名鉄西尾線

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名古屋鉄道 西尾線
西尾口-西尾間の複線区間(西尾口南端より撮影)
西尾口-西尾間の複線区間(西尾口南端より撮影)
路線総延長 営業中 24.7 km
廃止 16.9 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V(直流
最高速度 100 km/h

西尾線(にしおせん)は、愛知県安城市新安城駅から愛知県西尾市吉良吉田駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線

現在の西尾線は、碧海電気鉄道が開通させた区間と、西尾鉄道が開通させた区間から成り、元々の生い立ちはまったく別である。1944年以前は西尾鉄道が開通させた愛知県岡崎市の岡崎新駅から西尾駅を経て三河吉田(現在の吉良吉田)駅までの区間を西尾線と称していた。本項ではその旧・西尾線を含めて記述する。

運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)。manacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが線内各駅で利用可能。

なお、『鉄道要覧』による起点は新安城駅だが、列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては、吉良吉田駅から新安城駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

概要[編集]

碧海台地に位置する安城市西尾市を結んでいる。また、名古屋本線蒲郡線を結ぶ路線でもある。

なお、途中駅は桜井駅(時間帯により無人)・西尾駅を除き無人駅である。また各駅のホームは南安城駅、桜井駅、南桜井駅と西尾駅が6両分、その他の駅(新安城駅1・2番ホームを含む)は4両分である。

南安城駅、桜井駅、西尾口駅 - 西尾駅間をそれぞれ中心とした一部区間は高架線となっている。

2008年3月に名鉄は、西尾線・蒲郡線の西尾 - 蒲郡間の利用活性化策を2008年末までに、沿線の西尾市、吉良町幡豆町、蒲郡市(当時)に対して示すように求めた[1][2]。詳細は名鉄蒲郡線を参照。

路線データ[編集]

(現)西尾線[編集]

  • 路線距離(営業キロ):24.7 km
  • 軌間:1,067 mm
  • 駅数:14駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:西尾口(ただし構内は単線) - 西尾間、桜井 - 南桜井間
    • 新安城 - 西尾間ではかなりの部分で複線化対応用の用地が確保されている。
  • 交換可能駅:新安城・南安城・桜井・南桜井・米津・西尾・福地・上横須賀・吉良吉田
  • 電化区間:全線(直流1,500 V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:100 km/h

(旧)西尾線[編集]

データは各区間の廃止時点のもの。

区間 廃止年 路線距離
(営業キロ)
軌間 駅数 複線区間 電化区間
岡崎駅前(岡崎新) - 福岡町(土呂)間[* 1] 1962年[* 2] 2.5 km 1,067 mm 5[* 3] なし(全線単線) 直流600 V
土呂 - 西尾口間 1959年 9.4 km 1,067 mm 5[* 4] なし(全線単線) 直流600 V
久麻久 - (旧)西尾 - 一色口間 1928年 4.6 km 762 mm 3[* 5] なし(全線単線) なし(全線非電化
吉田臨港線 1928年 0.4 km 762 mm 1[* 6] なし(全線単線) なし(全線非電化)
  1. ^ 福岡線復活区間
  2. ^ 西尾線としては1943年に休止。1951年-1962年は福岡線としての営業。
  3. ^ 起終点駅含む
  4. ^ 土呂駅を除く、西尾口駅を含む
  5. ^ 久麻久駅を除く、一色口駅(現:福地駅)を含む
  6. ^ (旧)吉良吉田駅を除く

駅集中管理並びにストアードフェアシステム[編集]

名鉄では、駅集中管理システム及びストアードフェアシステムトランパス)導入のための駅施設整備費用の軽減を考慮し、1日当たりの乗降客数が300人以下の駅を廃止対象とするため、2006年7月5日鎌谷駅(西尾市)と三河荻原駅(吉良町)の同年12月16日廃止を中部運輸局に申請、10月3日に認可されて、予定通り廃止された。しかし、同じ乗降客数が300人以下である西尾口駅西尾市)は、市街地に位置するということで除外されたほか、当初廃止対象だった碧海堀内駅(現:堀内公園駅、安城市)は、自動改札機などの営業用施設費と維持費を除く鉄道施設費用と関連事務費を安城市が負担すること、今後の具体的な駅の利用促進策を示すことなどで名鉄側と合意し、廃止が回避されている。

上記の駅廃止後、まず2007年10月4日西尾駅でシステムの供用を開始、11月14日には北安城駅 - 西尾口駅間の各駅に拡大された。そして、2008年6月29日には西尾線全線で利用可能となった。

歴史[編集]

先述した通り、現在の西尾線は新安城 - 西尾間は碧海電気鉄道、西尾 - 吉良吉田間は西尾鉄道がそれぞれ敷設した路線から成り立っている。

西尾鉄道は、岡崎新 - 西尾 - 港前間と西尾 - 吉田港間の路線を開通させた軌間762 mmの軽便鉄道であった。東海道本線岡崎駅と西三河南部の西尾、平坂、吉田といった街を結ぶべく、1916年までにこれらの路線を全通させた。一方、碧海電気鉄道は名古屋鉄道の前身である愛知電気鉄道(愛電)の傍系会社として発足し、親会社の愛電と同様1,500 V電化で開業した。

1926年に愛知電気鉄道が西尾鉄道を吸収合併し、岡崎新 - 西尾 - 吉田港間を西尾線とした後、碧海電気鉄道と直通させるために、1,067 mm軌間への改軌と600 V電化を行い、碧海電気鉄道も高速運転の方針を捨てて600Vへの降圧を行った。1935年に愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併して名古屋鉄道となり、1944年に名古屋鉄道が碧海電気鉄道を吸収合併して、今村(現在の新安城) - 西尾 - 吉良吉田間が碧西線と改称し、1948年に再び西尾線へと改称した。なお、碧海電気鉄道を吸収合併する前の1943年に、旧・西尾線の岡崎新 - 西尾間が戦時不急不要路線として休止された。このうち岡崎駅前 - 福岡町間は1951年に福岡線として再開したものの、直通運転していた岡崎市内線とともに1962年に廃止された。

戦時中の軌条転用については以下のように複数の説がある。

  • 豊川市内線(国府 - 市役所前)の建設に旧・西尾線(岡崎新 - 西尾)のレールを転用した説[3]
  • 東西連絡線(新名古屋 - 神宮前)の建設に碧西線(今村 - 米津)の37 kgレールを転用し、碧西線には代替として旧・西尾線(岡崎新 - 西尾)の30 kgレールを使用した説[4][5]
  • 豊川市内線(国府 - 市役所前)および東西連絡線(新名古屋 - 神宮前)の建設に碧西線(今村 - 西尾)のレールを転用し、碧西線には代替として一宮線(岩倉 - 東一宮)の単線化によって発生したレールを回した説[6]

年表[編集]

西尾鉄道・愛電西尾線・(旧)名鉄西尾線[編集]

  • 1911年明治44年)10月30日 - 西三軌道が岡崎新 - 西尾間を開業。13.3 kmを約50分かけて1日2往復運転する。
  • 1912年(明治45年)
    • 1月25日 - 西三軌道が西尾鉄道に社名変更。
    • 3月1日 - 三和川 - 久麻久間に八ツ面駅開業。
  • 1914年大正3年)7月15日 - 中島 - 三和川間に三江島駅開業。
  • 1915年(大正4年)
    • 2月13日 - 西尾 - 一色口間を開業。
    • 3月14日 - 一色口 - 横須賀口間が開業。
    • 8月5日 - 横須賀口 - (旧)吉良吉田間が開業。一色口 - 上横須賀間の横須賀口駅廃止。
    • 8月10日 - 三江島 - 八ツ面間の三和川駅、土呂 - 中島間の占部駅を臨時駅に変更[7]
    • 10月14日 - 一色口 - 上横須賀間に花火駅を臨時開業[7]
    • 10月17日 - 花火駅廃止。
  • 1916年(大正5年)2月12日 - (旧)吉良吉田 - 吉田港間が開業し全通。
  • 1917年(大正6年)
    • 9月10日 - 三江島 - 八ツ面間の(臨)三和川駅、土呂 - 中島間の(臨)占部駅廃止[7]
  • 1918年(大正7年)7月1日 - 荻原駅を三河荻原駅に改称[7]
  • 1926年(大正15年)12月1日 - 愛知電気鉄道が西尾鉄道を合併。岡崎新 - 西尾 - 吉田港間を西尾線とする。
  • 1928年昭和3年)10月1日 - 西尾 - 吉良吉田間の軌間を762 mmから1,067 mmに改軌、600 V電化。西尾駅を移転し碧海電気鉄道と接続。久麻久 - (仮)西尾口 - 西尾 - 一色口間の新線が開業、久麻久 - 天王門 - (旧)西尾 - 一色口間の旧線、(旧)吉良吉田 - 吉田港間を廃止。鎌谷駅開業。
  • 1929年(昭和4年)4月1日 - 岡崎新 - 西尾間の軌間を762 mmから1,067 mmに改軌、600 V電化。三江島 - 久麻久間の八ツ面駅、久麻久 - 西尾間の(仮)西尾口駅廃止。
  • 1930年(昭和5年)4月3日 - 久麻久 - 西尾間に西尾口駅開業。三江島 - 久麻久間の八ツ面駅が復活(廃止年不明)。
  • 1935年(昭和10年)8月1日 - 愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併して名古屋鉄道成立。名鉄西尾線となる。
  • 1942年(昭和17年)12月28日 - (旧)吉良吉田 - 三河吉田間が開業。
  • 1943年(昭和18年)
    • 2月1日 - (旧)吉良吉田駅を三河吉田駅に統合し廃止。
    • 11月1日 - 中島駅を三河中島駅に改称。
    • 12月16日 - 岡崎新 - 西尾間休止。
  • 1944年(昭和19年)
    • 鎌谷駅休止。
    • 3月1日 - 西尾 - 三河吉田間を西尾線から碧西線(元・碧海電気鉄道)へ所属変更。
  • 1951年(昭和26年)12月1日 - 休止区間(岡崎新 - 西尾)のうち岡崎駅前 - 福岡町間 2.5 kmが福岡線として営業再開。
  • 1959年(昭和34年)11月25日 - 福岡町 - 西尾間 (10.3 km) 廃止。
  • 1962年(昭和37年)6月17日 - 営業再開区間(福岡線)廃止。

碧海電気鉄道[編集]

  • 1923年(大正12年)5月23日 - 碧海電気鉄道に対し鉄道免許状下付(碧海郡矢作町 - 同郡明治村間)[8]
  • 1926年(大正15年)7月1日 - 碧海電気鉄道が1,067 mm軌間・1,500 V電化で今村 - 米津間を開業[9]デ100形電車(101-103)を投入。
  • 1928年昭和3年)
    • 8月5日 - 米津 - (仮)碧電西尾口間開業[10]
    • 10月1日 - (仮)碧電西尾口 - 西尾間開業、今村 - 西尾間600 Vに降圧。(仮)碧電西尾口駅を廃止して愛電西尾線の(仮)西尾口駅に接続[7][11]。愛電西尾線と直通運転開始。
  • 1929年(昭和4年)4月1日 - 中学校前(現在の桜町前) - 西尾間の(仮)西尾口駅廃止。
  • 1930年(昭和5年)4月3日 - 中学校前 - 西尾間に碧海西尾口駅開業。
  • 1944年(昭和19年)
    • 碧海古井駅休止。
    • 3月1日 - 名古屋鉄道が碧海電気鉄道を合併し、西尾 - 三河吉田間を西尾線から編入し碧西線とする。碧海西尾口駅を西尾口駅に改称。

(現)名鉄西尾線[編集]

  • 1948年(昭和23年)5月16日 - 碧西線を西尾線と改称。
  • 1949年(昭和24年)
    • 3月1日 - 一色口駅を福地駅に改称。
    • 12月1日 - 中学前駅を桜町前駅に改称。
  • 1952年(昭和27年)10月1日 - 碧海古井駅・鎌谷駅営業再開。
  • 1959年(昭和34年)7月12日 - 蒲郡線の昇圧に伴い同線との直通運転を中止。
  • 1960年(昭和35年)
    • 3月27日 - 全線の架線電圧を1,500 Vに昇圧。蒲郡線との直通運転再開。
    • 11月1日 - 三河吉田駅を吉良吉田駅に改称。
  • 1962年(昭和37年)6月17日 - 福岡線 岡崎駅前 - 福岡町間が廃止。
  • 1964年(昭和39年)9月14日 - 特急三河湾号運転開始(5500系使用)。
  • 1967年(昭和42年)4月10日 - 7000系「パノラマカー」乗り入れ開始。
  • 1969年(昭和44年)4月5日 - 上横須賀 - 三河荻原間の東富田駅廃止。
  • 1970年(昭和45年)5月1日 - 今村駅を新安城駅に改称。
  • 1981年(昭和56年)5月1日 - 南安城駅付近高架化。
  • 1989年平成元年)7月2日 - 西尾駅と西尾口駅が高架化。
  • 1992年(平成4年)11月24日 - 昼間にも急行を設定(当時は桜町前駅を通過しており、西尾線内では特急と同じ停車駅だった)。
  • 1998年(平成10年)6月1日 - 西尾 - 吉良吉田間でワンマン運転開始。一部を除いて急行の西尾以南直通を廃止。
  • 2005年(平成17年)1月29日 - 昼間の特急が再び西尾止まりとなり、昼間の急行が快速急行に格上げ(西尾線内の停車駅は急行と同じ)。
  • 2006年(平成18年)12月16日 - 福地 - 上横須賀間の鎌谷駅と上横須賀 - 吉良吉田間の三河荻原駅が廃止。
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)
    • 6月14日 - 西尾口(構内除く) - 西尾間複線化。同時に西尾行き普通列車の発車時間を若干変更。
    • 6月21日 - 碧海桜井駅付近高架化。碧海桜井 - (南桜井:28日まで信号場、29日開業)間複線化。
    • 6月29日 - 碧海桜井駅を桜井駅、碧海堀内駅を堀内公園駅に改称し、桜井駅 - 米津駅間に南桜井駅を開業[13]。福地駅、上横須賀駅、吉良吉田駅にトランパス導入[14]。特急の西尾 - 吉良吉田間の運行中止。西尾 - 吉良吉田間のワンマン運転廃止。急行を廃して全区間に快速急行と準急を設定。
    • 8月9日 - 三河湾号の復活運転が行われ、西尾線に9年ぶりに7000系「パノラマカー」が一部の快速急行で入線する。
    • 12月27日 - すべての快速急行が急行や準急に変わり、急行が6か月ぶりに復活。特急を除いた朝と夕方以降の優等列車がすべて準急になる。

運行形態[編集]

西尾線では特急急行準急普通が運転されている。

特急[編集]

特急は、朝に名鉄名古屋行き(平日は須ヶ口行き)と夜間に西尾行きの1日1往復、一部特別車で運転されている。詳しくは「名鉄特急」も参照。

急行・準急・普通[編集]

急行は昼間時間帯のみ、準急は朝および夜間のみの運転で、一部を除き名古屋本線直通(準急は新安城から急行や普通になるものがある)で津島線・尾西線にも乗り入れている。一部西尾発着があるほかは吉良吉田発着で運転されている。

普通列車は新安城 - 西尾間。一部吉良吉田まで運転される(平日朝は名古屋本線直通列車あり。一部、新安城から急行)。方向幕の新安城と西尾のコマが離れているため、6000系前面貫通車で運転するときはたまに方向幕を使わず「新安城」あるいは「西尾」のサボを差し込んで運行することもある(新安城駅での折り返し時間に余裕がなかった昔はしばしば見られたが、現在は少なくなっている)。また、毎日朝に1本、吉良吉田発普通西尾行きがある(終点の西尾駅で特急に接続)。

昼間時間帯では、吉良吉田発着の急行が毎時2本(約30分間隔。吉良吉田駅で蒲郡線ワンマン列車に、新安城駅で特急豊橋行きと急行豊川稲荷行きに連絡)と西尾発着の普通が毎時2本(約30分間隔。新安城で下りは特急名鉄岐阜行きと急行名鉄一宮行きに、上りは普通東岡崎行きに連絡)運転されている。西尾 - 吉良吉田間は急行のみの運転で各駅に停車する。かつて毎時2本の普通新安城行きのうち1本は桜井駅で2本の列車(普通西尾行きと特急吉良吉田行き)とすれ違っていたため、運転間隔が不均等であった。その後交換駅を統一してダイヤをほぼ均等化している。昼間時間帯では南安城駅と西尾駅手前で普通と急行、桜井駅 - 南桜井駅間(複線区間)で普通同士、米津駅上横須賀駅で急行同士がすれ違う。

近年の変遷[編集]

2008年6月29日のダイヤ改正[14]より、吉良吉田 - 佐屋の全車特別車特急を廃止し快速急行に格下げ(同時に1600系が改造に備えて定期運用から撤退したため、西尾 - 吉良吉田間の特急の運転がなくなった)、代わりに西尾 - 名鉄名古屋に一部特別車特急を1往復新設した[注釈 1]。さらに、急行を廃止して準急を設定し、新しく開業した南桜井駅[13]を準急停車駅とし、福地駅を快速急行・準急停車駅とした[注釈 2]。朝夕の快速急行は西尾線内は準急とした。なお、この改正によって、西尾 - 蒲郡間の6000系ワンマン運転のうち、西尾 - 吉良吉田間が取りやめとなり、蒲郡線線内折り返しとなったため(「名鉄蒲郡線#運行形態」も参照)、西尾 - 吉良吉田間で運転される列車は一部を除いて名古屋本線直通 - 吉良吉田間の運転となっている。

2008年12月27日ダイヤ改正で快速急行は急行または準急に変更され、急行が6か月ぶりに復活した。朝と夕方以降の快速急行はすべて準急となり、南桜井駅にも停車するようになった。ただし西尾線内での急行の停車駅は従来の快速急行と同じ(名古屋本線内では名古屋本線・豊川線急行とは異なり豊明駅に特別停車するほか、下りは神宮前 - 須ヶ口間、上りは名古屋まで準急となる。2011年3月26日ダイヤ改正より平日の昼間のみ通常の佐屋行きが弥富駅まで区間延長となっており、神宮前駅(上りは名鉄名古屋駅)以西は普通に種別変更している)で、西尾線を走る種別は特急・急行・準急・普通となったものの、ダイヤ改正後も大きな時刻や行き先の変更はない。なお現行ダイヤでは、急行の西尾 - 名鉄名古屋間44.7 kmの標準所要時分は48分となっている。また西尾 - 吉良吉田間は各駅停車となり所要12分である。

車両[編集]

西尾線直通の特急は1000・1200系で運転され、朝、西尾発名鉄名古屋行き(平日は須ヶ口行き)と、夜間の名鉄名古屋発西尾行きのみである。

普通は6000系列(6000系・6500系・6800系)がほとんどで、3000系列(3500系・3700系・3100系3300系・3150系)が一部の列車に使用されている。

急行・準急は3000系列、6000系列、5300系・5700系1380系5000系など、様々な車両が使われている。2008年6月29日のダイヤ改正より、初めて西尾線に3000系列が入線するようになった。それまではすべて6000系列だった。また2008年12月27日のダイヤ改正より、5300系・5700系が4年ぶりに昼間に定期運用に入り、新たに1380系、5000系が入線するようになった(1380系の入線は土休日のみ)。2011年3月26日のダイヤ改正より、1380系の入線がなくなり、5300系・5700系の入線が土休日のみになった。

特急の6両以外は、すべて4両または2両である。これは特急停車駅の西尾駅と桜井駅と南安城駅、準急停車駅の南桜井駅(これらのホームは6両分)を除いて、ホームが4両までしか対応していないためである。新安城駅では特急は上下線とも8両対応の3番線に入線する。

2008年8月9日には7000系が一部の快速急行に使用され、9年ぶりに入線した。その後も団体列車として蒲郡線蒲郡駅まで数回入線している。

2009年9月20日には2200系が1000・1200系の代走として西尾駅まで入線した。西尾線への2200系の入線はこのときが初めてである。

2000系も1600系の代走または団体列車として入線したことがある。

駅一覧[編集]

全駅愛知県に所在。

営業中の区間[編集]

  • 停車駅は2008年12月27日からのもの。
  • 普通は全駅に停車(表中省略)
凡例
停車駅 … ●:すべての列車が停車 ▲:一部の列車が停車 |:通過
線路 … |:単線区間 ◇:単線区間の交換可能駅 ∧:これより下は複線 ∨:これより下は単線
駅名 駅間キロ 営業キロ 準急 急行 特急 接続路線 線路 所在地
新安城駅 - 0.0 名古屋鉄道:名古屋本線 安城市
北安城駅 2.6 2.6  
南安城駅 1.4 4.0  
碧海古井駅 1.7 5.7  
堀内公園駅 1.0 6.7  
桜井駅 1.2 7.9  
南桜井駅 1.6 9.5  
米津駅 2.1 11.6   西尾市
桜町前駅 1.4 13.0  
西尾口駅 1.2 14.2  
西尾駅 0.8 15.0  
福地駅 2.4 17.4    
上横須賀駅 3.1 20.5    
吉良吉田駅 4.2 24.7   名古屋鉄道:蒲郡線

廃駅[編集]

  • (仮)碧電西尾口駅 : 桜町前駅 - 西尾口間。1928年10月1日廃止。
  • 横須賀口駅 : 福地駅 - 上横須賀駅間。1915年8月5日廃止。
  • (臨)花火駅 : 福地駅 - 上横須賀駅間。1915年10月17日廃止。
  • 鎌谷駅 : 福地駅 - 上横須賀駅間。2006年12月16日廃止。
  • 東富田駅 : 上横須賀駅 - 吉良吉田駅間。1969年4月5日廃止。
  • 三河荻原駅 : 上横須賀駅 - 吉良吉田駅間。2006年12月16日廃止。
  • (旧)吉良吉田駅 : 上横須賀駅 - 吉良吉田駅間。1943年2月1日廃止。

廃止区間[編集]

西尾付近の旧線区間・吉田臨港線(1928年廃止)
駅一覧
久麻久駅 - 天王門駅 - (旧)西尾駅 - 一色口駅(現・福地駅) … <営業区間> … (旧)吉良吉田駅 - 吉田港駅
接続路線
(旧)西尾線区間(1943年休止、1959年廃止)
駅一覧
岡崎新駅(岡崎駅前駅) - 土呂駅(福岡町駅) - (臨)占部駅* - 三河中島駅 - 三江島駅 - (臨)三和川駅* - 八ツ面駅** - 西尾口駅 - 西尾駅
括弧内は福岡線として営業再開した時の駅名。
*占部駅・三和川駅は1917年に廃止。
**八ツ面駅は1929年に廃止されるが1930年に復活。その後の廃止年月は不明。
接続路線

東海地震への対応[編集]

西尾線では新安城駅 - 西尾駅 - 吉良吉田駅間の全線(および蒲郡線の全線)が東海地震の防災対策強化地域に含まれており、東海地震に関する警戒宣言が発令された場合、列車の運行が休止されることになっている[15]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 西尾(平日7時43分、休日8時1分)発名鉄名古屋(平日8時33分着、休日8時46分着)行きの一部特別車特急(1本。1000/1200系による6両で運転)。2008年6月28日以前に平日は通過していた桜井駅にも停車。なお、名鉄名古屋(同年12月27日改正後の平日は新鵜沼)発西尾行きも1本設定された(名鉄名古屋駅22:48発。西尾駅で停泊後折り返して前述の名古屋行きになるため車両は同じ1200系が使われる)。ダイヤ改正を6月29日(日)に実施 - 西尾・津島線の全列車が乗車券のみでご利用いただけるようになります - 内の「西尾線内 標準停車駅の変更」の備考欄(注5)に記載)
  2. ^ これにより、西尾 - 吉良吉田間は全種別が各駅停車となった。

出典[編集]

  1. ^ 2008年4月12日付 中日新聞朝刊の20面、愛知県内版より
  2. ^ 名鉄蒲郡線の存続問題再浮上」 東日新聞 2008年4月12日
  3. ^ 徳田耕一 『名鉄の廃線を歩く』 JTB、2001年、132頁。ISBN 978-4533039232
  4. ^ 『写真アルバム 岡崎・西尾の昭和』 加藤安信、樹林舎、2011年、96頁。ISBN 978-4902731439
  5. ^ 白井昭 「600 V時代の名鉄 西尾蒲郡線(前編)」 『鉄道ピクトリアル』2008年10月号(通巻809号) p.108
  6. ^ 『名古屋鉄道社史』 名古屋鉄道、名古屋鉄道、1961年、253-254頁。ASIN B000JAMKU4
  7. ^ a b c d e 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補 7号 東海 - 鉄道フォーラム
  8. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1923年5月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1926年7月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年8月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1928年10月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 西尾線及び蒲郡線の一部で「サイクルトレイン」を試験的に実施 〜3月1日(木)〜5月31日(木)の間、列車に自転車を持ち込むことが可能になります〜”. 名古屋鉄道. 2007年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月14日閲覧。
  13. ^ a b 西尾線新駅の駅名と、碧海桜井駅及び碧海堀内駅の駅名変更について 名古屋鉄道 2008年4月25日
  14. ^ a b ダイヤ改正を6月29日(日)に実施 - 西尾・津島線の全列車が乗車券のみでご利用いただけるようになります - 名古屋鉄道2008年4月25日
  15. ^ 列車運行に支障がある場合の取扱い 名古屋鉄道

参考文献[編集]

  • 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』新潮社、2008年
  • 徳田耕一『名鉄の廃線を歩く』JTB、2001年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]