本輪西駅

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本輪西駅
駅舎(2015年6月)
もとわにし
Moto-Wanishi
H34 [* 1]崎守 (5.4 km)
(4.5 km) 東室蘭 H32
地図
所在地 北海道室蘭市本輪西町1丁目1
北緯42度21分32.47秒 東経140度58分39.91秒 / 北緯42.3590194度 東経140.9777528度 / 42.3590194; 140.9777528座標: 北緯42度21分32.47秒 東経140度58分39.91秒 / 北緯42.3590194度 東経140.9777528度 / 42.3590194; 140.9777528
駅番号 H33
所属事業者
所属路線 室蘭本線
キロ程 72.7 km(長万部起点)
電報略号 モワ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1925年大正14年)8月20日[1]
備考 無人駅
  1. ^ この間に陣屋町駅(長万部起点 69.7 km)がある。
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本輪西駅(もとわにしえき)は、北海道室蘭市本輪西町1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)・日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線である。駅番号H33事務管理コードは▲130312[2]

歴史[編集]

日本石油(後のJX)向け専用線 1976年撮影約1km範囲。室蘭本線が一旦山側の街寄りを走るが、ここより西の陣屋町まではまだ新線の造成中で、再び海縁を通る旧線ラインが使用されている。道路を隔てた海側には本輪西駅から本線に並行して来た専用線が留置線群と積込線に分かれ、左端の工場正門手前まで折り返し線が敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 本輪西駅 1976年の本輪西駅と約1.5km×1km範囲。駅舎前からは上の水面貯木場向けと川を渡って右手の各ガス会社向け専用線が伸びる。また駅裏からは左手は本輪西埠頭の土場や倉庫へ、右手は中卯埠頭の油槽所へスイッチバック状に専用線が走る。現在では西側のJX製油所向け専用線以外は廃止されて残っていない。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
日本石油(後のJX)向け専用線
1976年撮影約1km範囲。室蘭本線が一旦山側の街寄りを走るが、ここより西の陣屋町まではまだ新線の造成中で、再び海縁を通る旧線ラインが使用されている。道路を隔てた海側には本輪西駅から本線に並行して来た専用線が留置線群と積込線に分かれ、左端の工場正門手前まで折り返し線が敷かれている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
本輪西駅
1976年の本輪西駅と約1.5km×1km範囲。駅舎前からは上の水面貯木場向けと川を渡って右手の各ガス会社向け専用線が伸びる。また駅裏からは左手は本輪西埠頭の土場や倉庫へ、右手は中卯埠頭の油槽所へスイッチバック状に専用線が走る。現在では西側のJX製油所向け専用線以外は廃止されて残っていない。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来[編集]

当駅付近の地名より。室蘭港対岸の輪西の地名は本来この地のことを指していたものである[7]

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームのない着発線も敷設されている[注釈 1]

駅舎は駅構内北側にあり、ホームとは跨線橋で連絡している。無人駅である。2011年3月31日までは北海道ジェイ・アール・サービスネットが業務を受託する業務委託駅で、窓口は7時40分から11時30分まで営業していた。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
駅舎側 室蘭本線 下り 東室蘭室蘭方面
反対側 上り 豊浦長万部方面

貨物取扱・専用線[編集]

JR貨物の駅では、2014年5月29日まで、専用線発着の車扱貨物を取り扱っていた。

JXTGエネルギー室蘭製造所(現在のENEOS室蘭事業所)へ続く専用線があり、鉄道による石油輸送の拠点となっていた。道内では1960年11月から油類輸送が始まり、本輪西駅からは、札幌、旭川、帯広など9拠点に向けて、1日最大9往復していた。しかし、2000年度の149万トンをピークに、2012年度には61万トンまで落ち込み、JX日鉱日石エネルギーがコストの安いタンカーおよび機動性に優れたタンクローリーへの切替を決めたため、道内で唯一残っていた札幌貨物ターミナル駅向けの石油輸送貨物列車も2014年5月29日をもって終了することになった。 専用線の総本数は16本で総延長は6.6kmタンク車の最大収容量は255両であった。

当駅からは、下記の駅へ石油類が発送されていた。

2007年3月まで萩野駅、1997年3月まで島松駅、同年9月まで新旭川駅、2002年6月まで茶志内駅、2012年5月まで帯広貨物駅北旭川駅へも石油を発送していた。また1993年まで名寄駅、2001年3月まで苗穂駅へのLPガス輸送もあった。

利用状況[編集]

旅客[編集]

2010年(平成22年)度の1日平均乗車人数は36人であった。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2006年(平成18年) 36
2007年(平成19年) 38
2008年(平成20年) 33
2009年(平成21年) 33
2010年(平成22年) 36

貨物[編集]

「室蘭市統計書」によると、貨物輸送実績の推移は以下のとおりであった。

年度 年間貨物トン数
発送 到着 出典
2011年(平成23年) 1,041,396 110,546 [8]
2012年(平成24年) 557,474 60,051
2013年(平成25年) 454,316 48,751
2014年(平成26年) 41,422 400

駅周辺[編集]

隣の駅[編集]

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
崎守駅 (H34) - (貨)陣屋町駅 - 本輪西駅 (H33) - 東室蘭駅 (H32)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 下り列車のみ待避可能な構造になっている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、851頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、224頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 新室蘭市史 第2巻 昭和58年発行。 専用鉄道としては昭和7年9月20日免許、4.3km(昭和7年度 鉄道統計資料 第3編監督 3.専用鉄道)。
  4. ^ 新室蘭市史 第2巻、第3巻より。本輪西地先の埋め立ては、大正13年から昭和11年にかけ2期に渡り、室蘭土地埋立会社(現・室蘭埠頭)によって工事が行われた。ここに倉庫を置いて運用していたこの会社により当駅開業当初より一貫して線路引き下げの陳情が行われ、費用の一部を負担する条件で工事が行われた。
  5. ^ 「国鉄、あすから道内41駅で業務合理化」『日本経済新聞日本経済新聞社、1984年3月30日、地方経済面/北海道、1面。
  6. ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、12面。
  7. ^ アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
  8. ^ 9.運輸・通信” (PDF). 平成27年度版 室蘭市統計書. 室蘭市. p. 88 (2016年12月). 2020年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]