名鉄築港線

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名古屋鉄道 築港線
名電築港駅構内を走る5000系
名電築港駅構内を走る5000系
路線総延長 1.5 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V(直流
港東通電停名古屋市電東臨港線
ABZq+r
STRq STRq uxmKRZo STRq
常滑線
STRlf
kSTRq+r kABZc3 uexSTR
0.0 大江駅
uexKHSTl uexSTRlg
uexSTR
築港線
STR uexSTR
中部HSST開発大江実験線 -2004
uexSTR STR uexHST
加福町電停
uexSTR STR uexSTR exKBSTa
東レ名古屋工場
KDSTl ABZq2
KRZ uxmKRZ eABZqr
1.1 名電築港駅 名臨東築線
STRc1
uexSTR
ABZg+4 uexSTR
uexKHSTe
1.5 東名古屋港駅 (II)
uexSTRq uexSTRq uexSTRq emKRZ uexABZql
大江町電停名古屋市電大江線
WDOCKSm exKBSTl exSTRq eABZlg WDOCKSm
日本車輌製造大江工場
WDOCKSm eDST WDOCKSm
1.9 東名古屋港駅 (I) -1990
WDOCKSm STRlf ENDEeq WDOCKSm
大江ふ頭
WDOCKSm WDOCKSm WDOCKSm WDOCKSm WDOCKSm WDOCKSm
名古屋港

築港線(ちっこうせん)は、愛知県名古屋市南区大江駅から同市港区東名古屋港駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線。かつて築港支線(ちっこうしせん)と称していた時期があり、築港支線と呼称される場合は常滑線の支線として扱われた[1]

概要[編集]

沿線の工場への通勤路線である。きわめて短い鉄道路線であるが、名古屋臨海鉄道東築線東港線経由で東海道本線と繋がっており、車両・資材の搬入や廃棄車両の搬出に使用されている。また東名古屋港駅からは名古屋港大江ふ頭への引き込み線が伸びており、こちらは車両を輸出する際に用いられる。そのため、当路線は地元の鉄道産業にも欠かせない路線の一つとなっている。

名古屋臨海鉄道東築線との交点はほぼ90度の平面交差ダイヤモンドクロッシング)となっており、現存するものでは珍しい存在である。また、その先の名電築港駅横では廃車車両の車体解体が行われる。

運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)。

なお、『鉄道要覧』による起点は大江駅だが、列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては、東名古屋港駅から大江駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

路線データ[編集]

  • 路線距離:1.5km
  • 軌間:1,067mm
  • 駅数:2駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:全線電化(直流1,500V)
  • 閉塞方式:スタフ閉塞式
  • 最高速度:60km/h

東海地震への対応[編集]

築港線(および常滑線の全線)は東海地震の防災対策強化地域に含まれており、東海地震に関する警戒宣言が発令された場合、列車の運行が休止されることになっている[2]

歴史[編集]

昭和40年代までは名鉄屈指の貨物路線であったが、名古屋臨海鉄道の開業で輸送量は激減し、1984年に貨物営業が廃止された。

かつて、1991年5月から2004年10月まで築港線に沿って、中部HSST開発HSST方式によるリニアモーターカー実験線が設けられ、実験運行が行われていたが、終了時に設備が撤去された。また、1992年(平成4年)運輸政策審議会答申第12号においては、桜本町駅から稲永駅にいたる南部線(事業主体未定)の計画があり、大江駅 - 東名古屋港駅間では、同じく築港線に沿う路線となるが、こちらは中量軌道系の交通システムとして整備すべき路線と位置づけられており、普通鉄道として整備されるかどうか不明である。

運行形態[編集]

2013年4月1日改正時点で1日平日20往復、土曜日12往復、休日8往復の線内折り返し列車が朝夕のみ運転されている[7]。昼間9 - 15時台の運転はない。全列車ワンマン運転を行っている。またこれとは別に、平日4往復の不定期列車も設定されている[6]。大江 - 東名古屋港の所要時間は3分である。ワンマン運転開始以降、築港線の運転は大江駅の運転係員が担当しており、それまで担当していた神宮前乗務区の乗務員は築港線に関わらない。

1980年頃までは、新名古屋(現・名鉄名古屋)方面との直通列車も最大4両編成で運転されていた。新名古屋発は7時台で、末期は普通列車であったが、1960年代急行または準急列車として運転されていたこともあった。

使用車両[編集]

5000系

戦中以降の築港線の旅客列車は、未電装または電装を解除されたモーターを持たない電車の前後を、2両の電気機関車で挟んだ編成で運行されることとなった。この運行形態は1969年まで続けられ、1966年までは木造単車サ10形・サ20形サ50形、半鋼製単車サ120形、木造ボギー車サ2111から元ガソリンカーのサ2060形までを含む小型車5両 - 8両、それらが淘汰された末期には3800系と同一車体のサ2250形(2代)3両が使用されていた。その後3800系の1M2T編成(ク2815+モ3818-ク2816)を経て、1975年から1985年までは廃止となった東濃鉄道駄知線から転じた、名鉄では珍しい西武鉄道形の3790系専用編成が運行されていた(中間付随車は前出のク2815を流用)。3790系の廃車後2年間はAL車2両による運行、さらにその後も2代目3700系の増結制御車(ク3716)や3両固定編成の吊り掛け駆動方式車(2代目3300系)の運用実績もあり、本線区では最後まで旧性能車が残っていたこととなる。

2003年10月に3300系が撤退し、それ以降は3100系3150系もしくは6000系・6800系の2両編成により運行されていたが、大江駅5番ホームの有効長の関係上増結ができなかったため、平日ラッシュ時は混雑が激しかった。このため、大江駅5番ホームの延伸・拡幅ならびにかさ上げを実施した上で2009年10月3日にダイヤ改正が行われた。これにより数本減便されたが、5000系が投入され、2両編成から4両編成に増結されたことで輸送力が増強された。

また、2011年3月26日改正からワンマン運転が開始されたが、当線だけは車両は変わらず、平日・土休日とも5000系で運転されている。東名古屋港駅と大江駅のほかに旅客を扱う駅がなく、大江駅の築港線ホーム入口で東名古屋港駅での集札にあたる業務を済ませてしまうため、運賃収受のための特別な装備を必要としないためである。

車両は行先表示器LED式になった後も「大江⇔東名古屋港」の行先表示板を別に装着して運行される(「普通」の種別表示は使用)。

駅一覧[編集]

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
大江駅 - 0.0 名古屋鉄道:常滑線 南区
名電築港駅(貨物駅) 1.1 1.1 名古屋臨海鉄道:東築線(貨物線) 港区
東名古屋港駅 0.4 1.5  

脚注[編集]

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  1. ^ 『名古屋鉄道社史』 名古屋鉄道、1961年、697頁。ASIN B000JAMKU4
  2. ^ 列車運行に支障がある場合の取扱い”、名古屋鉄道、2014年10月23日閲覧。
  3. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1920年6月9日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月23日閲覧。
  4. ^ 「地方鉄道運輸開始並営業哩程変更」『官報』1924年2月26日”、国立国会図書館デジタルコレクション、2014年10月23日閲覧。
  5. ^ 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳』7号、新潮社、2008年、47頁。ISBN 978-4107900258
  6. ^ a b 平成25年4月1日(月)築港線一部ダイヤ改正について”、名古屋鉄道(ウェイバックマシンによるアーカイブ。2013年3月29日取得)、2014年10月23日閲覧。
  7. ^ 名鉄築港線が4月ダイヤ改正、休日の終発が繰り下げ”、IID, Inc.、2013年3月29日付、同年4月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]