平面交差

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平面交差の種類

鉄道同士(西宮市西宮北口駅
道路同士(名古屋市・日銀前交差点)

平面交差(へいめんこうさ)とは、2つの異なる鉄道路線道路などが同一平面状で交じり合った地点である。

概要[編集]

同一平面状で交差するため、立体交差と比較し設置コストや必要な敷地が少なくて済む反面、鉄道ではダイヤを組む際に支障をきたし、道路では渋滞やそれに伴う大気汚染を招く。

鉄道同士ではダイヤモンドクロッシング、道路同士では交差点、鉄道と道路では踏切、道路と水路では洗い越しと言う。

鉄道[編集]

鉄道同士の平面交差

オハイオ州の貨物列車(ダイヤモンドクロッシング)
イリノイ州・シカゴ・L(ダイヤモンドクロッシング・複線分岐)

鉄道同士の平面交差[編集]

複数の鉄道路線同士が交差する際、立体交差とするとコストが掛かるため平面交差とすることがある。

路面電車や工場・港湾地区の貨物鉄道のように道路上に線路が敷かれている場合は平面交差となることが多い。

高架鉄道においてもコストや運用の面から平面交差となっているところも存在する。

複線分岐[編集]

複線の線路が分岐する場合には、一方の路線の上り線ともう一方の路線の下り線は平面交差をしていることになる。列車本数の多い路線の場合、ダイヤ上のネックとなるため、そのような路線では立体交差化される。

鉄道と道路の平面交差[編集]

道路と鉄道が平面交差する場所には踏切が設けられる。列車本数の多い路線や交通量の多い道路の場合、踏み切り待ち渋滞(開かずの踏切を参照)が発生するため、そのような地点は立体交差化されることが多い。

なお、日本新幹線は法律上、立体交差での建設が義務付けられている。また地下鉄は立体交差を目的として建設される路線であるが、地上区間などで踏切が設けられている路線も存在する。

道路[編集]

道路同士の平面交差

美女木ジャンクション内の交差点

道路と道路が交わる場所には交差点が作られる。しかし、交通量の多い道路同士の交差点では、信号機によって交通が遮断される時間の分渋滞がひどくなり、それによる大気汚染も深刻になるため、立体交差化することが多い。高速道路などの自動車専用道路バイパス道路については、はじめから全てもしくは多くの区間を立体交差で作るのが一般的である。

詳細は交差点の項目を参照のこと。また、車道歩道の平面交差については、横断歩道を参照のこと。

高速道路の平面交差[編集]

日本の高速道路においては、自動車の高速走行や安全面の問題から全ての交差部を立体交差によって建設することが法律上定められている。しかし、種々の理由からやむなく平面交差とし、交差点を設ける場合がある。

  • 美女木JCTでは、交差する東京外環自動車道首都高速5号池袋線埼玉大宮線を行き来する接続道路を建設する用地がなかったために、2階を通過する外環道本線と4階を通過する首都高本線の間の3階フロアに接続道路の交差点を設け、両本線間を行き来する自動車に対して信号機による交通整理を行っている。

韓国においては、建設費を抑える目的から1973年に開通した湖南高速道路(全州IC-順天IC)と南海高速道路の一部の出入り口でT字や+字形の平面交差路が設置された。さらに1975年に開通した嶺東高速道路(セマルIC-江陵出入口)、東海高速道路1977年に開通した邱馬高速道路、1984年に開通した88オリンピック高速道路では一部あるいはほとんどの出入口で平面交差が採用された(すべて2車線道路での開通)。しかし、各高速道路が4車線に拡張される過程で殆どの平面交差路は立体交差化あるいは閉鎖され(88オリンピック高速道路の場合は車線拡張ではなく、料金徴収方法の変更による)、現在は88オリンピック高速道路の南長水出入口に残っているのみである。

空港[編集]

空港の平面交差

滑走路が平面交差するサンフランシスコ国際空港
滑走路と道路が平面交差するジブラルタル空港

複数の滑走路を持つ空港では、滑走路どうしの、あるいは滑走路と誘導路などとの平面交差が存在する。運行回数の多い空港では横風用滑走路を設けることも多く、この場合には平面交差となることが一般的である。平面交差する滑走路同士は同時に運用できない。

滑走路と道路の平面交差[編集]

イギリスジブラルタルジブラルタル空港では、滑走路と一般道路が平面交差しており、踏切で分離されている。一般道であるため歩行者なども滑走路を横切ることができる。

ジブラルタル空港における飛行機の離着陸時には、道路側に設置された遮断機が降りて道路が通行禁止になる。

関連項目[編集]