ひだ (列車)

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(ワイドビュー)ひだ
キハ85系「(ワイドビュー)ひだ」(2011年4月撮影)
キハ85系(ワイドビュー)ひだ
(2011年4月撮影)
運行事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
列車種別 特別急行列車エル特急
運行区間 大阪駅名古屋駅 - 高山駅飛騨古川駅富山駅
経由線区 東海道本線高山本線
使用車両
(所属区所)
キハ85系気動車
名古屋車両区
運行開始日 1964年10月1日
備考 2010年3月13日現在

ひだは、東海旅客鉄道(JR東海)および西日本旅客鉄道(JR西日本)が大阪駅名古屋駅 - 高山駅飛騨古川駅富山駅間を東海道本線高山本線経由で運行する特別急行列車エル特急)である。

本項では、高山本線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

特急「ひだ」は、1958年3月1日に名古屋駅 - 富山駅間を運転する準急列車として運転を開始し、同年9月に高岡駅まで運転区間が延長され、1966年3月には急行列車に格上げされた。1968年10月1日から特急列車に変更され金沢駅まで運転区間を延長したが、1985年3月14日に飛騨古川駅 - 金沢駅が廃止された。1990年3月10日に急行「のりくら」が廃止されたため、一部列車が富山駅まで運転されるようになった。

高山までの道路事情が悪かった時代は鉄道の独擅場であった。キハ85系導入により利用者が増えた事からJR東海社内では「ワイドビュー効果」という言葉も生まれたが、東海北陸自動車道の全通・高山市街地近郊までの延伸で自家用車やジェイアール東海バス名鉄バスなどによる高速バスひだ高山号」と競合するようになっている。

列車名の由来[編集]

列車名は、高山市を中心とする岐阜県北部の旧国名である「飛騨国」および「飛騨地方」に由来している。

「ひだ」のヘッドマークは、1980年10月に合掌造りの家と飛騨山脈をモチーフとした絵入りの物に変更されている。当時気動車で運転されていた特急での絵入りヘッドマークは異例のことで、鉄道ファンや子供たちの間で注目を浴びた。これは、ほかの気動車特急走行区間に比べ、利用者が多かったこともあるが、その背景には高山本線の電化事業が計画されていた頃であり、後に「ひだ」を電車特急として走行させる予定(381系振り子式車両の投入が想定されていた)があったためである。その後は国鉄の経営悪化による電化計画の中止後、JRによって高性能のキハ85系が投入され、当列車で営業運転を開始した。また、1985年には他の気動車特急でも一斉に絵入りヘッドマークが採用されることになった。

運行概況[編集]

キハ85系「ワイドビューひだ」
「ワイドビューひだ」の方向幕(2008年09月20日)

定期列車では、名古屋駅 - 高山駅間に5往復、名古屋駅 - 飛騨古川駅間に1往復、名古屋駅 - 富山駅間4往復のほか、大阪駅 - 高山駅間にも1往復(25号・36号)が運転されており、京阪神地区にも足を延ばしている。大阪駅発着の編成は、岐阜駅 - 高山駅間は名古屋駅発着の編成(5号・16号)と併結運転する。

臨時列車として高山祭(春 : 4月14日 - 15日、秋 : 10月9日 - 10日)の期間中は、日中に増発されるとともに1日目の晩の夜祭り終了後、上り名古屋行きが運転される。おわら風の盆の本祭最終日以外の日(9月1日 - 2日)は、夕方に一部列車で高山駅 → 越中八尾駅間の延長運転や、深夜に越中八尾駅 → 高山駅間の臨時特急の運転が行われる(2005年 - 2007年は不通のため運転されなかった)。

このほか、崇教真光の行事が行われるときには、早朝6時台に下り名古屋駅 - 高山駅の「ひだ61号」が運転され、古川祭が行われる日は「ひだ17号」が飛騨古川駅まで延長運転され、その折り返しで特急「古川まつり号」が飛騨古川駅→高山駅間で運転される。またかつては定期列車とは別に大阪発着の臨時列車も運転されていたが近年の運転はない。

列車番号は運行区間・運行線区等により異なり、名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅間運転の列車の場合、下りは号数に20を加えた奇数、上りは同じく偶数となるが、名古屋駅 - 富山駅間運転の列車の場合、下りは号数に1020を加えた奇数、上りは同じく偶数となる。

大阪駅 - 高山駅間運転の列車の場合、列車番号は区間により異なり、大阪駅 - 岐阜駅間は、下り(高山行き)は号数に2000を加えた奇数、上り(大阪行き)は同じく偶数となる。岐阜駅 - 高山駅間は、併結する名古屋駅発着列車にあわせる。そのため、25D・36Dと見かけ上、号数と同じ番号となる。ただし、これは多層建て列車として名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅間運転の列車番号を使用することによる。

停車駅[編集]

名古屋駅発着列車
名古屋駅 - (尾張一宮駅) - 岐阜駅 - (鵜沼駅) - 美濃太田駅 - (白川口駅) - (飛騨金山駅) - 下呂駅 - (飛騨萩原駅) - (飛騨小坂駅) - (久々野駅) - 高山駅 - 飛騨古川駅 - 猪谷駅 - 越中八尾駅 - (速星駅) - 富山駅
大阪駅発着列車
大阪駅 - 新大阪駅 - 京都駅 - 草津駅 - 米原駅 - 大垣駅 - 岐阜駅 - (この区間は名古屋駅発着列車に併結) - 高山駅

特急料金の通算について[編集]

大阪駅発高山駅行きの25号に大垣駅までの停車駅から乗車し、岐阜駅で併結する5号に乗り換えて5号の終着駅である飛騨古川駅まで乗車する場合は、25号への乗車駅から飛騨古川駅までの特急料金は通しで計算される。

使用車両・編成[編集]

現在の車両[編集]

2011年3月12日現在の編成図
ひだ
← 大阪・岐阜・(名古屋・美濃太田)
(多治見)・高山・飛騨古川・富山・名古屋 →
3・10号
1 2 3 4 8 9 10
G
1・2・4・8・9・13・15・17・20号
1 2 3 4 8 9 10
G G
6・7・11・14・18・19号
1 2 3 8 9 10
G
  • 1 - 4号車は名古屋駅 - 高山駅間、8 - 10号車は名古屋駅 - 富山駅間で運転(一部連結しない列車がある)
  • カッコ内は名古屋駅 - 美濃太田駅間が人身事故などで2時間以上遅れが見込まれる場合の迂回運転実施時の方向

5・12・16・25・36号
1 2 3 5 6 7 8
G
  • 1 - 3号車:大阪駅 - 高山駅間で運転(25・36号)
  • 5 - 8号車:名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅間で運転(5・12・16号)

  • 名古屋駅 - 岐阜駅間は逆向き
  • 全車禁煙
凡例
Gグリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

1989年2月18日からキハ85系気動車が1往復のみ運用を開始し、翌年のダイヤ改正より全列車がJR東海の名古屋車両区に所属する同系列で運用されている。

編成は以下の4パターンに分類できる。

  1. 半室グリーン車(4列シート)連結の4両編成
  2. グリーン車を連結しない4両編成
  3. 全室グリーン車(3列シート)連結の3両編成
  4. グリーン車を連結しない3両編成

号車番号は高山駅発着列車が1 - 3または4号車、富山駅発着列車は高山駅増解結編成が1 - 3または4号車、富山駅まで乗り入れる編成は8 - 10号車が割り当てられる。5・16・25・36号では大阪駅発着の25・36号が1 - 3号車、名古屋駅発着の5・16号が5 - 8号車となる。この関係で、5号の折り返しとなる飛騨古川駅始発の12号は5 - 8号車となっている。

多客期には指定席車両が1両単位で増結されることがあり、最大10両で運転する。また、臨時列車に関しては定期列車で富山駅まで乗り入れる編成のみで運行される場合がある。

なお名古屋 - 岐阜間では所要時間が20分に満たないため、名古屋駅発車時点での座席の方向は予め高山本線内の進行方向にセットしてある。

過去の車両・計画のみに終わった車両[編集]

運転開始当初からキハ80系気動車が1990年まで使用されていた。リニア・鉄道館で保存されているキハ82 73には本列車のヘッドマークがセットされている。

この他には過去にキハ181系気動車を「しなの」から転用する計画があったが、故障やトラブルの多さから現場の反対があったため見送りとなっている(関連記事)。また、当初予定された高山本線の電化時には381系電車を使用する予定だったが電化自体が中止となったため幻に終わることとなった。

迂回運転[編集]

東海道本線の名古屋駅 - 岐阜駅、または高山本線の岐阜駅 - 美濃太田駅の間で災害・信号故障などで一定時間以上の運転見合わせ・不通となった場合は、中央本線太多線経由(名古屋駅 - 多治見駅 - 美濃太田駅)で迂回運転が行われる。

これは1990年~2012年3月16日にかけてキハ85系で同区間をホームライナー太多として毎日運行(休日は回送)していた実績があるので、運転上の支障がないためである。なお迂回運転の決定は遅延による特急料金の払い戻しとなる2時間を目安として、それより早い復旧の目途が立たない場合に行われているようである[要出典]。この場合、中央本線内では岐阜駅まで最後尾となる側(高山・富山方面)が先頭になるが、多治見駅と美濃太田駅で二度折り返しをする為、高山本線内で編成が前後逆転することはない。

最高速度[編集]

高山線内はカーブや急勾配区間が多いため、最高速度が出せるのは直線区間である。

  • 名古屋駅 - 岐阜駅、岐阜駅 - 大阪駅:120km/h
  • 岐阜駅 - 下麻生駅:110km/h
  • 下麻生駅 - 高山駅:100km/h
  • 高山駅 - 富山駅:85km/h

担当車掌区[編集]

大阪駅 - 米原駅間、猪谷駅 - 富山駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)管内のため、大阪駅発着の編成は米原駅で、富山駅発着編成は猪谷駅でJR西日本の乗務員と交代する。米原駅では、2004年3月12日まで運転士のみ同駅で交代し、車掌は米原駅以西もJR東海が担当していた。また、猪谷駅では2009年3月13日まで運転士のみ交代し、車掌は猪谷駅以北もJR東海が担当していたが、同年3月14日ダイヤ改正よりJR西日本の担当に変更され、現在は運転士・車掌とも同駅で交代している。

車内放送[編集]

JR東海では車内放送による沿線案内に力を入れている[要出典]が、自動化された中央本線の特急「しなの」と異なり「ひだ」では車掌による案内が実施されている。但し、近年は車掌による案内放送は少なくなっており、車内のLED案内表示機において案内が流れるのみのことが多い。

以下に挙げた案内がよく行われている。

臨時列車[編集]

岐阜県の「飛騨・美濃じまんプロジェクト」とタイアップして行われる観光キャンペーン「いい旅 ふた旅 岐阜の旅」の一環として、「いい旅 ふた旅 ひだ」が、2007年(平成19年)10月6日から12月23日までの土曜休日に運転された。名古屋 - 高山間下り1本(91号)のみ設定。

往路はこの列車の指定席限定利用となる、「いい旅 ふた旅 ひだ号往復割引きっぷ」も発売された。名古屋(市内)から高山往復の普通車用で発売額5,000円と、破格の割引率であった。

高山本線優等列車沿革[編集]

戦前の展開[編集]

第二次世界大戦前は優等列車ではないが、1932年10月8日より名鉄犬山線から高山本線に直通する列車が運行されていた。「黒潮列車」のような列車愛称が与えられていなかったものの、1945年まで運行されたとされる。

  • 1932年昭和7年)10月8日:犬山線から省線高山本線へ直通する初の列車が、当時の犬山線のターミナルであった柳橋駅 - 下呂駅間に土曜・休日に運行を開始。直通列車にはモ750形(755・756号)を半室畳敷きに改造した車両を充当した。当時の所要時間は約2時間であった。
  • 1933年(昭和8年)7月:乗り入れ専用車をトイレなどの特別整備を施したモ250形へ変更した。
  • 1940年(昭和15年)10月10日:毎日1往復押切町駅(柳橋駅と同様名古屋の当時の名鉄ターミナル駅) - 富山駅間に定期列車が新設された。名鉄線内(押切町駅 - 新鵜沼駅間)では国鉄の客車が押切町駅まで同社の電車(モ700形など)に牽引され、国鉄鵜沼駅 - 富山駅間では岐阜駅 - 富山駅間運転の列車に併結した。
  • 1941年(昭和16年)8月12日:新名古屋駅(現在の名鉄名古屋駅)が開業し、直通列車の発着駅も同駅に変更され、利便性も向上した。
  • 1945年(昭和20年)ごろ:戦況の悪化により直通列車は自然消滅(正確な時期・直接の中止理由は不詳)。

戦後・優等列車の設定とその後[編集]

  • 1958年(昭和33年)
    • 3月1日:名古屋駅 - 富山駅間を東海道本線・高山本線経由で運行する準急列車として「ひだ」の運転を開始。
    • 9月20日:「ひだ」を1往復増発。増発列車は名古屋駅 - 高山駅間で運行される。また、従来運行されていた列車は高岡駅までの運行となる。
  • 1960年(昭和35年)
    • 7月1日:「ひだ」の高山駅発着列車1往復を増発。
    • 10月1日:「ひだ」の1往復を延長し福井駅米原駅経由の循環準急列車「こがね」・「しろがね」とする。
      • 経路としては「しろがね」は名古屋駅→岐阜駅→高山駅→富山駅→金沢駅→米原駅→岐阜駅→名古屋駅の順で、「こがね」は逆回りであった。この列車の運行背景としては、中京圏対北陸との短絡線として高山本線が注目されていたこともあったとされる。また、「こがね」には1本高山本線内は夜行列車として運行された。
  • 1961年(昭和36年)3月1日:夜行列車ながら「ひだ」の富山駅→名古屋駅間上り1本を増発。
  • 1963年(昭和38年)4月20日:「ひだ」の金沢駅発着1往復を急行列車に昇格し「加越」の名称が与えられる。
  • 1965年(昭和40年)8月5日名鉄神宮前駅 - 高山駅間で準急「たかやま」の運転を開始。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月5日急行料金制度改訂に伴い、「ひだ」「こがね」「しろがね」、急行列車に昇格。同時に、大阪駅 - 高山駅間の急行列車「のりくら」の運転開始。
    • 10月:名古屋駅 - 越美南線北濃駅間を運行する急行「おくみの」運転開始。
      • 「おくみの」の設定は前1964年に運行された臨時列車「みぼろ」が前提となっているとされるが、高山本線内は「のりくら」に併結、下り列車が美濃白鳥駅以北で普通列車とされるなど当初より変則的な運行であったとされる。
    • 12月:臨時準急列車として岐阜駅 - 下呂駅間に「ライン」が運行される。
  • 1967年(昭和42年)
    • 7月 - 8月:キハ8000系を国鉄が名鉄から借り受け、名古屋駅 - 高山駅間で夜行の臨時急行「りんどう」を下りに限り運行。
    • 12月:「くろしお」の夜間滞泊の間合いを利用して、名古屋駅 - 飛騨古川駅間に臨時急行「ひだ」を下りに限り運行(上りは回送)。臨時急行に特急形気動車が使用される当時としては珍しい例となった。

特急「ひだ」の運転開始以降[編集]

  • 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正に伴い以下のように運行列車の系統が変更される。
    1. 「ひだ」を名古屋駅 - 金沢駅間を東海道本線・高山本線・北陸本線経由で運行する特急列車に昇格。この時点では1往復のみの運行となる。
    2. 従来、「ひだ」「加越」など名古屋駅 - 富山駅間を東海道本線・高山本線経由で運行する急行列車に「のりくら」の名称を与える。この時点では夜行列車1往復を含む下り4本上り5本で運行される。
    3. 「のりくら」の名称で運行された大阪駅 - 高山駅間の急行列車については「くろゆり」に名称を変更。
  • 1969年(昭和44年)
    • 7月下呂駅美濃太田駅間運行の臨時急行列車として「ライン」が運行される。
    • 10月1日:「おくみの」の越美南線内を普通に変更。
  • 1970年(昭和45年)
    • 7月14日:名古屋駅 - 富山地方鉄道立山駅まで運行される臨時急行列車「むろどう」が運転開始。
      • 「むろどう」は名古屋駅発が夜行列車として運行され、立山駅発が昼行列車として運行される体制で運行される。
    • 7月15日:名鉄神宮前駅 - 飛騨古川駅間の急行列車「たかやま」を「北アルプス」に名称変更。「北アルプス」は、夏期には富山地方鉄道立山駅まで運行。
  • 1971年(昭和46年)10月1日:大阪駅 - 高山駅間の急行列車「くろゆり」を「たかやま」に名称変更。
  • 1972年(昭和47年)3月15日:「たかやま」を定期列車に昇格。また、「こがね」「しろがね」の運行が終了し、高山本線部分については「のりくら」に統合される。
  • 1973年(昭和48年)
    • 7月:「ライン」の下呂駅→美濃太田駅間運行の臨時快速列車に降格。
    • 10月1日:「のりくら」に併結される形で名古屋駅 - 宇奈月温泉駅間を運行する臨時急行「うなづき」運転開始。
  • 1974年(昭和49年)12月:「ライン」がこの時期を最後に運行が行われなくなる。
  • 1975年(昭和50年)
    • 7月:名古屋駅→高山駅間運行の臨時快速列車として「飛騨路」(ひだじ)が運行される。
  • 1976年(昭和51年)
    • 9月3日:「のりくら」の一翼として名古屋駅 - 高山駅間に1往復運転されていたキハ91系が、この日で運転を終了。翌4日からは、ほかの「のりくら」と同様のキハ58系に置き換え。
    • 10月1日:このときのダイヤ改正急行列車により、以下のように変更。
      1. 「北アルプス」を特急列車に昇格。
      2. 小郡機関区からキハ82系が転入し特急「ひだ」を名古屋駅 - 高山駅間に2往復増発。
  • 1978年(昭和53年)10月2日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 特急「ひだ」を名古屋 - 高山間に1往復増発。
    2. 急行「たかやま」を飛騨古川駅まで延長。
      キハ80系特急「ひだ」(富山駅、1982年)
  • 1980年(昭和55年)10月1日:特急「ひだ」のヘッドマークが合掌造りの家と飛騨山脈をモチーフとした絵入りの物に変更される。
  • 1982年 (昭和57年):急行「おくみの」運行終了。
  • 1984年(昭和59年)
    • 2月1日:このときのダイヤ改正により、急行「うなづき」「むろどう」を廃止。夜行の「のりくら」を廃止。
    • 7月1日:特急「北アルプス」が夏期の富山地方鉄道立山駅乗り入れを中止。
  • 1985年(昭和60年)3月14日このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 特急「ひだ」は飛騨古川駅 - 金沢駅を廃止。名古屋駅 - 高山駅・飛騨古川駅を結ぶ特急列車となる。
    2. 特急「北アルプス」は名鉄新名古屋駅(のちの名鉄名古屋駅。実際は神宮前駅)[1] - 富山駅間の運転となり、名古屋駅 - 富山駅間を高山本線経由で運行する唯一の特急列車となる。
    3. 急行「のりくら」が北陸本線への乗り入れを中止する。これにより、名古屋駅 - 高山駅・富山駅間を結ぶ急行となる。

国鉄分割民営化以降[編集]

アコモ改造車の急行「たかやま」(大阪駅、1991年)
名鉄キハ8500系特急「北アルプス」(高山駅、1992年)
  • 1988年(昭和63年)7月:大阪駅 - 高山駅間でジョイフルトレインゴールデンエクスプレスアストル」使用の臨時特急「ユートピア高山」を富山駅経由で運転。大阪駅 - 富山駅間は特急「雷鳥」に併結して運行した。
  • 1989年(平成元年)
    • 2月18日:「ひだ」1往復(3号・6号)にキハ85系を導入。
    • 3月11日:このときのダイヤ改正により、特急「ひだ」、急行「のりくら」それぞれ4往復ずつだったのを「ひだ」5往復「のりくら」3往復としてワイドビュー気動車キハ85系の「ひだ」は3号・8号となる。
  • 1990年(平成2年)
    • 3月10日:このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
      1. 「ひだ」がエル特急に変更。また、運行区間を見直し、一部列車は富山駅まで延長。
        • 同時に、「ひだ」は全列車キハ85系使用とし、それに伴うスピードアップを実施。名古屋駅 - 高山駅間は最速2時間16分に短縮。この際、「メタモルフォーゼ高山ライン」というキャッチコピーが使われ、高山本線への新しい期待が表れたものであった。また、名古屋駅 - 富山駅間でも所要時間で北陸線経由の「しらさぎ」に比肩するレベルになる。
      2. この改正により、定期列車においてキハ80系を使用する特急は「南紀」のみとなる。
      3. 特急「北アルプス」は、高山駅発着となる。
      4. 急行「のりくら」を廃止。
        • 定期運用は終了したが、しばらくは多客期のみ名古屋駅 - 高山駅間の全席指定臨時急行列車として運転された。
    • 8月:大阪駅 - 高山駅間運行の臨時特急「ユートピア高山」の運転を終了。
  • 1991年(平成3年)
    • 2月7日:急行「たかやま」全車両のアコモ改造が完了する。なお、1990年12月末よりアコモ改造が始まり、完了した車両が随時定期運転列車に投入された。
    • 3月16日:このときにダイヤ改正により以下のように変更。
      1. 「北アルプス」に名鉄キハ8500系気動車を導入。
        • 名鉄キハ8500系気動車は設計上キハ85系気動車と併結可能なため、美濃太田駅において「北アルプス」と「ひだ」とで増解結を行うことが可能であった。そのため、臨時「ひだ」を併結する運用が組まれるようになった。
      2. 弾性両開き分岐器(Y字ポイント)導入により、名古屋駅 - 高山駅間は7分短縮され2時間9分の運転。キハ80系時代と比較して38分の短縮となった。
  • 1993年(平成5年)7月:「飛騨路」がこの年の運行を以て運行が中止される。
  • 1994年(平成6年)
    • 10月25日:高山本線60周年記念式典が行われ、キハ82系による「メモリアルひだ号」をイベント列車として名古屋駅 - 高山駅間で1往復運転。
    • 12月上旬:高山本線全通60周年記念と美濃加茂市制40周年記念の「メモリアル6040ひだ」が運転。高山本線内ではキハ82系最後の運転となる。
  • 1995年(平成7年)7月:「北アルプス」と連結される「ひだ」の臨時列車に大阪駅発列車があてがわれる。この列車は岐阜駅で名古屋駅発着列車と連結され、美濃太田駅からは新名古屋駅発とあわせた三階建て列車となった。
  • 1999年(平成11年)12月4日:この日のダイヤ改正により、以下のように変更。
    1. 急行「たかやま」を廃止し、特急「ひだ」に格上げ。
      • 大阪駅発着の「ひだ」は、岐阜駅にて名古屋駅発着列車との増解結を行う。
    2. 特急「北アルプス」は、定期特急「ひだ7号・18号」との連結運転となる。
      • これに伴い、「ひだ」定期列車を8往復から10往復に増発。
  • 2001年(平成13年)10月1日:特急「北アルプス」廃止。名鉄からの乗り入れ列車運転終了。
  • 2004年(平成16年)10月:このとき発生した台風による水害により、高山本線高山駅 - 富山駅間が運休となる(路線の不通区間は高山駅 - 猪谷駅)。11月より飛騨古川駅までの路線が復旧し、運休区間は、飛騨古川駅 - 富山駅間となる。
  • 2007年(平成19年)
    • 9月8日:高山本線の全線復旧に伴い、約3年ぶりに全区間での運転を再開。
    • 10月6日:「いい旅 ふた旅 ひだ」運転開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日:「ひだ」名古屋駅 - 高山駅間の1往復について、下りは午後発車の列車を午前中に、上りは夕方に発車する列車を昼に発車するダイヤに改正される。これにより、下り定期運転の一番早い列車「ひだ1号」が、改正前は午前11時に高山到着であったのが約1時間早くなり、午前10時に高山へ到着するダイヤとなる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:富山駅 - 猪谷駅間の車掌業務がJR西日本富山地域鉄道部の担当に変更される。
    • 6月1日:全車両全席禁煙となる。
  • 2013年(平成25年)
    • 3月16日:車内販売を廃止。

列車名の由来[編集]

五十音順

  • うなづき」 : 終着の「宇奈月温泉」にちなむ。
  • 奥飛騨」 : 飛騨国の東部にある「奥飛騨温泉郷」にちなむ。
  • おくみの」 : 美濃国の北部の名称にちなむ。
  • 北アルプス」 : 飛騨山脈の別名「北アルプス」にちなむ。
  • くろゆり」 : 高山植物の「クロユリ」にちなむ。
  • こがね」 : 北陸地方の穀倉地帯で秋に実った稲穂をイメージ。
  • しろがね」 : 雪が積もった飛騨山脈の山々をイメージ。
  • たかやま」 : 沿線の中心都市「高山市」にちなむ。
  • のりくら」 : 飛騨山脈にある「乗鞍岳」にちなむ。
  • 飛騨路」 : 旧国名「飛騨国」へ向かう道という意味。
  • みぼろ」 : 「御母衣ダム」にちなむ。
  • むろどう」 : 立山への登山基地「室堂」にちなむ。
  • ユートピア高山」 : ユートピア(楽園の意)に行き先となる「高山」を組み合わせる。
  • ライン」 : 木曽川をライン川に見立てた「日本ライン」にちなむ。
  • りんどう」 : 植物の「リンドウ」にちなむ。

脚注[編集]

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  1. ^ 国鉄から営業政策上、「新名古屋」発着として扱う旨の通告があった。このため、国鉄側が公表するダイヤ等では全て「新名古屋」発着として表記される。ただし、名鉄側では従来通り「神宮前」発着と公表。

関連項目[編集]

  • 日本の列車愛称一覧
  • しらさぎ (列車) : 特急「ひだ」と同じく名古屋駅 - 富山駅間を、東海道本線・北陸本線経由で結ぶ特急列車。特急「ひだ」よりも営業キロは長くなるが、所要時間は若干短いほか、運転本数も多い。
  • 名鉄特急 : 名鉄乗り入れ列車「たかやま」「北アルプス」について。
  • 太田裕美 : 「メタモルフォーゼください」が1990年3月10日のダイヤ改正時のイメージソングとなった。
  • 東海北陸自動車道
名古屋と高山本線の沿線地域を結ぶ高速バス

外部リンク[編集]