ドリームなごや号

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ドリームなごや号(プレミアムシート装備車) 744-09992

ドリームなごや号(ドリームなごやごう)とは、東京都愛知県内各地(一部は岐阜県)を結ぶ、夜行便の高速乗合バスドリーム号」の一路線である。

この項目では同じく東京都~愛知県を結ぶ夜行便のJRバス路線、レディースドリームなごや号青春ドリームなごや号・青春レディースドリームなごや号ドリームとよた号ドリームなごや・新宿号ドリームなごや・三河号についても記述する。

概説[編集]

エアロキング導入後のドリームなごや号 744-1991

東京 - 名古屋間のドリーム号の運行は、1969年6月10日日本国有鉄道自動車局東名高速線の運行を開始した時に、ドリーム号京都系統を名古屋経由で設定したのが始まり。1969年12月3日より名古屋系統と京都系統(現在の「ドリーム号」京都系統)にそれぞれ独立させた。

JR化後の1988年、「ドリーム5・6号」を「ドリームなごや号」に改称。1989年9月9日より岐阜駅まで延長。岐阜駅延長は週末中心だったが後に定期化。他のドリーム号が独立3列シート化された後も、しばらくは4列シートの国鉄専用型式での運行が続いていたが、1991年7月21日より2階建バス三菱ふそう・エアロキング)を使用して、定員を減らさずに独立3列シート化を行った(ただし、車両2階後方の座席は4列のまま)。なお、2階建バスの採用は「ドリームふくふく号」に続いて2番目である。1991年7月26日からは、岡崎市から豊田市・瀬戸市を経由する「ドリームとよた号」の運行を開始した。「ドリームとよた号」も「ドリームなごや号」と同様に周遊券での利用も可能であった。その名残で、2013年3月31日まで周遊きっぷと「夜行バス周遊利用券」の購入で利用が可能になっていた。

1998年3月20日には、JRバス関東とJR東海バスが共同で、中央道経由の新宿駅新南口 - 名古屋駅間に「ニュードリーム名古屋号」(のち「中央ドリーム名古屋号」→「ドリームなごや・新宿号」に改称)の運行を開始、専用車としてボルボ・アステローペを採用した(現在は他系統と同様の2階建バス(三菱ふそう・エアロキング)で運行)。2012年7月1日出発便から、上り「ドリームなごや・新宿2号」は新東名高速道路経由。

運行会社[編集]

  • ジェイアール東海バス(下記、JRバス関東担当以外の全便)
  • ジェイアールバス関東(ドリームなごや・新宿1号とドリームなごや・三河2号)
    • 「ドリームなごや・新宿号」と「ドリームなごや・三河号」の運行幹事会社はJRバス関東。

運行系統・経路[編集]

ドリームなごや1・2号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 霞が関<上り便のみ> - (首都高速道路) - (東名高速道路) - 和合(愛知郡東郷町、和合郵便局前) - 日進駅 - 赤池駅前 - 島田(名古屋市天白区、島田交差点付近) - 八事 - 杁中(いりなか) - 御器所通 - 名古屋駅(新幹線口)

ドリームなごや3・4・5・6・8号、レディースドリームなごや号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 霞が関<上り便のみ> - (首都高速道路) - (東名高速道路) - 金山駅南口(※4) - 名古屋インター(※3) - 星ヶ丘(※3) - 本山(※3) - 千種駅前<下り便のみ> - 栄(オアシス21)(※1) - 名古屋駅(新幹線口) - 尾張一宮駅(※2) - 岐阜駅(北口)(※2)

(※1):ドリームなごや4号・8号、・レディースドリームなごや2号は停車しない。
(※2):ドリームなごや3号・6号のみ発着(現在は、明道町RP - 名古屋高速清洲線・一宮線 - 一宮東RPまで使用している)。
(※3):ドリームなごや6号・8号(臨時便)は停車しない。
(※4):ドリームなごや8号(臨時便)のみ停車する。

青春ドリームなごや1・2号、青春レディースドリームなごや号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 霞が関<上り便のみ> - (首都高速道路) - 東名江田 - (東名高速道路) - 名古屋インター - 星ヶ丘 - 本山 - 千種駅前<下り便のみ> - 栄(オアシス21) - 名古屋駅(新幹線口)

※青春レディースドリームなごや号は臨時運行便(週末・休日などの特定日のみ運行)。

青春ドリームなごや3・4号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 霞が関<上り便のみ> - (首都高速道路) - 東名江田 - (東名高速道路) - 地下鉄徳重 - 野並 - 金山駅(南口) - 名古屋駅(新幹線口)

※青春ドリームなごや3・4号は当初臨時運行便だったが、2013年12月より毎日運行に変更。(11月現在既に毎日運行の設定がされている)

ドリームとよた号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 霞が関<上り便のみ> - (首都高速道路) - (東名高速道路) - 岡崎駅 - 康生町 - 三河豊田駅前 - 新豊田駅 - 八草駅前 - 瀬戸駅前(パルティせと) - 瀬戸市駅 - 尾張旭駅前 - 印場駅 - 名古屋駅(新幹線口)

ドリームなごや・新宿号[編集]

1号

東京駅八重洲南口→新宿駅新南口(代々木)→(首都高速道路)→(中央自動車道)→春日井駅→(名古屋高速道路)→栄(オアシス21)→名古屋駅(新幹線口)

2号

名古屋駅(新幹線口)→栄(オアシス21)→(名古屋高速道路)→春日井駅→(東名高速道路)→(新東名高速道路)→(東名高速道路)→(首都高速道路)→新宿駅東口→東京駅日本橋口

ドリームなごや・三河号[編集]

東京駅八重洲南口(到着は日本橋口) - 新宿駅新南口(代々木。到着は新宿駅東口) - 池尻大橋<上り便のみ> - (首都高速道路) - (東名高速道路) - 岡崎駅 - 三河安城駅(新幹線北口) - 有松小学校(有松駅至近) - 鳴海栄町(鳴海駅至近) - 南区役所 - 新瑞橋 - 瑞穂区役所 - 名古屋駅(新幹線口)

途中休憩[編集]

乗客も車外に出ることが出来るいわゆる「開放休憩」。深夜でも到着の放送と出発前に車内巡回(客数確認)がある。繁忙期や渋滞時などは休憩箇所が変更になる場合もある。

  • ドリームなごや号・とよた号・レディースドリームなごや号:足柄SA、三ヶ日休憩所(JRバス関東東京支店三ヶ日営業所に隣接、三ヶ日ICそば)。
  • 青春ドリームなごや号・青春レディースドリームなごや号:足柄SA、浜名湖SA
  • ドリームなごや・新宿号:下り1号は談合坂SA諏訪湖SA恵那峡SA、上り2号は上郷SA
  • ドリームなごや・三河号:下り1号は足柄SAと三ヶ日休憩所、上り2号は浜名湖SA。

乗務員交代[編集]

いずれも担当会社の乗務員同士の交代となる。

  • JR東海バス担当便
    • ドリームなごや号・とよた号・レディースドリームなごや号・青春ドリームなごや号・青春レディースドリームなごや号、ドリームなごや・三河1号(下り):東名静岡バス停静岡ICに併設)
    • ドリームなごや・新宿2号(上り):新東名高速道路経由のため、途中交代無し
  • JRバス関東担当便
    • ドリームなごや・新宿1号(下り):諏訪湖SA
    • ドリームなごや・三河2号(上り):三ヶ日休憩所

歴史[編集]

  • 1969年
  • 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により、「ドリーム号」名古屋系統(5・6号)はJR東海の担当となる。
  • 1988年4月1日 - 旅客鉄道本州3社のバス部門分社化により、JR東海バスの担当となる。
  • 1989年
    • 3月3日 - 「ドリームなごや号」と改称の上、1日2往復に増便。
    • 9月9日 - 1往復を週末のみ(岐阜発金・土、東京発土・日)岐阜駅まで延長。
  • 1991年
  • 199x年 - 「ドリームなごや号」の岐阜延長を定期化。
  • 1998年3月20日 - 「ニュードリーム名古屋号」1日1往復で運行開始(JRバス関東とJR東海バスの共同運行)。
  • 2000年7月20日 - 「ニュードリーム名古屋号」1日2往復に増便。
  • 2001年12月1日 - 「青春ドリームなごや号」運行開始。
  • 2002年 - 「ニュードリーム名古屋号」の上り便と「ドリームなごや号」の1往復が「栄」に停車。岐阜系統を「ドリームなごや岐阜号」とする(名古屋系統(1・4号)と同時刻で運行されるが、栄には停車しない)。
  • 2004年8月22日 - 「ドリームとよた号」の瀬戸記念橋バス停を廃止。
  • 2005年5月27日 - 「レディースドリームなごや号」運行開始。「ドリームなごや岐阜号」を「ドリームなごや号」と統合。
  • 2006年7月20日 - 東名経由の各系統に「本山」バス停を追加(「青春ドリームなごや号」は上下便とも停車、他の各系統は下り便のみ停車)。
  • 2007年12月1日 - 「ドリームとよた号」に「八草駅前」バス停を追加。
  • 2009年
    • 1月9日 - 岐阜駅発着の「ドリームなごや1号・2号」に「尾張一宮駅前」バス停を追加。
    • 3月31日 - 「ドリームなごや号」の回数券発売終了。
    • 4月1日 - 「ドリームなごや1号・2号・3号」、「レディースドリームなごや1号」、「青春ドリームなごや号」に「名古屋インター」バス停を追加。
    • 4月3日 - 週末など混雑期の臨時便「青春レディースドリームなごや号」(女性専用)運行開始。ダイヤは青春ドリームなごや号と同じ。
    • 6月1日 - 「ニュードリーム名古屋号」を除く各系統を対象に「オンライン・ポイント」サービス開始。ポイントは次回購入時の値引きに使用できる。また6月1日から30日までドリーム号開業40周年記念謝恩の「スーパー早売」運賃を設定。
    • 7月24日 - 「ドリームとよた号」にバス停新設(三河豊田駅前、印場駅)。
    • 8月1日 - 「ドリームなごや3号・4号」に新型車両を導入(一部在来車を改造)、1階席にプレミアムシートを設定。
    • 10月1日 - 地下鉄鶴舞線沿線・日進・東郷町経由の東京駅 - 名古屋駅間新ルートで上下各1便新設。それに伴いドリームなごやの各号数が変更。新ルート便が1号・2号、岐阜駅発着便が3号・4号、プレミアムシート設定便が5号・6号となる。
    • 12月18日 - 新宿駅・池尻大橋 - 三河安城駅・名古屋駅間に夜行便「新宿ドリーム三河・なごや号」、昼行便「新宿ライナー三河・なごや号」運行開始。ニュードリーム名古屋号は「中央ドリーム名古屋号」と改称して上下各1便に減便、桃花台バス停を追加。
  • 2010年
    • 4月1日 - プレミアムシート設定便が「ドリームなごや5号・6号」から岐阜駅発着便の3号・4号に変更。
    • 6月1日 - 「ドリームなごや5号・6号」にスーパーシートを設定。普通運賃+スーパーシート料金600円。
    • 7月1日 - 「青春ドリームなごや1号」「青春レディースドリームなごや1号」ダイヤ改正。東京駅23:20発に繰り下げ、名古屋駅6:00着に繰り上げ。
    • 12月9日 - 名古屋駅ターミナルが桜通口から仮設の新幹線口へ移転、ダイヤ改正(修正)を実施。名古屋駅23:50発臨時便「ドリームなごや8号」を新設(運行開始は12月10日)。「青春ドリームなごや2号(レディース号含む)」を名古屋23:00発に繰り下げ、「ドリームなごや6号」は岐阜22:10発に繰り下げ。
  • 2012年
    • 7月1日 - 「中央ドリーム名古屋号」を「ドリームなごや・新宿号」に改称し東京駅まで延長、中央道桃花台バス停を廃止。「新宿ドリーム三河・なごや号」は「ドリームなごや・三河号」に改称し新宿駅経由の東京駅発着に変更、岡崎駅に停車。今回の改正で「ドリームなごや・三河号」と「ドリームなごや・新宿号」も他のドリームなごや系統と往復割引・乗車変更・高速バスネット上のオンラインポイント制度が同一(共用)になった。ドリームなごや号のスーパーシート9席はビジネスシート6席に改装。
    • 8月31日 - この日の上り名古屋発(下り東京発は翌9月1日)より臨時便「青春ドリームなごや号(3号・4号)」が1往復増。名古屋地区の金山駅・野並・地下鉄徳重経由で週末・休日等の特定日のみ運行。
  • 2013年
    • 3月1日 - この日の出発便より「ドリームなごや・三河号」が新宿駅経由となる。上り便のみ池尻大橋に停車(霞が関停車を廃止)。同時に運賃改定が行われ、月~木曜、金曜、土日祝日の3種類からS(特定日)、A(原則休前日)、B(休日及び繁忙期)、C(主に平日閑散期)の4種類運賃となる。

車両・座席・装備[編集]

スーパーシート(744-10993) プレミアムシート(744-05994)
スーパーシート(744-10993)
プレミアムシート(744-05994)

JRバス「ドリーム号」として最も標準的なのは、独立3列シートである。女性専用として「レディースドリーム号」、上級クラスとして「ビジネスシート」や「プレミアムシート」がある。格安便は4列シート車両の「青春ドリーム号」がある。

4列シートの青春ドリーム号はハイデッカー(シングルデッカー)車両。他は二階建て車両(ダブルデッカー、三菱ふそう・エアロキング)。車内禁煙、トイレ完備。

  • 各座席に毛布・スリッパのサービスあり、JR東海バス車両にはおしぼり・ハンガーも用意(青春ドリーム号は毛布のみ)。
  • 3列シート便の増車時はシングルデッカーの独立3列(最後列のみ独立4列)車両となることもある。
ドリームなごや号
  • 独立3列シート(フットレストとレッグレスト・一部車両は充電コンセント、3列スタンダードシート)。
  • 改良型独立3列シート(大型フットレストとレッグレスト・充電コンセント・wifi、3列デラックスシート)。ビジネスシート・プレミアムシート搭載車両の一般席(普通席)。別途、特別シート料金不要、運賃のみで利用可能。
  • ビジネスシート(独立3列、シート間隔118cm・リクライニング約145度・シート幅52.5cmまたは45.5cm[1]・可動式枕・オットマン・大型レッグレスト・充電コンセント・wifi・仕切り壁やカーテン)。運賃+特別シート料金。二階前方に6席。
  • プレミアムシート(シート間隔135cm・リクライニング約156度・シート幅約60cm・可動式枕・大型フットレストとレッグレスト・専用車内荷室・仕切りカーテン・ワンドリンクサービス・充電コンセント)。運賃+特別シート料金。一階に3席、早売り運賃の設定は無い。
  • 当日、車両変更等でビジネスシート・プレミアムシートが急遽利用できない場合は特別シート料金のみ返金。
ドリームとよた号、レディースドリームなごや号、ドリームなごや新宿号、ドリームなごや三河号
  • 独立3列シート(フットレストとレッグレスト・一部車両は充電コンセント、3列スタンダードシート)。
  • 2013年4月にレディースドリームなごや号専用車両がリニューアルされて座席に充電コンセント完備。
青春ドリームなごや号、青春レディースドリームなごや号
  • 原則は4列ワイドシート40席車両だが増車等で補助席付き4列シート車両となることもある。
  • 4列ワイドシート(補助席なし・センターアームレスト付き・新しい車両には充電コンセントや空気清浄機を搭載、幅広4列シート・楽座シート)。
  • 2013年7月導入の新車にはフットレストや衝突軽減ブレーキ装置が新たに追加されている(ハイグレード4列ワイドシート)。
  • 補助席付き4列シート(センターアームレストなし、4列スタンダードシート)。
  • 過去にはワイドシート36席で豪華化粧室(パウダールーム)トイレ仕様の車両が使われていた。

過去の車両[編集]

長らく4列シート40人乗りの国鉄専用型式を使用してきたが、他のドリーム号(当時は京都と大阪しかなかった)にスーパーハイデッカーが投入されると、設備面で見劣りするようになった。JR化後には、国鉄専用型式の中からMS735SAに対して改造を行なった。改造の内容は、シートピッチ拡大を行ない、4列シートのままながら定員36名とするもので、同仕様の三菱ふそう・エアロバスや、他のドリーム号と同様の三菱ふそう・エアロクィーンWも導入されたが、ダブルデッカー導入後は4列シート車両をドリームなごや号に充当する事例は少なくなり、後にダブルデッカーに統一した。 青春ドリームなごや号運行開始当初は、昼行便の東名ハイウェイバスなどと共通の一般的な補助席付き4列シート車両であった。

使用車両画像一覧[編集]

競合路線など[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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外部リンク[編集]