小浜線
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| 小浜線 | |
|---|---|
| 路線総延長 | 84.3 km |
| 軌間 | 1067 mm |
| 電圧 | 1500 V (直流) |
| 最高速度 | 85 km/h |
小浜線(おばません)は、福井県敦賀市の敦賀駅から京都府舞鶴市の東舞鶴駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
目次 |
[編集] 概要
若狭湾に沿って敦賀・小浜・舞鶴の各都市を結ぶ鉄道。沿線には海水浴場が多く、三方五湖といった観光地を控えていることから行楽・観光路線となっているが、沿線の通学としても利用されており、朝夕は一部区間で混雑が激しい。
小浜線は1922年12月20日に全通したが、これをもって北陸・山陰両線の連絡がなり、これを記念して東舞鶴において「裏日本鉄道全通・新舞鶴港開港記念博覧会」が1923年4月1日から5月10日までの40日間開催された(入場者総数179,982人)[1]。
2003年に電化されたが、これは匿名の寄付[2]に加え、地元自治体の積立した資金を利用し、新型車両の導入も合わせて全額地元負担で実現した。ただし、電化費用を抑えるため変電所の数を通常より減らし(80kmを超える路線ながら4箇所しかない)、駅の分岐器にはスプリングポイントなども残るうえ区間内に制限速度25km/hの部分があるなど、その施設はローカル私鉄並で、加速度や最高速度を落として運転せざるをえないのが実情である(たとえば通常125系電車は起動加速度2.5km/h/sであるが小浜線内では1.2km/h/sに落としている。北陸本線運用に入ると本来の加速度を発揮している)。なお、電化の話が浮上した時点から交流電化の話は無かった。
近年は大阪市内発着の近鉄バスの高速バス路線や近江今津駅で新快速に接続する若江線(西日本JRバス)に利便性などで押されている[3]。沿線では敦賀まで直流化されたのを機に北陸本線や湖西線からの直通列車の設定に期待している。
各駅にはワンマン列車用のほか、車椅子専用の乗車位置が別途に設けられているが、これは2003年暮れに125系の座席増設改造を行い、車椅子での車内移動が困難になったためである。
[編集] 路線データ
- 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):84.3km
- 軌間:1067mm
- 駅数:24駅(起終点駅含む)
- 複線区間:なし(全線単線)
- 電化区間:全線(直流1500V)
- 閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
- 最高速度:85km/h
両端の駅を除きJR西日本金沢支社小浜鉄道部の管轄である。敦賀駅は同支社福井地域鉄道部が管理、東舞鶴駅は福知山支社直轄。
[編集] 運行形態
正式な起点は敦賀駅だが、列車運行上は東舞鶴駅から敦賀駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。これは、敦賀駅で接続する北陸本線、東舞鶴駅で接続する舞鶴線に方向をあわせたためである。
定期運転の特急・急行はないが、2007年頃までは京都 - 東舞鶴間の特急「まいづる」が小浜駅まで臨時に延長運転されていたことがあった。普通列車はおおむね1 - 2時間に1本程度の運転だが、小浜駅から東舞鶴方面は3時間近く列車がない時間帯がある。また水曜日に日中の列車が運休となる月もある。一部の列車が舞鶴線西舞鶴駅を始発としているが、2006年10月20日までは舞鶴線・山陰本線と直通運転を行い綾部駅・福知山駅に乗り入れる列車もあった。夜の敦賀発の最終列車は快速列車として運行されていたが、2009年3月14日のダイヤ改正で再び普通列車に格下げされ、無人駅における大幅な改善が図られる。一部を除きワンマン運転を実施している。戦後(昭和30年代後半)立て続けに開業した同線内の無人駅すべてに言えることだが、利用者僅少という事情とあいまって1990年代後半までは、普通列車でも通過する列車が何本かあった(西敦賀駅・東美浜駅・気山駅・藤井駅・若狭有田駅・勢浜駅・三松駅がこれに該当)。
電化以前は2 - 4両での運用が多く敦賀方面から来た列車が、小浜駅で列車の切り離しを行い前1両は東舞鶴行き(1992年から4年間は天橋立行き、ワンマン運転時にも「お乗り間違いのないようにご注意ください」の注意放送がなされた)になり、後2両は折り返し敦賀行きになるパターンもあったが、電化以降は1 - 2両の運用がほとんどで小浜駅での列車切り離しもなくなった。しかし、北陸本線の湖北地区が直流化した際に増備された125系電車が北陸本線の直流化された区間の普通列車と共通運用されるようになったために、編成が増強されたことにより2両での運行が増えている。なかには、昼間の3両での運転が復活している。
かつて小浜線は、北陸・名古屋方面と山陰を結ぶルートとしても利用され、1964年から金沢 - 出雲市間に、1966年から名古屋 - 出雲市間に小浜線・宮津線経由の急行「大社」が1982年まで、福井 - 天橋立間に「はしだて」が1982年より1992年まで運行されていた。また、1999年10月まで京都・東舞鶴 - 敦賀間(京都直通は1996年まで)に急行「わかさ」が運転されていたが、その後電化されるまで優等列車の運転はなくなっていた。こうした事情から「北陸と山陰との架け橋」として謳われたことがある。ただし、電化後は前述の通り休日などに小浜駅に一部が臨時で乗り入れていただけで本格的な定期運用はない状況である。
そもそも、敦賀 - 京都間は湖西線経由が最短ルートなのに、敦賀経由の直通列車は設定されず、舞鶴線・山陰本線経由で直通列車を設定していたのは、京都・大阪方面から若狭地方西部への出入りに対応したのと、小浜線内の地域輸送とを兼用したためである(例として敦賀 - 福知山間を直通していた普通列車や、東舞鶴以東つまり小浜線内が普通列車となる京都発着の急行「丹後」などが挙げられる)。小浜 - 東舞鶴間は京都から山陰本線・舞鶴線経由が最短ルートで、京都・大阪方面から若狭高浜・若狭本郷方面へのほとんどの乗客は東舞鶴側から出入りしていた。
なお、海水浴シーズンに大阪・京都方面から臨時列車が現在よりも多数乗り入れていた。名古屋方面からもJR東海の乗り入れ急行列車「エメラルド」が設定されていた。
2007年10月から2008年3月までNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」が放送され、本編内でも幾度か小浜線が登場するほか、観光客の増加が見込まれるため、放送期間中の土曜と休日のみ敦賀→東舞鶴間、東舞鶴→小浜間(小浜から敦賀行き定期列車)で臨時快速、小浜→若狭高浜間(敦賀発定期列車の延長)、若狭高浜→敦賀間で臨時普通列車の運転が行われた。放送終了後の2008年4月以降も、小浜→若狭高浜の列車を除く3本が6月1日までの土曜と休日限定で運行が継続された(ただし若狭高浜→敦賀の列車は小浜→敦賀になった)。また2009年度も4月4日から9月27日までの土曜・休日限定で、これらの臨時列車が運行されることになった。
- 臨時快速の停車駅
- 上り : 敦賀 - 粟野 - 美浜 - 三方 - 十村 - 上中 - 東小浜 -(小浜 - 東舞鶴は各駅に停車)
- 下り : 東舞鶴 - 若狭高浜 - 若狭本郷 - 小浜
[編集] 車両
[編集] 電化時代
電化と同時に国鉄形車両はひとまず役目を終え、JR世代の新型電車に取って代わられた。一般車両はすべて転換式クロスシートを採用。
[編集] 気動車時代
- キハ20形気動車
- キハ53形気動車(運転開始時期は1992年3月14日)
- キハ26形・キハ55形気動車
- キハ28形・キハ58形気動車
- キハ48形気動車(片開き2扉)
[編集] 客車列車時代の機関車
[編集] 歴史
- 1895年(明治28年) - 鉄道敷設法に「舞鶴ヨリ福井県小浜ヲ経テ敦賀ニ至ル鉄道」が追加。
- 1904年(明治37年) - 敦鶴線として建設用地調査。
- 1917年(大正6年)12月15日 - 小浜線 敦賀 - 十村間(18.2M≒29.29km)が開業。粟野駅、河原市駅、三方駅、十村駅開業。
- 1918年(大正7年)11月10日 - 十村 - 小浜間(12.5M≒20.12km)が延伸開業。大鳥羽駅、三宅駅、新平野駅、小浜駅開業。
- 1921年(大正10年)4月3日 - 小浜 - 若狭高浜間(12.1M≒19.47km)が延伸開業。加斗駅、若狭本郷駅、若狭高浜駅開業。
- 1922年(大正11年)12月20日 - 若狭高浜 - 新舞鶴間(9.6M≒15.45km)が延伸開業し全通。松尾寺駅開業。
- 1925年(大正14年)6月26日 - 若狭和田仮停車場開業。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - マイル表示からキロ表示に変更(52.4M→84.3km)。
- 1934年(昭和9年)6月1日 - 若狭和田仮停車場が駅に昇格し若狭和田駅開業。
- 1939年(昭和14年)6月1日 - 新舞鶴駅が東舞鶴駅に改称。
- 1940年(昭和15年)11月1日 - 青郷駅開業。
- 1953年(昭和28年)8月14日 - 東小浜駅開業。
- 1956年(昭和31年)4月10日 - 河原市駅を美浜駅に、三宅駅を上中駅に改称。
- 1961年(昭和36年)7月15日 - 勢浜駅、三松駅開業。
- 1961年(昭和36年)8月1日 - 東美浜駅、気山駅、藤井駅開業。
- 1962年(昭和37年)9月1日 - 西敦賀駅開業。
- 1964年(昭和39年)6月20日 - 若狭有田駅開業。
- 1981年(昭和56年)8月25日 - 蒸気機関車C56形160号による「SLわかさ号」を敦賀 - 小浜で運転。31日まで。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。
- 1991年(平成3年)4月1日 - 小浜鉄道部発足。
- 1992年(平成4年)3月14日 - ワンマン運転開始。
- 1993年(平成5年)3月18日 - 全列車敦賀駅発着に統一。
- 1997年(平成9年)3月22日 - 敦賀 - 松尾寺間の貨物列車設定廃止。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 日本貨物鉄道の第二種鉄道事業廃止。
- 1999年(平成11年)10月2日 - 舞鶴線との直通運転を中止。
- 2003年(平成15年)3月15日 - 敦賀 - 東舞鶴間が電化。125系電車投入。舞鶴線との直通運転を再開。
- 2006年(平成18年)10月21日 - 運用車両をすべて125系電車に統一。同系初の3・4両ならびにツーマン運転開始。同時に6両追加導入。舞鶴線との直通運転を廃止。
- 2009年(平成21年)3月14日 - 521系電車運行開始。
[編集] 駅一覧
- 凡例
- 列車交換 … ◇・∨・∧:交換可、|:交換不可
| 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 列車交換 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 敦賀駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:北陸本線 | ∨ | 福井県 | 敦賀市 |
| 西敦賀駅 | 3.3 | 3.3 | | | |||
| 粟野駅 | 4.4 | 7.7 | ◇ | |||
| 東美浜駅 | 5.0 | 12.7 | | | 三方郡美浜町 | ||
| 美浜駅 | 5.2 | 17.9 | ◇ | |||
| 気山駅 | 3.5 | 21.4 | | | 三方上中郡 若狭町 |
||
| 三方駅 | 3.3 | 24.7 | | | |||
| 藤井駅 | 2.6 | 27.3 | | | |||
| 十村駅 | 2.0 | 29.3 | ◇ | |||
| 大鳥羽駅 | 4.0 | 33.3 | | | |||
| 若狭有田駅 | 2.1 | 35.4 | | | |||
| 上中駅 | 3.4 | 38.8 | ◇ | |||
| 新平野駅 | 4.5 | 43.3 | | | 小浜市 | ||
| 東小浜駅 | 2.9 | 46.2 | | | |||
| 小浜駅 | 3.3 | 49.5 | ◇ | |||
| 勢浜駅 | 3.7 | 53.2 | | | |||
| 加斗駅 | 4.0 | 57.2 | | | |||
| 若狭本郷駅 | 4.6 | 61.8 | ◇ | 大飯郡おおい町 | ||
| 若狭和田駅 | 3.9 | 65.7 | | | 大飯郡高浜町 | ||
| 若狭高浜駅 | 3.2 | 68.9 | ◇ | |||
| 三松駅 | 2.5 | 71.4 | | | |||
| 青郷駅 | 2.1 | 73.5 | | | |||
| 松尾寺駅 | 4.7 | 78.2 | | | 京都府舞鶴市 | ||
| 東舞鶴駅 | 6.1 | 84.3 | 西日本旅客鉄道:舞鶴線 | ◇ | ||
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
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