マツダ・フレアワゴン

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フレアワゴンFLAIR WAGON)は、スズキが生産、マツダが販売する軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)である。

概要[編集]

2008年9月に生産を終了したスピアーノ(2002年2月15日発売、ラパンベース)以来となる新型軽自動車として、2012年6月26日に販売を開始した[1]。マツダが発売する他の軽自動車同様に、スズキからのOEM車種である。なお、フレアワゴンでは、スクラムAZ-オフロードと同様、専用のフロントフェイスを与えるなどの差別化は行わず[2]、エンブレム類などの小変更にとどめている。また、3代目プレマシーCX-5同様、リアには「MAZDA」のロゴエンブレムは装着されず、左側に車名エンブレムが装着されている。

初代 MM21S型(2012年 - 2013年)[編集]

マツダ・フレアワゴン(初代)
MM21S型
ISリミテッド
Mazda FLAIR WAGON IS Limited (MM21S) front.JPG
Mazda FLAIR WAGON IS Limited (MM21S) rear.JPG
販売期間 2012年-2013年
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア トールワゴン
エンジン K6A型 658cc 直3 DOHC VVT
K6A型 658cc 直3 DOHC VVT インタークーラーターボ
変速機 CVT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:ラクファーソンストラット式
後:I.T.L式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,735mm(FF)
1,745mm(4WD)
ホイールベース 2,400mm
車両重量 920-1,000kg
製造事業者 スズキ
姉妹車/OEM スズキ・パレット
日産・ルークス
-自動車のスペック表-
2012年6月26日
発表、販売開始。
初代はパレットをベースとしており、グレード体系はパレットと同一ながら、グレード名は「LS」・「XS」・「TS」となる。併せて、アイドリングストップシステムやヒルホールドコントロールを備えた特別仕様車「ISリミテッド(パレット「ISセレクション」相当)」も用意された。ただし、スポーティーモデルの「パレットSW」及び「ルークス」の「ハイウェイスター」に相当するグレードは設定されず、ボディカラーにおいてもクリアベージュメタリックのみ設定されなかった。また、「ルークス」ではオプション設定がない、バックモニター付CDプレーヤーは対象グレードが「XS」の4WD車及び「ISリミテッド」のみに縮小されながらもオプション設定されている[3]
エンジン・トランスミッションはパレットと同じで、エンジンは「LS」・「XS」には40kw(54PS)のK6A型自然吸気エンジンを、「TS」には47kw(64PS)のK6A型インタークーラーターボエンジンをそれぞれ搭載しており、トランスミッションは日産自動車ジャトコが共同で開発した副変速機構付CVTのみを設定する。また、「LS」と「XS」の2WD車は「平成27年度燃費基準」を達成している。
なお、ベースとなったパレットは日産自動車へもルークスの車名でOEM供給が行われており、6代目スズキ・アルト、5代目キャロル日産・ピノ(2010年1月販売終了)以来となる3姉妹(兄弟)車種となった。また、ベース車種のパレットが後継車種のスペーシアの発表に伴って2013年2月で生産を終了し、翌月にフレアワゴンのフルモデルチェンジを発表したため、本代は約9ヶ月間しか販売されなかった。これは限定車を除けば新車販売期間としては極めて異例である。

2代目 MM32S型(2013年 - )[編集]

マツダ・フレアワゴン(2代目)
MM32S型
XS
(2013年3月 - 2013年9月)
Mazda Flair Wagon XS MM32S.JPG
カスタムスタイル XS
(2013年6月 - 2013年9月)
Mazda Flair Wagon CustomStyle XS MM32S.jpg
カスタムスタイル XS 車内
Mazda Flair Wagon CustomStyle XS MM32S Interior.jpg
販売期間 2013年 -
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア トールワゴン
エンジン R06A型 658cc 直3 DOHC 吸排気VVT
R06A型 658cc 直3 DOHC VVT インタークーラーターボ
変速機 CVT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:I.T.L式
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,735mm(FF)
1,740mm(4WD)
ホイールベース 2,425mm
車両重量 840-950kg
製造事業者 スズキ
姉妹車/OEM スズキ・スペーシア
-自動車のスペック表-
2013年3月18日
フルモデルチェンジを発表(同年4月25日販売開始)[4]。ベース車両をパレットの後継車種であるスペーシアに変更。
シリーズ車種のフレア(5代目スズキ・ワゴンRのOEM車種)や後期型キャロルエコスズキ・アルトエコのOEM車種)同様に、減速エネルギー回生システム「エネチャージ」・蓄冷技術「エコクール」を採用するとともに、停車前にアクセルを離した段階から燃料をカットし、ブレーキをかけて13km/h以下になると自動でエンジンを停止する停車前アイドリングストップ機能を備えたアイドリングストップシステムも装備。さらに、エンジンをR06A型に置換し、車体を最大90kg(初代「ISセレクション」と2代目「XS」の2WD車比)軽量化を行ったことで燃費を大幅に高め、全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。
グレード体系は「XG(スペーシア「G」相当)」と「XS(同「X」相当)」の2グレードを設定するが、スペーシアのターボ車である「T」に相当するグレードの設定がない。また、「XG」はスペーシア「G」ではオプション設定となっているスライドドアイージークロージャー(後席両側)、チルトステアリング、フロントアームレストボックス、運転席シートリフターを標準装備しているほか、ボディカラーの「キャンドルオレンジメタリック」と「フィズブルーパールメタリック」がフレアワゴンでは設定されない違いがある。なお、オーディオリモートコントロールスイッチ(シルバーベゼル)、スマートフォン連携ナビゲーションシステム(バックモニター&ワンセグTV&AM/FMラジオ&Bluetooth対応)、ハンズフリーマイク、外部入力端子のセットオプション設定はフレアワゴンにも用意されるほか、「XS」はスペーシア同様にルーフ・ドアミラー・フルホイールキャップを白塗装とした「2トーンカラー」も設定される。
2013年6月20日
先代では設定されなかった初のスポーティモデル「フレアワゴン カスタムスタイル(以下、カスタムスタイル)」を発表(7月18日販売開始)[5]。「スペーシア」のスポーティモデルである「スペーシアカスタム」がベースとなっており、外観は2代目フレアワゴン同様エンブレム類の変更のみである。グレード体系はNAエンジン車の「XS(スペーシアカスタム「XS」相当)」とフレアワゴンでは唯一のターボ車である「XT(同「TS」相当)」の2グレードで、スペーシアカスタムの廉価グレードである「GS」に相当するグレードは設定されない。また、ボディカラーもオプションカラーの「スチールシルバーメタリック」はカスタムスタイルでは設定されない。主要装備内容も「スペーシアカスタム」の該当グレードに準じる。なお、フレアワゴン同様に前述の低燃費技術の採用により、ターボ車の「XT」を含め、全車「平成27年度燃費基準+20%」を達成する。併せて、フレアワゴン「XS」には後席右側(運転席側)ワンアクション電動スライドドア(挟み込み防止機構付き)とオートライト機能付ディスチャージヘッドランプのメーカーセットオプション設定を追加した(スペーシア「X」では左記の2つの装備品のどちらか一つのみを装備することも可能)。
2013年9月19日
一部改良(10月17日販売開始)[6]
スペーシア/スペーシアカスタムではセットオプション設定となっているレーダーブレーキサポート(衝突軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、DSC&TCS(スペーシア/スペーシアカスタムのDSPに相当、DSPはダイムラー登録商標)の4点をすべて標準装備し、安全性能を強化。さらに、ノーマルタイプの「フレアワゴン」はフロントメッキグリルを新たに採用するとともに、廉価グレードの「XG」はフロントスタビライザーを追加し、タイヤサイズを14インチにサイズアップした。
2013年11月8日
新たに「車いす仕様車」を発売[7]。広い室内空間により、頭上・足元・後方空間にゆとりのある車いすスペースを実現し、折り畳み式のリアシートを採用したことでベース車と同等の後席スペースを確保した。また、ワンアクションで開閉できるテールゲート一体型スロープの採用によりスムーズに準備ができ、スロープそのものも段差がない1枚スロープで車いすでの乗り降りの際の振動を軽減。電動ウインチとワイヤレスリモコンを標準装備し、電動ウインチにはベルトをすばやく引き出せるフリーモードを備えたことで介護者の負担を軽減。車いす乗員用の3点式シートベルトと最適な位置にレイアウトされた手すりを備えるとともに、車いすをしっかり4点固定する固定ベルトも備えたことで走行時の安定感を実現した。なお、フレアワゴンの「車いす仕様車」は「XG」のみのモノグレード体系で、「リアシート無」仕様も設定。ボディカラーは「シルキーシルバーメタリック」と「パールホワイト(オプションカラー)」の2色を設定する(スペーシアの場合、「X」の「車いす仕様車(リアシート付仕様のみ)」も設定されており、本グレードのみ、フレアワゴン未設定色の「フィズブルーパールメタリック」も選択可能)。
2013年11月23日
「2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー」において、最も優れた軽自動車に与えられる「スモールモビリティ部門賞」を受賞した[8](スペーシアも同時受賞)。
2014年6月19日
特別仕様車「XS Limited」発売[9](本車種は先に発売されたスペーシア「Xリミテッド」に準じるが、フロントグリルはベース車のままである)。
「XS」をベースに、後席右側(運転席側)ワンアクション電動スライドドア(挟み込み防止機構付)、ディスチャージヘッドランプ(オートライト機能付)、スーパーUV&IR(赤外線)カットフロントドアガラス、運転席&助手席シートヒーター(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備されている運手席シートヒーターを助手席にも装備)、リアヒーターダクト(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)、助手席バニティミラー、ステアリングオーディオスイッチ、スポイラー(フロント&リアアンダー、サイドアンダー、ルーフエンド)、ドアミラーLEDターンランプ、14インチアルミホイールを装備し、アウタードアハンドルをスチールシルバーメタリック塗装に、インテリアカラーをブラック基調に、メーターをカスタムスタイル仕様にそれぞれ変更し、オーディオガーニッシュ・ドアアームレスト・インサイドドアハンドルにシルバー加飾、シフトノブスイッチにメッキをそれぞれ採用した。
ボディカラーはベース車及びカスタムスタイルに設定されている「クールカーキメタリック」が設定されない代わりに、「スチールシルバーメタリック(オプションカラー)」と特別設定色の「アーバンブラウンパールメタリック」を含む4色を設定した。
併せて、カスタムスタイルの仕様変更を行い、ボディカラーにおいて「ルナグレーパールメタリック」を廃止する替わりに、「XS Limited」に設定されている「スチールシルバーメタリック」が新たに設定された。

車名について[編集]

「flair」は英語で「才能」「ひらめき」「おしゃれ」を意味する。これと「ワゴン」とを組み合わせた造語で、このクルマの持つ「才能」を表現したネーミングである。

出典・注釈[編集]

  1. ^ 新型「マツダ フレアワゴン」を発売 - マツダ ニュースリリース 2012年6月26日
  2. ^ ルークスの場合は専用のフロントフェイスを与えるなど、パレット/パレットSWとの差別化が図られている
  3. ^ パレットの場合は「L」を除く全グレードでオプション設定されている
  4. ^ 「マツダ フレアワゴン」をフルモデルチェンジ - マツダ ニュースリリース 2013年3月18日
  5. ^ 新機種「マツダ フレアワゴン カスタムスタイル」を発売 - マツダ ニュースリリース 2013年6月20日
  6. ^ 「マツダ フレアワゴン」、「マツダ フレアワゴン カスタムスタイル」を一部改良 - マツダ ニュースリリース 2013年9月19日
  7. ^ 「マツダ フレアワゴン 車いす移動車」を発売 - マツダ ニュースリリース 2013年11月8日
  8. ^ 「マツダ アテンザ」が「2013-2014日本カー・オブ・ザ・イヤー エモーショナル部門賞」を受賞 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2013年11月23日(2013年11月25日閲覧)
  9. ^ 特別仕様車「マツダ フレアワゴン XS Limited」を発売 - マツダ株式会社 ニュースリリース 2014年6月19日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]