七尾線
| 路線総延長 | 59.5 km |
| 軌間 | 1,067 mm |
| 電圧 | 1,500 V 架空電車線方式(直流) |
| 電圧 | 津幡駅構内 20,000V・60Hz(交流) |
| 最高速度 | 100 km/h |
| 停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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七尾線(ななおせん)は、石川県河北郡津幡町の津幡駅から、石川県七尾市の和倉温泉駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
目次 |
[編集] 概要
もともとは同半島北部の輪島駅までの路線であったが、1991年に和倉温泉駅以南が電化され、非電化のままとなった和倉温泉駅 - 輪島駅間はのと鉄道に移管された。また、七尾駅 - 和倉温泉駅間 (5.1km) は、のと鉄道を第二種鉄道事業者とし、特急列車はJR西日本が、普通列車はのと鉄道が運行している。なお、和倉温泉駅以北ののと鉄道七尾線はJR西日本が第三種鉄道事業者、のと鉄道が第二種鉄道事業者である。また、七尾駅 - 七尾港駅間の貨物支線も存在したが、民営化前に廃止されている。
津幡駅で北陸本線と接続しているが、宝達駅付近で天井川をくぐるトンネルの絶縁の問題などを考慮し、交流電化の北陸本線とは異なる直流電化とされ、北陸本線との接続地点付近にデッドセクションが設けられた。よって全列車が交直流電車で運転されている。
[編集] 路線データ
- 管轄・路線距離(営業キロ):全長59.5km
- 軌間:1,067mm
- 駅数:20(起終点駅含む)
- 七尾線所属駅に限定した場合、北陸本線所属の津幡駅[1]が除外され、19駅となる。
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流1500V。津幡駅構内のみ交流60Hz・20000V)
- 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
- 最高速度:100km/h
全区間をJR西日本金沢支社の七尾鉄道部が管轄(支社直轄の津幡駅をのぞく)している。
[編集] 運行形態
[編集] 優等列車
北陸本線と直通している特急「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」が和倉温泉駅まで運転されている。「しらさぎ」「はくたか」は3両編成、「サンダーバード」はグリーン車を併結した6両編成で運用されている。金沢駅 - 和倉温泉駅間のみを利用する場合は割安なB特急料金が適用される。
2004年3月13日から、朝ラッシュ時に特急「おはようエクスプレス」が七尾発金沢行きで運転されていたが、2010年3月13日のダイヤ改正で廃止された。このため、「サンダーバード」の上り始発・下り最終列車が宇野気駅・高松駅・良川駅に停車することで補っている。
かつては、金沢駅からのと鉄道に直通する急行「能登路」が運転されていたが、輪島方面直通が2001年3月3日、珠洲方面直通が2002年3月23日のダイヤ改正で廃止された。この「能登路」には、近郊形電車である415系で運転される金沢駅 - 和倉温泉駅間の区間列車が2001年3月3日の改正まで存在していた。
のと鉄道の移管前は、上野駅と金沢駅を結ぶ急行「能登」が七尾線輪島駅まで休日を中心に延長運転されていたが、1991年2月23日限りで運行を終了した。また、七尾線の電化される前の一時期には、大阪駅 - 金沢駅間で特急「雷鳥」に併結されて運転される気動車特急「ゆぅトピア和倉」が大阪駅から乗り入れていた。
[編集] 普通列車
[編集] 津幡駅 - 七尾駅間
七尾線のほとんどの普通列車は七尾駅発着で、すべて金沢駅まで乗り入れている。ほかに、ラッシュ時に松任駅(休日運休)、美川駅(土曜・休日運休)、小松駅(全日)まで直通運転する列車と、平日・土曜日の朝に高松駅折り返しの区間列車がある。日中時間帯は1時間あたり1本程度が運行されている。
車両は主に当路線専用の415系電車800番台の3両編成で運用されているが、検査時や異常時には413系電車やごくまれに475系電車が使用されることもある。なお、前述のように津幡駅付近にデッドセクションがあるため、電車では交直両用車両のみが乗り入れ可能である。2011年の東日本大震災における国鉄型電車の車両部品不足の際、521系電車の乗り入れも検討されていたが[2]、部品調達の目途が立ったため立ち消えとなり、2011年6月現在、当路線内での営業運転が行われた実績はない。
普段は3両編成で運転されるが、平日ラッシュ時には6両編成で運転されている。これら以外に6両編成で運行されることはほとんどなく、かほく市・羽咋市方面へ帰宅する通勤通学者の殺到する時間帯は非常に混雑する。電車はワンマン運転には対応しないため中津幡駅 - 徳田駅間の無人駅(夜間無人駅になる駅も含む)では車掌が切符の回収や定期券の改札を行っている。
2009年3月13日までは七尾駅の始発は4時台であった。
2010年3月13日のダイヤ改正までは、金沢駅 - 七尾駅間で快速列車も設定されていたがすべて廃止された。廃止日前日時点での停車駅は次のとおりであった。
- 金沢駅 - (東金沢駅) - (森本駅) - 津幡駅 - 宇野気駅 - 高松駅 - 宝達駅 - 羽咋駅 - (千路駅) - (金丸駅) - 能登部駅 - 良川駅 - (能登二宮駅) - (徳田駅) - 七尾駅
- ( )は一部の列車のみ停車
[編集] 七尾駅 - 和倉温泉駅間
詳細は「のと鉄道七尾線」を参照
七尾駅 - 和倉温泉駅間ではJR西日本の普通列車は運転されておらず、JR西日本の七尾駅以南(羽咋方面)に直通する普通列車は運転されていない。すべての普通列車がのと鉄道七尾線として運行されている。七尾駅 - 能登中島駅間で夜間に1往復の区間列車があるほかは、すべて七尾駅 - 穴水駅間を通しで運転している。
JR西日本とのと鉄道の直通列車については、七尾線部分廃止後も快速「能登ふるさと博号」(金沢駅 - 穴水駅間)などの臨時列車で運転された実績があるほか、北陸新幹線開業による二次交通の充実化、利便性を図る実験として、2011年9月24日・25日に2両編成の気動車で金沢駅 - 穴水駅間で1日1往復運転された[3]。
[編集] 使用車両
七尾線では、以下の車両が使用されている。
[編集] 電車
- 681系(金沢総合車両所所属・京都総合運転所所属・北越急行所属):特急「サンダーバード」「はくたか」
- 683系(金沢総合車両所所属・京都総合運転所所属・北越急行所属):特急「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」
- 415系(金沢総合車両所所属):津幡駅 - 七尾駅間
[編集] 気動車
[編集] 歴史
七尾線は、国が建設すべき鉄道を記した鉄道敷設法に北陸線の一部として盛り込まれた。のちに北陸本線となる部分は第一期予定線に編入されたが、七尾線となる部分は編入されなかった。一方、1897年には七尾港が特別輸出港の指定を受け貿易港となるが、この指定は一定量の輸出量を維持ができなければ取り消されるため、金沢など、加賀地方からの貨物を集める目的で、地元の船主などが出資して七尾鉄道が設立され、翌年開業した。七尾線はこの七尾鉄道を鉄道国有法によって国有化したことを端緒とする。七尾から先は国鉄の手で建設が進められ、部分開業を繰り返しながら1935年までに輪島駅までの全線が開通した。
半世紀ほど後の1987年からは七尾線の電化が議論が活発化する。JR西日本と地元自治体との交渉の結果、津幡駅 - 和倉温泉駅間を電化し、和倉温泉駅以北の経営はすでに能登線の営業を引き受け開業していたのと鉄道に委ねることとなり、1989年に津幡駅 - 和倉温泉駅間の電化と和倉温泉駅以北の運営方式の変更を運輸省に提出し、2年後の1991年に電化・転換がなされた。その後、のと鉄道に引き継がれた区間のうち、乗客減少のため2001年に穴水駅 - 輪島駅間の第二種・第三種鉄道事業が廃止され、現在に至っている。
[編集] 年表
- 1898年(明治31年)4月24日:七尾鉄道 津幡仮停車場 - 矢田新駅間(32M42C≒52.34km)が開業。七尾駅 - 矢田新駅間は貨物営業のみ。津幡仮停車場(現在の本津幡付近)・宇野気駅・高松駅・宝達駅・敷浪駅・羽咋駅・千路駅・金丸駅・能登部駅・徳田駅・七尾駅および、貨物駅として矢田新駅(のちの七尾港駅)が開業。
- 1900年(明治33年)
- 1901年(明治34年)6月15日:横山駅・良川駅が開業。
- 1902年(明治35年)
- 1904年(明治37年)11月10日:七尾駅 - 矢田新駅間で旅客営業が開始、同区間改マイル(+0.1M≒0.16km)。
- 1907年(明治40年)9月1日:鉄道国有法により買収、国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定。津幡 - 矢田新間が七尾線となる。
- 1917年(大正6年)4月15日:矢田新駅が七尾港駅に改称。
- 1925年(大正14年)12月15日:七尾駅 - 和倉駅間(3.2M≒5.15km)が延伸開業。七尾駅が現在地に移転、改マイル(徳田駅 - 七尾駅間 +0.2M≒0.32km、七尾駅 - 七尾港駅間 +0.5M≒0.8km)。和倉駅(現在の和倉温泉駅)が開業。
- 1928年(昭和3年)
- 1929年(昭和4年)12月5日:七尾駅 - 七尾港駅間の旅客営業が廃止。
- 1930年(昭和5年)4月1日:マイル表記からメートル表記に変更(津幡駅 - 能登中島駅間 43.8M→70.6km、七尾駅 - 七尾港駅間 1.3M→2.1km)。
- 1932年(昭和7年)8月27日:能登中島駅 - 穴水駅間 (16.9km) が延伸開業。西岸駅・能登鹿島駅・穴水駅が開業。
- 1933年(昭和8年)9月1日:小島信号場が廃止。
- 1935年(昭和10年)7月30日:穴水駅 - 輪島駅間 (20.4km) が延伸開業し全線開通。能登三井駅・能登市ノ瀬駅・輪島駅が開業。
- 1950年(昭和25年)5月1日:免田駅が開業。
- 1960年(昭和35年)2月10日:中津幡駅・能瀬駅・南羽咋駅・能登二宮駅が開業。
- 1972年(昭和47年)
- 1976年(昭和51年)4月1日:穴水駅 - 輪島駅間の貨物営業が廃止。
- 1980年(昭和55年)7月1日:和倉駅が和倉温泉駅に改称。
- 1984年(昭和59年)2月1日:津幡駅 - 七尾駅 - 穴水駅間の貨物営業が廃止。貨物支線 七尾駅 - 七尾港駅間 (2.1km) が廃止。七尾港駅が廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道が継承。
- 1991年(平成3年)9月1日:和倉温泉駅 - 輪島駅間がのと鉄道に経営移管される(同区間はJR西日本が第三種鉄道事業者となり、七尾駅 - 輪島駅間はのと鉄道が第二種鉄道事業者となる)。津幡駅(構内のぞく)- 和倉温泉駅間が金沢支社から七尾鉄道部の直轄になる[4]。津幡駅 - 和倉温泉駅間が電化(直流1500V)。
- 従来のキハ58系気動車による運行を終了し、金沢駅 - 七尾駅間の普通列車がすべて、415系などの電車による運行となる。
- 2001年(平成13年)4月1日:穴水駅 - 輪島駅間が廃止(のと鉄道の第二種鉄道事業廃止。同時にJR西日本の第三種鉄道事業廃止)。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
[編集] 駅一覧
便宜上、全列車が乗り入れる北陸本線金沢駅からの区間を記載する。北陸本線内の貨物駅は省略する。
- 普通列車はすべての駅に停車。特急「サンダーバード」「しらさぎ」「はくたか」の停車駅は各列車記事参照。
- 線路(七尾線内は全線単線) … ◇・∨:列車交換可能、|:交換不可、∥:複線(北陸本線内)
- 全駅石川県内に所在
| 電化方式 | 路線名 | 駅名 | 駅間営業キロ | 津幡からの営業キロ | 接続路線 | 線路 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 交流 | 北陸本線 | 金沢駅 | - | 11.5 | 西日本旅客鉄道:北陸本線(小松方面) 北陸鉄道:浅野川線 …北鉄金沢駅 |
∥ | 金沢市 |
| 東金沢駅 | 2.6 | 8.9 | ∥ | ||||
| 森本駅 | 2.8 | 6.1 | ∥ | ||||
| 津幡駅 | 6.1 | 0.0 | 西日本旅客鉄道:北陸本線(高岡方面) | ∨ | 河北郡 津幡町 |
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| 七尾線 | |||||||
| 直流 | 中津幡駅 | 1.8 | 1.8 | | | |||
| 本津幡駅 | 1.1 | 2.9 | ◇ | ||||
| 能瀬駅 | 2.2 | 5.1 | | | ||||
| 宇野気駅 | 3.7 | 8.8 | ◇ | かほく市 | |||
| 横山駅 | 3.0 | 11.8 | ◇ | ||||
| 高松駅 | 2.6 | 14.4 | ◇ | ||||
| 免田駅 | 3.4 | 17.8 | ◇ | 羽咋郡 宝達志水町 |
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| 宝達駅 | 3.1 | 20.9 | ◇ | ||||
| 敷浪駅 | 3.3 | 24.2 | ◇ | ||||
| 南羽咋駅 | 2.5 | 26.7 | | | 羽咋市 | |||
| 羽咋駅 | 3.0 | 29.7 | ◇ | ||||
| 千路駅 | 4.1 | 33.8 | | | ||||
| 金丸駅 | 3.7 | 37.5 | ◇ | 鹿島郡 中能登町 |
|||
| 能登部駅 | 3.6 | 41.1 | ◇ | ||||
| 良川駅 | 2.8 | 43.9 | ◇ | ||||
| 能登二宮駅 | 2.2 | 46.1 | | | ||||
| 徳田駅 | 2.8 | 48.9 | ◇ | 七尾市 | |||
| 七尾駅 | 5.5 | 54.4 | のと鉄道:七尾線 | ◇ | |||
| 和倉温泉駅 | 5.1 | 59.5 | のと鉄道:七尾線 | ◇ |
線内の駅のうち、津幡駅・羽咋駅・七尾駅・和倉温泉駅の4駅がJR西日本直営駅、宇野気駅と高松駅がジェイアール西日本金沢メンテックによる業務委託駅、本津幡駅・宝達駅・能登部駅・良川駅の4駅が簡易委託駅、残りの10駅は無人駅である。
「列車到着メロディー」は津幡駅をのぞく全駅への設置が完了している。一部の駅をのぞき、列車接近の案内音声の後、春季は「春の小川」、夏季は「われは海の子」、秋季は「もみじ」、冬季は「雪」が列車到着前より流れるようになっている。和倉温泉駅では「和倉音頭」が流れる。
[編集] 経営移管区間
1991年よりのと鉄道に移管された区間(JR西日本は第三種鉄道事業者として引き続き施設を保有)。下記のうち穴水駅 - 輪島駅間は2001年に廃線となった。この区間の現状についてはのと鉄道七尾線を参照。
[編集] 廃止区間
( ) 内は七尾駅からの営業キロ
- 貨物支線
- 七尾駅 (0.0km) - 七尾港駅 (2.1km)
[編集] 廃駅・廃止信号場
[編集] 過去の接続路線
[編集] 脚注
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
- ^ 2011年4月2日 日本経済新聞地方経済面 北陸 8ページ
- ^ キハ40+キハ47が,のと鉄道に乗り入れ - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年9月25日
- ^ 『データで見るJR西日本 2001』西日本旅客鉄道
- ^ 赤色となった415系C07編成が運用に入る - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年2月19日
- ^ 東北地方太平洋沖地震に伴う車両保守部品の不足による列車運行について (PDF) - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2011年3月25日
- ^ 車両保守部品の不足に伴う列車運転計画の見直しについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年4月6日
- ^ 七尾線で「七尾とうはくん号運転開始 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月28日
[編集] 参考文献
- 寺田裕一『日本のローカル私鉄2000』、ネコ・パブリッシング、2000年。ISBN 4-87366-207-9
- 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル 』、1980年9月号(通巻163号)p85、p114
[編集] 関連項目
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