交差点

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イギリスのとある交差点。素朴で基本的な形状の交差点。
交差点 (日銀前交差点 - 名古屋市
ロータリー交差点 (日銀、幣舞橋前- 釧路市

交差点(こうさてん、crossroads, intersection)とは、2本以上の道路が交わる場所である。 本来の用字は交叉点であり、「交差点」は代用語である。

概要[編集]

交差点とは、2本以上の道路と道路が交叉(交差)する部分のことである。

日本の道路交通法2条1項5号では、「十字路丁字路その他二以上の道路が交わる場合における当該二以上の道路(歩道と車道の区別のある道路においては、車道)の交わる部分」としている。

道路を横断する交通が特に多くなり、交通事故が発生しやすい地点である。交通が一般化、発展するとともに、信号機など様々な付帯設備を備えた交差点も増えてきた。

また、交差点は都市の成立にも影響を与えている。長距離を結ぶ道が交差する地点では人や交易品の流れが交わり出会いが生じ、わざわざ遠方の目的地に向かわず、その付近で交易商業)が行われるようになるためである。やがて各地からの商品が集中するようになると、生活の場としても魅力を増して人口が流入し、消費市場としても重要性を高めてゆく。このようにして交易都市交通都市が形成されていった。

形態[編集]

どのような形態が採用されるか、ということは国ごとに傾向の違いがある。

日本では交通量や設計速度、脚数(交差点から延びる道の数)、用地などの条件をもとに、いくつかの形態が使い分けられる。

もっとも一般的なのは、道路相互を単純に平面交差させる形式である。この形式では、複数方向の交通が重なるためその円滑化が必要となる。一定以上の交通量がある場合には原則として信号機が設置される。対向車線を横切る右折(左側通行時)では流れが停滞しやすいため、交通量が多い道路では右折車線や右折専用信号機を設置し他方への交通を妨げないようにされる。また横断歩行者が多い場合には左折車も滞留しがちなので、同様に左折車線が設けられることがある。日本では歩行者と自動車の流れを完全に分離するスクランブル交差点も設置されている。

ラウンドアバウト(ロータリー交差点の一種)での自動車の流れ。左側通行の場合

平面交差としては、環状のロータリーへ放射状に道路を接続させるロータリー交差点も用いられる。特に脚数が多い場合は流れを円滑化しやすい。欧州には多いが、日本ではあまり普及していない。

特に交通量が多い場合や設計速度が高い場合には立体交差が用いられる。平面交差に比べ交通容量が大きく、安全性も高い。一般道路では特に交通量の大きい道路のみ立体化する事例が多いが、すべての交差道路について平面交差を設けないジャンクションとする例もある。

交差点の種類[編集]

西脇市の三叉路、横尾忠則が好んで描いた

日本[編集]

法規制[編集]

交差点における通行方法等は道路交通法34条以下が規律する。また、交差点及びその側端から5メートル以内の部分では、法令の規定若しくは警察官の命令により、又は危険を防止するため一時停止する場合のほか、停車又は駐車してはならない。

名称[編集]

信号が設置された交差点の正式名称は、各都道府県の公安委員会、警察、道路管理者の三者が協議して決定される。交差点で信号機などに付けられている交差点名称標識は、道路管理者が設置しているもので、地元の意向などを考慮して必ずしも正式名称が表示されているとは限らない。

下記サイトにて交差点名称を検索することが出来る。
交差点名辞典(Map of Intersection Name)

比喩的表現[編集]

転じて、文明の発展過程や人生を直線に見立て、複数の文明や国の影響が同時に及んでいる場所(大国の国境付近で自立する勢力など)や人と人とが出会う場所(酒場など)を指して交差点と呼ぶ。

関連項目[編集]