小幌駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
小幌駅
ホーム全景
ホーム全景
こぼろ - Koboro
H46 静狩 (6.9km)
(6.1km) 礼文 H44
所在地 北海道虻田郡豊浦町字礼文華
駅番号 H45
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 17.5km(長万部起点)
電報略号 コホ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1943年昭和18年)9月25日
備考 無人駅

小幌駅(こぼろえき)は北海道虻田郡豊浦町字礼文華にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。駅番号H45

一部の普通列車は通過する。

概要[編集]

「礼文華トンネル」と「新辺加牛トンネル」という2つの長大トンネルの間に挟まれたのわずかな明かり部分に位置しており、四方のうち三方が急傾斜地、一方は海(内浦湾)に接している。そのため、鉄道船舶以外の交通手段では接近が難しい。いわゆる「秘境駅」のひとつとして数えられる。

開業当時は小幌海岸海水浴場の利用客がいたそうである。また旧国道から小幌駅、海水浴場に行く道があるが現在は旧国道は事実上利用不可能となっている。[1]

2014年7月13日に放送されたテレビ朝日の番組「日本全国なぜそこに?誰が使うの!?秘境駅」に拠れば、近隣に民家はなく、駅から伸びている小道すらもない。保線の要員が利用するためだけに残されているとのことである。

一般人の利用としては、たまに山菜を採集する人や、内浦湾で釣りをする人が、この駅を利用するが、道がないため、崖地を登り降りして利用している。他は、秘境駅を巡る鉄道ファンが訪れる程度である。

列車接近時には踏切警報機が作動し、注意を促す自動放送がアナウンスされる(停車列車、通過列車とも内容は同一)。

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅。互いのホームは千鳥式に配置されており、長万部方にある構内踏切で連絡している。後述の放棄された配線が中線状に残置されており保線用の横取りとして機能しているが、礼文華山トンネルへの入口は2004年ごろに閉鎖された。

無人駅となっており、駅舎や待合室は存在しないが保線用の小屋がある[2]

かつての駅構造[編集]

[3][4][5][6][7]

開業当時の構内のルートは、現在長万部方面に向かって海側のトンネル(幌内)と、東室蘭方面に向かって3つ並ぶ坑口のうち真ん中の閉鎖されているトンネル(礼文華山)を結ぶルートである。

信号場開設時[編集]

既設の幌内トンネルと、礼文華山トンネルの間の僅かな明かり区間に行き違い信号場として設置した。狭隘な明かり区間に交換設備を設置する制限から以下の施工となった。

長万部方面は、幌内トンネルの更に長万部寄りの美利加浜トンネル内で山側に分岐し、幌内トンネルに平行する新隧道を掘削した。東室蘭方面は礼文華山トンネルの山側に新たに隧道を掘削し、これを礼文華山トンネル内で合流する構造とした。これにより行き違い信号場として開業した。

複線化工事時[編集]

長万部側から新静狩、新鼠ノ鼻、新辺加牛の各トンネルを既設路線の山側に新規掘削し、新辺加牛トンネルは「山側に分岐した先の」美利加浜トンネルを併合接続とし、静狩〜小幌信号場間の複線化が1964年7月5日に完了した。この時点で美利加浜トンネル内の分岐は用途廃止となった。

続けて東室蘭方面も施工され、礼文華山トンネルの海側に平行して新礼文華山トンネルを掘削し、静狩〜小幌信号場〜礼文間を完全複線化として1967年9月29日に開通、同年10月1日を以て信号場から仮乗降場となった。

この時点で駅構内に3本の軌道と、東室蘭方面に3つの坑口ができ、うち真ん中に位置する開業時の軌道及び礼文華山トンネル内の合流が廃止され、列車行き違い設備としての機能は放棄された。

駅周辺[編集]

以前は町営キャンプ場,海水浴場が設けられていた。

小幌の仙人[編集]

陸の孤島ともいえる当駅の周辺に、かつて1人の男性が住み着いていた。男性は「仙人」「小幌太郎」などと呼ばれ、20年以上にわたって駅に住んでいたが、2006年秋に体調を崩して衰弱したところを発見され、救助ののち翌年に死去した[8]

ヘリコプターを利用した男性救助の様子は、2007年に放送されたテレビ番組『激撮!警察24時』で全国放送された。

当駅を扱った作品[編集]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道
室蘭本線
静狩駅 (H46) - 小幌駅 (H45) - 礼文駅 (H44)

かつては当駅(小幌信号場)と礼文駅との間に鳥伏信号場が存在した。

脚注[編集]

  1. ^ http://www3.ocn.ne.jp/~horhoka/hhikyou/koboro4.html
  2. ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』 本久公洋 著、北海道新聞社2008年8月発行、142ページ。
  3. ^ 北海道鉄道百年史 : 国鉄北海道総局 1976-1981発行
  4. ^ 札幌工事局70年史 : 国鉄札幌工事局 1977発行
  5. ^ 新日本鉄道史 : 川上幸義(鉄道図書刊行会) 1968発行
  6. ^ 新日本鉄道史 : 川上幸義(鉄道図書刊行会) 1968発行
  7. ^ 日本陸運十年史 : 国鉄編 1951発行
  8. ^ 渡辺一史『北の無人駅から』 北海道新聞社、2011年、91ページ。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 1976年度撮影の空中写真 (CHO7612-C6A-31) - 地図・空中写真閲覧サービス(国土地理院
    • 写真中央部に国道37号が見え、東側のカーブ終点付近の下側に開けた場所があり、そこの白い建物のある位置が小幌駅。駅の両側にはトンネルがあるため、非常に小さな土地である。