前後駅

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前後駅
改札口
改札口
ぜんご - ZENGO
豊明 (1.7km)
所在地 愛知県豊明市前後町善江1634-2
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 名古屋本線
キロ程 49.8km(豊橋起点)
駅構造 橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
19,964人/日
-2013年[5]-
開業年月日 1923年大正12年)4月1日
備考 終日有人駅

前後駅(ぜんごえき)は愛知県豊明市前後町善江にある名古屋鉄道名古屋本線

概要[編集]

市の名を冠する隣の準急停車駅の豊明駅よりも利用客が多く賑わいがあり、この駅の方が急行停車駅であり実質的な豊明市の主要駅・玄関口となっている。また、藤田保健衛生大学病院への最寄駅でもあり、病院行きの名鉄バスがこの駅北側のバスターミナルから頻繁に運行されている。

また、急行と普通の緩急接続も行われ、下り急行の快速特急待避も行われる。

2006年に放送されていた小田和正が歌う名古屋鉄道のイメージCMでこの駅が最後の辺りに映っている。

歴史[編集]

  • 1923年大正12年)4月1日 - 愛知電気鉄道の駅として開業。
  • 1935年昭和10年)8月1日 - 名岐鉄道への合併により名古屋鉄道が発足したため、同社の駅となる。
  • 1970年(昭和45年)12月25日 - 準急停車駅に昇格[6]
  • 1987年(昭和62年)12月16日 - 再開発事業で駅舎と改札口と切符売り場を橋上へと新規移転[7]
  • 1988年(昭和63年)4月8日 - 上り副本線(島式ホーム)完成[8]
  • 1989年平成元年)10月5日 - 前後駅周辺にパルネス1号館(アピタ豊明店)がオープン。
  • 1990年(平成2年)10月29日 - 準急が廃止される[9]
  • 2000年(平成12年)
    • 3月21日 - 急行の特別停車がほぼ終日に拡大。また普通東岡崎行きの待避駅が当駅に変更となり、上りのみ緩急接続を行うようになった。
    • 8月 - 前後駅の再リニューアル工事が始まる。
  • 2003年(平成15年)3月27日 - 前後駅の再リニューアル工事が完了。下り副本線が完成して、全ての急行が停車するようになった[10]。また上下線ともに待避が可能になったことで、豊明 - 東岡崎間の普通列車が毎時4本に増発された。
  • 2004年(平成16年)9月15日 - トランパス導入。
  • 2005年(平成17年)1月29日 - ダイヤ改正により、快速急行停車駅になる[11]。弥富行準急列車が当駅始発となる。(実際は一旦知立まで行った後当駅まで折り返し回送されてからの始発)
  • 2006年(平成18年)4月29日 - ダイヤ改正で、東岡崎 - 弥富間の列車で当駅より種別が変更(名古屋方面は準急、東岡崎方面は普通)になる。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月 - 自動放送導入。また、発車案内がLED化された。
    • 6月29日 - 西尾線特急の快速急行への格下げに伴い、日中以降当駅に停車する列車が毎時1本増加。
    • 12月27日 - 当駅での種別変更が無くなる。同時に快速急行が設定されなくなったため、再び急行の標準停車駅に変更。
  • 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
  • 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。

駅構造[編集]

開業当初は島式(単線)1面2線、複線化後は相対式2面2線地上駅だった。地上駅時代の駅舎は、現在の駅構内名古屋寄りにある踏切脇(上り線側)にあり、下り線とは当初構内踏切、後に跨線橋で連絡していた。

橋上駅舎化に伴い、上り線に待避線を設けて2面3線となり、ホームも若干豊橋寄りに移動した。現在は下り線にも待避線を持つ島式2面4線の待避可能な駅となっている。下り待避線は進入部の分岐器を当駅手前の直線上に設け、その分名古屋方の分岐器もホームの一部を削って設置されたため、下りホームは上りホームより少し豊橋寄りにある。自動券売機(3台。そのうち1台はタッチパネル式。一番左側以外の券売機はトランパス対応であった。ミューチケットはタッチパネル式の自動券売機では販売していないので、窓口販売のみとなっている)・自動改札機(5通路、窓口より1通路は広幅タイプ)・LED式発車案内(改札を入ってすぐの所とホームに設置)・車椅子対応トイレ・エレベーター(2基)は存在するが、エスカレーター(以前は各ホームに上り専用エスカレーターがあったが現在は撤去)・渡り線・留置線・自動精算機は存在しない。また行先案内のアナウンスが自動化された。構内の線路はほぼ直線であるが、豊橋方にカーブが存在するため、快速特急・特急の通過速度は曲線分岐器のある3番線が100km/h以下、2番線も速度制限は無いが緩勾配を上って来るため105km/h程度になっている。

のりば
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 名古屋本線 下り 鳴海名古屋岐阜犬山津島方面 待避線
2 名古屋本線 下り 鳴海・名古屋・岐阜・犬山・津島方面 本線
3 名古屋本線 上り 豊明東岡崎豊橋豊川稲荷西尾方面 本線
4 名古屋本線 上り 豊明・東岡崎・豊橋・豊川稲荷・西尾方面 待避線

なお、1987年のリニューアル時は、豊明方面のみ2線利用だったため、名古屋方面を1番線、豊明方面を2番線・3番線とした。

駅設備に関する事項
  • 橋上駅で、駅外郭2階部分がコンビニエンスストアファミリーマート エスタシオ)、薬局(めいてつ調剤薬局)と一体化している。
  • 駅北・駅東間はバスターミナルとなっており、タクシーの停留所もある。
  • 改札から出た北側が駅ビルパルネス1号館・2号館の2階部分とも人工地盤で陸続きになっている。駅前広場には、木をユーモラスにキャラクター化した「きのっぴい」と称するオブジェや大きな豊明市章のオブジェが設置されている。きのっぴいはからくり時計でもあり、定期的に動く。これら広場のオブジェは駅前での待ち合わせ場所によく使われる。
  • 橋上駅に改装当時は北東側に改札口があって南西側は未開発であり、星城高等学校の生徒のための臨時改札のみで利便性も悪かったが、再リニューアル時に現在の位置に改札口が移動、大型の地下駐車場(市営)や高架道路も建設されて、利便性が向上した。名鉄協商が平面のコイン式駐車場を多数展開したこともあって、パークアンドライド型の利用者も多い。
  • 構内はやや見通しが悪いが、警笛・ミュージックホーンの吹鳴は禁止されている。駅手前の架線柱にはその旨の標識が設置されている。
  • 2003年から全ての急行が停車するようになっており、当初は誤通過を避けるため「急行停車」の標識が設置されていた。

配線図[編集]

前後駅 構内配線略図

東岡崎方面
前後駅 構内配線略図
名古屋方面
凡例
出典:[12]


利用状況[編集]

昭和40年代より当駅付近は急速な都市化が進み[13]、豊明団地や名古屋保健衛生大学病院の完成もあって前後駅の利用者数は飛躍的に増加した[14]

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は19,964人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中18位、 名古屋本線(60駅)中10位であった[5]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は21,070人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中18位、 名古屋本線(61駅)中11位であった[15]
  • 豊明市の統計によると以下の通りである。
年度別一日平均乗車・降車人員(2010年度版とよあけの統計より[16])
年 度 乗車人員:人/日 降車人員:人/日 乗降人員:人/日
2003年(平成15年) 9,544 9,579 19,123
2004年(平成16年) 9,798 9,798 19,596
2005年(平成17年) 10,240 10,278 20,518
2006年(平成18年) 10,270 10,289 20,559
2007年(平成19年) 10,142 10,163 20,295
2008年(平成20年) 10,077 10,098 20,175
2009年(平成21年) 9,831 9,853 19,684
2010年(平成22年) 9,846 9,852 19,698
2011年(平成23年) 9,775 9,764 19,539
2012年(平成24年) 9,727 9,703 19,430

かつては鳴海駅より利用者が少なかったが、現在は名古屋本線の急行停車駅では最も多く、特急停車駅の新安城国府をも上回る。当駅から名古屋方面への急行や準急に多くの人が乗車し、名古屋方面からの急行・準急の利用者の多くが当駅で下車する。反対に、知立方面の急行は、西尾線直通列車を除いて鳴海駅で快速特急・特急待避があるため日中は前後から先は比較的空いている。

前後駅(青)の1日平均乗降人員の推移。(豊明市史。1951 - 1990年度)[1] 前後駅(緑)の年間乗車人員の推移。(愛知統計年鑑。1995 - 2010年度)[3]
前後駅(青)の1日平均乗降人員の推移。
(豊明市史。1951 - 1990年度)[17]
前後駅(緑)の年間乗車人員の推移。
(愛知統計年鑑。1995 - 2010年度)[18]


駅周辺[編集]

前後駅第一種市街地再開発事業によって商業・住宅ビルとしてパルネス1号館(1989年11月竣工)、多用途ビルとしてパルネス2号館(1988年12月竣工)が建設された。「パルネス(PALNES)」とは「Pal(仲間が集う)」「Abundant(豊かな)」「Light(明るい)」「New(新しい)」「Entrance(まちの玄関)」「Sunflower(ヒマワリ(市の花))」の頭文字をとったものである[19]

当駅から北へ延びる市道は、道の両側にケヤキが植えられており、けやき通りと呼ばれている。前後駅を発着する全ての名鉄バスが通っているが、坂がかなり急である。また、片側一車線しかないため、朝はかなり渋滞する。この道路には自転車レーンが設置されている。

豊明市役所へは名鉄バス(吉池団地行きまたは祐福寺経由赤池駅行き)またはひまわりバスに乗り換え。

利用可能なバス路線[編集]

  • 名鉄バス「前後」バス停
    • 1番乗り場 - 豊明団地、藤田保健衛生大学病院、文化会館、勅使台、地下鉄徳重赤池駅(藤田保健衛生大学病院・地下鉄徳重経由)方面(毎時4本程度)
      • 2011年3月27日より、藤田保健衛生大学病院行きの約半数が地下鉄徳重・赤池駅方面へ延長された。
    • 2番乗り場 - 豊明市役所、吉池団地、祐福寺、赤池駅(豊明市役所・祐福寺経由)方面(毎時1~2本程度)
      • 2001年3月31日までは吉池団地行きのバスは豊明駅(バス停名は「豊明」)まで、祐福寺経由赤池駅行きのバスは日進駅まで運行されていた。また、2000年10月31日までは大府駅前行きのバスも運行されていた。
      • 地上駅時代は駅前にバスが乗り入れられず、現在国道1号沿いのエネオスのガソリンスタンドの敷地がバス発着場となっていた(バス停名は「前後」)。
  • 豊明市公共施設巡回バス「ひまわりバス」
    • 1号と2号が名鉄バスの2番乗り場に発着する。3号は発着しない。運行は名鉄バス知立営業所に委託されている。

隣の駅[編集]

名古屋鉄道
名古屋本線
快速特急特急
通過
急行
知立駅 - (一部豊明駅) - 前後駅 - (一部中京競馬場前駅有松駅) - 鳴海駅
準急・■普通
豊明駅 - 前後駅 - 中京競馬場前駅

脚注[編集]

  1. ^ 『豊明市史 本文編』 豊明市史編さん委員会、豊明市、1993年、353頁。
  2. ^ 『豊明市史 本文編』 豊明市史編さん委員会、豊明市、1993年、353頁。
  3. ^ 愛知県統計年鑑
  4. ^ 愛知県統計年鑑
  5. ^ a b 名鉄120年史編纂委員会事務局(編) 『名鉄120年:近20年のあゆみ』 名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
  6. ^ 岸義則「読者短信」、『鉄道ピクトリアル』第248巻、電気車研究会、1971年3月、 90頁。
  7. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年、1064頁。
  8. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年、1066頁。
  9. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年、1072頁。
  10. ^ 徳田耕一「2003.3.27 名古屋鉄道ダイヤ改正」、『鉄道ピクトリアル』第732巻、電気車研究会、2003年6月、 70頁。
  11. ^ ダイヤ改正に関する別紙資料(1)はこちらをご参照ください。 (PDF)”. 名古屋鉄道. 2015年3月9日閲覧。
  12. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  13. ^ 『豊明市史 総集編』 豊明市史編集委員会、豊明市、2007年、122頁。
  14. ^ 『豊明市史 本文編』 豊明市史編さん委員会、豊明市、1993年、354頁。
  15. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
  16. ^ 2009~2012年の数字は豊明市、とよあけの統計10-4 鉄道利用状況より
  17. ^ 『豊明市史 本文編』 豊明市史編さん委員会、豊明市、1993年、353頁。
  18. ^ 愛知県統計年鑑
  19. ^ 『豊明市史 総集編』 豊明市史編集委員会、豊明市、2007年、190頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]