成の増結車を連結して7M3Tで運行するが、必ず橋本方に2両編成を連結する。これは2両編成の本八幡方先頭車が制御電動車であるため、主制御器・主抵抗器・電動空気圧縮機などの床下機器占有面積が大きく、スペースに余裕のある橋本方制御車にのみATC車上装置を搭載したからである。
本番台には、地上用から改造されたグループと新製時から乗り入れ機器を搭載したグループがある。
- 6731F - 6733F:初代6707F - 6709Fから改造。6710F - 6712F同様、当初は6両編成で製造され、後に中間車を組み込んで8両編成となった。乗り入れ改造時にデハ6100とデハ6200との間で番号の振替が行われている。
- 6734F・6735F:初代6714F・6715Fから改造。当初から8両編成で登場している。
- 6736F - 6738F:初代6716F - 6718Fから改造。改造を見越して、当初から6M2Tで製造された。
- 6739F:上記8本の乗り入れ改造の際、電動車に比較して制御車および付随車は改造に時間がかかるが、その期間に遊休となる電動車と組成するために製造されたクハ6719・6769、サハ6569(いずれも初代)と新造の電動車とで組成したもの。
- 6740F - 6744F:新製時から30番台として登場。6742F以降は7000系製造後に登場しているため、CPなどが従来車と異なる。
- 6746F・6748F・6749F:6731F - 6733Fを置き換えるために、9000系投入で捻出した6716F・6718F・6719Fを乗り入れ改造したもの。9000系登場時、VVVFインバータ制御装置が都営新宿線のATCなどに悪影響をおよぼすためにとられた措置である。
- 6431F - 6437F:新製時から30番台として登場した増結用の2両編成。このうち、6436Fと6437Fは地上用としても使用可能である。
- 6438F - 6440F:乗り入れ運用の拡大および8000系投入による本系列の地上用10連運用の減少により、6420F・6419F・6418Fを改造したもの。
9000系新造車へのATC供出および2006年9月からの乗り入れ運用終日10両化のため、一部の8両編成で橋本方先頭車(クハ6750形)のATCと車上無線アンテナの撤去および速度計の取り外しが実施された。これらの編成は8両編成単独で運用することが不可能となったため、橋本方先頭車にATCを搭載する2両編成を組み合わせて事実上10両固定編成化されている。
ATC撤去時期と対象編成は下記の通りで、カッコ内が撤去車両である。
- 2005年10月
- 6734F(クハ6784)→6434Fと10両固定扱いに
- 6735F(クハ6785)→6435Fと10両固定扱いに
- 2006年9月
- 6743F(クハ6793)→6433Fと10両固定扱いに
- 6744F(クハ6794)→6436Fと10両固定扱いに
- 6748F(クハ6798)→6439Fと10両固定扱いに
- 6749F(クハ6799)→6437Fと10両固定扱いに
- 2007年6月
- 6740F(クハ6790)→6432Fと10両固定扱いに
- 6741F(クハ6791)→6440Fと10両固定扱いに
- 6742F(クハ6792)→6438Fと10両固定扱いに
最大で8両編成14本と2両編成10本が存在していたが、9000系による代替が進み、2009年6月に区分消滅となった。
[編集] 運用
[編集] 京王線内
7000系が専ら各停に運用されたこともあり、8000系が登場するまで京王線新宿発の京王八王子・高尾山口系統の特急や急行は本系列が主体となっていた。しかし、8000系の増備により本線の優等運用からほぼ退いた後も、相模原線特急(通称橋本特急)には主に本系列と8000系8両編成(20番台)が充当されていた。
2001年3月のダイヤ改定では京王の車両運用方針が変わり、本系列または本系列と9000系併結の2+8連も本線・高尾線系統の特急や準特急の運用に充当されるようになった。また、まれに30番台車が本線系統の優等運用に入ることもあった。
1992年ダイヤ改定の特急10両化までは0番台の5+3両編成が高幡不動での分割を行う京王八王子・高尾山口行の特急運用に、同年からの数年間は10番台の2両編成を加えた2+3+5の10両編成で高幡不動にて分割を行う高尾山口・多摩動物公園行の急行運用にも充当されていたが、8000系の増備進行に合わせて順次その運用を譲り、本系列での運用は消滅した[20]。
5→4扉改造車の6723Fと6724Fは、2004年7月まで6724Fは6807Fと組んで8連の運用に、6723Fは6707Fと組んで10連の運用に入っていたが、6807Fと6707Fが運用離脱したのに伴い新宿方から6723F+6724Fの10両となった。充当列車はほぼ固定されていた。
- 2004年7月以降:土曜・休日は編成を分割し、新宿方に2両編成を連結した7両編成で各停。平日はラッシュ時の各停
- 2005年3月改定:土曜・休日は主に準特急。平日はラッシュ時の各停
- 2006年9月改定:平日、土曜・休日とも朝間時の優等運用
なお、ごく稀に日中の優等運用に入ることもあった。
2010年3月に相模原線がATC化されたが、本系列には自社線用のATCが取り付けられていないため、同線での営業運転がなくなった。
[編集] 都営新宿線への乗り入れ
前述の通り、都営新宿線への乗り入れは30番台車に限られていた。2006年9月のダイヤ改定まで10両編成での運転は朝夕のラッシュ時に限定されていたが、同改定以後はほぼ終日にわたって運転されるようになったため、増結車を連結した状態での運用が大半を占めるようになった。なお、2007年9月以降、京王車による乗り入れ運用はすべて10両編成に統一されている。
乗り入れ開始当初の区間は岩本町 - 京王多摩センター間であったが、都営新宿線および相模原線の延伸開業に合わせて運転区間も拡大され、土曜・休日には都営新宿線から直通の動物園線多摩動物公園行急行などで調布以西にも入線した。
運用の関係で本系列が京王新線・都営新宿線のみを往復する運用もあったが、2006年9月改定で廃止された[21][22]。
[編集] 修繕工事
本系列は1986年以降、車両寿命の延長のための修繕工事が施工されている。これは車内と車外に分けて施工しており、車内のみや車外のみ施工された編成も存在している。主な内容は以下の通り。
[編集] 車外
- 車体外板の補修
- 屋根の修繕(塗り屋根化)
- 雨樋の補修
[編集] 車内
- 化粧板の交換[23]。
- 床材を石目柄のものに張り替え(6723F・6724Fのみ)
- つり革を三角形に(6742F・6416F・6437F - 6440F)
[編集] 編成
本系列は様々な運用に対応するため、2・3・5・6・8両の編成を新製した。後の組み換えで4両編成も登場している。以下、2006年末時点の構成を記す。
[編集] 2両編成
- 地上専用8本・乗り入れ対応用10本 - 4扉車
- 6416F・6417Fの2本が競馬場線ワンマン対応。
- 6436F - 6440Fの5本が地上用の予備を兼ねた乗り入れ対応編成。
- 京王八王子方から9・10号車。30番台同士の8+2組成は京王八王子・橋本方に、それ以外は新宿方に連結される。
- 乗り入れ対応編成のデハには幌が装備されており、30番台と8+2で使用する場合は幌で貫通するが、非乗り入れ車および9000系8両と連結する場合は連結位置の関係から幌を使用しない。
- パンタ離線防止のため、京王八王子・橋本方のクハ6750形(6850番台)にもパンタを搭載する。そのため、競馬場線ワンマン列車と橋本方に連結される30番台は前パンタ編成となる。
- 回生制動は40km/hで失効するが、これは主電動機の接続(電動機4台永久直列接続)の関係で通常の2両ユニットの電動車では高速域から低速域に切り替える際に使用する直列接続(電動機4台直列1群を2群直列)が使用できないからである。なお、これは5両編成・8両編成(地上専用車)のデハ6000形(6100番台)でも対となるM2車が存在しないため、この特性が生じる。
- 女性専用車のステッカーが地上専用の10号車、乗り入れ対応車の9号車に貼付されている。
- 弱冷房車は設定されていない。
- スカートは通常前面に出る車両にのみ装着されるため、地上用は新宿方のデハ、乗り入れ対応車は八王子方のクハに装着されるのが基本だが、地上兼用編成は両先頭車にスカートが装着されている。
[編集] 4両編成
[編集] 5両編成
- 2本 - 4扉車(元5扉車)
- 常に2本連結して運用されている(クハ6773とクハ6724は幌を使用)。
- 京王八王子方から1号車・2号車…の順で、新宿方先頭車が10号車。
- 弱冷房車は6724Fの3号車(デハ6074)。
- 女性専用車のステッカーが6723Fの10号車(クハ6723)に貼付されている。
[編集] 6両編成
- 1本 - 5扉車
- 橋本方から1号車・2号車…の順で新宿方先頭車が6号車[25]。
- 弱冷房車は3号車(デハ6121)。
[編集] 8両編成
- 地上専用4本・乗り入れ対応用14本 - 4扉車
- 京王八王子方から1号車・2号車…の順で一番新宿方が8号車。
- 弱冷房車は3号車にあるが、10両固定扱いになった編成は1号車(橋本方の2両編成から数えて3両目)に変更されている。
- 女性専用車のステッカーが乗り入れ対応編成の8号車に貼付されている。
[編集] 廃車
本系列は、1998年(平成10年)から8000系および9000系に置き換わって廃車が進んでいる。2010年(平成22年)度までに京王線の全車両のバリアフリー化とVVVFインバータ制御化、およびATC化の計画があるため、本系列については全車を廃車して9000系に代替されることが発表されている[26]。そのため、最後に落成した車両も登場から20年に満たないまま廃車されることになる。
- 1998年:0番台廃車開始。
- 1999年:抵抗制御車全廃。これにより京王のすべての営業用車両が回生制動装備の省エネルギー車両となる。
- 2001年:10・30番台の8両編成廃車開始。
- 2002年:6732Fの廃車により、本系列から臙脂帯の車両が消滅。
- 2003年:6733Fの廃車により、本系列はすべて集中式冷房装置搭載車に統一。
- 2004年:6707F+6807Fの事業用車転用に伴い、高尾方の制御電動車は営業用としては消滅。同時に0番台区分消滅。
- 2007年:30番台の2両編成および20番台に廃車発生。このうち6721Fのクハ6721は同年8月に南大沢駅付近の保線車両基地で脱線復旧実験の車両として使われた。
- 2009年:30番台区分消滅。
- 2010年:10番台の2両編成に廃車発生。10番台の8両編成全廃[27]。
- 2011年:6411F、6412F、6416F、6417F、6722Fが廃車[27]。全廃[2]。
廃車時に発生したパンタグラフと冷房装置は京王重機整備に譲渡され、高松琴平電気鉄道の600形・700形への改造用に転用した。また、ワンハンドル式主幹制御器は3000系の譲渡改造用に転用されている。
[編集] 事業用車デワ600形
2004年8月1日のレール運搬をもって運用を終了した事業用車デワ5125Fの後継車として6707Fと6807Fを改造し、デワ600形として同年11月7日に運用開始した。改造点は以下の通りである。
- 全車共通
- デワ601
- デワ621
- 新宿方に簡易運転台を設置。
- 新宿方の連結器を棒連結器から小型密着自動連結器に変更。
レール運搬車であるチキ290形についても、デワ600に対応するべく改造している[31]。
普段は高幡不動検車区に留置している。種別表示器は通常「回送」で、深夜の資・機材運搬時は回送表示で運転する[32]。
2008年には総合高速検測車(「DAX」)クヤ911が加わり、目的に応じてチキとクヤを付け替えて運用している。
新旧対照は下記の通り。
- デハ6107→デワ601、デハ6407→デワ621、デハ6457→デワ631
なお、京王線全線へのATC導入に伴い、2010年度にATCが設置されている。また、同年3月26日より相模原線でATCの使用を開始したことにより、ATCを設置していない本系列の若葉台工場への入・出場時に牽引車としても使用されるようになった。
[編集] 脚注
- ^ 『京王の電車』(京王電鉄発行)による。
- ^ a b c 『鉄道車両年鑑2011年版』p132
- ^ 文献によっては新宿方の電動車の車両番号を編成表記とすることもあり、この場合は6701Fは6001F、6801Fは6401Fと置き換える。
- ^ “「ありがとう6000系」イベント〈第1弾>”. 京王電鉄. 2011年1月14日閲覧。
- ^ 最後まで未変更だった6732Fが2002年に廃車されたことにより完了した。
- ^ 京王線6000系6416編成、旧塗装に - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、2009年11月2日
- ^ このデザインは都営10-000形でも試作編成に採用された。
- ^ 写研「ゴナ」またはモリサワ「新ゴ」を使用している。
- ^ クハ6742 - 6744・6748・6749とクハ6882・6883・6886 - 6889。いずれも落成時からではない。
- ^ サハ6551 - 6556をデハ6401 - 6406に改造した際、デハにはTS-809A型を新調し、同車に使用していたものを転用した。
- ^ 当初4基搭載だったが、後に5基に増強している。
- ^ ただし、1972年度製の6連を8連化する際に増備した車両は編成相手に合わせて制御車が集約分散式、制御電動車が角型集中式である。
- ^ トレインナビゲーションシステム (Train Navigation System) の頭文字。時刻や次の停車駅を表示する画面で、都営新宿線内でも使用する。
- ^ 主に新宿 - 京王八王子・高尾山口間の特急に5+3編成が使われる場合、つり革の色で行先を識別するようになっていた。
- ^ CPはクハ6700へ。MGはデハ6050に移設し、同車のものをデハ6450に転用。
- ^ 0番台自体が抵抗制御車と界磁チョッパ車の組成であったことに加え、付属2連を組み合わせることにより制御段数もすべて違ってしまうことから、組成時の前後動を抑えることが難しかったが、連結器の緩衝器を改良することで解決している。
- ^ ただし、裾部へのステンレスの使用は少なくとも2両編成増備開始の頃から行われている。
- ^ 鉄道ファン誌2009年11月号より。
- ^ ダイヤ乱れなどで新宿駅に入線する場合は、柵のない1番線に到着して客扱いをすることとなった。また、臨時列車で6722Fが2番線に入線した際は手動でドア扱いを行った。
- ^ 分割急行は2001年3月改定で、分割特急は2006年9月改定で消滅している。
- ^ 国領駅付近で発見された不発弾処理に伴う京王線つつじヶ丘 - 調布間の部分運休時(2008年5月)など特殊な場合を除く。
- ^ この場合、行先幕は直通運用の際に使われる緑幕の「各停 新線新宿」ではなく、線内運用と同じ白幕の「各停 新宿」と表示されていた。
- ^ 8000系登場以降の施工車は同系と同様の大理石模様である。
- ^ 7000系の一部編成にも更新工事で施工されたが、こちらは設置された。
- ^ 組成変更当初は橋本方から4号車・5号車…の順で調布方先頭車が8号車(一部号車番号重複)という編成であったが、2003年5月にデハ6122をデハ6171に改造したのに合わせて、橋本方から1号車・2号車…の順で調布方先頭車が6号車となった。
- ^ “Ⅱ.対処すべき課題と取組み”. 京王電鉄. 2011年11月2日閲覧。p25
- ^ a b 『鉄道車両年鑑2011年版』p213
- ^ デワ5125Fはほぼ旅客営業運転当時の外観を保ったままであった。
- ^ チキ290形に関してもホイストの梁部分にゼブラ模様の帯が付加された。
- ^ 乗務員室部分を切断された旧クハ6707号車は解体された。
- ^ チキ290形の牽引車はデト210形から数えて3代目となる。
- ^ 試運転時は試運転表示も可能である。
[編集] 参考文献
- 『鉄道ピクトリアル』通巻855号「鉄道車両年鑑2011年版」(2011年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2011年度民鉄車両動向」。
- 「各社別新造・改造・廃車一覧」。
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