小田急ロマンスカー

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50000形「VSE」(2007年5月3日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
60000形「MSE」(2008年4月29日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
30000形「EXE」(2007年2月19日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
20000形「RSE」(2007年6月2日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
10000形「HiSE」(2007年5月3日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
7000形「LSE」(2008年8月5日、栢山駅 - 富水駅間にて撮影)
左から3000形「SSE」・3100形「NSE」・7000形「LSE」旧塗装(2007年10月21日、海老名車両基地でのファミリー鉄道展にて撮影)
3000形「SE」(2007年10月21日、海老名車両基地でのファミリー鉄道展にて撮影)

小田急ロマンスカー(おだきゅうロマンスカー・英語:ODAKYU ROMANCECAR・台湾語:小田急羅曼史號・中国語:浪漫特快)とは、小田急電鉄全車座席指定制の有料特急、あるいはそれに使用する特急用車両の総称である。列車により箱根登山線東京地下鉄(東京メトロ)千代田線(不定期で有楽町線にも)へ直通、もしくは東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線相互直通運転する。

また、ロマンスカーは小田急電鉄の登録商標[1]である(ロマンスカーの記事も参照のこと)。

目次

[編集] 特色

特急列車を運行する会社では、その車両・列車ダイヤがその会社の顔という面がある。この列車・車両の場合、小田急を経由して箱根小田原丹沢湘南富士西伊豆方面といった著名な観光地へアクセスしており、観光列車の側面が強く打ち出され、「乗ったらすぐ目的地」というコンセプトから特色あるサービス・車両特性がある。

かつて、この列車の乗客の多数は東京(新宿)から小田原・箱根への通しで乗車する観光客が占めており、運行系統もノンストップが主流で、展望席や供食サービスに代表される非日常の楽しさの演出が目指された。なお、名前の由来は「見知らぬ2人が隣り合った席に座り、観光地に向かう途中で『ロマンス』が生まれるように」と付けられた。

同時に、特急の通勤利用という面でもこの列車は先進的だった。日本国有鉄道(国鉄)が特急車両を利用した「ホームライナー」の運行を開始したのは1984年からだが、小田急では早くも1967年新宿駅 - 新原町田駅(現・町田駅)間で通勤時間帯に特急「あしがら」の運転を開始し、これらに特急券を購入すれば定期券でも乗車できるようにして通勤客の利便性を図った。

近年では、マイカー観光の隆盛などで箱根への直通需要が減退する一方、沿線人口の増加により日常の通勤や買い物の需要が特急客の大半を占めるようになって来ている。そのため、途中停車駅が増加し、車両面でも座席定員の増加を目指した実用本位の設計である30000形「EXE」が主流を占めるようになった。その中で、この列車の楽しさを復活させた50000形「VSE」の新造は伸び悩む箱根観光のてこ入れも目指していると考えられ、初期のコンセプトへの回帰と見られ注目された。

本項では、歴代ロマンスカー車両の中で特筆すべき特色を記載する。

小田急ロマンスカー連接台車(10000形HiSE)

[編集] 連接台車

3000形「SE」「SSE」で初採用され、10000形「HiSE」に至るまで約30年間も受け継がれていたのがこの2車体の間に車輪を設ける連接台車である。構造上車体を短くしなければならないが、曲線の高速通過が容易になるメリットがあり、特急の停車駅の増加などによってそれらのメリットの意義が薄れて来ても、半ば「伝統」という形で受け継がれて来ていた。

だが、1990年に製造された20000形「RSE」ではこれを使用せず、自社の通勤形車両で使用しているボギー台車構造とした。これは翌1991年から同形式で運行を開始した「あさぎり」が相互乗り入れ相手のJR東海との乗り入れ協定に基づいて同社の371系との共通運転としたために車両の仕様を揃える必要が生じたためである。

続く30000形「EXE」でも目的が観光用ではなく通勤輸送や中間駅までの輸送だったため、需要に応じた分割・併結を可能とするために、連接構造は採用しなかった。

しかし、50000形「VSE」に関しては再び連接構造車両を採用・復活させた。同形式は観光客向けの車両であり、10000形「HiSE」までの「ロマンスカー」のイメージを再び高めることや新機軸の強制車体傾斜式台車を採用し、速達列車に充当することで、高速での乗り心地の向上を図る目的からとされる。

尚、VSE登場後ではあるが、60000形「MSE」では地下鉄乗り入れの為、連接構造は採用出来ずボギー車に戻っている。

先頭展望席
(左上)NSE車
(右上)LSE車
(左下)HiSE車
(右下)VSE車
展望席車内(10000形「HiSE」)

[編集] 展望席

3100形「NSE」で採用した運転席を2階に設け、その下に展望席を設けた構造(運転士は客室天井から梯子で運転室に出入りする)が、7000形「LSE」・10000形「HiSE」まで約25年間踏襲したことにより、「小田急のロマンスカー」=「先頭に展望席が付いている特急電車」というイメージが広く受け入れられている。また、一部の同形式の置き換えとされる50000形「VSE」にもこのスタイルは踏襲されている。

しかし、1990年代になって「あさぎり」号に使用された3000形「SSE」の代替として製造された20000形「RSE」では連接台車と同様の理由で展望席を設けなかった。さらに3100形「NSE」を置き換える目的で製造された30000形「EXE」については利用客の需要が必ずしも全区間乗車ではなく区間利用が中心であったことから、施策上展望席を設けなかった。

結果、10000形「HiSE」以降展望席を設けた車両が登場しなくなったことから、鉄道ファンの一部や家族連れ、特に子供などからは「小田急はロマンスカーから脱却した」と言われたりもしたという。だが、全区間乗車をする利用客から「展望席があった方がいい」という声があったことで、それが17年ぶりの展望席を設けた車両である50000形「VSE」の製造につながったともいわれている。

なお、7000形LSEと10000形HiSEには展望席が14席設置されているが、小田急電鉄は最前列から3列目までの12席のみを「展望席」として発売しており、4列目に設置されている2席は「一般席」扱いとなっている。また、50000形VSEに関しては、展望席部分16席すべてが「展望席」として発売されている。

[編集] 車両事故

2006年2月16日小田原線小田急相模原駅を通過中の「はこね43号」に男性が飛び込む人身事故が発生し前展望席のフロントガラスが大破した。9名の展望席にいた乗客が軽傷を負い、この事故を受けて小田急では乗客が怪我をしたことを重く受け止め、翌17日から前展望席の使用を全面的に中止した。同社は安全対策として全展望席のフロントガラス内部に「飛散防止フィルム」を貼り付ける対策を行い、1週間後の同月24日より前展望席の使用が再開された。

[編集] ミュージックホーン

3000形「SE」「SSE」でミュージックホーン(補助警笛)を採用した。この装置は20000形「RSE」までの全編成に装備されていたが、騒音問題から徐々に市街地での使用を避けるようになり、使用停止、車両からも撤去され、30000形「EXE」では新造時に設置すら行われなかった。その後、50000形「VSE」にて装置が再び付けられることとなり、後に復活した7000形「LSE」旧塗装車両、新造された60000形「MSE」にも設置されている。とりわけ、50000形「VSE」では停車駅に到着・発車する時に2フレーズほど演奏している。この2形式に搭載されたミュージックホーンは小田急公式サイト内で聞くことが可能である。

なお、小田急ロマンスカーのこの装置の音は、音響心理学者の協力を求めて、NHKテレビ番組NHKのど自慢』の合格のの音をヒントにしたという[2]

車内で販売されている「VSE弁当」とお茶

[編集] 供食サービス

供食サービスとして、50000形「VSE」でカフェおよびシートサービスを実施している。これは戦後の1910形就役から1995年まで実施していた「走る喫茶室」と呼ばれるシートサービスを復活させる形ともなった。

「走る喫茶室」とは、日東紅茶(三井農林)と森永エンゼルの2社が列車ごとに担当し、注文を受けて車内で紅茶を主とした飲み物や軽食を座席まで運んでくれるサービスだった。しかし、1990年代は短距離輸送に重点が置かれたことにより、供食サービスは車内販売のワゴンサービスに移行した。また、30000形「EXE」では清涼飲料水自動販売機を設置しており、ワゴンサービスの補助ないしは代行する形をとっている。

なお、このために充当される車両には厨房設備を備えている。冷蔵庫コーヒーメーカービールサーバーなどを備えており、コンロなど加熱調理できる機材はない。

食堂車車内販売も参照のこと。

下記の列車では車内販売を行っていない[3]

  • 「さがみ」「ホームウェイ」「メトロさがみ」「メトロホームウェイ」「ベイリゾート」の全列車
  • 「えのしま」(平日の9・10号を除く)
  • 「はこね」の平日の5・6・7・8・43・44・46・48・50号と土曜・休日の46・48・50号
  • なお「さがみ」「えのしま」は夏休みなどの長期休暇期間中に行うことがある。(あじさい期間中、開成駅に臨時停車する「さがみ」など)

[編集] エンブレムと車体塗装

「ロマンスカー」専用車両を表すシンボルとして、ヤマユリの花をあしらったエンブレム1700形および2300形で採用され、車体の側面に付けられていたが、高速運転を主眼とした3000形「SE」「SSE」および展望席を採用した3100形「NSE」以降はこうしたエンブレムが採用されなくなった。代わって、3000形「SE」「SSE」から7000形「LSE」までは赤(バーミリオンオレンジ)と灰色(シルバーグレー)を基調に白い帯を纏った塗装が用いられ、10000形「HiSE」の登場まで連綿と受け継がれた。

1980年代に入り、3000形「SSE」を除き車内の貫通路および供食スペース付近に仕切り扉が付けられるようになり、その位置を示すため、仕切り扉にエンブレムが付けられた。1997年以降、「特急専用車両」のシンボルとしてエンブレムを7000形「LSE」・10000形「HiSE」・20000形「RSE」で再び車体の側面にも付けられるようになり、編成中に2か所は設けられている。なお、30000形「EXE」・50000形「VSE」・60000形「MSE」ではエンブレムを使用せず、それぞれの車両愛称のロゴを代わりとしている。

[編集] 広告媒体

冒頭にある通り、小田急では営業戦略の一つとして観光地輸送を挙げているが、そのうち箱根への輸送が特に中心とされている側面がある。宣伝活動のうち、1961年10月三木鶏郎作曲・ザ・ピーナッツボニー・ジャックスの歌唱の『小田急ピポーの電車』のテレビコマーシャルは特に有名だった。テレビコマーシャルの黎明期は2分以上のものも比較的多く存在しており、小田急ロマンスカーのコマーシャルは3分間のものであった。

しかし、1990年代以降のバブル経済崩壊後の長期的な不振や海外旅行ブームなどでとりわけその箱根への観光客が減少したことに伴い、2002年夏から「きょう、ロマンスカーで。」の標語で箱根の観光地や旅館などを映すテレビ・ラジオCMや駅貼りポスターなどで箱根観光をアピールしている。なお、このコマーシャルにBGMで使用されている曲ロマンスをもう一度については評判がよく、CD化などについて問い合わせがあったが、当初は商品化されず懸賞で配布されるのみであった。しかし、2007年7月6日にロマンスカー運行開始50周年の記念イベントとしてCD化され、小田急グループの店舗にて8000枚限定で販売されることになった([1])。この曲は同社が開催する鉄道イベントのBGMにもなっており、小田急本社の電話保留音(部署によって異なる)やVSEの車内チャイムにもこのCM曲が使われている。

[編集] 運行概要

基本的には「特急ロマンスカー」で1つの列車種別となっているが、全列車が座席指定制を採用しているため、個々の列車および運行区間・停車駅・運行時間により以下の列車名が与えられている。なお、停車駅・系統別の詳細な歴史などについては下記の各列車名ごとの記事を参照されたい。

[編集] 列車名および運行区間など

小田急ロマンスカー運行系統図
BHF
停車駅
HST
一部停車駅
DST
運転停車

詳細な停車駅は各列車名を参照


新木場駅
KBHFa KBHFa
北千住駅
豊洲駅
BHF BHF
大手町駅
STR BHF
霞ヶ関駅
STRlf ABZlg
新宿駅
KBHFa BHF
表参道駅
ABZrg STRrf
代々木上原駅
DST
成城学園前駅
HST
向ヶ丘遊園駅
HST
新百合ヶ丘駅
HST
STRrg ABZrf
小田急永山駅
BHF HST
町田駅
小田急多摩センター駅
BHF HST
相模大野駅
唐木田駅
KBHFe ABZlf STRlg
本厚木駅
HST BHF
大和駅
秦野駅
HST BHF
藤沢駅
STRrg ABZrf KBHFe
片瀬江ノ島駅
松田駅
BHF HST
新松田駅
駿河小山駅
HST BHF
小田原駅
御殿場駅
BHF KBHFe
箱根湯本駅
裾野駅
BHF
沼津駅
KBHFe
「スーパーはこね」「はこね」新宿駅 - 箱根湯本駅
小田原駅経由で箱根登山線と直通運転(片乗り入れ)を行う。
「さがみ」:新宿駅 - 町田駅相模大野駅本厚木駅・小田原駅
すべての列車は小田原線内発着となる。箱根登山線には乗り入れない。
「えのしま」:新宿駅 - 藤沢駅片瀬江ノ島駅
新宿駅 - 相模大野駅を「はこね」「さがみ」と併合されて走る列車の他、全区間を単独で走る列車もある。
「あさぎり」:新宿駅 - 沼津駅
松田駅経由で東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線と直通運転(相互直通運転)を行う。
「ホームウェイ」
新宿駅18時以降出発の下り列車に共通で与えられている列車名。JRで言うホームライナー的性格が強いことから与えられている。
「メトロはこね」北千住駅 - 箱根湯本駅
代々木上原駅経由で東京地下鉄(東京メトロ)千代田線と直通運転(片乗り入れ)を行い、小田原駅経由で箱根登山線と直通運転(片乗り入れ)を行う。地下鉄線内も特急運行とし、北千住・大手町・霞ヶ関・表参道に停車する。
「メトロさがみ」:北千住駅 - 本厚木駅
代々木上原駅経由で東京メトロ千代田線へ直通するタイプのさがみ。
「メトロホームウェイ」:北千住駅 - 唐木田駅、北千住駅・大手町駅 - 本厚木駅
代々木上原駅経由で東京メトロ千代田線から直通するタイプのホームウェイ。

[編集] 運行日が限定される列車名および運行区間など

「ニューイヤーエクスプレス」:新宿駅 - 片瀬江ノ島駅など
2001年12月31日運行開始。毎年同日夜から翌年1月1日早朝までの終夜運転にあわせて運行される臨時特急である。この列車は、前身の「初詣号」のころから明治神宮参詣客のために普段は各駅停車しか停まらない参宮橋駅に停車する。
「ベイリゾート」新木場駅 - 本厚木駅
代々木上原駅経由で東京メトロ千代田線・有楽町線と直通運転(片乗り入れ)を行い、2008年5月 - 2009年2月までの期間限定で運行される。千代田線から有楽町線に乗り入れる際には霞ヶ関駅と桜田門駅を結ぶ連絡線を走行するが双方の駅は通過となる。
「湘南マリン」成城学園前駅 - 片瀬江ノ島駅
夏休み期間の平日に江ノ島線への特急を運行している。2009年は7月21日から8月21日までのうち平日のみ、成城学園前駅から片瀬江ノ島駅までの区間で1日1往復運行している。

[編集] 過去の列車名

小田急の特急では2004年12月11日より上記6種類の列車愛称が使われているが、かつてはもっと多くの列車愛称が存在していた。その背景には、現在のように「愛称を系統識別に使い同一系統のものは番号で区別する」方式ではなく「すべての列車に個別の愛称を付ける」方針があったからだとされる。愛称には目的地周辺の名所・名物の名前が広く使われていた。現在では使われていない列車名を下に記す(五十音順、経緯については各系統項目を参照)。

[編集] 車両

「 」付きの愛称があるものは特急専用車両として後の一般車への格下げ改造を行わない前提で設計・製造されたものである[4]。なお、小田急では現在3000形「SE」以降の括弧付きの車両を「ロマンスカー」と称している。 また、3000形以降60000形に至るまで、30000形を除く各形式がブルーリボン賞を受賞しており、鉄道ファンより高い評価を受けている。

[編集] 現用車両

[編集] 過去の車両

[編集] 他社の小田急線乗り入れ車両

  • 371系(1991年 - 、JR東海所有・「あさぎり」限定)

[編集] 特別急行券について

小田急ロマンスカーは原則として全席指定制であり、乗車には特別急行券(以下、特急券)の購入が必要である。

[編集] 予約・購入・変更・払い戻し

定期列車の特急券は、乗車日の2か月前の午前10時から予約が開始され、乗車日の1か月前の10時から発券される。

ホーム上に設置されている特急券自動券売機

特急券の予約・発券は、次に掲げる各駅や旅行代理店営業所にて行われる。

小田急線各駅および一部を除く小田急トラベル各営業所では、「あさぎり号」の松田駅 - 沼津駅間発着の乗車券、特別急行券、特別席券の発売は行われていない。

東京地下鉄特急停車駅に設置されている特急券自動券売機では東京地下鉄発着の特急券の発売のみを行うため、予約および小田急線 - 箱根登山鉄道線内発着の特急券の発売および指定変更はできない。また、特急停車駅のうち豊洲駅および新木場駅については「ベイリゾート号」の運行日に限り発売する。

また、6歳未満の乳幼児であっても、ロマンスカーの座席を占用する場合、小児用特別急行券と乗車券を購入しなけれなばらない。(座席を占用しない場合は、特別急行券・乗車券を購入する必要はない。)

特急券を予約した場合、引き取り期限以内に発券を行わないと自動的に予約取り消しとなる。ただし、予約取り消しにかかる各種費用は一切かからない。

引き取り期限は次に掲げる通りである。

  • 予約開始日から発売開始日までに予約した時:発売開始日を含めて8日以内
  • 発売開始日以降から乗車日の8日前までに予約をした時:予約日を含めて8日以内
  • 乗車日の7日前から発車60分前(「ロマンスカー@クラブ」の場合は45分前)までに予約をした時:発車15分前まで

特急券を発券後、乗車時刻前の変更は乗車日を伴う場合は1回限り、伴わない場合は変更を希望する列車に空席がある場合に限り、何度でも可能である。

払い戻しは特別急行券1枚につき100円(サルーンは400円)の手数料を払えば可能である。

乗車券は特急券購入時に併せて購入をすることができるが、小田急トラベル以外の旅行代理店では東京地下鉄発着の乗車券を発売することができないので、当日に駅にて購入をする必要がある。

なお、小田急線各駅の有人窓口・自動券売機および特急停車駅の新型特急券自動券売機、小田急トラベル各営業所で購入した場合、小田急ポイントカードにポイントが100円につき1ポイント加算される。また、JTBと小田急トラベルを除く一部の旅行代理店の営業所では特急券発券時にその旅行会社が定める手数料などを徴収することもある。

[編集] ロマンスカー@クラブ

携帯電話の座席情報画面が特急券の代わりとなる

小田急では、前述以外に「ロマンスカー@クラブ」というサービスでも特急券の予約・購入・変更・払い戻しを行っている。これは、2001年7月8日から開始したもので、一時期は「ロマンスカー@クラブPC」と「ロマンスカー@クラブ」の2種類があった(会員組織としては同一)が、2009年2月22日以降は会員資格をA会員とB会員に分ける制度となった。

  • A会員(旧「ロマンスカー@クラブ」)は、全駅の有人窓口および箱根湯本ロマンスカー営業センターにてiモードEZwebYahoo!ケータイ対応の携帯電話を所持している者が入会申込書の提出と本人確認書類を提示すれば会員登録(入会金・登録料無料・12歳未満加入不可)がなされる。入会時に係員より「会員証」が発行され、当日からサービスの利用が可能となる。これは携帯電話・パソコン両方から特急券の予約ができるほか、「特急ポイント」を現金かクレジットカードで積み立てることによって携帯電話上での特急券購入が可能となる。なお座席の予約は携帯電話からは一般席に限定(窓側座席が優先)され、展望席、スーパーシート(グリーン席)、サルーン、セミコンパートメントの予約はできない[5]。また携帯電話で購入した場合、携帯電話の座席情報画面を特急券の代わりとすることでペーパーレスで特急列車に乗車することができる。なお、予約のみを済ませた状態で購入手続きを行っていない場合は、紙の特急券を発行することも可能である。万一、携帯電話の電源が切れるなど情報画面を見られない場合は、購入済みの座席の特急券について駅窓口などで発券を受けることが可能である。なお、ペーパーレスチケットとしては業界先駆の存在である。
  • B会員(旧「ロマンスカー@クラブPC」)は、パソコンから小田急のホームページにアクセスし、入会金・登録料無料の会員登録を行うだけでオンライン予約ができるというものである。最大4席まで、展望席、スーパーシート(グリーン席)、サルーン、セミコンパートメント、窓側座席の指定(サルーンの場合は、1区画のみ)が可能である。新規登録から2ヶ月間一度もログインしない場合は会員登録を抹消される。

[編集] 特別急行料金・特別席料金・サルーン料金

小田急電鉄の特別急行券の大人料金は次の通りである。小児料金は大人の半額であり、10円未満の端数は切り上げて計算をする。

  • 17キロまで 300円
  • 18キロ以上35キロまで 400円
  • 36キロ以上40キロまで 500円
  • 41キロ以上50キロまで 550円
  • 51キロ以上65キロまで 600円
  • 66キロ以上75キロまで 670円
  • 76キロ以上 870円

但し、本厚木駅 - 小田原駅間および相模大野駅 - 片瀬江ノ島駅間で18キロ以上35キロまでの場合と新百合ヶ丘駅 - 大和駅間乗車の場合は300円。小田原線・江ノ島線・多摩線と箱根登山線小田原駅 - 箱根湯本駅との区間を同一列車で乗車する場合は、箱根登山鉄道の料金券代に当たる200円を支払う必要はない。

また、東京地下鉄と御殿場線の特別急行券の大人料金は次の通りである。小児料金は大人の半額であり、10円未満の端数は、東京地下鉄の場合切り上げて、御殿場線の場合切り捨てて計算をする。

  • 東京地下鉄線 200円
  • JR東海 御殿場線(下記の料金は通常期のものであり、繁忙期は200円を加算、閑散期は200円を減額する。特別席利用の場合、通常期の料金から510円減額する。)
    • 30キロまで 820円(特定特急料金)
    • 31キロ以上50キロまで 1240円(A特急料金)
    • 御殿場駅 - 沼津駅間のみ有効の自由席特急券 310円

特別席(グリーン席・スーパーシート)の料金は次の通りである。小児料金も同額。

  • 35キロまで 310円
  • 36キロ以上75キロまで 460円
  • 76キロ以上 670円
  • 御殿場線にて利用をする場合は、上記料金に1240円を加算。

サルーンの料金は次の通りである。サルーン券1枚につき、最大、大人4人まで乗車が可能である。

  • 17キロまで 1200円
  • 18キロ以上35キロまで 1600円
  • 36キロ以上40キロまで 2000円
  • 41キロ以上50キロまで 2200円
  • 51キロ以上65キロまで 2400円
  • 66キロ以上75キロまで 2680円
  • 76キロ以上 3480円

但し、本厚木駅 - 小田原駅間および相模大野駅 - 片瀬江ノ島駅間で18キロ以上35キロまでの場合と新百合ヶ丘駅 - 大和駅間乗車の場合は1200円。

[編集] 平日割引特急回数券

平日のみ利用可能な特急回数券が発売されている。この回数券は6枚綴りで発売日から2ヶ月間有効、特急利用時には座席の指定を受けなければならない。 回数券の設定された区間は以下の2種類があり、途中下車および区間変更は出来ない。発売は、小田急線各駅と一部の小田急トラベル営業所。

  • 新宿駅 - 小田原駅・箱根湯本駅:4500円
  • 新宿駅 - 藤沢駅・片瀬江ノ島駅:3000円

[編集] 車内での特急券購入

小田急ロマンスカーは全席指定制のため、乗車前に目的地までの特急券を購入しなければならない。

  • しかし、購入せずに乗車した場合は通常の特急料金に300円(サルーン席は1,200円・東京メトロ線を含む場合は400円。小児用特急券は半額。)を加算した特急料金を支払わなければならない。なお、この時に発券された特急券は座席指定がされないので、満席の場合などは立席扱いとなる(2006年5月15日より実施)。
  • なお、購入したものの区間を乗り越して乗車をする場合、乗り越した時の乗車区間の料金が購入した特急料金と同額の場合は追加料金は発生しないが、特急料金が異なる場合は差額を支払うのではなく、乗り越し部分の特急券を新たに購入しなければならない。この場合の料金は駅売り料金となる。
  • また、乗り越し区間での座席指定は行っていないため、もし座っている座席に乗り越し区間の特急券を所持する客が来た場合は座席を譲らなければならない。

[編集] 特急整理票

小田急トラベルの募集する企画旅行で特急ロマンスカーの利用がセットとなっている場合、特別急行券ではなく特急整理票が発券される。特急整理票は、特別急行券と異なり、列車変更や払い戻しができない。

[編集] 座席券

座席券
「座席券」発売所

2005年10月1日より箱根登山線小田原駅 - 箱根湯本駅間において小田急ロマンスカーの座席に空席がある場合に両駅のホームにて発車数分前より同区間のみ乗車可能の「座席券」が発売されるようになった。大人200円・小児100円で、座席指定は行われない。

[編集] 車内改札

以前は乗車時に特急券の改札が行われていたが、1999年7月より乗車口を限定した係員による改札をとりやめ、車内にて乗務員が所持する端末によって特急券のチェックが実施されるようになった。指定された座席に座っていない場合や特急券を持っていない場合等は乗務員が当該者に声をかけ特急券を確認をする。これにより停車時間や係員の削減ができたと同時に、指定された座席に座っている場合、車内改札が省略されるようになった。

座席指定システム構築に際して乗務員の携帯端末に市販のPDAシャープの"ザウルス")が使用されたことにより、構築時・保守における簡便化やコストダウンが図られた。また、このシステムの導入により「ロマンスカー@クラブ」会員は携帯電話による特急券のチケットレス化がなされている。

[編集] 特別席

  1. グリーン席・スーパーシート
  2. コンパートメント席
    • 20000形「RSE」および50000形「VSE」には個室が設定されているが、車両により性格を異にしている。
      1. 20000形「RSE」:「セミコンパートメント席」として設定されており、ダブルデッカーである4号車の1階席がこれにあたる。なお、4名定員のコンパートメント席ではあるが、通常の座席と同様に人数分の特急券で指定されるのみであることから、多客時には3名など定員に満たない座席に1名別グループの方が相席となる場合もあり得る。
      2. 50000形「VSE」:3号車に「サルーン席」と称される個室が設定されている。この座席は小田急ロマンスカーとしては初めて設定された4名定員の個室であり、この座席については「サルーン特急券」と称され、4名分の特急料金に相当する料金を徴収するが、1室での販売であるため、定員以内でも発行される。
  3. 展望席
    • すでに廃車された3100形「NSE」以来、7000形「LSE」10000形「HiSE」・50000形「VSE」の先頭車両に設けられている座席である。発券に際しても指定が可能だが、通常の特急券と同額に設定されている。なお、座席指定に際して前方・後方の指定も行われている。

[編集] 自由席

小田急ロマンスカーは全席指定制であるが、「あさぎり」の御殿場駅 - 沼津駅間に限り、自由席が設定されている。

[編集] 地下鉄への乗り入れ

2008年3月より地下鉄への乗り入れを行っている60000形「MSE」(2007年10月19日、大野工場にて撮影)
東京メトロ発券のメトロはこね号特急券(2008年3月15日)

小田急ロマンスカーは、2008年3月15日より東京地下鉄(東京メトロ)へ直通運転を開始した。

2007年10月19日付での小田急・東京地下鉄両社の発表[6]によれば、概ね以下の通りである。

  • 平日:ビジネス特急として本厚木駅北千住駅行と北千住駅発唐木田駅行を各1本、大手町駅発本厚木駅行2本の計4本を運転する。
  • 土曜・休日:観光特急を中心に、本厚木駅 - 北千住駅間1往復と北千住駅 - 箱根湯本駅間2往復の計6本を運転する。ただし、本厚木駅 - 北千住駅間については臨時列車として年間30日程度東京地下鉄側を有楽町線新木場駅発着に変更する。
  • 愛称:本厚木駅 - 新木場駅間の列車に「ベイリゾート」が与えられる他は、従来のものに「メトロ」を冠したものである(「メトロホームウェイ」「メトロさがみ」「メトロはこね」)。
  • 停車駅:
  • 東京メトロ線内:北千住・大手町・霞ケ関表参道。新木場駅発着の場合は新木場・豊洲・表参道。
  • 小田急線内:現行の愛称ごとの停車駅に停車するが、一部の列車は成城学園前駅にも新規停車する。
  • 途中代々木上原駅にも停車するが、同駅では乗務員の交代のための停車で、乗客の乗降はできない。
  • 東京メトロ線内の停車駅では、すべての車両の扉を開閉せず、特急券の確認をする駅係員が立つ一部の扉のみ開閉して、乗客の乗降を扱っている[7]
  • 北千住発着の列車は北千住駅 - 綾瀬駅 - 綾瀬車両基地間の出入庫を伴うが、この区間での旅客営業は行わず、回送となる。
  • 東京地下鉄線内も座席指定席を採用するが、同線内のみの乗車はできないため、小田急線からは降車のみ、小田急線へは乗車のみの扱いとなる。

この直通運転については、両社は2005年5月17日付で2008年春に開始することについて合意したと発表しており(この時点では、平日は湯島駅からで通勤列車、土曜・休日は新宿駅 - 箱根湯本駅間の観光特急として運用することとしていた)[8]、小田急側で 地下鉄対応車両を導入することとしていた(→60000形「MSE」)。

この背景として、2000年より観光シーズンに綾瀬駅 - 箱根湯本駅片瀬江ノ島駅間で運転している臨時急行列車の利用状況が良好であったことや、小田急線と千代田線との接続駅である代々木上原駅に新宿発着の特急列車が停車せず、同線沿線から小田急線方面へ向かう客への着席サービスが図られていない点を改めると共に、新宿駅へのアクセスにやや難のあった城東・東葛地域や埼玉県東部・茨城県からの新規需要を開拓しようという意図があるものとみられる。

なお、この列車は日本の地下鉄路線[9]では初めて有料の特急券を要する列車となる。

[編集] 歴史

  • 各車両編成の就役日などは、各車両形式の歴史の項を参照のこと。

[編集] SE車導入まで(1957年以前)

  • 1935年昭和10年)6月1日、土曜・休日に限り新宿駅 - 小田原駅間無停車の「週末温泉列車」の運転開始。
  • 1942年(昭和17年)1月太平洋戦争の激化に伴い「週末温泉列車」の運行休止。
  • 1948年(昭和23年)8月13日27日、特急の試運転を実施。13日は1805+1853の2両編成が、27日は1601+1607の2両編成が新宿駅 - 小田原駅間を95分20秒で走破。
    • 10月16日、「戦災復興車」と称された1607+1651, 1601+1602, 1610+1315の3編成により新宿駅 - 小田原駅間無停車の特急を土曜・休日に限り運転開始。同日より特別急行料金制度(新宿駅 - 小田原駅50円)を制定。当初同月9日からの運転開始だったが、同月7日に「リビー台風」が箱根地方を直撃したため延期された。
  • 1949年(昭和24年)9月17日1910形就役。同時に「走る喫茶室」のサービスの開始。
    • 10月1日、新宿駅 - 小田原駅間の特急が毎日運行となる。
  • 1950年(昭和25年)8月1日箱根登山線箱根湯本駅まで乗り入れ開始。ただし、乗り入れに際しての協定により同線内は料金を徴収しないが乗車が禁じられていた。同時に、この時「ロマンスカー」という語を使用開始。
  • 1951年(昭和26年)2月1日ロマンスシート装備の専用車である1700形が就役。
    • 7月、新宿駅 - 片瀬江ノ島駅間で納涼ビール列車「すず風号」「いそ風号」の運転開始。
    • 8月20日、座席指定制度を導入。
  • 1953年(昭和28年)7月、小田急ロマンスカーのシンボルマークとして「白百合」のマークが1700形に取り付けられる。
  • 1954年(昭和29年)7月13日、江ノ島線に特急料金を制定。
  • 1955年(昭和30年)4月1日2300形就役。
    • 10月1日、日本国有鉄道御殿場線御殿場駅まで乗り入れ開始。これに充当するためキハ5000形気動車が就役。同時に連絡準急行料金(新宿駅 - 御殿場駅間70円)制定。

[編集] SE・NSE時代(1957年 - 1980年)

  • 1957年(昭和32年)6月27日、3000形「SE」展示会を実施。
  • 1958年(昭和33年)1月29日、3000形「SE」が1958年第1回鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。
  • 1963年(昭和38年)3月3日、3000形「SE」による臨時スケート特急「白銀号」を運行。
    • 3月16日、3100形「NSE」就役。
    • 小田急ロマンスカー史上初の展望席設置列車が登場。またこれに先立ち同月13日 - 15日には展示会を実施。
    • 春、小田急百貨店の夏の商戦の一環として3100形「NSE」車内にて水着ショーを実施。
    • 11月、3000形・3100形とも小田原線内の営業最高速度を110km/hに引き上げるダイヤ改正を実施。新宿駅 - 小田原駅間は最速62分となる。
  • 1964年(昭和39年)1月17日26日皇太子明仁親王・同妃美智子(現在の今上天皇皇后)が新宿駅 - 箱根湯本駅間を往復乗車。
    • 2月17日 - 21日24日 - 28日3月2日 - 6日、3100形「NSE」が6両編成にて運行される(通常は11両編成)。
    • 3月20日、新宿駅 - 片瀬江ノ島駅間で「えのしま」が休日に限り定期運行を開始(途中停車駅は藤沢)。
    • 7月10日、3100形「NSE」が1964年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。
  • 1965年(昭和40年)3月1日、「えのしま」の毎日運転開始。
  • 1966年(昭和41年)4月1日、すべての特別急行列車の列車無線使用開始。
    • 6月1日、新宿駅 - 箱根湯本駅間で「さがみ」運転開始(途中停車駅は向ヶ丘遊園・新松田・小田原)。同時に新宿駅 - 小田原駅間無停車の特急に対して「はこね」と名付けられる。
  • 1967年(昭和42年)6月23日、特急列車に定期券による乗車を認める。
    • 7月2日、3000形「SE」の御殿場線乗り入れ用の5両編成化工事実施( - 1968年3月29日)。
    • 10月1日、新宿駅 - 箱根湯本駅間で「あしがら」運転開始(途中停車駅は新原町田〈現・町田〉・小田原)。
  • 1968年(昭和43年)6月3日、特急料金に小児制度が制定される。
    • 6月30日、御殿場線の電化に伴いキハ5000形・5100形による連絡準急行廃止。不要となった両形式は関東鉄道へ売却。
    • 7月1日、3000形「SSE」による御殿場線直通の運転開始。同時に列車種別が「連絡準急行」から「連絡急行」となり、連絡急行料金制度を制定し、連絡準急行料金廃止。
  • 1969年(昭和44年)1月1日、新宿駅 - 新原町田駅で臨時特急「初詣号」が1往復運行される(途中停車駅は参宮橋と向ヶ丘遊園)。以後、毎年初詣客向けの特急が運行されるようになる。
  • 1972年(昭和47年)8月24日、沿線に居住していた英国教師より「ミュージックホーンは騒音公害源である」とする抗議を受け、相模大野駅以東での使用が禁止となる。
  • 1979年(昭和54年)2月27日、特急券の座席予約・販売にオンラインシステムを導入。

[編集] LSE・HiSE時代(1980年 - 1991年)

  • 1980年(昭和55年)12月25日、7000形「LSE」完成記念列車が運行される。
    • 12月27日、7000形「LSE」第1編成 (7001F) 就役。
  • 1981年(昭和56年)、TBSで『思い出づくり』というロマンスカー・スチュワーデスを主人公としたテレビドラマが放映される。
    • 3月29日、「鉄道友の会 主催新型ロマンスカー試乗会」が7000形「LSE」を使って海老名→小田原→新宿間で運行される。
    • 6月15日FM東京主催・資生堂提供の団体列車「ORANGE EXPRESS」が7000形「LSE」第1編成(7001F)にて運行される。
    • 9月13日、7000形「LSE」が1981年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。
  • 1982年(昭和57年)7月25日向ヶ丘遊園でのイベントの関連企画として新宿駅 - 向ヶ丘遊園駅間で伊藤つかさが車掌となって乗車する団体列車「你好(ニーハオ)つかさ号」が3000形「SSE」にて運行される。
    • 12月8日 - 15日、日本国有鉄道の「新型特急車両開発計画」の一環として7000形「LSE」第2編成(7002F)が小田急から国鉄に貸し出され、東海道本線大船駅 - 熱海駅間で試験走行を実施。
  • 1983年(昭和58年)3月30日、3000形「SSE」第1編成 (3001F) が大井川鉄道(現・大井川鐵道)へ譲渡(1989年5月廃車)。
    • 7月、新宿駅 - 片瀬江ノ島駅間で団体列車「め組EXPRESS」が3000形「SSE」にて運行される。
  • 1984年(昭和59年)3月25日、臨時団体列車「小田急箱根クイズラリー号」が運転される。
    • 8月9日、3000形「SSE」車体修繕工事実施( - 1985年3月27日)。
    • 12月25日 - 3100形「NSE」車体修繕工事実施( - 1988年10月20日)。
  • 1986年(昭和61年)10月4日、7000形「LSE」車内に車内電話が設置される。
  • 1987年(昭和62年)2月ごろ、7000形「LSE」が事故に遭遇した影響でロマンスカーの車両数が不足し、急遽通勤形車両(8000形)が特急として運行される(列車の種別表示幕には『臨時』と表示されていた)。
    • 7月1日、すべてのロマンスカーの1 - 3号車に禁煙車が設置される(小田急ロマンスカー史上初の禁煙席の登場)。
    • 12月23日、10000形「HiSE」就役。
  • 1988年(昭和63年)1月1日、10000形「HiSE」で運行された「初詣号」で「走る喫茶室」のサービスが行われる(「初詣号」での「走る喫茶室」のサービスはこの回限り)。
    • 9月11日、10000形「HiSE」が1988年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。同時に新宿→小田急多摩センター間にて受賞記念列車運行。
  • 1990年平成2年)4月 - 5月、多摩線開業15周年を記念し、臨時列車「江ノ島・鎌倉エクスプレス」が唐木田駅 - 新百合ヶ丘駅 - 片瀬江ノ島駅間で運行される。
    • 7月 - 8月には同区間で臨時列車「湘南マリンエクスプレス」が運行される。
  • 1991年(平成3年)3月15日、3000形「SSE」の定期運用からの完全離脱にあたり、新宿駅にて記念式典挙行。連絡急行料金廃止。

[編集] RSE・EXE時代(1991年 - 2005年)

  • 1991年(平成3年)3月16日、20000形「RSE」・JR東海371系就役。特別席"スーパーシート・グリーン車"が設置される。同時に特別席(スーパーシート・グリーン車)料金制定。同日、ORS(小田急レストランシステム)とジェイダイナー東海(現・ジェイアール東海パッセンジャーズ)が車内販売のサービスを開始する。
    • 7月、臨時列車「ビア・エクスプレス納涼号」が運行される。
  • 1992年(平成4年)3月8日、新宿駅→唐木田駅間で「さようなら3000形走行会」実施。
    • 3月25日、上記の同区間で臨時列車「サンリオピューロランド号」が運行される。
    • 3月31日、3000形「SSE」全廃。全廃時には「小田急メモリアル」というイベントが展開される。
  • 6月、臨時列車「あじさい号」が運行される。
    • 8月29日、20000形「RSE」が1992年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。同時に新宿→唐木田間にて受賞記念列車運行。
    • 10月3日、第9回全国緑化かながわフェアの開催を記念し、臨時列車「グリーンウェーブ相模原号」が7000形「LSE」で運行される。
    • 10月25日、団体列車「カントリーインアサギリ号」が20000形「RSE」にて新宿駅 - (御殿場線・東海道本線経由) - 身延線富士宮駅間で運行される。
    • 11月10日、大野工場に3000形「SSE」の記念モニュメントを設置。
  • 1993年(平成5年)、3月9日 3000形「SSE」第3編成 (3021F) を大野工場にて静態保存向けの工事を実施。うち2両を竣工当時の「SE」仕様に復元。
    • 3月16日、静態保存用工事を実施した3000形「SSE」第3編成 (3021F) を海老名車両基地に回送。
    • 3月20日、3000形「SSE」第3編成(3021F)を海老名車両基地内の保管庫へ搬送、永久保存へ。
    • 3月28日、日東紅茶(三井農林)が小田急ロマンスカーの「走る喫茶室」のサービスから撤退。同日鉄道友の会30周年記念行事として3100形「NSE」が小田急多摩センター駅4番ホームに展示される。同時に京王多摩センター駅1番線に京王帝都電鉄(現・京王電鉄5000系が展示され、両社の名車が並んで展示された(参考:小田急多摩センター駅の4番ホームと京王多摩センター駅の1番線は並んでいる)。
  • 1995年(平成7年)、町田駅停車の「あしがら」を「はこね」とし、従来の新宿駅 - 小田原駅間無停車の「はこね」が「スーパーはこね」となり、「あしがら」の停車駅に本厚木駅が加えられる。
  • 1995年(平成7年)、7000形「LSE」にリニューアル工事が施される( - 1997年)。
    • 3月26日森永が小田急ロマンスカーの「走る喫茶室」のサービスから撤退する。これにより、小田急ロマンスカーの伝統であった「走る喫茶室」のサービスが廃止となる。
  • 1996年(平成8年)3月23日、30000形「EXE」就役。
  • 1997年(平成9年)、小田原線開業70周年を記念し、3100形「NSE」第4編成 (3161F) を改造した「ゆめ70」が運転開始。
  • 1999年(平成11年)7月11日、相模大野駅 - 唐木田駅間にて「3100形NSEさよなら走行会」を実施。
    • 7月16日、3100形「NSE」が定期列車から撤退するにあたり、新宿駅と箱根湯本駅にて記念式典挙行。
    • 7月17日、「さがみ」「あしがら」の名称を廃止し、「サポート」「ホームウェイ」の列車愛称が登場。同日より特急列車の乗車口による検札を廃止。
  • 2000年(平成12年)4月23日、「ゆめ70 さよなら運転」実施。
    • 4月26日、3100形NSE第4編成 (3161F) 「ゆめ70」廃車。これにより3100形「NSE」形式消滅。
    • 12月2日、多摩線初の定期列車のロマンスカーとして、「ホームウェイ」登場。
  • 2001年(平成13年)、3100形「NSE」3181号車が開成駅前にて静態保存される。
    • 4月24日、10000形「HiSE」の10041Fが「イタリアンエクスプレス」として運行され、イタリアの国旗をイメージした「赤・白・緑」のストライプを施した記念塗装となる( - 2002年3月)。
    • 7月8日、「ロマンスカー@クラブ」の予約開始。
    • 7月15日、特急券のチケットレスサービスが開始される。
    • 9月3日、3100形「NSE」の第7編成(3221F)が喜多見電車基地内にて静態保存される。
    • 10月27日、「ロマンスカー@クラブPC」の予約開始。
    • 12月31日、従来「初詣号」として運行されていた初詣客向け臨時特急の列車名を「ニューイヤーエクスプレス」に改称。
  • 2002年(平成14年)2月1日、30000形「EXE」の1号車にて「@TRAIN」と題して小田急ロマンスカー車内でIPv6を用いた無線LANインターネット接続実験が行われる( - 3月31日)。
    • 3月23日、特急料金の値下げ(10円 - 60円)が実施される。36キロ以上の特定料金は廃止。
    • 小田急ロマンスカーの新テレビCM「きょう、ロマンスカーで。」が始まる。
  • 2003年(平成15年)4月6日、座席番号の表記方法を変更。
  • 2004年(平成16年)12月11日、「サポート」を廃止し、「さがみ」の列車愛称が復活。「えのしま」の運転本数を大幅削減。

[編集] VSE・MSE登場(2005年以降)

  • 2005年(平成17年)2月19日、50000形「VSE」が海老名電車基地内にて車両見学会を実施。
  • 2005年(平成17年)3月5日、50000形「VSE」の試乗会を新宿→小田急多摩センター間と唐木田→新宿間で実施。
    • 3月19日、50000形「VSE」第1・2編成(50001F・50002F)就役。同日、車内で配布する無料観光情報誌『るるぶFREE ロマンスカー 箱根 小田原』創刊。
    • 4月1日、特急券を購入した際に小田急ポイントカードにポイントが加算されるサービスが開始される。
    • 5月17日、小田急ロマンスカーの東京地下鉄への乗り入れと新型車両60000形「MSE」の導入を発表。
    • 7月1日、小田急ポイントカードに貯まったポイントで特急券を購入できるサービスが開始される。
    • 8月12日、10000形「HiSE」の第2・4編成(10021F・10061F)が長野電鉄に譲渡される。
    • 10月1日、従来禁止されていた小田原駅 - 箱根湯本駅間の乗車に際して列車に空席があった場合に限り座席指定を行わない「座席券」が発売され乗車可能となる。なお、「座席券」は当日ロマンスカーの発車直前にホームにて発売。
    • 10月6日 - 11日、「ロマンスカー@クラブ」にて他の利用者の個人情報が閲覧できるという事態が起こる。
  • 2006年(平成18年)1月12日、50000形「VSE」が2005年度グッドデザイン賞受賞。
    • 1月14日、50000形「VSE」のグッドデザイン賞受賞を記念し、受賞記念の「G」マークが車体に貼られる。
    • 2月16日、「はこね43号」として運行していた7000形「LSE」第1編成 (7001F) が、小田急相模原駅を通過していた18時16分、ホームから男性が飛び込み自殺した。その際に展望席のフロントガラスが大破し、展望席の乗客9名が怪我を負う。
    • 2月17日、前日の事故を受け、全列車の前展望席の使用を中止となる。
    • 2月24日、展望席のフロントガラスに「飛散防止フィルム」を貼るという安全対策を施したことから、前展望席の使用を再開。
    • 3月19日、50000形「VSE」就役1周年を記念して、新宿・町田・小田原・箱根湯本の各駅に到着・発車時に補助警笛(ミュージックフォーン)を鳴らすサービスを開始。同日、50000形「VSE」の就役1周年を記念して「1st ANNIVERSARY」という記念のロゴが車体に貼付される。
    • 3月31日、新宿駅の西口地上改札前に「ロマンスカーカフェ」が開設され、営業を開始する。
    • 4月8日、はこね14号として運行していた50000形「VSE」が、町田駅発車後、展望席にて雨漏り発生。後日、雨漏り対策工事実施。
    • 5月15日、特急券を所持せずに特急に乗車した者に限り通常の特急料金に300円を加算して販売する制度[10]ができる。なお、この制度で購入した特急券には座席の指定がなされない。
    • 9月10日、50000形「VSE」が2006年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。定期列車である「スーパーはこね13号」の一部を鉄道友の会が貸切にして受賞記念列車を運行。また、これを記念して「Blue Ribbon ROMANCECAR VSE 2006」という記念のロゴが車体に貼付される。
  • 2007年(平成19年)3月18日、全席終日禁煙化。同日、「湘南国際マラソン号(臨時31号)」が新宿駅→片瀬江ノ島駅間にて運行。
    • 7月6日、小田急ロマンスカー3000形「SE」就役50周年を記念し、7000形LSEが旧塗装となる。同時に「旧塗装特別記念号」が新宿→小田原間において運行される[11]とともに在籍中のロマンスカー全編成に50周年の記念ロゴが貼付される。同日、小田急ロマンスカーCMソング「ロマンスをもう一度」のCDを発売。
  • 2007年(平成19年)8月18日25日、団体列車「ウルトラマンロマンスカー M78星雲号」、成城学園前駅 - 小田原駅間にて運行[12]
  • 2007年(平成19年)10月19日、60000形「MSE」の関係者向けの公開が行われる。同日、小田急ロマンスカーの東京地下鉄への乗り入れの概要を発表。
    • 10月20日21日、両日に海老名電車基地で開催された「ファミリー鉄道展2007」において、3000形「SSE」・3100形「NSE」・7000形「LSE」による旧塗装車の展示と60000形「MSE」の一般向けの初公開が行われる。
  • 2008年(平成20年)2月9日、団体列車「ハローキティ号」、秦野駅 - 新百合ヶ丘駅 - 小田急多摩センター間にて運行。
    • 3月15日、60000形「MSE」就役。東京地下鉄千代田線直通列車の運転開始。
    • 5月3日、60000形「MSE」による不定期での東京地下鉄千代田線経由有楽町線直通列車の運転開始。
    • 7月15日、60000形「MSE」車内専用配布無料観光情報誌『るるぶFREE MELLODA』創刊。
    • 7月22日 - 8月22日、同期間の平日に限り、「湘南マリン号(臨時51号(江ノ島行き)・臨時52号(唐木田行き))」を唐木田駅 - 片瀬江ノ島駅間で運行。
    • 9月30日、60000形「MSE」が第10回ブルネル賞車両部門奨励賞を受賞。
    • 10月8日、60000形「MSE」がグッドデザイン賞を受賞。同日より「Gマーク」が車体に掲出される。
  • 2009年(平成21年)2月14日15日21日22日、「メトロおさんぽ号(臨時メトロ80号)」を町田駅 - 北千住駅間にて運行。
  • 3月22日、団体列車「エコロマンスカー号」を新宿駅 - 小田原駅間にて運行。斉藤鉄夫環境大臣森田正光気象予報士らが乗車し、車内で「親子で学ぼう!春の温暖化防止スクール」を実施。
  • 7月21日 - 8月21日、同期間の平日に限り、「湘南マリン号」を成城学園前駅 - 片瀬江ノ島駅間で運行。また、8月3日7日にかけ、「クールビズトレイン」として車内設定温度を1~2度上げて運行。
    • 9月13日、60000形「MSE」の2009年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞式典挙行。定期列車である「はこね15号」の一部を鉄道友の会が貸切にして受賞記念列車を運行。また、これを記念して「Blue Ribbon ROMANCECAR MSE 2009」という記念のロゴが車体に貼付される。
    • 11月15日、「メトロもみじ号(臨時81号(小田原行き)・臨時82号(北千住行き))」を北千住駅 - 小田原駅間にて運行。

[編集] その他

[編集] 関連人物

[編集] 漫画・アニメ・ドラマ・映画での引用

  • 漫画
    • おぼっちゃまくん』の御坊家は、箱根へ旅行する際に利用する列車として「チャマンスカー」という車両を所有している。これは、同作品の作者小林よしのりがかつて成城学園前駅付近に住んでいたことがあり、小田急ロマンスカーのパロディとして漫画に登場させたものである。
  • アニメーション
    • 新世紀エヴァンゲリオン』に登場する第3新東京市は箱根地域のことであり、作中に「政府専用列車」としてリニアモーターカー型の小田急ロマンスカーが登場する。なお、この車両の形式番号は7700系となっているが、外観的には10000形「HiSE」に酷似している。
    • 名探偵コナン』の14話「謎のメッセージ狙撃事件」には、「平成エクスプレス」として10000形「HiSE」と思しき車両が登場する。カラーこそホワイト/ライトブルーと大幅に変更されているが、展望席や連接台車などかなり実車を再現していた。
  • ドラマ
  • 映画
    • 愛の流刑地』でロマンスカーが登場する。また、日本経済新聞に連載されていた当時、50000形VSEが挿絵として登場している。
    • 真夜中の弥次さん喜多さん』では、弥次さんと喜多さんがロマンスカーに乗車をしている。

[編集] 芸能

  • 村下孝蔵の曲に、小田急ロマンスカーをとある男女の恋愛の象徴として歌った曲『ロマンスカー』がある。
  • THE ALFEEは、かつてネタとしてギターで小田急ロマンスカーのミュージックホーンを演奏した。

[編集] 著名人

  • 漫画家藤子不二雄Ⓐ(安孫子素雄)は、自宅の最寄駅である向ヶ丘遊園駅から事務所のある新宿駅との間を一種の娯楽として通勤に利用している[13]

[編集] 報道

  • 台風などの自然災害などの際に小田急が特急の運行を中止した時は、在京テレビ各局ニュース番組で「小田急線の特急ロマンスカーは…」のように「ロマンスカー」の語が使われる。
  • 50000形「VSE」が営業運転を開始する際、その前後にニュース番組では私鉄特急の現状を伝える特集が組まれた。

[編集] その他

  • 小田急線を代表する存在であることから、小田急沿線にある郵便局の一部では風景印に小田急ロマンスカーが描かれている。
  • 2005年10月1日から、小田急の一部の駅構内店舗限定で「小田急 ロマンスカー アテンダント リカちゃん」が販売された。

[編集] 脚注

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  1. ^ 第3321840号
  2. ^ 1972年8月24日朝日新聞
  3. ^ 小田急電鉄「特急ロマンスカーのご利用案内」中の特急時刻表、2008年3月15日。
  4. ^ 1910・1700・2300形は供食スペースなど特急車固有の設備を備えてはいたが、一般車と同様の車体構造で、実際に導入後数年で一般車に格下げされた。
  5. ^ パソコンで一般席以外の座席を予約し、携帯電話で購入することは可能である。
  6. ^ 特急ロマンスカーの東京メトロ線への直通運転計画について - 小田急電鉄、2007年10月19日発表
  7. ^ 1・4・5・7・8・9号車のみ。交通新聞社「2008小田急時刻表」p256の記述による。
  8. ^ 小田急ロマンスカーの東京メトロ千代田線への乗り入れについて - 東京地下鉄、2005年5月17日付
  9. ^ 狭義の「地下鉄」。東京地下鉄の前身の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)は特殊法人で、「郊外鉄道の延長」として国鉄・私鉄の建設した「地下線」とは意味合いが異なる。日本の地下鉄を参照のこと。
  10. ^ 競合する東日本旅客鉄道(JR東日本)の湘南新宿ライン東海道本線の快速・普通列車のグリーン車も類似の乗車後購入の割増料金を採用している。
  11. ^ "小田急ロマンスカー50周年 開業時の塗装で記念運行(青鉛筆より)". 朝日新聞 (2007-07-07). 2007年7月15日 閲覧。
  12. ^ "ウルトラマンと特急の旅 小田急が「M78星雲号」". 朝日新聞 (2007-06-16). 2007年7月15日 閲覧。
  13. ^ 集英社ジャンプスクエア』2008年2月号(第2号)の本人談より。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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