日産・フロンティア

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D22型 フロンティア

フロンティア (FRONTIER) は、日産自動車の日本国外向けピックアップトラックであり、北米などで生産されている。

概要[編集]

初代フロンティアは、D22型系 ダットサントラックの北米仕様であり、他の地域向けのD22型は、欧州向けが「ピックアップ」、大洋州およびイギリス向けが「ナバラ」、南アフリカ向けが「ハードボディ」となる等、地域ごとに車種名が異なっている。

生産拠点は、アメリカの日産北米会社、ブラジルルノーアイルトン・セナ工場に併設された日産ブラジル自動車、タイタイ日産スペイン日産モトール・イベリカ会社、中国河南省鄭州日産汽車公司のほか、大洋州中東向けなどは日産車体が担当し、ダットサントラックの後継として、日産の主力車種の一翼を担っている。2012年からは三菱自動車工業との事業協力により、三菱のタイの工場でも生産が開始される予定である。

また、モータースポーツの分野でも、ダカールラリーをはじめとするラリーレイドや、スタジアムレースへの参戦が続けられている。

歴史[編集]

初代 D22型系 (1997年-2004年)[編集]

日産・フロンティア(初代)
D22型系
シングルキャブ(1998年-2000年モデル)
1998-00 Nissan Frontier.jpg
キングキャブ(2001年-2004年モデル)
01-04 Nissan Frontier.jpg
クルーキャブ・4WD(2001年-2004年モデル)
2001-04 Nissan Frontier.jpg
乗車定員 2-5人
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
エンジン 2.4L 直4 KA24DE
2.7L 直4(ディーゼル
3.3L V6 VG33E
3.4L V6
変速機 4MT
5MT
4AT
駆動方式 FR4WD
全長 4,681 - 5,532mm
全幅 1,689 - 1,826mm
全高 1,590 - 1,824mm
ホイールベース 2,649mm(シングルキャブ)
2,949mm(キングキャブ)
3,330mm(クルーキャブ)
先代 日産・ハードボディトラック
-自動車のスペック表-

D22型系フロンティアは、1986年5月から1997年まで生産されたD21型系・ハードボディートラックを置き換えるべく、1998年モデルとして、1997年2月のシカゴオートショーで発表された。生産拠点は、テネシー州スマーナ工場である。

この頃の日産は、経営再建前の低迷期であり、その影響は新型車開発にも影を落としていた。D21型系に比べ、強度の向上と、多少のサイズアップを伴ったモデルチェンジであったが、その構成に大きな変化は無く、当初のラインアップは、レギュラーキャブ(シングルキャブ)の2WDと4WDのみで、エンジンも直列4気筒、2.4LのKA24DE、一種類であった。この時点では、V6エンジンVG30EからVG33Eへの切り替えが間に合わなかった。

1999年に、待望のキングキャブ(エクステンドキャブ)とV6、3.3LエンジンのVG33Eが追加されが、やや遅きに失した感があり、D21系末期からの販売台数の落ち込みは容易に回復せず、トヨタ・タコマは言うに及ばず、ビッグスリーのコンパクトピックアップにもシェアを奪われていた。

2000年、クルーキャブ(ダブルキャブ)の導入という新たな変化があった。ダブルキャブは、日本やアジアではおなじみのタイプであるが、北米市場向けのコンパクトピックアップとしては、初めての導入となった。それ以前のダブルキャブは、フルサイズピックアップのうち、特にヘビーデューティーなものにしか存在せず、主に業務用であった。

2001年、それまでの地味な印象を払拭し、攻勢に転ずるべく、フェイスリフトを行う。若年層に訴えるより大胆なスタイルへと変更され、日産ディーゼルから供給を受けていたUDエンジン搭載の大型車を除き、MA09ERT以来2機種目となる、機械式スーパーチャージャー付のVG33ERを設定した。

2002年4月、ブラジルパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのアイルトン・セナ工業団地にあるルノー工場にて生産開始。

2002年3月、第72回ジュネーブモーターショーに欧州向け「ピックアップ」のマイナーチェンジ車を出品。

2004年フレームをはじめ、全てを一新したD40型系に置き換えられ、北米向けシングルキャブはこの代が最後となった。


2代目 D40型系 (2005年-)[編集]

日産・フロンティア(2代目)
D40型系
クルーキャブ
Nissan Frontier.jpg
キングキャブ(リア)
'05-'08 Nissan Frontier Nismo -- Rear.JPG
ボディタイプ 2ドアピックアップトラック
4ドアピックアップトラック
エンジン 2.5L 直4 YD25DDTi
4.0L V6 VQ40DE
変速機 5MT
6MT
5AT
駆動方式 FR4WD
全長 5,220mm
全幅 1,849mm
全高 1,745-1,877mm
ホイールベース 3,198mm
-自動車のスペック表-

2004年1月、北米国際オートショーに、D40型系フロンティアを出展。同年、2005年モデルとして登場。

2003年に登場したフルサイズピックアップで、「タイタン(A60型)」および、フルサイズSUV、「アルマーダ(TA60型)」のプラットフォームであるF-Alphaプラットフォームをベースとする。生産拠点はテネシー州スマーナ工場、日産モトール・イベリカ会社、タイサイアム日産オートモービル バングナ・トラッド工場、およびルノーブラジル工場。

同年に登場した3代目「パスファインダー(R51型系)」、および「エクステラ(N40型系)」とパワーユニット、ドライブトレイン、シャシーの多くを共用している。

キングキャブおよびクルーキャブ(ダブルキャブ)、シングルキャブ(2008年-)の設定があり、搭載エンジンはVQ40DE型のみ。

なお、「ナバラ」は、直列4気筒、ディーゼルターボエンジン搭載となる。

2005年4月、日産エジプトモーター(エジプト、2004年設立)でD22型「ピックアップ」の生産・販売を開始。

2007年1月18日、タイで「フロンティア ナバラ」として発売。

2008年2月19日シングルキャブを発表し、3月6日にタイに投入。その後、世界120カ国に投入開始。

2008年、シカゴオートショーに北米スズキ向けにOEM供給される「イクエーター」を出品。D40系フロンティアをベースにオリジナルのフロントマスクを与えられたモデルとなっている。2008年末に発売された。

モータースポーツ[編集]

2000年

南アフリカオフロード選手権に南アフリカ向け「ハードボディ」が参戦。Dクラスドライバーズタイトルを獲得。

2001年

1月に第23回パリ・ダカールラリーに参戦。この年、南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。生産車クラスおよびスーパートラック・クラスTのドライバーズタイトル2冠を達成。

2002年
2003年
  • 3月 - 第1戦 ニッサン・ディーラー400 総合優勝
  • 5月 - 第2戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合優勝
  • 6月 - 第4戦 ORPIモロッコラリーにて優勝を飾る。
  • 6月 - 第3戦 トヨタ1000デザートレース 1-2フィニッシュ、クラスD 2位、クラスE 2位
  • 8月 - 第5戦 総合優勝、4位、5位
  • 9-10月 - ファラオラリー T2クラス(改造車部門)に参戦。
  • FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップにスポット参戦。
  • 10月 - 最終戦 UAEデザート・チャレンジに参戦。リタイヤ。
  • 南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。クラスT「スーパートラック」ドライバーズタイトルを獲得。クラスD(プロダクション部門)ドライバーズ、マニュファクチャラー選手権でもタイトルを獲得。
  • 米国オフロード・レーシング(CORR)に参戦。ドライバーズポイントシリーズ4位。
2004年
  • 1月 - 第26回テレフォニカ・ダカール2004にVQ35DEを搭載し、パトロール、R50型パスファインダーとともに参戦。総合7位入賞。
  • 9月 - 第12回「4x4 24時間atエッソンヌ」T1クラスに「ナバラ」が参戦するがリタイヤ。
  • 11月 - ヨーロッパ・バハカップ最終戦 バハ・アンタ・ダ・セッラ・ポルタレグレ500に参戦。総合優勝および3位を飾る。
  • FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップにスポット参戦。
4月 - 開幕戦 第23回ラリーオプティック2000チュニジアに参戦。
6月 - 第2戦 ORPIモロッコラリー2004に参戦。
8月 -第5戦 第2回ラリー・オブ・オリエントにて総合優勝を飾る。
10月 - 第6戦 UAEデザートチャレンジにて総合2位を飾る。
  • 南アフリカ・オフロード選手権に「ハードボディV6」が参戦。クラスTドライバーズタイトル獲得。クラスDもドライバーズタイトル獲得。マニュファクチャラーズタイトルを4年連続で獲得。
4月 - 第2戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
6月 - 第3戦 トヨタ1000デザートレース 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
7月 - 第4戦 2004サンシティ400オフロードレース 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
8月 - 第5戦 レソト・サン400 1-2-3フィニッシュ、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
9月 - 第6戦 マフィケング500 1-2フィニッシュ、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
10月 - 第7戦 トヨタ・ディーラーズ400 1-2フィニッシュ、クラスT優勝を飾る。
11月 - 最終戦 カーニバルシティ・カジノ400 総合3位、クラスT3位を飾る。
  • CORR (the Championship Off Road Racing) ルーカスオイル・シリーズに参戦。
7月 - 第6 - 8戦 ルーカスオイル・ハートランド・パーク トピカ・オフロード・チャンピオンシップ(3連戦) カンザス州トピカ 3戦ともプロライトクラス3位入賞。
2005年
  • 南アフリカ・オフロード選手権にD22型「ハードボディ」が参戦。ドライバーズタイトルおよびマニュファクチャラーズタイトルを獲得。
3月 - 開幕戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合2位を飾る。
4月 - 第2戦 日産ディーラー400・イン・ウェスタンケープ 総合優勝、クラスF優勝を飾る。
6月 - 第3戦 トヨタ1000デザートレース 総合優勝、クラスF優勝を飾り、チーム賞も獲得。
7月 - 第4戦 サンシティ400 総合優勝、クラスF優勝および総合3位、クラスD2位を飾り、マニュファクチャラーズ・チーム賞も獲得。
8月 - 第5戦 レソト・サン400 1-2フィニッシュを飾り、マニュファクチャラーズ・チーム賞を獲得。
9月 - 第6戦 フォード/モトライト・リンポポ400 1-2フィニッシュを飾る。
11月 - 最終戦 フォード・カーニバルシティ400オフロードレース 1-2-3フィニッシュを飾る。
  • オフロードレーシング選手権 (CORR) ルーカスオイルシリーズ プロライトクラスに、鋼管パイプフレームにFRPボティを架装し、KA24改エンジンを搭載して参戦。
5月 - 開幕戦・第2戦 I-96スピードウェイCORRラウンズ 開幕戦優勝、3位
6月 - 第3戦・第4戦 第3戦1-2フィニッシュ
2009年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]