大館駅

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大館駅
大館駅(2004年)
大館駅(2004年)
おおだて - Ōdate
所在地 秋田県大館市御成町一丁目3-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 オテ←ヲテ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,084人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1899年明治32年)11月15日
乗入路線 2 路線
所属路線 奥羽本線
キロ程 402.9km(福島起点)
下川沿 (5.2km)
(6.5km) 白沢
所属路線 花輪線
キロ程 106.9km(好摩起点)
◄*東大館 (3.6km)
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
* この間に盛岡支社秋田支社境界あり(当駅は秋田支社管内)

大館駅(おおだてえき)は、秋田県大館市御成町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

概要[編集]

奥羽本線所属線として[1]、当駅を終点とする花輪線を加えた2路線が乗り入れている。

かつては小坂製錬小坂線同和鉱業花岡線も乗り入れていた。

「秋田県北部の中心都市である大館市の玄関口として102年の歴史を誇る駅」として、東北の駅百選に選定された。

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。構内南側で単式ホームの1番線が奥羽線上り本線、島式ホーム内側の2番線が奥羽線下り本線、島式ホーム外側の3番線が花輪線本線となっている。また、1番線と2番線の間にもホームのない中線があり貨物列車などが使用している。3番線の北側には側線があり、夜間滞泊が設定されている。単式ホームに隣接して駅舎が設置されており、島式ホームとは跨線橋で連絡している。

直営駅駅長助役配置)で、管理駅として奥羽本線の早口駅 - 陣場駅間の各駅を管理している。駅舎内には改札口、列車案内所(旧出札窓口)、自動券売機指定席券売機みどりの窓口びゅうプラザ、待合室、観光案内所(待合室内)、NEWDAYS(旧JC、ジェイアールアトリス営業)がある。また大館運輸区が併設されている。なお、かつては待合室内に食堂とジェイアールアトリス売店(旧キヨスク)もあったが、食堂は2007年ころ、売店は2010年3月10日に閉店した。

のりば[編集]

1 奥羽本線 (上り) 鷹ノ巣東能代秋田方面
2 奥羽本線 (下り) 弘前青森方面
3 花輪線 十和田南鹿角花輪盛岡方面
奥羽本線 (上り) 鷹ノ巣・東能代・秋田方面(当駅始発)
(下り) 弘前・青森方面(当駅始発)

貨物駅[編集]

JR貨物の施設は旅客駅南口の西側にある。2面2線のコンテナホーム(ヤード)が設置され、複数の留置線も敷設されている。荷役線は、駅の着発線から下川沿駅方面へ伸びる引上げ線から駅方向へ戻るように分岐している。長さは100メートル程度と短い。

当駅はコンテナ貨物の取扱駅となっている。取り扱うコンテナは12フィートのJR規格コンテナのみ。産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナの取扱いも可能である。なお、1996年3月16日のダイヤ改正まで、車扱貨物を取り扱っていた。

停車する貨物列車は高速貨物列車のみである。下りは秋田貨物駅から東青森駅経由で仙台貨物ターミナル駅へ向かう列車で、当駅に停車しコンテナ車の連結および解放を行う。上りは、青森信号場発・当駅終着の列車と、当駅始発・秋田貨物駅行の列車が1本ずつ運行されている。

小坂製錬(小坂鉄道)[編集]

大館駅
駅舎(貨物駅化後 2008年2月)
駅舎(貨物駅化後 2008年2月)
おおだて - ŌDATE
所在地 秋田県大館市御成町一丁目1
所属事業者 小坂製錬(小坂線廃止時)
同和鉱業(花岡線廃止時)
開業年月日 1908年(明治41年)9月15日
廃止年月日 1985年(昭和60年)4月1日(花岡線)
2009年(平成21年)4月1日(小坂線)
乗入路線
所属路線 小坂製錬小坂線
キロ程 0.0km(大館起点)
(13.9km) 茂内
所属路線 同和鉱業花岡線
キロ程 0.0km(大館起点)
(3.2km) 松峯
備考 小坂線の旅客営業は1994年10月1日廃止
旅客営業時の隣駅は岱野(2.9km)

小坂製錬小坂線の大館駅は、前身の同和鉱業小坂線の駅として1908年(明治41年)に開業、1916年(大正5年)には花岡線の旅客営業を開始した。1985年(昭和60年)に花岡線が廃止、1994年10月には小坂線も旅客営業を廃止し、貨物駅に変更される。

その後2009年(平成21年)に貨物駅も廃止し営業を終了した。廃止された当時の小坂線大館駅は下川沿駅方へ伸びる引き上げ線に繋がるJR貨物との貨車授受線2本と、留置線1本があり、構内南側に事務所のような建物の駅舎が置かれていた。駅舎前に通票受器があり、貨物列車運行時は機関士が茂内方からの通票を通票受器に投げ入れていた。

また、旅客営業をしていた当時の構内は多数の側線を有し、その北側(JR大館駅側)に旅客ホーム(単式ホーム)1面1線や駅舎が置かれていた。JR大館駅の駅舎とはまったく別の棟だったので、乗り換えにはいったん改札の外へ出る必要があった。

旅客ホームと駅舎は1998年前半までにすべて撤去され、2014年4月に小坂線の駅構内敷地をDOWAホールディングスから、レール用敷地をDOWAメタルマインから大館市に無償譲渡し[3]、駅前は片側2車線の市道が整備されて大館駅から東大館駅まで最短距離でつながる道路の一部として利用されている。

利用状況[編集]

近年の1日平均乗車人員は以下のとおり。

乗車人員推移
年度 一日平均乗車人員
2000 1,066
2001 1,001
2002 957
2003 924
2004 917
2005 1,062
2006 1,099
2007 1,150
2008 1,158
2009 1,119
2010 1,110
2011 1,102
2012 1,084

駅周辺[編集]

ハチ公像

大館市街地(大館市役所)は花輪線東大館駅が最寄り駅である。

忠犬ハチ公像・ハチ公神社[編集]

忠犬ハチ公二井田村(現・大館市)の生まれで、1924年(大正13年)1月14日に大館駅から荷物車に載せられて上京している。後に主人への忠誠で有名になったことから、1935年(昭和10年)7月に大館駅前にも渋谷駅前と同様のハチ公像が建てられていた。しかし、これも渋谷駅のものと同様に、戦時中に金属供出の対象となって回収された[4]

大戦後、1964年(昭和39年)に秋田犬群像が、1987年(昭和62年)に忠犬ハチ公銅像がそれぞれ駅前に建立された。また同年映画「ハチ公物語」が公開されたことを記念して大館商工会議所が発泡スチロール製のハチ公像を作成し、これが大館駅に寄贈されて1989年(平成元年)春に駅構内に「ハチ公神社」として設置された。この像は高さ・奥行きとも約2 mと大きなものであった[4]

しかし発泡スチロール製であるため傷みが進行し、「忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会」の寄付で2代目のブロンズ製像が制作されることになった。ハチ公神社もこれに合わせてリニューアルし、2009年(平成21年)10月14日に公開のイベントが開かれた。像は高さ85cm、幅40cm、奥行き90cmで、台座・額・由来案内板は十和田石で制作されている[4]

バス路線[編集]

秋北バス本社・駅前バスステーションは写真奥

駅前にはバス停が2箇所存在し、大館駅前バス停は駅舎前のロータリーに設置され、駅前バスステーションは大館駅から100メートルほど離れる秋北バス本社ビル1階に設置されている。

大館駅前[編集]

大館市を発着する旧田代町行以外の路線バスと東京(池袋)行以外の高速バス、リムジンバス、循環バス「ハチ公」号、コミュニティバスが停車する。2013年(平成25年)10月1日秋北バスターミナルが廃止され、コミュニティバスと路線バスの一部が大館駅前発着に変更された[5]

駅前バスステーション[編集]

大館駅前から出発したバスは種別にかかわらず、必ず駅前バスステーションにも停車する。なお、「大館駅前」が終点のバスはバスステーションには停車しない。

大館駅前バス停は屋外にあるが、駅前バスステーションは待合所が秋北バス本社ビルの中にある。

その他[編集]

発車メロディ[編集]

2007年(平成19年)12月18日より、それまで使用していた「[6]から地元出身デュオダックスムーン[7]の曲をアレンジしたご当地メロディに変更されている。なお、ご当地メロディ導入は県内初で、使用曲は、1番線は「ハチ公物語」、2・3番線は「きりたんぽ物語」である。

駅弁[編集]

鶏めし[8]

  • 「鶏めし」は「東の大館・西の折尾」とも呼ばれ、福岡県北九州市折尾駅で販売されているかしわめしと並び称される。1996年頃までホームでの立売が行われていた。
  • 当駅7時 - 19時発着の列車に限り、前日までに花善本店に予約[9]すると、下車しなくても駅構内(乗車口デッキ)で購入できる。
  • 駅構内以外では、花善本店やスーパー、秋田県内を走る列車の車内販売などでも販売している。

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
奥羽本線
快速
鷹ノ巣駅 - (一部早口駅) - 大館駅
普通
下川沿駅 - 大館駅 - 白沢駅
花輪線
快速「八幡平」・普通
東大館駅 - 大館駅

かつて存在した路線[編集]

小坂製錬(開業当時は小坂鉄道→同和鉱業)
小坂線[10]
大館駅 - 茂内駅[11]
同和鉱業
花岡線[10]
大館駅 - 松峯駅

脚注[編集]

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 大館駅の名称が開業当時からついているが、当駅の所在地は大館町と合併するまで釈迦内村だった。現在では駅舎が旧大館町、敷地の大部分が旧釈迦内村に所在する。
  3. ^ a b “旧小坂鉄道敷地 大館市の所有に 4月1日付DOWAと寄付契約”. 北鹿新聞. (2014年3月20日) 
  4. ^ a b c 交通新聞2010年1月20日
  5. ^ 大館市内路線バス運行経路の再編について”. 秋北バス (2013年10月1日). 2013年10月1日閲覧。
  6. ^ 「春」は音色が独特なバージョンで、過去に弘前駅王子駅でも使われていたことがあるが、当駅を最後に使用駅が無くなった。
  7. ^ 「ダックスムーン」公式ホームページ
  8. ^ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)654ページ
  9. ^ 鶏めしの予約
  10. ^ a b 花岡線が廃線になるまで小坂線と相互直通運転をしていた。
  11. ^ 旅客営業時は岱野駅

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 大館駅(各駅情報) - 東日本旅客鉄道