ボルトアンペア

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ボルトアンペア
Volt-ampere
Transformer in Melbourne.jpg
記号 VA
皮相電力
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ボルトアンペア(: Volt-ampere、VA)とは、皮相電力をあらわす単位である。

概要[編集]

電力をあらわす単位としては、交流直流共にワット (W) である。直流において電力P

  • P = |v||i|
    • v : 電圧
    • i : 電流

によって求められるため、電力の単位であるワット(W)と 電圧の単位ボルト電流の単位アンペアの積であるボルトアンペア は同じものである。

交流では電圧、電流の瞬時値が共に常に変動するため、実効値によって表現する。負荷が単純な電気抵抗である場合、電圧の実効値と電流の実効値の積は電力と等しくなるように定義されている。

しかし、誘導負荷や容量負荷では位相に差ができてしまう。このとき、電圧の実効値と電流の実効値の積は負荷の有効電力(消費電力)とは異なる値となる。電圧の実効値と電流の実効値の積を皮相電力 S と呼ぶ。

  • S = |V||I|
    • V : 電圧の実効値
    • I : 電流の実効値

この皮相電力は実際に消費される電力とは異なるため ボルトアンペア という単位によって表現される。 日本の計量単位令においては、「回路に一ボルトの正弦波の交流の電圧を加えるときに一アンペアの正弦波の交流の電流が流れる場合の皮相電力」と定義されている[1]

用途[編集]

皮相電力は実際に負荷において消費される電力とは異なるが、多くの電力設備は電圧や電流に限界を持つものが多いため電力設備の指標の一つとなっている。

関連単位[編集]

有効電力をP、無効電力をQとしたときそれぞれワットとバールという単位を用いる。なお、位相差をθとする。

ワット[編集]

  • P = S \cos\theta = \sqrt{S^2 - Q^2}

バール[編集]

バール
volt-ampere reactive
記号 var
無効電力
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  • Q = S \sin\theta = \sqrt{S^2 - P^2}

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]