大糸線

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JR logo (east).svgJR logo (west).svg 大糸線
北アルプス連峰を背景にして安曇野市の田園地帯を走る電車(2005年5月8日)
北アルプス連峰を背景にして
安曇野市の田園地帯を走る電車
(2005年5月8日)
大糸線の路線図
路線総延長 105.4 km
軌間 1067 mm
電圧 松本-南小谷:1500V
架空電車線方式直流
最大勾配 25 パーミル
最高速度 95 km/h

大糸線(おおいとせん)は、長野県松本市松本駅から新潟県糸魚川市糸魚川駅に至る鉄道路線地方交通線)。松本駅 - 南小谷駅間は東日本旅客鉄道(JR東日本)、南小谷駅 - 糸魚川駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄である。

概要[編集]

北アルプス(飛騨山脈)の東側を、大町市以南は高瀬川、その北は日本海へと注ぐ姫川に沿って走る。沿線には立山黒部アルペンルート東の玄関口である大町市を控え、仁科三湖木崎湖中綱湖青木湖)などの行楽地やスキー場が多く、行楽客や白馬岳などへの登山者の足であるとともに、松本市・安曇野市など沿線都市への通勤・通学路線としても機能している。広域輸送としては主に中央本線からの特急列車が直通している。

2015年3月14日に予定される北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の開業により、並行在来線である北陸本線金沢駅 - 直江津駅間は経営分離されることが確定しているが、北陸本線が経営分離された場合、本路線の南小谷駅 - 糸魚川駅間はJR西日本の在来線路線としては孤立することになることから、同区間の今後について地元自治体と協議する予定となっていた[1]が、北陸新幹線開業後もJR西日本管轄のまま存続し、糸魚川駅から長野県大北地域に向けたアクセス路線として継続する[2]

JR東日本区間のラインカラーパープル

路線データ[編集]

  • 管轄・路線距離(営業キロ):全長105.4km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:42(JR東日本34駅、JR西日本8駅。起終点駅・臨時駅含む、JR西日本は南小谷駅のぞく)
    • 大糸線所属駅に限定した場合、篠ノ井線所属の松本駅と北陸本線所属の糸魚川駅[3]が除外され、40駅(JR東日本33駅、JR西日本7駅)となる。
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:松本駅 - 南小谷駅間(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式(特殊)
  • 保安装置:
    • 松本駅 - 北松本駅:ATS-P
    • 北松本駅 - 南小谷駅:ATS-Ps
    • 南小谷駅 - 糸魚川駅:ATS-SW
  • 運転指令所
    • 松本駅 - 南小谷駅:長野総合指令室 (CTC)
    • 南小谷駅 - 糸魚川駅:金沢総合指令室 (CTC)
  • 最高速度:
    • 松本駅 - 信濃大町駅間:95km/h
    • 信濃大町駅 - 南小谷駅間:85km/h
    • 南小谷駅 - 中土駅間:65km/h
    • 中土駅 - 小滝駅間:85km/h
    • 小滝駅 - 糸魚川駅間:65km/h

松本駅 - 南小谷駅間はJR東日本長野支社、南小谷駅 - 糸魚川駅間はJR西日本金沢支社糸魚川地域鉄道部の管轄である。ただし会社境界駅である南小谷駅はJR東日本の管理駅で、南小谷駅北方にある上り場内信号機(松本起点70.616km地点)が線路上の境界となっている。

沿線概況[編集]

起点松本駅からは篠ノ井線としばらく並走し国道19号をくぐり、篠ノ井線と分かれる。これより先は大きく左へ弧を描いて国道147号と並走し、梓川を渡り安曇野へと入る。梓橋駅を過ぎてから、また右に大きく弧を描いて松本平を北上する。西側には北アルプス、沿線周辺においては安曇野の水田が広がる。信濃大町駅までは比較的線形が良い。信濃常盤駅を通過して右に弧を描き高瀬川を渡ると、大糸線内でも屈指の観光拠点である信濃大町駅に到着する。

信濃大町駅を出ると、左に弧を描いて市街地を過ぎて行き、北大町駅を過ぎてから国道148号と並走する。沿線は山岳地帯となり左手に仁科三湖木崎湖中綱湖青木湖)が見え、分水嶺となっている佐野坂峠を通過する。

ここから白馬盆地(四ヶ庄盆地)へと入り、終点の糸魚川まで姫川と並走する。この周辺にはスキー場温泉が多く存在する。白馬駅から信濃森上駅を過ぎると再び渓谷地帯となり、南小谷駅までカーブが連続し姫川沿いの険しい谷間を通る。JR東日本の管轄の電化区間は南小谷駅までである。

南小谷駅以北の非電化区間はJR西日本の管轄で、トンネルスノーシェッドが続く渓谷沿いの線路を列車は徐行していく。線路規格が簡易線扱いということと、粗悪な線形のために制限速度が低く設けられている。小滝駅 - 平岩駅間は、1995年集中豪雨による土砂崩れの影響で一部のルートが変更されている。平岩駅付近には姫川温泉がある。小滝駅近くの江尻トンネル付近に、同区間の国道148号のスノーシェッドからわずかに、昭和初期の時代に変更された廃線ルートのトンネルと橋脚の遺構が見られる。南小谷駅以北で唯一の交換可能駅となった根知駅を過ぎると糸魚川の市街が近づき沿線に住宅が増えていき、姫川駅を過ぎ右に弧を描くと終点糸魚川駅に至る。

運行形態[編集]

運行系統は電化区間であるJR東日本管轄の松本駅 - 南小谷駅間と、非電化区間であるJR西日本管轄の南小谷駅 - 糸魚川駅間に分かれており、南小谷駅を越えて運行される定期列車は1995年の集中豪雨被害で線路が寸断された際に運行を停止して以来運転されなくなった。

かつては大糸線全線を走破する列車として、1960年代 - 1970年代新宿駅 - 糸魚川駅間で急行「アルプス」(1968年までは「白馬」と称していた)と、1971年から松本駅 - 金沢駅間で急行「白馬」が運転されていたが、急行「アルプス」の糸魚川駅発着列車は1975年に、急行「白馬」は1982年に、それぞれ廃止されている。

松本駅 - 南小谷駅間[編集]

優等列車としては新宿方面から特急「あずさ」が定期または臨時で、名古屋方面から特急「しなの」が臨時でいずれも白馬駅または南小谷駅まで直通運転されている。また、急行「アルプス」のダイヤを引き継いだ快速「ムーンライト信州」も臨時で運転される。しかし、1997年長野新幹線の開業後は、それまで中央東線・大糸線を利用していた首都圏 - 大北地域間の旅客が、長野新幹線と路線バスを長野駅で乗り継ぐルートに移行が進んだため、新宿方面からの直通列車は減少する傾向にある。

普通列車は松本駅 - 信濃大町駅間と、それに接続する信濃大町駅 - 南小谷駅間の列車が主体であり、一日に数本が松本駅 - 南小谷駅間を直通する。朝夕には松本駅 - 穂高駅・有明駅間の区間列車も運行されている。一部は松本駅から篠ノ井線やさらに先の中央本線へ乗り入れ、塩尻駅岡谷駅上諏訪駅富士見駅まで直通する列車もある。朝や夜間一部列車は快速運転を行っている。

なお、松本駅 - 南小谷駅間ではE127系100番台によるワンマン運転が行われており、信濃大町駅 - 南小谷駅間については全列車がE127系100番台によるワンマン運転となる。また、松本駅以南に直通する普通・快速に関してはE127系が保安装置としてATS-Pを搭載していなかった関係で篠ノ井線にATS-Pが導入された2003年12月以降は全列車が211系または115系で運行されている。なお、現在はE127系にも改造により搭載しており、大糸線自体も松本駅 - 北松本駅間の篠ノ井線との並行区間にのみATS-Pを導入している。

運行本数は松本駅 - 信濃大町駅間で毎時1本程度、信濃大町駅 - 南小谷駅間は1 - 3時間に1本程度である。

2010年10月2日からはハイブリッドシステムを搭載したリゾートトレインHB-E300系リゾートビューふるさと」による臨時列車が運転されている[4][5]

南小谷駅 - 糸魚川駅間[編集]

運行される定期列車はすべてワンマン運転による普通列車で、2014年3月15日改正時点で、南小谷駅 - 糸魚川駅間の列車が1日7往復のほか、朝と夕方には各1往復ずつ平岩駅 - 糸魚川駅間の区間列車が設定されている。この区間の中間駅は夏季の平岩駅をのぞきすべて無人駅となっている。現在、列車が行き違いを行う途中駅は根知駅のみで、小滝駅・平岩駅・北小谷駅・中土駅にあった行き違い設備は撤去されている。

この区間は非電化区間のため気動車で運行されている。2010年3月13日のダイヤ改正で老朽化したキハ52形からキハ120形へ置き換えられた。

過去に不定期列車として、関西方面(大阪・神戸)より、北陸本線・糸魚川経由でスキー列車「シュプール号」が乗り入れていたが、2001年冬から2002年春を最後に大糸線への乗り入れは廃止された。

使用車両[編集]

現在の使用車両[編集]

電化区間[編集]

電化区間の排雪はENR-1000型モーターカーが行っている。

非電化区間[編集]

JR西日本が管轄している非電化区間は、すべて富山地域鉄道部所属の車両が使用されている。

過去の使用車両[編集]

電化区間[編集]

非電化区間[編集]

以下はすべて気動車で、電化区間まで乗り入れたことがある。このほか、蒸気機関車・ディーゼル機関車も使用されていた(前節参照)。

JR西日本に残っていたキハ52形の定期運用は2010年3月13日のダイヤ改正で同社のキハ120形へ置き換えられた[6]。前日まで運行されていた車両は、キハ52形 115、125、156号車の3両である。最後期は全車とも旧国鉄色に塗り替えられて定期運用についていた。115号車は2004年7月にクリーム4号+朱色4号の国鉄一般色に、156号車は2004年12月に朱色5号の首都圏色に、最後まで白地に緑のストライプの旧越美北線色で残っていた125号は2006年11月に青3号+黄かっ色2号の鉄道省色に変更され、同年12月2日から大糸線で運行していた。キハ52形3両のうち115号車はほかの2両とともに2010年3月20日から22日まで最後の3両編成運転を行った後、岡山支社で保存される。125号車と156号車は5・7・8月に臨時運転を行ったのち、125号車はいすみ鉄道へ売却された。156号車は廃車された後、糸魚川市に譲渡され静態保存する予定となっていた[7][8][9]が、大糸線内でイベント列車として復活させる構想があることを発表している[10]

歴史[編集]

松本駅 - 信濃大町駅間は、信濃鉄道(現在のしなの鉄道とは無関係)により開業した。信濃大町駅 - 糸魚川駅間は国により建設され、大糸南線の信濃大町駅 - 中土駅間と大糸北線の小滝駅 - 糸魚川駅間が1935年に開通した。松本駅 - 糸魚川駅間が全通し大糸線となったのは戦後の1957年である。

「大糸線」の路線名は、信濃大町以南が信濃鉄道であった時代に、国によって信濃町と魚川を結ぶ路線として建設されたことに由来する。全通以前に信濃鉄道は国有化されていたが、「大糸」の路線名は買収区間も含めてそのまま踏襲された。現在のJRの路線名で、複数の地名から一文字ずつを取って付けられた名称は通常音読みするが、例外的に大糸線と米坂線は両方の漢字を訓読みする。

信濃鉄道[編集]

  • 1915年(大正4年)
    • 1月6日信濃鉄道 松本市駅(現・北松本駅) - 豊科駅間(6.7M≒10.78km)が開業。松本市駅・梓橋停留場(現・梓橋駅)・明盛駅(現・一日市場駅)・豊科駅が開業[11]
    • 4月5日:南松本駅 - 北松本駅間(0.4M≒0.64km)が延伸開業。貨物駅として南松本駅(松本駅隣接、現在の南松本駅とは別)が開業。松本市駅が北松本駅に改称[12]
    • 5月1日:明盛駅が一日市場駅に改称[13]。中萱停留場が開業[14]
    • 6月1日:豊科駅 - 柏矢町駅間(1.7M≒2.74km)が延伸開業。柏矢町駅が開業[15]
    • 7月15日:柏矢町駅 - 穂高駅間(1.2M≒1.93km)が延伸開業。穂高駅が開業[16]
    • 8月8日:穂高駅 - 有明駅間(1.4M≒2.25km)が延伸開業。有明駅が開業[17]
    • 9月16日:梓橋停留場が駅に変更。
    • 9月29日:有明駅 - 池田松川駅(現・信濃松川駅)間(4.7M≒7.56km)延伸開業。細野停留場・池田松川駅が開業[18]
    • 10月1日:島内駅が開業[19]
    • 11月2日:池田松川駅 - 信濃大町駅(初代)間(4.6M≒7.40km)が延伸開業。常盤沓掛停留場(現・安曇沓掛駅)・常盤停留場(現・信濃常盤駅)・信濃大町駅(初代)が開業[20]
    • 11月16日:アルプス追分停留場(のちの安曇追分停留場、現・安曇追分駅)が開業[21]
  • 1916年(大正5年)
    • 7月5日:仏崎駅 - 信濃大町駅(2代目)間(1.1M≒1.77km)が延伸開業。信濃大町駅(2代目)開業に伴い、信濃大町駅(初代)が仏崎駅に改称[22]
    • 9月18日:松本駅 - 北松本駅間の旅客営業開始。南松本駅が松本駅に改称[23]
  • 1917年(大正6年)10月13日:仏崎駅が廃止[24]
  • 1919年(大正8年)7月10日:アルプス追分停留場が安曇追分停留場に改称[25]
  • 1926年(大正15年)
    • 1月8日:松本駅 - 信濃大町駅間が電化。
    • 4月14日:島高松停留場[26]・南豊科停留場が開業[27]
    • 9月30日:安曇追分停留場が駅に変更。
  • 1930年昭和5年)
    • 4月1日:営業距離をマイル表記からメートル表記に変更(21.8M→35.1km)。
    • 10月28日:おかめ前停留場(現・北細野駅)が開業。
  • 1931年(昭和6年)8月24日:青島停留場が開業。
  • 1933年(昭和8年)6月23日:松本駅 - 北松本駅間に北松本臨時貨物積卸場が開業。
  • 1934年(昭和10年)2月1日:昭和停留場(現・南大町駅)が開業。
  • 1936年(昭和11年)10月26日:北松本臨時貨物積卸場が廃止。

大糸南線[編集]

  • 1929年(昭和4年)9月25日大糸南線 信濃大町駅 - 簗場駅間(7.0M≒11.26km)が開業。信濃木崎駅・海ノ口駅・簗場駅が開業。
  • 1930年(昭和5年)
    • 4月1日:営業距離をマイル表記からメートル表記に変更(7.0M→11.2km)。
    • 10月25日:簗場駅 - 神城駅間 (8.9km) が延伸開業。神城駅が開業。
  • 1932年(昭和7年)11月20日:神城駅 - 信濃森上駅間 (6.4km) が延伸開業。信濃四ッ谷駅(現・白馬駅)・信濃森上駅が開業。
  • 1935年(昭和10年)11月29日:信濃森上駅 - 中土駅間 (12.5km) が延伸開業。南小谷駅・中土駅が開業。
  • 1937年(昭和12年)6月1日:松本駅 - 信濃大町駅間の信濃鉄道線が国有化されて編入。
    • 停留場が駅に変更される。おかめ前停留場が北細野駅に、池田松川駅が信濃松川駅に、常盤沓掛停留場が安曇沓掛駅に、常盤停留場が信濃常盤駅に、昭和停留場が南大町駅に改称。青島停留場が廃止。蒸気機関車3両、電気機関車3両、電車10両、貨車48両を引き継ぐ[28]
  • 1939年(昭和14年)8月7日 - 1940年(昭和15年)10月31日:山崩れのため信濃森上駅 - 中土駅間の営業休止。
  • 1942年(昭和17年)12月5日:南神城駅が開業。
  • 1947年(昭和22年)12月1日:川内下仮乗降場(現・白馬大池駅)が開業。
  • 1948年(昭和23年)9月25日:川内下仮乗降場が駅に変更され、白馬大池駅に改称。

大糸北線[編集]

  • 1934年(昭和9年)11月14日大糸北線 糸魚川駅 - 根知駅間 (10.0km) が開業。頸城大野駅・根知駅が開業。
  • 1935年(昭和10年)12月24日:根知駅 - 小滝駅間 (3.6km) が延伸開業。小滝駅が開業。

全通以後[編集]

  • 1957年(昭和32年)8月15日:中土駅 - 小滝駅間 (17.7km) が延伸開業し全通。大糸北線・新規開業区間が大糸南線に編入され、大糸線に改称。北小谷駅・平岩駅が開業。
  • 1959年(昭和34年)7月17日:信濃大町駅 - 信濃四ツ谷駅間が電化、電車運転区間を延伸。着工決定から僅か3か月余りで24.6kmを突貫電化した[29]。沿線観光開発進展に伴う輸送力増強が目的で、以後の電化延伸も同主旨による。
  • 1960年(昭和35年)7月20日:信濃四ツ谷駅 - 信濃森上駅間が電化。北大町駅・稲尾駅・飯森駅が開業。
  • 1961年(昭和36年)
    • 3月28日:蒸気機関車牽引の客車列車につき気動車置き換えを完了。客貨分離し、旅客列車無煙化を達成。
    • 12月23日:千国崎仮乗降場(現・千国駅)が開業。
  • 1962年(昭和37年)12月25日:千国崎仮乗降場が駅に変更され、千国駅に改称。
  • 1967年(昭和42年)12月20日:信濃森上駅 - 南小谷駅間が電化。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:信濃四ツ谷駅が白馬駅に改称。
  • 1977年(昭和52年)4月4日:小滝駅 - 平岩駅間で線路上に落ちていた直径80cmの大石に列車が乗り上げ、脱線した[30]
  • 1983年(昭和58年)3月25日:全線に列車集中制御装置 (CTC) が導入。
  • 1985年(昭和60年)12月24日:臨時駅としてヤナバスキー場前駅が開業。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:姫川駅が開業。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、松本駅 - 南小谷駅間を東日本旅客鉄道が、南小谷駅 - 糸魚川駅間を西日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が松本駅 - 信濃大町駅間の第二種鉄道事業者となる。信濃大町駅 - 糸魚川駅間の貨物営業廃止。
  • 1993年(平成5年)3月18日:南小谷駅 - 糸魚川駅間でワンマン運転開始[31]
  • 1995年(平成7年)
    • 7月11日:白馬駅 - 根知駅間が集中豪雨(7.11水害)のため、全線で不通となる[32]
    • 8月1日:白馬駅 - 南小谷駅間が復旧。
    • 9月1日:小滝駅 - 根知駅間が復旧[33]
  • 1996年(平成8年)1月16日国道148号の復旧に伴い、不通区間においてバス代行輸送が開始[33]。ただし地元の生活の足としての位置づけであり正式な代行バスではなかった。
  • 1997年(平成9年)11月29日:南小谷駅 - 小滝駅間が復旧し、全線で運転再開[34]
  • 1999年(平成11年)
    • 3月29日:松本駅 - 南小谷駅間でワンマン運転開始。
    • 3月31日:日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(松本駅 - 信濃大町駅間 35.1km)廃止。
  • 2006年(平成18年)
    • 6月:運行管理が松本CTC指令から、松本駅 - 南小谷駅間は長野総合指令室に、南小谷駅 - 糸魚川駅間は金沢総合指令室に移管。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:信濃大町駅 - 南小谷駅間を走るすべての定期普通列車がワンマン化。
    • 4月6日:E127系によるワンマン運転時に車内からは1両目前よりドアしか開かないように変更。
  • 2010年(平成22年)
    • 2月13日:松本駅 - 南小谷駅間の保安装置をATS-SNからATS-Psに変更。
    • 3月13日:南小谷駅 - 糸魚川駅間でキハ120形の運用開始。同区間でのキハ52形定期運用を前日限りで終了。
  • 2011年(平成23年)1月22日:松本駅 - 北松本駅間の保安装置をATS-PsからATS-Pに変更。
  • 2012年(平成24年)2月1日 - 4月6日:雪崩の危険性があることから、南小谷駅 - 糸魚川駅間で運転見合わせ[35][36]
  • 2013年(平成25年)
    • 6月21日:平岩駅 - 小滝駅間において姫川の護岸が一部崩れているため、南小谷駅 - 糸魚川駅間で運転見合わせ。
    • 8月15日:平岩駅 - 小滝駅間が復旧し、南小谷駅 - 糸魚川駅間が運転を再開[37]

駅一覧[編集]

  • (臨):臨時駅
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可

東日本旅客鉄道[編集]

  • 全区間電化
  • 停車駅(定期列車の停車駅を示す)
    • 普通…臨時駅をのぞく全駅に停車
    • 快速…●印の駅は全列車停車、▲印の駅は一部列車のみ停車、|印の駅は全列車通過、↑矢印は全列車通過・その方向のみ運転。信濃大町駅以北と以南の快速は別列車である。
    • 特急…「あずさ (列車)」参照
  • 全駅長野県内に所在
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 快速 接続路線 線路 所在地
松本駅 - 0.0 東日本旅客鉄道篠ノ井線中央本線直通を含む)
アルピコ交通上高地線
松本市
北松本駅 0.7 0.7  
島内駅 1.9 2.6  
島高松駅 1.2 3.8  
梓橋駅 1.4 5.2   安曇野市
一日市場駅 1.6 6.8  
中萱駅 1.6 8.4  
南豊科駅 2.0 10.4  
豊科駅 1.0 11.4  
柏矢町駅 2.8 14.2  
穂高駅 2.0 16.2  
有明駅 2.2 18.4  
安曇追分駅 1.5 19.9  
細野駅 2.9 22.8   北安曇郡
松川村
北細野駅 1.0 23.8  
信濃松川駅 2.2 26.0  
安曇沓掛駅 2.6 28.6   大町市
信濃常盤駅 2.3 30.9  
南大町駅 3.1 34.0  
信濃大町駅 1.1 35.1  
北大町駅 2.1 37.2  
信濃木崎駅 2.2 39.4  
稲尾駅 2.2 41.6  
海ノ口駅 1.3 42.9  
簗場駅 3.4 46.3  
(臨)ヤナバスキー場前駅 1.6 47.9  
南神城駅 4.9 52.8   北安曇郡
白馬村
神城駅 2.4 55.2  
飯森駅 1.5 56.7  
白馬駅 3.0 59.7  
信濃森上駅 1.9 61.6  
白馬大池駅 3.8 65.4   北安曇郡
小谷村
千国駅 3.3 68.7  
南小谷駅 1.4 70.1 西日本旅客鉄道:大糸線(糸魚川方面)
  • この区間のうち、JR東日本直営駅は松本駅・豊科駅・穂高駅・信濃大町駅・白馬駅・南小谷駅の6駅、しなのエンタープライズ受託の業務委託駅は北松本駅・一日市場駅・南豊科駅・信濃松川駅の4駅。残りの駅は簡易委託駅もしくは無人駅である(ただし簡易委託駅のうち、梓橋駅・中萱駅・柏矢町駅・安曇追分駅・神城駅の5駅にはPOS端末が設置されている)。

西日本旅客鉄道[編集]

  • 全区間非電化
  • 全列車普通列車(全駅に停車)
駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
接続路線 線路 所在地
南小谷
から
松本
から
南小谷駅 - 0.0 70.1 東日本旅客鉄道:大糸線(松本方面) 長野県
北安曇郡
小谷村
中土駅 4.0 4.0 74.1  
北小谷駅 4.4 8.4 78.5  
平岩駅 6.5 14.9 85.0   新潟県
糸魚川市
小滝駅 6.8 21.7 91.8  
根知駅 3.6 25.3 95.4  
頸城大野駅 4.9 30.2 100.3  
姫川駅 1.9 32.1 102.2  
糸魚川駅 3.2 35.3 105.4 西日本旅客鉄道:北陸本線
  • 北陸本線と接続する糸魚川駅以外にJR西日本直営駅は存在しない。この区間の中間駅はすべて無人駅である。

廃駅[編集]

( )内は松本駅起点の営業キロ。

  • 北松本臨時貨物積卸場:松本駅 - 北松本駅間 (0.5km)
  • 青島停留場:北松本駅 - 島内駅間 (2.1km)
  • 仏崎駅:信濃常盤駅 - 南大町駅間(約33.3km)

過去の接続路線[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 北陸の赤字路線で対策協議 JR西の佐々木社長 - 47NEWS(ソースは共同通信、2010年12月1日付)
  2. ^ 新幹線開業へ大幅組織改正 JR西・金沢支社 - 北國・富山新聞、2014年2月21日。
  3. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  4. ^ ハイブリッドシステムを搭載した新型リゾートトレインを導入! (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2009年2月3日
  5. ^ 秋の増発列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年8月24日
  6. ^ 平成22年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2009年12月18日
  7. ^ 大糸線「キハ52」3月引退運行半世紀老朽化進む - 新潟日報 2009年12月21日
  8. ^ 「旧津山扇形機関車庫と懐かしの鉄道展示室」一般公開概要 (PDF) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年2月22日
  9. ^ キハ52型気動車の臨時運転について[リンク切れ] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年3月15日
  10. ^ 毎日新聞 (2012年6月9日). “米田・糸魚川市長:大糸線キハ52型気動車、イベント列車で復活を 知名度アップで構想 /新潟”. 2012年6月9日閲覧。
  11. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年1月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 「軽便鉄道停車場名称変更並運輸開始」『官報』1915年4月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 「軽便鉄道停車場名改称」『官報』1915年5月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 「軽便鉄道停留所設置」『官報』1915年5月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年6月4日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年7月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年8月13日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  18. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年10月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  19. ^ 「軽便鉄道停車場設置」『官報』1915年10月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  20. ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年11月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  21. ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1915年11月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  22. ^ 「軽便鉄道運輸開始並停車場改称」『官報』1916年7月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  23. ^ 「軽便鉄道旅客運輸開始並停車場名改称」『官報』1916年9月29日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  24. ^ 「軽便鉄道停車場廃止」『官報』1917年10月20日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  25. ^ 「軽便鉄道停留場名改称」『官報』1919年7月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  26. ^ 島高松の開業年は今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越』(新潮社、2008年)p.39による。えきねっとなどでは大正12年(1923年)としているが、『大正十二年 長野県統計書』(国立国会図書館近代デジタルライブラリーより)には駅名の記載なし。
  27. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1926年4月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  28. ^ 『鉄道統計. 昭和12年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
  29. ^ 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』No.709(2001年)p15,16,21による。徹底節約のため、木製架線柱、電気設備などの資材ほぼすべてを他線区からの中古品転用で賄い、架線は本来側線用の低いグレードのもので間に合わせた。車両については従来大町以南で運行していた編成の運用替えで増備なしで済ませている。
  30. ^ 線路に大石、脱線 国鉄大糸線、全面不通に 読売新聞 1977年4月4日夕刊8ページ
  31. ^ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2011』交通新聞社、2011年。ISBN 978-4-330-22011-6
  32. ^ 大糸線不通区間(南小谷〜小滝間)の運転再開についてインターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 1997年7月30日
  33. ^ a b 『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年。ISBN 4-88283-117-1
  34. ^ 『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年。ISBN 4-88283-119-8
  35. ^ 大糸線 雪の影響による列車の運休の延長について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2012年3月26日
  36. ^ 大糸線 列車の運転再開について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2012年4月6日
  37. ^ “JR西日本運行情報・北陸エリア” (HTML) (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2013年8月14日), http://trafficinfo.westjr.co.jp/hokuriku.html#00065480 2013年8月14日閲覧。 

参考文献[編集]

関連項目[編集]