名鉄豊川線

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名鉄豊川線
諏訪新道信号所
諏訪新道信号所
路線総延長 7.2 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V (直流)
最高速度 85 km/h
STR
名古屋本線
BHF
0.0 国府駅
ABZlf STRlg
STRrf STR
eBHF
1.5 白鳥駅 -1953
eDST
2.2 八幡口信号場 -1996
BRÜCKE+BHF
2.5 八幡駅
eBHF
3.0 市田駅 -1972
BUE
豊川新城線
DST
3.8 諏訪新道信号場
BHF
4.4 諏訪町駅
BUE
南大通
WBRÜCKE
佐奈川
BUE
千歳通
BHF
6.0 稲荷口駅
STRlg STR
飯田線
BUE BUE
姫街道
BHF KBHFe
7.2 豊川稲荷駅
STR
豊川駅

豊川線(とよかわせん)は、国府駅から豊川稲荷駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の軌道路線である。全線が愛知県豊川市内にある。

豊川稲荷への参詣路線として年末年始に混雑する。全区間専用軌道で、自動閉塞を採用し、鉄道線と同じ大型の電車が運行される。開業当初は「豊川市内線」と呼ばれ、路面電車タイプの電車が走る路線であった名残で、全線が鉄道事業法ではなく軌道法に基づく軌道となっている。岐阜地区の岐阜市内線美濃町線田神線が2005年3月31日を以って廃止された後では、名鉄唯一の軌道線となった。

運賃計算区分はC(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.25倍)。すべての駅でトランパスが使用できる。中間駅(国府駅と豊川稲荷駅以外の駅)はすべて無人駅である。

目次

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):7.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:5駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 交換可能駅:諏訪町駅を除く全駅・信号場
  • 最高速度:85km/h(国府駅 - 八幡駅間)
  • 最小曲線半径:200m(稲荷口駅 - 豊川稲荷駅間)
  • 軌条:50kgPS、50kgN

[編集] 沿線風景

国府駅を出ると、しばらく名古屋本線と並行する。その後左にカーブして本線と分かれ田園地帯を快走、開通当時白鳥駅があった地点から勾配を登り、1996年に高架線になった八幡駅に到着する。駅周辺は住宅地であるが、工場スーパーマーケットなどがある。八幡駅を出ると再び地上に下り、諏訪新道信号場を過ぎると両側に道路(県道諏訪停車場線)が並行し、豊川市の中心部であり、公共施設などが最寄りに集積している諏訪町駅に到着。同駅の稲荷口駅方には豊川市中心部と豊橋市を結ぶ南大通県道豊橋豊川線)という道路の踏切があり、車がひっきりなしに通る。

諏訪町駅から稲荷口駅までは、途中の佐奈川橋梁部分以外は線路両側に道路が沿っていて、いかにも軌道線らしい。稲荷口駅は一時期の終点で、かつては南側に留置線が1線あった。稲荷口駅から終点の豊川稲荷駅までは家と家の間をすり抜けるように走る。左に急カーブしてJR飯田線の線路が近づき、姫街道の踏切を過ぎてJR豊川駅の大きな建物が見えてくると終点、豊川稲荷駅に到着である。

[編集] 運行形態

平日朝は線内折り返しの普通が毎時2 - 3往復に、名古屋本線直通の急行が3本と特急が1往復入る。特に平日のみ下り新鵜沼発、上り名古屋行きの1往復だけ2200系または1700-2300系を使った一部特別車特急運用があり、豊川線で唯一の定期特急となっている。なお2008年12月26日までは1000系による全車特別車特急もあり、前日夜に名古屋から豊川稲荷行きとして運転された後国府で停泊し、翌朝豊川稲荷発新鵜沼行きとして折り返していた。当線内標準所要時分は特急が10分、普通・準急・急行が11分である(いずれも待避時分を除く)。

昼間から夕方は名古屋本線直通の急行または準急と線内折り返しの普通列車(平日1往復のみ名古屋本線東岡崎駅まで直通)が交互に走り、毎時4往復運転されている。特急以外の列車はすべて、線内では各駅に停車(特急は諏訪町駅にのみ停車)する。

夜間になっても平日は昼間と同じ運用だが、土休日は普通列車の打切りが19時過ぎと早く夜間は準急のみの毎時2往復になり、さらに深夜になると平日土休日ともに線内折り返しの普通列車のみの毎時2往復になる。2004年まで豊川線のダイヤは日中毎時2往復の本線直通急行のみの30分間隔ダイヤが基本だった。なお、以前は車両が国府駅で停泊のため初電前と終電後に回送列車が運行されたが、現在は終電の車両がそのまま豊川稲荷駅で停泊し翌日の初電となる。

交換設備をフルに使用すれば毎時6往復の運転も可能である。実際、かつては毎年1月になると、豊川稲荷への参拝客輸送のため、通常の急行のみのダイヤに加え線内折り返しの普通と名古屋本線直通の特急が増発(近年は毎時2往復全車特別車で)運転されていたが、2006年から正月豊川線直通特急は廃止となった(2005年11月15日発表)。廃止要因としては、空港線開業によって名古屋付近の線路容量が限界に達したことと、年々輸送人数が減っていたこと、豊川線特急に使われる1000系や1600系が空港系統の快速特急に使われたこと(2007年以降はなし)、2007年に1000系が大量に廃車となったことなどが挙げられる。さらに遡ると線内折り返しの高速(1991年から全車一般席特急、晩年は快速急行。現在の特急と同じく諏訪町駅にのみ停車)も設定され、線路容量を一杯に使ったネットダイヤで正月輸送を行っていた。現在は、特急増発がなくなった代わりに、2005年1月のダイヤ改正において通年運転で毎時2往復新設された線内折り返し普通(通常は6000系または6800系による2両運転)や急行(6両が基本だが日中の一部は4両で運転。ちなみに8両編成は豊川線に入れない)を正月輸送期間中に普通を4両に、急行を6両に増結することや通常は国府駅で急行に接続する線内折り返しの普通を特急に接続させることなどで、参拝客の輸送力を確保している。なお、特急についての詳細は名鉄特急も参照のこと。

現行ダイヤでは、昼間 - 夕刻は上下列車の行き違いが八幡駅で1時間当たり4回(本線直通列車同士・線内列車同士)、稲荷口駅で同2回(上り急行または準急と下り普通)行われる。豊川線では国府駅の場内・遠方信号機を除きすべて2灯式信号機で、安全側線も無いため、行き違いの際は、両駅および諏訪新道信号場とも必ず一方の列車が先着してから対向列車が進入する。

2008年12月27日ダイヤ改正後は、全車特別車特急は廃止となり、特急は平日朝の1往復(一部特別車)のみとなった。また、快速急行は全て急行または準急に変更された。15時台以降の直通急行は東岡崎以東が準急に変わり、豊川線内も準急の種別となる(但し当線内が各駅停車となる点は変わらず)。日中豊川線と本線を直通する急行は岐阜まで行かず、一宮発着となる。更に、下り直通列車は堀田駅で再び特急を待避するようになったため、特に神宮前駅 - 新清洲駅までの所要時間が8分ほど延びた。

国府駅では名古屋本線に接続・直通しているものの、急行に接続・直通している例が多く、特急・快速特急に接続・直通する例は少ない(名古屋方面行き直通列車は国府にて3分で豊橋行き急行に、逆の本線からの直通列車は豊橋発の特急からも5分で接続する。普通国府止まりは終点の国府にて4分で名古屋方面特急に接続するが、この列車のみ豊橋行きへの接続はない。また、普通国府発は上下両方向の本線急行から接続する)。そのため、豊川稲荷駅から名古屋市内へ移動する場合、同駅から名鉄豊川線を利用するより、豊川駅からJR飯田線を利用して豊橋駅まで行き、名古屋本線の特急・快速特急、または、JR東海道本線の快速・新快速・特別快速に乗り換える方が早い場合が多い。名古屋本線直通急行・準急の場合、国府駅で快速特急の通過を待って発車し、さらに堀田駅で特急を待避するため、豊川稲荷駅から名鉄名古屋駅までの所要時間は1時間17分かかる。なお、逆の豊川稲荷行き直通列車は鳴海駅で特急を待避し同区間所要1時間13分というダイヤである。実際には普通国府行きから特急に乗り換えるパターンが最も速く、豊川稲荷駅から名古屋駅まで59分で到達し、特急一般車で座れる確率も高い。

[編集] 歴史

戦時中現在の諏訪町駅付近に豊川海軍工廠が置かれたため、軍需物資輸送および通勤客輸送を目的に建設された。戦時中のため、レールは西尾線の休止区間からの撤去品、豊川変電所は豊橋鉄道渥美線の天白変電所の機器、車両は揖斐線谷汲線の車両を転用して賄われた。

名古屋・岡崎方面からの豊川駅までの乗り入れは、1926年伊奈駅から分岐して小坂井駅に至る小坂井支線を通り、小坂井駅から豊川鉄道線(現在の飯田線)に直通運転することで果たしており、豊川鉄道が飯田線として国有化したあとも続行した。しかし、次第に豊川鉄道時代のような運行が困難となり、抜本的な輸送力増強が必要となったため、1954年に豊川線が豊川稲荷駅まで延伸、小坂井支線は廃止された。

冒頭で述べたように現在も軌道法に準拠する路線であるが、線路設備や運転取扱いは鉄道線である他路線と同格であり、使用車両の制限もない。1500V車両のほぼ全車種が入線した経歴があり、1970年代には朝ラッシュ時に3880系が運用されたり、初詣特急としてキハ8000系が入線したこともある。2005年までは8800系の団体列車が月に1回運行されていた。ただし本線系の車両のうちキハ8500系レールバスキハ30形など。2004年に全廃)、地下鉄直通車の100系300系、および2000系だけは今まで入線した記録がない。また、過去に運用または入線したが2009年現在の時点で当線の定期運用がない車両は1000-1200系列2扉SR車それに2代目5000系程度である。

[編集] 年表

  • 1945年(昭和20年)2月18日 豊川市内線として国府 - 市役所前(現在の諏訪町)間が開業。
  • 1946年(昭和21年)6月1日 野口駅を市田駅に改称。
  • 1948年(昭和23年)10月15日 白鳥 - 市田間に第二師範前駅開業。
  • 1949年(昭和24年)12月1日 第二師範前駅を八幡口駅に改称。
  • 1953年(昭和28年)12月16日 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。国府 - 八幡口間の白鳥駅廃止。
  • 1954年(昭和29年)4月1日 市役所前 - 稲荷口間が開業。高等師範前駅を新道駅に改称。
  • 1954年(昭和29年)12月25日 稲荷口 - 新豊川(現在の豊川稲荷)間が開業し全通。豊川線に改称。伊奈 - 小坂井間の小坂井支線廃止。
  • 1955年(昭和30年)1月20日 新道駅を諏訪新道駅に、市役所前駅を諏訪町駅に改称。
  • 1955年(昭和30年)5月1日 新豊川駅を豊川稲荷駅に改称。
  • 1972年(昭和47年)6月1日 八幡口、市田、諏訪新道の3駅を廃止、新設の八幡駅に統合。八幡口、諏訪新道は信号場として存続。
  • 1974年(昭和49年)9月17日 名鉄の白紙ダイヤ改正により、日中の運行をそれまでの東岡崎駅直通(本線内も普通。同駅で本線特急に接続)から線内折り返しのみ(国府駅で本線急行に接続)へと変更。
  • 1977年(昭和52年)3月20日 従来平日朝のみであった名古屋本線直通優等列車を日中にも2往復設定(豊川稲荷行き高速・新岐阜行き急行)。
  • 1982年(昭和57年) 閉塞方式をスタフ閉塞から自動閉塞に変更。同時にCTCを導入し途中駅および信号場の交換設備を通年使用するようになる。稲荷口駅のみを通過していた準急を廃止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 日中時間帯の全列車を名古屋本線直通の急行とする(当初は犬山線経由新岐阜発着)。
  • 1988年(昭和63年)1月 前年の国府駅橋上駅舎化に伴い、正月輸送で毎時7往復運行を試行(2代目3300系を使用。この年限り)。
  • 1991年(平成3年)1月 前年の特急政策変更に伴い、正月輸送で「新春ライナー」「全車一般席特急」を運行。
  • 1996年(平成8年)12月14日 八幡駅付近の高架化完成。これに先立ち八幡口信号場を廃止。国府駅 - 諏訪新道信号場間で区間最高速度を向上。
  • 2000年(平成12年)3月21日 国府駅に毎時4本の本線特急のうち2本が停車するようになり、1990年以来不便になっていた豊橋方面との接続が改善。
  • 2005年〈平成17年〉1月29日 名鉄の白紙ダイヤ改正により、正月輸送期間の日中毎時1 - 2本あった名古屋本線直通の特急を全廃し、通年運転の普通列車を毎時2本追加する。
  • 2005年(平成17年)12月14日 諏訪町駅を除く全駅でトランパス導入。
  • 2007年(平成19年)3月14日 諏訪町駅にトランパスを導入(同時に無人化)。

[編集] 駅一覧

凡例
停車駅 … ●:すべての列車が停車 |:通過
単線/複線 … |:単線区間 ◇:単線区間の交換可能駅・信号場
駅名 駅間キロ 営業キロ 普通 準急 急行 特急 接続路線 単線/複線
国府駅 - 0.0 名古屋鉄道:名古屋本線名鉄名古屋方面直通あり)
八幡駅 2.5 2.5  
諏訪新道信号場 - (3.8)  
諏訪町駅 1.9 4.4  
稲荷口駅 1.6 6.0  
豊川稲荷駅 1.2 7.2 東海旅客鉄道:飯田線豊川駅

[編集] 関連項目

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