日産・セレナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

セレナ (SERENA) は日産自動車が販売するミニバン。初代には商用モデルの「カーゴ」もあった。現行型(C25型)は日産車体が製造を担当している(スズキへOEM供給中のランディを含む)。

目次

[編集] 歴史

[編集] 初代 C23型(1991年-1999年)

日産・セレナ(初代)
C23型
前期型(1991/6-1994/4)
2.0 FX
中期型(1994/5-1996/12)
2.0 FX フルオートフルタイム4WD
後期型(1997/1-1999/6)
メーカー {{{メーカー}}}
親会社 {{{親会社}}}
製造国 {{{製造国}}}
製造期間 1991年 - 1999年
設計統括 {{{設計統括}}}
デザイナー {{{デザイナー}}}
乗車定員 5 - 8人
ボディタイプ 4ドア ミニバン / ライトバン
ハイブリッド {{{ハイブリッドシステム}}}
エンジン GA16DE 1.6L 直4 100ps
SR20DE 2.0L 直4 130ps
CD20 2.0L 直4 76ps
CD20T 2.0L 直4 91ps
CD20ET 2.0L 直4 97ps
モーター
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
最高出力 {{{最高出力}}}
最大トルク {{{最大トルク}}}
変速機 5速MT
4速AT (E-ATx)
駆動方式 FR / 4WD
サスペンション 前:ストラット
後:マルチリンク(ワゴン)
後:リーフリジッド(バン)
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
全長 4,355/4,380mm
全幅 1,695mm
全高 1,825 - 1,915mm
最低地上高 {{{最低地上高}}}
ホイールベース 2,735mm
車両重量 1250 - 1,610kg (2WD)
1,610 - 1,730kg (4WD)
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
総重量 {{{総重量}}}
最大積載量 {{{最大積載量}}}
燃料タンク容量 {{{燃料タンク容量}}}
燃費 {{{燃費}}}
別名 {{{別名}}}
先代
後継 {{{後継}}}
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
車台共有車 {{{同車台}}}
同クラスの車 {{{同クラス}}}
-自動車のスペック表-

1991年6月、C23型発売。C22型バネットコーチのフルモデルチェンジ版で「バネットセレナ」として登場。ただしトラックとバンは先代のC22型を継続生産。

助手席下にエンジンを搭載するミッドシップレイアウトを採用。シフトレバーはフロア式で、兄貴分のラルゴも同様であった。設計・生産は愛知県名古屋市にある愛知機械工業が担当。内外の造形も当時の愛知機械工業デザイン部主導で開発された。[1]

世界初のスライドドアパワーウインドウ等、先取りした内容が多かった。トヨタ・エスティマとともに、ミニバンに走りの良さを与えた草分け的モデルであり、セレナの成功により、1992年には5ナンバーサイズに収めたエスティマエミーナ/ルシーダが登場する。

901運動」のさなかに設計されたため、ハンドリングとロードホールディングを重視しており、以下のような特徴がある。

FXグレード以上のリアサスペンションは、ガラス繊維強化プラスチック製のモノ(単板)リーフスプリングを使ったマルチリンクサスペンションを採用。

最上級グレード「PX」のガソリン2WD車に、スーパーHICASを搭載するツーリングパッケージを設定。SR20DE搭載車・CD20T搭載車は、ビスカス式LSDを標準装備。

CD値は0.35。

当初は富士重工製の水平対向エンジンが検討されたが、ドライサンプ化しないとメリットが無いと判断されたため、直列エンジンが採用されている[要出典]。トヨタがエスティマに、ハイエースのRZ型直列4気筒エンジンをベースにシリンダーを75°寝かせた形の専用エンジンを奢ったのに対し、セレナはFR車用のエンジンを流用し、直立した状態で載せた。そのためフロントシート周りは狭い。

1992年日産モトール・イベリカにて欧州現地生産開始。

1993年8月、マイナーチェンジ。エアコンの代替フロン化。自然吸気ディーゼルエンジンのCD20がカーゴを除き廃止。

1994年5月、マイナーチェンジでインパネの大幅なデザイン変更でオーディオスペースが2DIN対応となりエアコンスイッチを扱いやすい位置へ移動した。正式車名を「日産・セレナ」に変更(リアガラスから「VANETTE」のステッカーが無くなる)。オーテックジャパンの手によるキタキツネが設定された。バネットのネーミングはこれ以降ボンゴOEMとなる。

1996年、オーテックジャパンの手によるハイウェイスター設定(1997年のマイナーチェンジで常設グレードとなる)。

1997年1月、マイナーチェンジ。両席エアバッグ標準装備し、ヘッドライトの形状を変更したほか1600ccのGA16DEが廃止された(カーゴは継続設定)。

[編集] 2代目 C24型(1999年-2005年)

日産・セレナ(2代目)
C24型
前期型(1999/6-2000/5)
後期型(2001/12-2003/10)
リア(後期型標準ルーフ)
メーカー {{{メーカー}}}
親会社 {{{親会社}}}
製造国 {{{製造国}}}
製造期間 1999年-2005年
設計統括 {{{設計統括}}}
デザイナー {{{デザイナー}}}
乗車定員 7 - 8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
ハイブリッド {{{ハイブリッドシステム}}}
エンジン SR20DE 2.0L 直4 145ps
YD25DDTi 2.5L 直4 150ps
QR20DE 2.0L 直4 147ps
QR25DE 2.5L 直4 160ps
モーター
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
最高出力 {{{最高出力}}}
最大トルク {{{最大トルク}}}
変速機 ハイパーCVT
4速AT (E-ATx)
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション 前:ストラット式
後:トレーリングアーム式マルチリンク
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
全長 4,520 - 4,600mm
全幅 1,695mm
全高 1,825 - 1,940mm
最低地上高 {{{最低地上高}}}
ホイールベース 2,695mm
車両重量 1,570 - 1,780kg
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
総重量 {{{総重量}}}
最大積載量 {{{最大積載量}}}
燃料タンク容量 {{{燃料タンク容量}}}
燃費 {{{燃費}}}
別名 {{{別名}}}
先代 {{{先代}}}
後継 {{{後継}}}
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
車台共有車 {{{同車台}}}
同クラスの車 {{{同クラス}}}
-自動車のスペック表-

1999年6月21日、C24型にモデルチェンジ。C23型セレナとW30型ラルゴを統合する形で登場。

両側スライドドアを採用し、テールランプは従来の横型から縦型となった。

床面の低さで大ヒットした競合車種ホンダ・ステップワゴンに対抗するため、同じくFFレイアウトを採用し、乗用タイプのミニバンとして初めて両側スライドドアを設定。商用車モデル(カーゴ)は廃止される。シフトレバーも時流にあわせフロア式からコラム式となったので、前席間のウォークスルーが可能となった。

搭載エンジンはSR20DE型直列DOHC4気筒1998ccおよびYD25DDTi型直列4気筒DOHC2488cc直噴インタークーラー付ディーゼルターボの2機種。

あわせてオーテックジャパンの手による専用フロントオーバーライダー、専用シートアレンジ等を採用した「キタキツネ」を設定。

2000年6月8日、ハイルーフ仕様を追加する。ハイルーフ仕様はテールランプの意匠も標準モデルとは若干違う。そして内装を一部変更。車間自動制御システムを一部グレードにオプション設定。

あわせてオーテックジャパンの手による「ライダー」を設定。

2001年11月、スペインでの生産を終了。

2001年12月25日、マイナーチェンジ。

フロントグリル、標準ルーフ車のテールライトのデザインなど内外装のデザインが変更され、リモコンオートスライドドア等を採用した。

搭載エンジンを変更し、QR20DE型直列4気筒DOHC1998ccおよびQR25DE型直列4気筒DOHC 2,488ccとなった。2.5L車はセレナとして初の3ナンバーモデルとなる。2.5LモデルはFFのみで、2列目シートはセパレート式の7人乗りのみの設定となる。

また、愛知機械工業の車両生産撤退により、製造が日産自動車栃木工場に移管される。

2002年10月3日、累計国内販売50万台記念車「デュアルディスク V-G」、「デュアルディスク V-Gナビパッケージ」を設定。

2003年10月22日、一部改良。エルグランドプレサージュとともに、インテリジェントキーを採用する等、快適装備の充実を図った。同時に「ライダー」の外観デザインを一部変更し、「70周年記念特別仕様車 第2弾」を発売。

[編集] 3代目 C25型(2005年-)

日産・セレナ(3代目)
C25型
フロント(前期型S/G)
フロント(前期型RS/RX)
フロント(後期型)
メーカー {{{メーカー}}}
親会社 {{{親会社}}}
製造国 {{{製造国}}}
製造期間 2005年-
設計統括 {{{設計統括}}}
デザイナー 倉岡亨一
乗車定員 8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
ハイブリッド {{{ハイブリッドシステム}}}
エンジン MR20DE 2.0L 直4 137ps
モーター
最高出力/トルク {{{最高出力/トルク}}}
最高出力 {{{最高出力}}}
最大トルク {{{最大トルク}}}
変速機 エクストロニックCVT
駆動方式 FF / 4WD
サスペンション FF車
前:独立懸架ストラット式
後:トーションビーム式
4WD車
前:独立懸架ストラット式
後:トレーリングアーム式マルチリンク
全長x全幅x全高 {{{全長x全幅x全高}}}
全長 4,650 - 4,725mm
全幅 1,695 - 1,725mm
全高 1,840/1,850mm
最低地上高 {{{最低地上高}}}
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1,610 - 1,700kg
乾燥重量 {{{乾燥重量}}}
総重量 {{{総重量}}}
最大積載量 {{{最大積載量}}}
燃料タンク容量 {{{燃料タンク容量}}}
燃費 {{{燃費}}}
別名 {{{別名}}}
先代 {{{先代}}}
後継
姉妹車/OEM {{{姉妹車}}}
車台共有車 {{{同車台}}}
同クラスの車 {{{同クラス}}}
-自動車のスペック表-

2005年5月31日、3代目 C25型にモデルチェンジ。

ラフェスタと同様、ルノーと共通の日産・Cプラットフォームを用いる。搭載エンジンは、MR20DE型直列4気筒 DOHC 1,997ccのみ。シフトレバーは競合車種と同様、インパネ式に変更された。

生産は日産車体が担当。香港にも輸出されている。

SHIFT_ワードは、「SHIFT_capacity 1BOXの可能性をシフトする。」。

前期型のフロントグリルは後に発売されるハイウェイスターを含める[2]と3種類存在し、20S/20Gには専用メッキグリルと専用バンパーが、20RS/20RXには専用スムージンググリルと専用バンパーが装着される。

他社の同クラス車種でもホイールベースは2,800mm台に達しているが、セレナは同クラス最長の2,860mmである。

2005年11月、横浜市立大学とセレナをベースとするドクターカーを用いた共同研究を開始。

2005年12月27日、一部改良によりエアブルーの車体色の設定が無くなる。「ライダー」を除く全車がグリーン税制に適合(「平成22年度燃費基準+5%」達成、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル (SU-LEV) 」認定)。また、ヘッドランプレベライザーなどの設定で灯火器の保安基準改正に対応。

2006年6月13日、ハイウェイスターおよびオーテックジャパンによる特別仕様車の「RIDER αII」(翌2007年3月まで発売)・「アクシス」を追加。

なお、ハイウェイスターはクラウディングパネルを装着しているため全幅が1.7mを超えて3ナンバーとなり、ボディカラーはエアブルーの代わりとしてファウンテンブルーを追加した。

2007年1月、スズキランディの名称でOEM供給を開始。

2007年12月19日、内外装の意匠変更を含むマイナーチェンジを行う。RS、RX、オーテック特装車の「AXIS」は廃止されるも前期の終盤で追加された地デジチューナー内蔵の特別仕様車「ハイウェイスター アーバンセレクション」(オーテック特装車)は継続設定される。SHIFT_ワードは「SHIFT_family ties 家族の絆をシフトする。」に変更。

エルグランドにも搭載されたアラウンドビューモニターを搭載。また、オーテック特装車「ライダー」シリーズはサイドクラウディングパネルの変更により3ナンバー登録となり同時に“ライダーハイパフォーマンススペック”、“ライダーパフォーマンススペック”グレードも追加された。

2008年12月18日、特別仕様車「ハイウェイスター Vセレクション」を発売。同日、「アンシャンテ スタイリッシュステップ」を追加。

3代目にモデルチェンジされてから、室内空間の広さや1BOXとは思えない運転のしやすさ、多彩なシートアレンジ等がファミリー層などの支持を集め、2007年・2008年と2年連続でミニバンにおける年間販売台数No.1となった。もちろん、国内で販売されている日産車の中でも一番の売れ行きである[3]


2009年4月23日、4WD車の燃費性能を向上。CVTの制御変更等により「平成22年度燃費基準+15%」を達成し、環境対応車普及促進税制の対象車となった。

[編集] 車名の由来

スペイン語で「晴々とした」「穏やかな」の意味。

[編集] 脚注

  1. ^ 愛知機械工業のデザイン部はその後日産自動車のデザイン本部に吸収される形で消滅
  2. ^ ただしライダーは含めない
  3. ^ 「セレナ」が2年連続で年間ミニバン販売台数ナンバーワンを獲得日産自動車 ニュースリリース 2009年1月15日

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク