日産・スカイラインクロスオーバー

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日産・スカイラインクロスオーバー
J50型
370GT
Nissan Skyline Crossover 001.JPG
370GTリア
Nissan Skyline Crossover 002.JPG
室内
NISSAN SKYLINE CROSSOVER Black interior.jpg
販売期間 2009年-
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン 3.7L V6 VQ37VHR
最高出力 243kW (330PS) /7,000rpm
最大トルク 361N·m (36.8kgf·m) /5,200rpm
変速機 7速AT
駆動方式 FR/4WD
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク式
全長 4,635mm
全幅 1,800mm
全高 1,575mm
1,600mm(ルーフレール装着車)
ホイールベース 2,800mm
車両重量 1,730-1,740kg(FR車)
1,820-1,830kg(4WD車)
プラットフォーム FR-Lプラットフォーム
-自動車のスペック表-

スカイラインクロスオーバーSKYLINE CROSSOVER )は、日産自動車日本国内で製造・販売しているクロスオーバーSUVである。生産は栃木工場

概要[編集]

2007年12月、北米市場に日産の高級車ブランドであるインフィニティのモデル、EX35が投入された。そして、2009年7月にインフィニティブランドが展開されていない日本において日産ブランドの「スカイラインクロスオーバー」として[1]発売された。

スカイラインの名称を冠してはいるが、型式はほかのセダン・クーペの「V36型」ではなく、「J50型」となった。セダン・クーペとはEプラットフォームを共有しているものの、プラットフォーム共有の進んでいる日産ではフーガなどのモデルもこのプラットフォームを使用しており、また日本国外向けにインフィニティブランドで販売されているセダン・クーペは両車とも「Gシリーズ」として販売されているが、このモデルのみが別名称の「EX」となっている。また、現行のスカイラインシリーズでは唯一、丸型四灯テールランプを採用していないほか、他のスカイラインシリーズとエクステリア部品で共有しているのはターンシグナルレンズのみである[2]

スカイラインシリーズにステーションワゴンが設定されるのは、7代目R31型[※ 1]廃止以来20年ぶりであり、日産ブランドとしてのFRステーションワゴンは2代目ステージア[※ 2]の生産終了以来約2年ぶりである。

メカニズム[編集]

エンジンは欧州仕様のEX37や他のスカイラインシリーズと同じく、V型6気筒 3.7L VQ37VHRエンジンを搭載し、ジヤトコJR710E/JR711E型マニュアルモード付フルレンジ電子制御7速オートマチックトランスミッションが組み合わせられる。なお、日本発売の時期は7速AT登場を待つことにより他国よりも遅れたという[2]

プラットフォームには他のスカイラインシリーズと共通のEプラットフォームが採用されたが、ホイールベースは50mm短縮された。これはスタイリングを追求したためであるが、これにより生産コストは増加した[3]。プラットフォームはセンターフロアより前方をV36型セダンと共有しているが、ハッチバック化に伴う捩り剛性低下を10%程度に抑え[4]、セグメントトップの剛性を達成した[5]

フロントサスペンションはほかのスカイラインシリーズと共通だが、リアには新レイアウトのマルチリンクサスペンションが採用され、デュアルフローパスショックアブソーバーには専用チューンが施された[6]

ホイールには全車18インチアルミホイールが採用され、タイヤにはダンロップ製の225/55R18 SP SPORT 7000 A/S[7] オールシーズンタイヤが装着されている。

ラインアップ[編集]

駆動方式は後輪駆動アテーサE-TSを採用する四輪駆動が用意され、それぞれグレードとして「370GT」、「370GT Type P」(四輪駆動車は「370GT FOUR」、「370GT FOUR Type P」となり、型式がNJ50となる)が用意される。Type Pは上級グレードとなり、アラウンドビューモニターなどが標準装備されるほか、フロント・サイドシル・リアアンダープロテクターがセットとなったエアロパッケージをオプションとして選択することができる。

なお、アラウンドビューモニターの採用は日産ブランド車としてはエルグランドセレナに次いで3番目であるが、このモデルに採用されたものは前二者よりも機能が向上されたもので、新たに「駐車ガイド機能」、「フロント/リアワイドビュー機能」、「ナビ連動フロントワイドビュー機能」が採用された。

歴史[編集]

2009年4月16日
スカイラインクロスオーバーの発売を発表。
2009年4月18日
日産ギャラリーにおいて先行展示を開始。
2009年7月13日
販売開始。
2010年11月15日
一部仕様変更。メーターパネル液晶がオレンジからホワイトへ、センターコンソール内小物入れの廃止、スペアタイヤ廃止、ボディカラーの追加と削除などが行われた。
2011年12月15日
セラミックブルー×ブラウンの内外装組み合わせが、オートカラーアウォード2012でグランプリを受賞。文化学園大学セレクションも同時に受賞した[8]
2012年10月25日
一部仕様変更。オプション設定の見直しを行い、「370GT Type P」・「370GT FOUR Type P」はこれまでオプション設定となっていたインテリジェントクルーズコントロール(全車速追従機能付)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、LDW(車線逸脱防止システム)、FCW(前方車両接近警報)、前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト(コンフォート機能付)、インテリジェントブレーキアシストを標準装備、ステアリングスイッチにはインテリジェントクルーズコントロールとLDPの制御機能を追加した。

車名の由来[編集]

「スカイライン」は同社の伝統的モデル名であるスカイラインシリーズから来ている。なお、このモデルにスカイラインの名称を冠するに際しては、「スカイライン」というブランドが高年齢層向けというイメージが定着してしまっており、またクロスオーバーは逆により若年齢層向けであるため、社内では反対意見もあった。しかし、それでもこの名称としたのは、若い世代にもスカイラインブランドの魅力を伝えるためだという[1]

また、サブネームとなる「クロスオーバー 」(crossover )には「融合」という意味があり、クーペSUVの融合を意味する[9]。なお、「クロスオーバー」という呼称が自動車の名称に含まれるのは、このモデルが世界初である[2]

ちなみに、リアにはスカイラインクーペと同様にサブネーム「クロスオーバー」の表記はなく、「SKYLINE」のみが表記されている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 生産期間は1986年-1990年。
  2. ^ 販売期間は2001年10月-2007年6月。

出典[編集]

  1. ^ a b 日産 スカイライン クロスオーバー 試乗記 CORISM
  2. ^ a b c スカイラインクロスオーバーのすべて ドライビング・インプレッション
  3. ^ スカイラインクロスオーバーのすべて 開発ストーリー
  4. ^ スカイラインクロスオーバーのすべて メカニズム詳密解説
  5. ^ 「スカイライン クロスオーバー」を発売 NISSAN PRESS ROOM
  6. ^ 日産、「スカイライン クロスオーバー」を発売 Car Watch
  7. ^ 新車試乗記 第572回 日産 スカイライン クロスオーバー 370GT MOTOR DAYS
  8. ^ オートカラーアウォード2012各賞決定!!
  9. ^ クーペとSUVを融合、「日産スカイラインクロスオーバー」デビュー NIKKEI NET

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]