スズキ・ワゴンR

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ワゴンR (Wagon R)スズキで生産されている軽トールワゴンである。

目次

[編集] 概要

誕生当時、軽自動車の弱点であった室内の狭さを、背を高く取ることで克服した軽の革命的モデルである。 男性にも受ける軽自動車を作ろうと開発がスタートし、87年頃すでに原型は出来上がっていたが、紆余曲折を経て93年に発売。(当初のキャッチコピーは「クルマより楽しいクルマ、ワゴンR」。)

それまで軽自動車と言えば、低車高の乗用型もしくは、商用車派生型のワンボックスモデルしかなかったが、ワゴンRの場合はフロアパネルを二重構造とし座面も高く取ることで、足を窮屈に曲げずに座ることで圧迫感を軽減し、視点を高くすることにより眺望性・視認性および開放感を向上させた。床面が高く乗降に不便なワンボックスカーに対し、ワゴンRでは床面は地面からワンステップの高さのため乗降もスムーズとなった。

ワゴンRはまた、厳しいコスト管理により徹底した部品共用化が図られた。バブル景気の後遺症でコストダウンの方向を探っていた当時、現スズキ会長兼CEOの鈴木修はフォルクスワーゲンの製造工場を見学した際に、車種の多様さと比べて基本の車体(プラットフォーム)が少ないことに驚き、VWとの本格的な提携は実現しなかったものの、その後のスズキの徹底した共用化へのきっかけとなった。 当初は月販目標台数を4,000台としていたが、受注はそれをはるかに超え、発売して数ヶ月、増産に対応すべく、約1億円の費用を掛けて生産ラインを拡張したほどである。若年の男性ユーザー層をターゲットとしていたが、優れた使い勝手で購買層は瞬く間に老若男女の幅広い層に拡大した。他車に与えた影響も大きく、類似車種が多数登場した。

販売台数においては、概ね軽自動車市場のトップシェアを長らく維持しており[1]、車名別月別国内販売台数1位、すなわち、登録車(普通車)の販売台数1位車種の販売台数を上回った時期もあった。現在は、2009~2010年に実施されたエコカー減税・補助金等を発端とした、いわゆる「エコカー・ブーム」の影響によりシェアは低下し、2009年以降、国内販売台数1位の座は「トヨタ・プリウス」に譲ったものの、国内軽自動車車名別新車新規届出台数では2004年から2010年までの7年連続で首位を記録するなど、依然として好調な販売実績は維持している。

ワゴンRの派生車種としては、初代ベースでサイズを拡大した登録車(普通車)のソリオ(ワゴンRワイド→ワゴンRプラス→ワゴンRソリオ→ソリオと改名、2代目まで)や、マツダ・AZ-ワゴンOEM供給)がある。また、日本国外では、ワゴンRを基にしたオペル・アギーラポーランドで生産されていた。

[編集] 歴史

[編集] 初代 CT21S/51S / CV21S/51S型(1993年 - 1998年)

スズキ・ワゴンR(初代)
1993年9月 - 1998年10月
CT21S/51S / CV21S/51S型
1+2ドア(中期型)
1995年10月 - 1997年4月
Suzuki Wagon R 001.JPG
5ドア(後期型)
1997年4月 - 1998年10月
フロント
1st generation Suzuki Wagon R.jpg
リア
Suzuki Wagon R 010.JPG
販売期間 1993年9月 - 1998年10月
乗車定員 4人
ボディタイプ 4 / 5ドア軽トールワゴン
エンジン F6A型 0.66L 直3 SOHC 12V
F6A型 0.66L 直3 SOHC 6V ターボ
K6A型 0.66L 直3 DOHC 12V
K6A型 0.66L 直3 DOHC 12V ターボ
変速機 4速 / 3速AT
5速MT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:アイソレーテッドトレーリングリンクコイル
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,640 - 1,695mm
ホイールベース 2,335mm
車両重量 730 - 800kg
-自動車のスペック表-
1993年9月3日

初代ワゴンR発売。デビュー当初は全車F6A型3気筒EPIエンジン(SOHC12バルブ)のみ。初代モデルは当初、全グレードが「ターボなし (N/A) 」「右後部ドアのない1+2ドアモデル」「後席ヘッドレスト無し」「AT車は3速ATかつフロアシフトのみ」であったが、好調な販売に支えられ、後に「ターボ付モデル」「4速ATモデル」「5ドアモデル」「前席ベンチシート/コラムATモデル(ワゴンRコラム)」「後席ヘッドレスト付き」とラインナップが増えた。そのためこの代のモデルは多岐にわたる。

1993年11月

Loftとのタイアップで、「RG」をベースに電動スライド式サンルーフ、およびフロントパワーウィンドウ、専用デザインのシート表皮、大型アウターサイドデカールなどを標準装備した特別仕様車「Loft」(ロフト)を発売。

1994年

RJCカー・オブ・ザ・イヤー受賞。

1995年2月

F6A型3気筒インタークーラーターボエンジン(SOHC6バルブ)を搭載する「RT-S」追加。

1995年10月

マイナーチェンジ。ホイールのPCDが全車114.3mmから100mmに変更。これに伴い「RV」(F6A型、SOHC6バルブターボエンジン)追加。既存の「RT-S」は「RT」に改名。ターボエンジン搭載車は全車マフラーカッターがデュアル化され最高出力が若干向上(61馬力→64馬力)する。

1996年8月

5ドア追加(2WDのみ)。これに伴いパワーウィンドウ標準装着グレードは乗降ドア全てがパワー化される。

1996年10月

国内累計販売台数50万台達成。

1997年2月

低価格車「Rc」追加、普通自動車登録の「ワゴンRワイド」登場。

1997年4月

マイナーチェンジ。K6A型3気筒インタークーラーターボエンジン(DOHC12バルブ)を搭載する「RS」追加。「RX」と「FX」が既存のF6A型3気筒エンジン(SOHC12バルブ)からK6A型3気筒エンジン(DOHC12バルブ)に変更される。

1997年11月

前席ベンチシート/コラムAT(電子制御3速)モデル「ワゴンRコラム」追加。エンジンはK6A。丸型ヘッドライトなど専用の内・外装を持ち、レトロな雰囲気が演出されていた。

1998年3月

「RR」、「コラムターボ」追加。エンジンは「RR」がK6Aターボ、「コラムターボ」にはF6A(SOHC6バルブ)ターボが搭載される。RRには4速ATを設定、コラムターボは3速ATのまま。

1998年5月12日

「ワゴンRコラム」に新グレード「FX」、「FT」追加。また、標準グレードには特別仕様車「FM」、「RR-F[2]」発売。


[編集] 2代目 MC21S/11S/22S/12S型(1998年 - 2003年)

スズキ・ワゴンR(2代目)
MC21S/11S/22S/12S型
前期型(1998年10月 - 2000年12月)
Suzuki Wagon R 211.JPG
後期型(2002年9月 - 2003年9月)
リア
Suzuki Wagon R 212.JPG
室内
2nd generation Suzuki Wagon R interior.jpg
販売期間 1998年10月 - 2003年9月
乗車定員 4人
ボディタイプ 4 / 5ドア軽トールワゴン
エンジン F6A型 直3 SOHC 12V
F6A型 直3 SOHC 6V ターボ
K6A型 直3 DOHC 12V
K6A型 直3 DOHC 12V ターボ
変速機 CVT
4速 / 3速AT
5速MT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:アイソレーテッドトレーリングリンクコイル
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,640 - 1,685mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 730 - 830kg
-自動車のスペック表-
1998年10月7日

軽自動車の規格改定に合わせフルモデルチェンジ。スタイルは初代のキープコンセプトながら全体的に多少丸みを帯びる。内装の大幅な質感アップや、最小回転半径を小さくする(4.6m→4.2m)など、地道な改良を施した。派生車やOEM車と部品を共用化するため、ステアリングホイールやフルホイールキャップにスズキのマークが入れられなかった[3]。スポーティグレードに1+2ドアモデルの「RR」と5ドアモデルの「RR-F」の2グレードが設定され、標準グレードは1+2ドアモデルの「Rc」、「RX」、「RX-T」、5ドアタイプの「FG」、「FX」、「FX-T」の6グレードを設定。「Rc」や「FG」などのエアコンやパワーウィンドウがオプションの仕様以外にタコメーターが標準で装備された。ちなみに前期型に限り、「RX」と「FX」の2WD車に耐熱樹脂ベルトを用いたCVT仕様[4]が存在していた。GM製の燃料電池スタックを搭載してスズキ初の燃料電池自動車が試作されている。

先代モデルは全てEPI&プラグコード仕様であったがこのモデルから、DIを積極的に導入し、FX-Tに搭載されるF6Aエンジン以外に搭載され燃費向上が図られた。なお、F6AエンジンのNA仕様(直3・SOHC12バルブ・EPI)はアルトのセダン系の売れ筋グレードに採用されていたものとは若干仕様が異なる。

1998年11月12日

累計生産台数100万台達成。

1999年2月4日

「FX-T」をベースに、2DINサイズのオーディオ、アルミホイール、電動格納式ドアミラーを装備した特別仕様車「FX-Tリミテッド」を発売。

1999年3月

国内累計販売台数100万台達成。4月21日には1,000台の限定で「RR-F」をベースに、本革シートなどの採用やホワイトパールの塗装を施した特別限定車「100万台記念限定車」を発売。

1999年6月21日

軽自動車で初めて、燃料に圧縮天然ガス (CNG) を用いた「天然ガス (CNG) 自動車」を発売。

1999年10月7日

一部改良。NA車には新たにDOHC 4バルブVVTエンジンを搭載し、F6A型エンジンのNA仕様(直3・SOHC12バルブ・EPI)が廃止される。また、ターボ車は4速ATとなる。「RR」は外内装をよりスポーティーに。MT車にはクラッチスタートシステムが装備された。また、グレード体系も整理され、1+2ドアタイプの「Rc」と「RX-T」、5ドアタイプの「FX-T(5速MT車)」を廃止、また1+2ドアタイプの「RX」は3速AT車のみ、「RR」はコラム4速AT車のみとなる。「Rc」が廃止されたため、エアコンやパワーステアリングは全車標準装備となった。

1999年12月8日

「RR-F」をベースにオーディオ仕様を見直した特別仕様車「RR-FSリミテッド」、5ドア「FX」をベースにメッキパーツを装備した外装と、上質な内装とした特装車「スペシャル」を発売。RRシリーズはK6A型エンジンのみの設定であったが、「RR-FSリミテッド」ではF6A型エンジンに換装された。なお、RR-FSリミテッドは、SOHCエンジン、最高出力60PS、7000rpmなので、RR-Fよりは速くはなく、FX-T系同様に近距離を重視している。

2000年1月

インドで1100cc仕様の「ワゴンR」を発売。

2000年3月

発売以来初の月間販売台数3万台を突破。

2000年4月

1+2ドア(運転席側1ドア、助手席側2ドア)モデルが廃止され全車5ドア仕様となる。

2000年5月18日

スズキ創立80周年を記念し、「FM」をベースに、エアロパーツをフル装備し、2DINサイズのオーディオなどを装備した特別仕様車「80周年記念車 FMエアロ」を発売。さらに、6月8日には「FX-Tリミテッド」をベースに、スタイリッシュな外観とMD/CD/カセットつきオーディオなどを装備した「80周年記念車 FX-Tエアロ」を発売。

2000年12月5日

マイナーチェンジ。顔周りやホイールカバーが変更され、テールゲートに取り付けられていた特長的な無塗装のグリップのような装備は全車消滅し、変わりにボディ同色のドアハンドルに変更されスッキリとしたリヤビューとなる。この時テールランプはまだ前期と同一であるが、後にレンズカットが少ない物に変更されている。NA車は「優-低排出ガス車(E-LEV(☆☆))」認定を、ターボ車はF6A、K6A共に「良-低排出ガス車(G-LEV(☆))」認定をそれぞれ取得。AT車は4速仕様に。エクステリア関係ではフロントグリルの変更および標準シリーズのヘッドランプのマルチリフレクター化など。「FM」に標準装備されていたタコメーターはなくなる。また、グレード体系を整理するとともに、「21世紀記念スペシャル FMエアロ」を設定。

2001年2月7日

お買い得グレード「FM-G」とスポーティな外観を持つ「FM-Tリミテッドエアロ」を追加。

2001年5月

国内累計販売台数150万台達成。

2001年5月16日

レトロ調の意匠が特徴の「C2」を追加。これは先代「コラム」の後継であるが、コラムシフトが一般グレードにも拡大採用されたため、名称が変更された。また、「RRリミテッド」には「サイドエアバッグ装着車」を設定。

2001年6月5日

国内累計販売150万台達成を記念し、お買い得グレード「FM-G」をベースに、上級仕様の装備をしながらベース車よりも安く抑えた特別仕様車「FM-Gリミテッド」を発売。6月20日には3,000台限定で「RRリミテッド(コラム4速AT車)」をベースに、MD/CDオーディオ、4スピーカー+スーパーウーハーを装備した特別限定車「150万台記念車」を発売。

2001年11月14日

一部改良。オプション設定となっていた運転席・助手席SRSエアバッグが標準装備化、タコメーターが再び標準で装備(「FMエアロ」)され、リアサスペンションのショックアブソーバーの取り付け位置がリアフェンダー内側前方からリアフェンダー内側後方に変更され、エクステリア関係ではスチールホイール装着車用の樹脂製フルホイールカバーのデザインが変更される。またAT車は全てコラム4速ATとなる。グレード体系が整理され、標準グレードはお買い得グレードの「N-1」、レトロ調デザインの「C2」、エアロパーツを装備した「FMエアロ」、新開発のDOHC Mターボエンジンを搭載した「FTエアロ」の4グレード、「RR」は「RR」とディスチャージヘッドランプなどを装備した「RR-SWT」の2グレードとなった。F6Aのターボエンジンを積むFM-Tが販売終了となりMターボが出たためエンジンは全車K6A&DI化となった。長年スズキ車に採用され続けていた透明のオーディオハーネスがホンダと同じブースター/オートアンテナ対応の青色ハーネスに変更される。

2002年2月5日

ヤングファミリー向けに「ミキハウス」とタイアップした特別限定車「ミキハウスバージョン」を発売。(限定3,000台)

2002年9月3日

マイナーチェンジ。新たにリアシートスライド機構を追加。また「N-1」をベースに、DOHC Mターボエンジンを搭載した「N-1ターボ」を追加。なお、これにより「C2」は廃止。

2003年1月14日

軽自動車販売台数30年連続No.1達成を記念し、ディスチャージヘッドランプやスマートキーレスシステムなどを装備した特別仕様車「RR バージョンV」を発売。特別仕様車などに搭載されることが多かった2DINオーディオのMD/CD/カセットは廃止された。

2003年4月10日

83万円からの価格設定とした新グレード「B」を発売。5月には「B」から装備を一部省略し、75万からの価格設定とした新グレード「A」を発売。


[編集] 3代目 MH21S/22S型(2003年 - 2008年)

スズキ・ワゴンR(3代目)
MH22S型
前期型
2003年9月 - 2005年9月
フロント
2003-2005 Suzuki Wagon R.jpg
前期型 リア
2003-2005 Suzuki Wagon R rear.jpg
室内
3rd generation Suzuki Wagon R interior.jpg
販売期間 2003年9月 - 2008年9月
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
エンジン K6A型 直3 DOHC 12V
K6A型 直3 DOHC 12V ターボ
K6A型 直3 DOHC 12V 直噴ターボ
変速機 CVT / 4速AT / 5速MT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:アイソレーテッドトレーリングリンクコイル
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,635 - 1,655mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 810 - 940kg
-自動車のスペック表-
2003年9月30日

フルモデルチェンジ。初代に立ち返り再びスクエアデザインとなった。スバルと共同開発したフロントサスを採用、プラットフォームを新しくした。スポーツグレードの「RR-DI」には軽市販車初の直接噴射式ターボエンジンが搭載された。歴代モデルで唯一、全グレードにタコメーターを標準装備する。グレード体系では標準モデルは「FA」・「FX」・「FT」・「FS」に、スポーツモデルは「RR」と「RR-DI」となった。なお、この型からエンブレムが社章の「Sマーク」をデフォルメしたものから「Sマーク」そのものになり、以後スズキ車全車種に装着される。また、リアにもエンブレムが付くようになった(2011年現在の現行モデルではエスクードなどを除く)。同じGM系列のスバルと共同開発(2003年当時)したフロントサスペション用L字形ロアアームを採用している。ターボ車については、空冷式インタークーラーの小型高効率タイプへの変更と、エンジンフード裏側にエンジングリルからインタークーラーへの専用エアーインテークを設置したことにより、2代目モデルまでエンジンフードにあったインタークーラー冷却用のエアーインレットが無くなり、この代からターボカーと一目で分かる要素は消滅した。

2003年12月

国内累計販売台数200万台達成。

2004年1月26日

14インチアルミホイールやエアロパーツ、CD/MDオーディオや革巻きステアリングホイールを装備して価格をベース車両の税別6万円アップに抑えた特別仕様車「FXリミテッド」を発売。後にボディカラーを増やし、7月6日にはターボ車「FT」に特別仕様車「FTリミテッド」を発売したこともあって、2004年の年間軽自動車販売台数ではムーヴから年間No.1を奪還した。

2004年7月

「天然ガス (CNG) 自動車」を3代目にモデルチェンジ。

2004年12月15日

一部改良。NA車でエンジンの環境性能(4WD・4AT車は平成17年排出ガス基準75%低減レベル(SU-LEV(☆☆☆☆))認定を取得)や内装の質感が向上したほか、特別仕様車「FX-Sリミテッド」は「FX」をベースに、前照灯のリフレクターがブルーリフレクター、車幅灯のレンズがブルーレンズとなり、Mターボエンジンを搭載する特別仕様車「FT-Sリミテッド」には「FT」をベースに「FX-Sリミテッド」の装備に加え、専用のフロントグリルが与えられた他、RRと同様のフロントフォグランプを装備、価格がベース車両の税込6.3万円アップから税込8.4万円アップになった。なお、「FS」はこの変更で廃止となった。

2005年9月2日

マイナーチェンジ。フロントグリルやホイールキャップ、リヤコンビランプのデザインを変更。内装は、自発光式メーターの新採用や、インストルメントパネルの改良などが挙げられる。また、2WD・5速MT車を除く全てのグレードにおける燃費向上、「FT」、「FT-Sリミテッド」は排ガス性能向上(平成17年排出ガス基準50%低減レベル(U-LEV(☆☆☆))認定取得)。

2006年3月

国内累計販売台数250万台達成。同年5月11日にHDDナビゲーションシステムを装備した250万台達成記念特別仕様車「250X」、「250T」を発売。

2006年9月4日

スポーツモデル「RR」にMターボエンジンを搭載した特別仕様車「RR-Sリミテッド」を発売。

2006年9月12日

特別仕様車の「FX-Sリミテッド」にCVT搭載車を設定。

2006年10月19日

HDDナビゲーションシステム、フルオートエアコンなどを装備した特別仕様車「ナビスペシャル」、「ナビスペシャルターボ」を発売。

2007年2月

ワゴンRスティングレー」発売。横長タイプのディスチャージヘッドランプや半透明フロントグリル、先端を高くしたボンネット、クリアタイプのテールランプ(前期タイプのもの)等、従来のモデルとは全く印象の異なるエクステリア及び黒色基調で統一されたインテリアが特徴。エクステリアに関しては全車にエアロパーツとアルミホイールが標準装備となる。ラインアップは3グレード・6バリエーションで、DOHC VVTエンジンを搭載する「X」、DOHC Mターボエンジンを搭載する「T」、直噴ターボエンジンを搭載する「DI」の3グレード・6バリエーション。

2007年5月

一部改良。一部グレードのシート・ドアトリム表皮を変更し、さらに、ドアロックの開錠・施錠、エンジン始動を容易にするキーレススタートシステムを装備[5]。CVT搭載車(CVTはJatco製)を追加。(標準グレードは新グレードの「FC」に設定、「スティングレー」は既存の「X」に追加で設定。)

2008年6月

2003-2007年度の国内軽自動車車名別新車新規届出台数No.1と国内累計販売台数300万台達成を記念して、アルカンターラを使用したシートやメッシュ調インパネセンターガーニッシュなどを装備した特別仕様車「リミテッド」・「スティングレー リミテッド」を発売。


[編集] 4代目 MH23S型(2008年 - )

スズキ・ワゴンR(4代目)
MH23S型
スティングレー フロント
2008 Suzuki Wagon R Stingray 01.JPG
スティングレー リア
2008 Suzuki Wagon R Stingray 02.JPG
スティングレー 室内
WagonRstingrayinterior.jpg
販売期間 2008年9月 -
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
エンジン K6A型 直3 DOHC 12V
K6A型 直3 DOHC 12V ターボ
変速機 CVT / 4速AT / 5速MT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラットコイル
後:アイソレーテッドトレーリングリンクコイル
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,660mm(標準)
1,675mm(スティングレー)
ホイールベース 2,400mm
車両重量 800 - 930kg
-自動車のスペック表-
2008年9月25日

フルモデルチェンジ。「スティングレー」も同時にフルモデルチェンジ。先代まで続いたキープコンセプト路線から一転し、初代から継承されていたCピラー部のクォーターウインドウが廃止されている。開口幅の拡大によって乗降性を向上させる。シフトレバーは、2代目MRワゴンと同様、従来のコラムシフトからインパネシフトに変更された[6]。居住空間を大幅に拡大したため、荷室スペースは旧型よりも狭くなっているが、今回から全車に最大160mmまで前後にスライド可能なリアシートスライド機構が新たに標準装備となり、シートアレンジの自由度や日常での使い勝手が一層向上している。また、4代目にはスペアタイヤが装備されておらず、代わりに全車パンク修理キットが装備されている。計器類はパレットのものと共通となり、ノーマル(オリジナル)シリーズは全車大型スピードメーターを備えるシンプルな自発光式単眼メーターを、スティングレーシリーズは全車タコメーター付の自発光式3眼メーターをそれぞれ採用している。エンジンも改良され、燃費性能が向上し、ターボ車とノンターボ車のCVT仕様のエンジンにはワゴンRでは初めて電子制御スロットルが採用された。4WD車の一部にも今回からCVTが設定され、ターボ車は全車CVT仕様となった。ラインアップも見直され、「FXリミテッド」、「FTリミテッド」、「TS」をカタロググレードに新設。スポーツモデルは「スティングレー」に統一された。 TSには、注文装備ながら63,000円高で、ESP(車両安定装置)がワゴンRに初めて設定された。

2008年10月8日

4代目ワゴンR・ワゴンRスティングレー共に、2008年度グッドデザイン賞受賞。さらに、同年11月18日には、2009年次RJCカーオブザイヤーも受賞した。

2009年4月23日

自動車の安全性能を比較評価する平成20年度自動車アセスメントにおいて、新型軽自動車での乗員保護性能試験で最高評価(運転席:5☆・助手席:6☆)を獲得。

2009年5月14日

2009年次RJCカーオブザイヤーの受賞を記念し、「FXリミテッド」をベースに、専用フロントグリル・LEDサイドターンランプ付ドアミラー・フルオートエアコン・タコメーター付メーターパネル(スティングレー用と同一品)・6スピーカー付CDオーディオ・本革巻ステアリング・メッキインサイドドアハンドル等装備を充実させた特別仕様車「FXリミテッドII」を発売。ボディカラーはベース車に未設定の「ミステリアスバイオレットパール」と「ルナグレーパールメタリック」を含む全6色を設定。

2009年10月1日

仕様変更。ノーマルタイプのグレード体系が見直され、「FA」・「FXリミテッド」・「FTリミテッド」を廃止し、替わって特別仕様車で好評だった「FXリミテッドII」がカタロググレードに格上げされた。また、ボディカラーの見直しも行われ、ノーマルタイプの「FX」に設定されていた「ジュエルパープル・メタリック」・「アンティークローズ・メタリック」・「クリアベージュ・メタリック」、スティングレーに設定されていた「クラッシーレッド・パール」・「ノクターンブルー・パール」の全5色を廃止した。

2009年10月9日

2009年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞。2008年度のジムニー受賞に続き、スズキ車では2年連続の「ロングライフデザイン賞」受賞となった。

2010年1月21日

スズキ四輪車国内累計販売台数2,000万台達成を記念し、「FXリミテッドII」をベースに、ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、オートライトシステム、マルチリフレクターフロントフォグランプ、ルーフアンテナを装備した特別仕様車「FX-Sリミテッド」を発売。

2010年4月23日

マルチ・スズキが製造するインド仕様の「ワゴンR」がフルモデルチェンジ。日本における4代目モデルベースとなる。

2010年5月1日

仕様変更。ノーマルタイプは既に標準装備されている「FXリミテッドII」のCVT車を除く全車で従来メーカーオプション設定となっていたEBD付4輪ABSとブレーキアシストを標準装備化。「スティングレー」はグレード体系を整理し、「X」の4WD・4AT車と「TS」を廃止した。また、「T」はオーディオレス仕様となった為、車両本体価格が2.1万円値下げされた。この改良により、ESP装着車が無くなってしまった。

2010年8月20日

一部改良。CVT車はパレットや7代目アルトに採用されている副変速機構付CVTを採用し、燃費と発進加速を向上。これにより、4WD・CVT車は「平成22年度燃費基準+25%」を達成し、既に適合されている環境対応車普及促進税制における自動車取得税自動車重量税の減税額が50%から75%に引き上げられ、5MT車を除く全グレードにエコドライブインジゲーターを追加した。ノーマルタイプはCVTとアイドリングストップシステムを装備し、25.0km/L(10・15モード)の低燃費を達成した「FX アイドリングストップ」を新設すると共に、従来の「FXリミテッドII」はフロントメッキグリルのデザイン変更とランフラットタイヤのメーカーオプション設定(2WD車のみ)を受け、「FXリミテッド」に名称を戻した。内装はシート表皮に光沢糸を縫込み、洗練された印象となった。ボディカラーの入れ替えが行われ、「FX」は「ブリーズブルーメタリック」と「ブルームピンクメタリック」を廃止する替わりに、パレットにも設定されている「アクアベールブルーメタリック」を追加(「FX アイドリングストップ」は「FX」のボディカラーに準じる)。「FXリミテッド」は「パールメタリックカシミールブルー」を追加した。「スティングレー」はシート表皮・ドアトリム表皮を変更し、ボディカラーの「スパークブラックパール」を廃止。ターボ車の「T」は15インチアルミホイールを採用すると共に、2WD車は排出ガスのクリーン化により、「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得し、新たに環境対応車普及促進税制に適合されると共に、ノーマルタイプの「FXリミテッド」と同様にランフラットタイヤのメーカーオプション設定を追加した。

2010年11月25日

国内累計販売台数が2011年1月で350万台を達成することを記念し、特別仕様車「リミテッド」、「スティングレー リミテッド」を発売。前者は「FXリミテッド」をベースに、オートライトシステム付ディスチャージヘッドランプ、ガンメタリック塗装の14インチアルミホイールを装備し、内装をブラックで統一。後者はスティングレー「X」をベースに、スケルトンタイプのフロントグリルとヘッドランプをブラックメッキに、14インチアルミホイールはガンメタリック塗装の新デザインにそれぞれ変更。さらに、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、青色LEDイルミネーション(インパネ、フロントドアトリム、フロントスピーカー)、オートライトシステム等を装備。ボディカラーは専用色の「バタフライバイオレッドメタリック」を含む6色を設定。なお、両仕様ともにバックモニター付CDプレーヤーをメーカーオプションに設定した。

2011年1月11日

2010年12月時点で国内累計販売台数350万台を達成したことを発表[7]

2011年7月

「スティングレー」を仕様変更し、「X」の2WD・4AT車が廃止。これにより、「スティングレー」は全車CVT仕様となった。

2011年11月15日

アイドリングストップ搭載グレードを拡充し、新たに「FXリミテッド アイドリングストップ」と「スティングレーX アイドリングストップ」を追加。2グレードには3代目スイフトのアイドリングストップシステム搭載車より採用している「IDLING STOP」エンブレムをバックドアに装着しており、既存の「FX アイドリングストップ」も仕様変更により「IDLING STOP」エンブレムをバックドアに装着した。

2011年11月21日

特別仕様車「リミテッドII」・「スティングレー リミテッドII」を発売。2010年10月に発売された特別仕様車のバージョンアップ仕様で、両仕様共通の特別装備してリクエストスイッチかリモコンキーで施錠すると自動でドアミラーが格納するリモート格納ミラーを装備するとともに、シート表皮にはセーレンの「ラックススエード」を採用。さらに、前者は従来の「リミテッド」の特別装備に加えてオートライトシステムを追加装備するとともに、フロントグリルとヘッドランプをブラックメッキ化。後者は従来の「スティングレー リミテッド」の特別装備を備えるとともに、ガンメタリック塗装アルミホイールは15インチにサイズアップ。ボディカラーは2010年8月の一部改良で廃止されていた「スパークブラックパール」を特別設定色として復活した。

2012年1月26日

一部改良。「FX」・「FXリミテッド」の2WD・4AT車において、エンジン制御の見直しによって燃料カット時間を長くしたほか、変速機のロックアップ領域を拡大し燃料消費を抑えたことで、JC08モードにおける燃費を0.6km/L向上した。

[編集] ワゴンRと共通のプラットフォームを使用している車

[編集] 初代

 折からの不況のため、当初予定していた専用部品ではなくセルボ・モードの部品を共用。その結果、比較的容易に増産に対応することが出来た。

[編集] 2代目

[編集] 3代目

[編集] 4代目

[編集] 車名の由来

セダンもあるけど、ワゴンもある。『ワゴンもあーる』ということからワゴンRとなった。また、Rは「Revolutionary=画期的な」と「Relaxation=くつろぎ」それぞれの頭文字「R」をも指し、「軽自動車の新しい流れを作る新カテゴリーのクルマ」「生活にゆとり感を与えるクルマ」という2つの意味も、後付ながら込めている。当初は「ジップ (ZIP) 」という名前で発売予定であり、鈴木修社長(当時)も承諾していたが、開発を手がけた戸田昌男(後の社長)が、あまり良くないと主張したことから、急遽変更されたことが、戸田元社長の葬儀での鈴木会長の弔辞で明らかにされた。[1]3代目以降のバリエーションモデル・「スティングレー」は「STING(刺激)」と「RAY(光線)」を合わせた造語であるが、英語ではアカエイという意味[8]もある。

[編集] 脚注

  1. ^ 2003年1月から12月までの年間軽自動車販売台数でダイハツ・ムーヴに抜かれた事があった。2003年4月から2004年3月の軽自動車販売台数では、ワゴンRが第1位。
  2. ^ 1+2ドアモデルの「RR」を5ドアモデルとしたグレード
  3. ^ 同時期にモデルチェンジないしは発売されたアルトKeiでも同様の手法が取られている。
  4. ^ CVTは愛知機械工業製で、スズキと愛知機械工業の共同開発。同時期にフルモデルチェンジしたダイハツ・ミラにも採用
  5. ^ 「FC」、「スティングレー(全グレード)」、「FX-Sリミテッド/FT-Sリミテッド/RR-Sリミテッド」、「リミテッド/スティングレー リミテッド」に搭載
  6. ^ ノーマルグレードの5MT車は従来のフロアシフトで、インパネには「インパネポケット」が装備される
  7. ^ スズキ、ワゴンR 7年連続軽No.1 国内累計販売台数350万台を達成 - 2011年1月11日(2011年1月13日閲覧)
  8. ^ ちなみに、シボレー・コルベットのスティングレイはアカエイの意味である。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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