崎守駅

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崎守駅
駅入口(2009年9月)
さきもり
Sakimori
H35 黄金 (2.2 km)
(5.4 km) 本輪西[* 1] H33
地図
所在地 北海道室蘭市崎守町
北緯42度22分26.63秒 東経140度55分36.49秒 / 北緯42.3740639度 東経140.9268028度 / 42.3740639; 140.9268028座標: 北緯42度22分26.63秒 東経140度55分36.49秒 / 北緯42.3740639度 東経140.9268028度 / 42.3740639; 140.9268028
駅番号 H34
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 67.3 km(長万部起点)
電報略号 サモ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
46人/日
-2014年-
開業年月日 1968年昭和43年)9月19日[1]
備考 無人駅
  1. ^ この間に陣屋町駅(長万部起点 69.7 km)がある。
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崎守駅(さきもりえき)は、北海道室蘭市崎守町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。駅番号H34電報略号サモ

歴史[編集]

1976年の崎守駅と周囲約750m範囲。右が東室蘭方面。左手新トンネルのすぐ上方に旧トンネル。旧線は、埠頭の木材チップヤード裏まで伸びる臨港貨物線の支線や、その先の新道から斜めに分かれる細い旧道の右横(内陸側)に沿って、このトンネルまで緩く逆S字を描いていた。新線の跨道橋と海側の新道に挟まれた市街の中を細い旧道が台形を描いている。台形の上辺が旧線と交差する辺りは旧線が築堤の上を走っていて、跨道橋が設けられていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来[編集]

所在地名より[3]。もともとこの付近が「室蘭」の語源となった「モルラン(モロラン)」の地名の発祥地であったが、現:室蘭市街に港が移ってからは旧室蘭、次いで元室蘭と呼ばれるようになり、崎守町となった[4]

崎守の名は、幕末期に当地に砲台が置かれ、その守りにあたった人々が「崎守の社」という神社を祀ったことに由来し、社名は一説には古代日本の防人になぞらえての呼び名といわれている[4]

駅構造[編集]

相対式ホーム(上下線とも延長180 m[5])2面2線を有する複線区間の高架駅転轍機を持たない棒線駅となっている。切り通しから架道橋上にかけての駅[6]で、橋脚に設けられた連絡通路を介して両ホーム中央部分へそれぞれ階段で連絡している[7]

開業時からの無人駅で、駅舎だけではなく待合室も存在しない。ただしホームには上屋を有する。かつては地上とホームを結ぶ階段途中の踊り場に[6][8]約20平方メートルの待合所を有していたが、落書きや放火[6]の被害に遭い、1999年(平成11年)8月末をもって閉鎖、後に撤去された。

駅の前後をトンネルに挟まれた場所に立地している[6]

当駅付近で室蘭本線は新線が旧線を跨いでおり[5]、2002年(平成14年)時点では下りホーム[7]の長万部方から旧線の廃線跡を見下ろすことが出来た[9]

仮乗降場時代は、黄金側の旧トンネル手前の踏切横から、跨道橋ガーダーまでの築堤のほぼ半分近い位置まで、東室蘭に向かって左側(北側)に簡易型ホームが設置されていた。ちょうど新線が旧線跡を跨いだ位置に相当する[10]

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
北側 室蘭本線 下り 東室蘭室蘭方面
南側 上り 豊浦長万部方面

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は18人[8]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は200人[7]

1日の平均乗降人員は以下の通りである[11]

乗降人員推移
年度 1日平均人数
2011 26
2012 34
2013 38
2014 46

駅周辺[編集]

付近は1969年(昭和44年)から造成された団地「白鳥台ニュータウン」となっている。

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
黄金駅 (H35) - 崎守駅 (H34) - (貨)陣屋町駅 - 本輪西駅 (H33)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1957年(昭和27年)9月と記載している文献もある[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、850-851頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 「室蘭線崎守臨時乗降場を駅に昇格 札鉄」『交通新聞』交通協力会、1968年9月8日、1面。
  3. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、67‐68頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、403頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  5. ^ a b 日本国有鉄道札幌工事局70年史編集委員会 編『札幌工事局七十年史日本国有鉄道札幌工事局、1977年3月、260頁。doi:10.11501/12050108https://dl.ndl.go.jp/pid/12050108 
  6. ^ a b c d e f g 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)134ページより。
  7. ^ a b c 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)84ページより。
  8. ^ a b c 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)76ページより。
  9. ^ a b 書籍『鉄道廃線跡を歩くIX』(JTBパブリッシング2002年8月発行)53-54ページより。
  10. ^ 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1967年6月20日撮影航空写真 MHO678X-C6-2
  11. ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2020年9月26日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]