日産・モコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次 |
[編集] 概要
軽自動車規格の乗用車(軽乗用車)で、2002年に初代モデルが登場した。日産の販売する軽自動車としては、1999年に独自開発した軽規格の電気自動車「ハイパーミニ」(実験的な位置付けで、200台余りが生産されたのみ)を別にすれば、実質的な第一号となる。
日産はカルロス・ゴーン体制になってから軽自動車をラインナップに加えることを明言しており、その車がこのモコである。モコの販売は日産リバイバルプランの一つで、軽自動車購入層の取り込みを狙った物である。
日産では自社およびグループ各社で軽自動車を手がけていないことから、最大手(当時)のスズキから「MRワゴン」のOEMを受け販売される車種で、軽であることを強調するために、テレビコマーシャルでは軽自動車で用いられる黄色いナンバープレートをデザインした広告展開がされた。
日産の軽自動車は当初、この「モコ」のみであったが、翌2003年から軽トラックなどの軽商用車については、三菱自動車工業からミニキャブ/タウンボックスのOEM供給を受け、「クリッパー」として販売しており、さらにスズキと三菱から各1車種のOEM供給車種が追加された。
[編集] スタイル・機構
基本的にOEM元であるMRワゴンと大きな違いはない。全長、全幅はほとんどの軽自動車と同様に軽規格いっぱいを使うが、パッケージングだけではなくスタイリングも重視している。 モコのコンセプトは「若いアクティブなママが、子供と一緒にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」。
エンジンは自然吸気とターボ搭載の二種類で、トランスミッションは4速ATのみ。パーキングブレーキは足踏み式を採用することで運転席周りを広くとっており、サイドウォークスルーも実現。当初、運転席と助手席の間には収納が設けられていたが、マイナーチェンジでセパレート型のシートからベンチシートとなった。また、助手席座面をスライドさせると下に収納が現れることも、この車種の特徴。
後部座席はリクライニング機能の他105mm(マイナーチェンジで135mmに拡大)の左右独立前後スライド機能を備え、またレバー一つでシートを倒せるなどシートアレンジが豊富になっている。前後スライド機能は、ベースとなった2代目スズキ・ワゴンRのプラットフォームからショックアブソーバーの取り付け位置を変更するなどリアサスペンションの改良を施すことで実現、後にワゴンRにもマイナーチェンジにより同様の改良がされた。
スピードメーターには、当初緑色の自発光式メーターが採用されていたが、マイナーチェンジで廃止された。
MRワゴンとの違いは、ボンネットとバンパーのデザインを変更し、フロントグリルを2002年当時のマーチやウイングロード、プリメーラなどと共通である日産の「ウィンググリル」(その形状から、俗にヒゲグリルとも)とし、他にも細かい意匠を変更することで、一目で日産車とわかる顔にしたことが第一に挙げられる。グリルの変更はボンネット等の変更を伴うため、モコ専用の「顔」を作らなければならなかったが、そこまでしても一目で日産車とわかることを強調することで、新生日産のイメージを顧客に向けて訴えている。
他には、モコの専用内外装を追加したこと、MRワゴンでは一部グレードでオプションであったABSを全グレードで標準装備としたこと。ABSの標準装備は日産の安全基準によるもので、のちに三菱自動車工業から三菱・eKのOEMを受けたオッティも同様に標準装備された。また、モコの販売開始後に登場した「MRワゴンスポーツ」はOEMされていない。
[編集] 歴史
[編集] 初代(2002-2006年)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 2001年10月 - 第35回東京モーターショーでコンセプトカーとして出品。
- 2002年4月10日 - 発売。スズキからMRワゴンのOEM供給を受ける。搭載するエンジンは、K6A型直列3気筒DOHC VVT(可変バルブタイミング機構)エンジン、およびK6A型DOHCインタークーラー付ターボエンジンの2機種。グレード構成はB、C、Q、Tの4つ。Bはオーディオ関係を省略したモデル。Tはターボエンジンを搭載し、ルーフスポイラー、アルミホイールを標準装備としたスポーティ感を強調するモデル。Cはプライバシーガラス、CDデッキを標準装備とした普及モデル、Qは電動格納式ドアミラー、CD・MDデッキ、6スピーカーなどの装備を充実させたモデルである。
- 2004年2月 - マイナーチェンジ。新しい内外色の追加、前席がセパレート型からベンチシートへ変更、後部座席のスライド量拡大などの装備の変更が行われたほか、価格改訂も行われ軽自動車としては割高感を指摘されていた価格も引き下げられた。マイナーチェンジ後のグレードはBを削除した、C、Q、Tの3つで構成されている。
- 2004年12月 - 特別仕様車として『Blanc Beige Selection』【ブランベージュセレクション】を発売。このモデルでは、専用ボディカラーのココナッツベージュを追加設定。インテリアは、シートクロス、インストルメントパネル、ドアトリムクロスを専用色のホワイトとベージュとした他、専用のアルミホイール、ブルーリフレクターハロゲンランプ、専用デザインの2DIN MD・CD一体AM/FM電子チューナーラジオ、6スピーカー、スマートキーレスエントリーシステム、専用のタコメーター付きスピードメーター等を追加装備したもの。なお、『ブラン』とは、フランス語で「白」の意味。
2002年の販売開始以降、月に3000から4000台前後の安定した新車販売台数となっている。2004年2月にはそれまで一度も超える事のなかったMRワゴンの販売台数を上回り、その後ほとんどの月でMRワゴンを上回るようになった。
[編集] 2代目(2006年-)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 2005年10月 - 第39回東京モーターショーに「モコ プレビュー」を出展。
- 2006年2月1日 - MRワゴンより少し遅れて発売開始。フロントマスクおよびボディカラーは専用のものが与えられており、MRワゴンとの差別化が図られている。この2代目より、インテリジェントキーシステムが搭載されている。
- 2007年10月26日 - オーテックジャパンによる特別仕様車「aero style(エアロスタイル)」を発売。ボディカラーも一部入替えを実施。
- 2008年1月23日 - 特別仕様車「Chocolatier Selection(ショコラティエセレクション)」を発売。名前の通り、インテリアをブラックとブラウン、シートをダークブラウンと言ったチョコレート系の色でまとめている。
[編集] 車名の由来
- 擬音の「モコモコ」から。
[編集] CM
[編集] キャッチコピー
- 初代
- 「出たよ!日産の軽」(2002年~2004年)
- 「使える!日産の軽」(2004年~2005年)
- 2代目
- 「愛したいほどスタイリッシュ。」(2006年~)
- シフトワード
- 「SHIFT_mini style」

