浜松駅

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浜松駅
駅ビル(メイワン)とJR北口外観(2013年5月27日)
駅ビル(メイワン)とJR北口外観
(2013年5月27日)
はままつ - Hamamatsu
所在地 浜松市中区砂山町6-2
所属事業者 JR logo (central).svg東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 ハツ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線(新幹線)
2面4線(在来線)
乗車人員
-統計年度-
35,494人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1888年明治21年)9月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 東海道新幹線
キロ程 257.1km(東京起点)
掛川 (27.8km)
(36.5km) 豊橋
所属路線 東海道本線
キロ程 257.1km(東京起点)
天竜川 (4.4km)
(5.3km) 高塚
乗換 新浜松駅遠州鉄道鉄道線
備考 駅長配置駅管理駅
みどりの窓口

浜松駅(はままつえき)は、静岡県浜松市中区砂山町にある、東海旅客鉄道(JR東海)のである。

概要[編集]

静岡県西部の政令指定都市、浜松市の中心駅であり、東海道新幹線と在来線の東海道本線が乗り入れている。近隣にある遠州鉄道新浜松駅と合わせて、静岡県西部(遠州地域)の拠点駅としても機能している。

新幹線は、東京 - 岡山間(一部、東京 - 名古屋・新大阪間)の「ひかり」が毎時1本と、各駅停車の「こだま」が毎時2本停車する。また朝・夜に当駅発着の「こだま」が1.5往復(上り2本、下り1本)設定されている(2014年3月15日現在)。「のぞみ」は停車しない。一部の「ひかり」は上下とも当駅で「のぞみ」の通過待ちをする。

在来線は、日中は静岡方面が毎時4本(掛川行1本[1],静岡以東行3本)、豊橋方面が毎時3本運転されている。また通勤客向けに当駅と静岡沼津間を結ぶホームライナーが設定されている。特急列車は、寝台特急の「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」の下り列車が停車するのみである。

歴史[編集]

年表[編集]

  • 1888年明治21年)9月1日 - 鉄道院(のちの鉄道省日本国有鉄道〈国鉄〉)による浜松 - 大府間の官設鉄道線開通により、その終端駅として開業。
  • 1889年(明治22年)4月16日 - 官設鉄道が静岡まで延伸し、新橋までの既存線と直結。途中駅となる。
  • 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
  • 1926年大正15年)12月12日 - 駅舎を洋風の近代的建物に改築(2代目)。
  • 1945年昭和20年)6月10日 - 空襲により2代目駅舎焼失。
  • 1948年(昭和23年)10月15日 - 木造2階建の3代目駅舎完成。
  • 1964年(昭和39年)10月1日 - 東海道新幹線が開業。乗換駅となる。
  • 1971年(昭和46年)4月26日 - 貨物取扱業務の一部を新設の西浜松駅に移管。
  • 1976年(昭和51年)10月1日 - 貨物の取扱を全廃。
  • 1979年(昭和54年)10月15日 - 東海道本線の高架化完成。これにより駅は東海道線から離れて設置された新幹線ホームと一体化し、利便性が向上。
  • 1980年(昭和55年)10月1日 - 新幹線「ひかり」の一部が初めて停車。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海が承継。
  • 1988年(昭和63年)5月1日 - 浜松駅ビル「MayOne(メイワン)」開業。
  • 1992年平成4年)11月14日 - 在来線改札口に自動改札機導入。
  • 1998年(平成10年)3月7日 - 新幹線改札口に自動改札機導入。
  • 2005年(平成17年)4月 - 構内の耐震補強および改良工事に着手。
  • 2006年(平成18年)11月11日 - 構内商業施設「メイワン エキマチ・ウエスト」開業。なおこれにより構内の構成(切符売場・旅行センター・売店・トイレ等の位置)が大きく変更になった。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月15日 - 構内商業施設「メイワン エキマチ・イースト」開業。
    • 6月 - 耐震補強および構内改良工事が完工。
  • 2008年(平成20年)
    • 2月 - 連動装置の電子化が完了(浜松運輸区も同時に電子化)。これをもってJR東海の主要駅・車両基地などの電子連動化計画が完了した。
    • 3月1日 - 東海道線改札口でTOICAの使用を開始。
    • 11月20日 - 駅西側高架下にビックカメラを核とした商業施設を開業。
    • 10月31日 - 1、2番線ホーム上キヨスク(浜松在来上りホーム27号)閉店。
  • 2012年(平成24年)6月11日 - 在来線改札口にTOICA専用自動改札機を2レーン導入。

駅構造[編集]

新幹線・在来線ともに高架駅である。

浜松駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1・2 東海道本線 上り 静岡沼津三島熱海方面[2] 折り返し列車の一部は、3・4番線に停車する場合もある。
3・4 下り 豊橋名古屋方面[2] -
5 ■東海道新幹線 上り 新横浜東京方面
6 下り 名古屋・京都新大阪方面

新幹線[編集]

相対式ホーム2面2線を有する。中央の2線は通過線(本線)となっており、西側から浜松工場への引き上げ線が分岐している。上下ホームとも、両端に各車系ごとの停車位置表示がある。

ホームの発車標はソラリー式が使用されていたが、2010年11月におよそ1ヶ月間の試用期間を経てLED式に変更され、同時に自動放送も変更された。

在来線[編集]

島式ホーム2面4線を有する。4番線(下り本線)の外側に通過線(下り1番線)を持つ。両方向には2本ずつ電留線が配置されており、当駅で始発・終着となる列車の組成や簡単な整備などが行われている。

また西側の電留線から上り本線を介し、浜松運輸区西浜松駅への引き上げ線が分岐する。

優等列車は、西日本方面への寝台特急「サンライズ瀬戸出雲(下りのみ、上りは運転停車で客扱いなし)」・臨時快速「ムーンライトながら」が停車する。

普通列車の多くが当駅で乗り換えとなる。しかし、下り(上り)列車が上り(下り)ホームに到着して折り返す場合があるため[3]、構造が似て見える静岡駅と異なり、常に同じホームで乗換えができるとは限らない。

在来線の優等列車で唯一停車する、下りの寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」は4番線から発車する。

2009年3月改正以降の定期ダイヤでは下り列車は上りホームから発車しない[4]が、臨時便や非常時には設定される場合がある。同じく2009年3月改正以降の定期ダイヤでは静岡・沼津方面から豊橋・名古屋方面への直通またはその逆の際、下り(上り)列車が上り(下り)ホームへ入線・発車の設定はない[5]

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、東海道本線の天竜川駅高塚駅舞阪駅の3駅を管理している。

軌道道床スラブ軌道を広範囲に使用していることが特徴である。同駅より先に高架化を果たした静岡駅は極僅かな区間に限られている。

東改札口(メイワン・アクトシティ連絡)[編集]

新幹線在来線乗り換えコンコースの在来線側に設置されており、駅ビルメイワン」を経てアクトシティ浜松連絡通路へつながっている。利用できる時間は7時40分から21時15分までで、近距離用の自動券売機が設置されている。

自動改札機のみで有人通路はないが、駅係員がいることが多く非自動化券を持っている場合は業務用通路から出場の便宜を図ってもらえることがある。いったん「メイワン」の2階に入る構造になっているが、メイワン営業時間外でも改札口の利用時間であれば利用できる。

駅弁[編集]

自笑亭が販売している。主な駅弁は下記の通り[6]

  • 浜の釜めし
  • 四季の二段重
  • 喧嘩凧
  • しらす弁当
  • 一豊御膳
  • うなぎ弁当(赤ワイン仕込)
  • 濱松うなぎ飯
  • 粋な寿司弁当

利用状況[編集]

JR東海によれば、1日平均の乗車人員は約35,000人である(2012年度)。これはJR東海の駅では、名古屋駅、東京駅、新大阪駅、静岡駅、金山駅に次ぎ第6位(東京駅と新大阪駅は東海道新幹線のみの数字)で、静岡県内では第2位である。

「静岡県統計年鑑」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1993年 33,898
1994年 35,758
1995年 35,858
1996年 36,491
1997年 35,607
1998年 35,309
1999年 34,821
2000年 35,187
2001年 35,666
2002年 35,738
2003年 36,364
2004年 36,766
2005年 36,549
2006年 37,250
2007年 37,496
2008年 37,298
2009年 35,177
2010年 34,934
2011年 35,047
2012年 35,494

駅周辺[編集]

北口[編集]

南口[編集]

バス路線[編集]

浜松駅バスターミナルを参照。

ギャラリー[編集]

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道
東海道新幹線(各列車の停車駅は列車記事参照)
掛川駅 - 浜松駅 - 豊橋駅
東海道本線
ホームライナー
磐田駅 - 浜松駅
特別快速・新快速(以上は豊橋駅まで各駅停車)・区間快速(岡崎駅まで各駅停車)
浜松駅 - 高塚駅
普通
天竜川駅 - 浜松駅 - 高塚駅
※貨物駅を含めた隣駅
天竜川駅 - 浜松駅 - (西浜松駅

その他[編集]

機関車交換駅時代[編集]

1949年5月20日に東海道本線静岡 - 浜松間の電化が完成すると、浜松駅は電化区間の境界となり、東京方面の電気機関車と名古屋方面の蒸気機関車との付け換えが行われるようになった(戦前では沼津駅でのそれが知られる)。これに伴う長い停車時間は、浜松駅に以下のような「名物」を生むことになった。

  • 乗客の気分転換を目的としたホーム上でのラジオ体操
  • 日本楽器製造(現・ヤマハ)によるハーモニカの立ち売り「ハモニカ娘」の登場(1951年から)[1]

1953年7月21日に浜松 - 名古屋間の電化が完成すると機関車交換駅の役割は終わりを告げた。ただし、「ハモニカ娘」はその後も駅の名物として1969年まで営業を続け、乗客に親しまれた。

新幹線駅併設[編集]

東海道新幹線の計画段階では、新幹線の浜松駅を在来線の浜松駅ではなく、国鉄浜松工場付近に新駅として設置し、市南部を通過する予定であった(南線案)。しかし、浜松市議会等から猛反対を受け実現不可能となり、駅は浜松駅併設とし、浜名湖の中間を渡る対案(北線案)を市は要望した。駅併設は決まったものの、この対案も通過地域からの反発や、浜名湖の漁業補償がより増大すること等により断念し、結局その中間となる現状のルートとなった。しかし、併設としたことで商店の密集する地域を通過することから、用地買収が非常に難航した。また駅前広場の設置についても、市や地権者と国鉄側で協議が難航し、決着までにかなりの時間を要した[7]

東京 - 浜松間の普通列車[編集]

国鉄時代は東京 - 浜松間の普通列車が1日に何本か設定されていたが、JR化後の1988年に消滅した。1972年から1988年まで、当駅は東海道本線で東京から発着する昼行普通列車の最西端駅だった(いわゆる「大垣夜行」(現「ムーンライトながら」)は除く。1972年以前は昼行でも東京 - 大垣間などの普通列車があった)。

現在では高速バスがこれらの普通列車に取って代わる存在となっており、東海道上り方面では、東名ハイウェイバス(昼行便)の東京駅行き「東名ライナー」の他、2005年12月に運行を開始した夜行便の「ドリーム静岡・浜松号」を皮切りに、渋谷マークシティ新宿高速バスターミナル行きの「渋谷・新宿ライナー浜松号 / 渋谷・新宿イーライナー」や横浜駅YCAT方面行きの「イーライナー横浜線」など、各方面への高速バスが運行されている。

脚注[編集]

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  1. ^ 豊橋駅からの直通で島田、静岡・沼津方面へ行く場合は、当駅での乗り換えが必要になる場合がある。
  2. ^ a b 駅構内の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(駅掲示用時刻表のPDFが使われているため。2011年1月現在)。
  3. ^ 上り線では通過線を持たず、貨物列車や当駅に停車しない旅客列車が1番線を通過し、通過列車の運行に支障を来さないようにするためである。
  4. ^ 豊橋・名古屋方面の列車は、配線上1番線から発車できない。
  5. ^ 2007年3月18日の改正から2009年3月13日の定期列車廃止まで、上り快速「ムーンライトながら」は下りホーム3番線から発車であった。
  6. ^ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)172ページ
  7. ^ 「東海道新幹線工事誌」編集 日本国有鉄道 静岡幹線工事局 1965年3月 p.90,229

関連項目[編集]

外部リンク[編集]