日産・ウイングロード

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ウイングロードWINGROAD )は、

  1. 日産車体が製造、日産自動車が販売するステーションワゴン。後述。
  2. タイ王国タイ日産(旧:サイアムニッサンオートモービル /Siam Nissan Automobile Co., Ltd.) で生産されている小型ピックアップトラック2代目ADワゴンをベースとしている。

概要[編集]

サニーをベースとしたステーションワゴンであり、1996年にそれまでのサニー・カリフォルニアとADバンの乗用仕様であるADワゴンを統合、外板パネルを大幅に変更し、リアオーバーハングを延長するなど、大掛かりなマイナーチェンジを施した新規車種として登場したが、室内空間の狭さなどが原因でこの時の評判は芳しいものではなかった。

1999年にフルモデルチェンジされたものの、市場の評価は好転せず、2001年に行われたマイナーチェンジで外観を一新し、3代目(P12型)プリメーラにも似た「鋭い目付き」のヘッドランプを採用し、毎月販売台数で20位以内にランクインされるようになった。国産の小型ステーションワゴンの分野に於てはトヨタカローラフィールダーと人気を二分する。

また、現行のY12型はC11型ティーダをベースに開発され、ニュージーランドでも販売されている(先代のY11型も「パルサーワゴン」の名で販売されていた)。2007年6月に3ナンバーステーションワゴンの不振によってステージアが生産終了したことにより、 現在では同社の日本国内ラインナップの中で唯一のステーションワゴンとなっている。

Y11、Y12型は共に茨城県警察に警邏用パトカーとして県費導入されているほか、自衛隊においても業務車1号として導入実績がある(Y11後期型2000ZX。Y12型も導入されている)。また、東京都内では過去にY10型がタクシーとして、現在はY12型がハイヤーとしての導入実績がある。

初代 Y10型(1996年 - 1999年)[編集]

日産・ウイングロード(初代)
Y10型
前期型 1.5 JS
Nissan Wingroad 001.JPG
後期型 1.5 JS Limited
Nissan Wingroad 107.JPG
販売期間 1996年 - 1999年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン SR20DE
GA15DE
CD20
変速機 4速AT
5速MT
駆動方式 FF / 4WD
全長 4,295mm
全幅 1,665mm
全高 1,525mm
ホイールベース 2,400mm
-自動車のスペック表-

1996年5月サニー・カリフォルニアと、ADバンの乗用仕様であるADワゴンを統合すべく、ボディ後半のデザインを大幅に変更するなどの大掛かりなマイナーチェンジを受けたY10型が登場。ウイングロードの名は、もともとU11型ブルーバードワゴンのグレード名だったものをそのまま車名としたものである。またサニー時代の「カリフォルニア」をサブネームに付け、サニー店(後にサティオ店)向けに設定していた。

このY10型は、マツダに対して8代目ファミリアワゴンとしてOEM供給され、ファミリアバンも同時にADバンのOEMとなっている。その後、ワゴンはマツダ自社製に切り替えられたが、バンはY12型に至るまで継続供給されている。

エンジンはSR18DE型GA15DE型の各ガソリンエンジンCD20型ディーゼルエンジンの計3種類を設定。

この車は同年の「FNSの日」で視聴者クイズの優勝賞品として使用された。

なお、商用車のADバンは、従来ボディーのまま1999年6月まで継続生産されている。

1997年5月、マイナーチェンジ。フロントグリルのデザインを変更したほか、シート表皮の変更、インパネを2DINサイズ機器(オーディオナビ)対応のものに変更するなどの改良を行った。

2代目 Y11型(1999年 - 2005年)[編集]

日産・ウイングロード(2代目)
Y11型
前期型
NISSAN Wingroad.jpg
後期型
2002 NISSAN WINGROAD 02.jpg
2002 NISSAN WINGROAD rear 02.jpg
販売期間 1999年- 2005年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン SR20VEQR20DE
QG18DE
QG15DE
変速機 4速AT(E-ATx)
ハイパーCVT-M6
5速MT
駆動方式 FF / 4WD
全長 4,410mm
全幅 1,695mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,535mm
車両重量 1,150 - 1,310kg
-自動車のスペック表-

歴代で唯一、PCDは114.3となっている。

1999年5月31日フルモデルチェンジでY11型となる。エアロシリーズ、ベーシックシリーズ、ビジネスシリーズの3系統展開となる。搭載エンジンは直列4気筒DOHC QG15DE型、QG18DE型、および可変バルブリフトおよびバルブタイミング機構付SR20VE型の3機種で全てガソリンエンジンを採用。フロントサスペンションは全車ストラット式。リアはSR20VE型搭載車および4WD車はワゴン専用マルチリンクサスペンションを採用し、2WD車はトーションビーム式サスペンションを採用。トランスミッションは5速マニュアル、4速オートマチックに加え、SR20VE搭載車に6速スポーツモード付無段変速機「ハイパーCVT-M6」を搭載。

1999年6月21日、Y11型4WD車発売開始。

2000年10月24日、仕様および装備を変更し、グレード体系を見直し。同時に、期間限定車「Gエアロエクストラ」、「Gエクストラ」と、後席テレビ(テレビ無しも選択可能)などを装備した「Kid'sバージョン」を発売。

2001年3月末をもって日産車体京都工場での生産を終了。生産を日産車体湘南工場に移管。

2001年10月22日、マイナーチェンジ。フロントデザインおよび内装意匠を大きく変更した。細かいところではドアミラーのデザインもP12型プリメーラと同じものに変更されている。また車名ロゴが「Wingroad」からNE-01の「WINGROAD」に変更され、あわせてフロントグリル内にあったウイングロードのマークが廃止され、日産のCIエンブレムに変更された。搭載するエンジンはSR20VE型に替わりQR20DE型 (2000cc/150ps) が追加され、QG15DE型 (1500cc/106ps) 、および4WD用のQG18DE型 (1800cc/122ps) の3機種となる。ちなみにこのマイナーチェンジ以降、販売台数を大きく伸ばした。

2002年1月7日、前年10月のマイナーチェンジにより一時廃止されていた、「ライダー (Rider) 」が復活。ビレットグリル、エアロパーツなどが装備された。

2002年11月5日、QG型エンジンに改良を加えたほか、グレード体系の見直しを実施。ライダーとフロントグリルが異なる「ライダープラス」を追加設定。

2003年5月8日、日産自動車が同年12月に創立70周年を迎えるにあたり、「70周年記念特別仕様車」を発売。特別装備としてETC車載機が装備された。

2003年10月14日、一部改良。内外装のデザインを一部変更したほか、ボディカラーの入れ替え、エルグランドプレサージュティアナとともにインテリジェントキーを採用するなど、装備を向上。「ライダー」のデザインを変更。同時に、「70周年記念特別仕様車 第2弾」を発売。プラズマクラスターイオンエアコン等が装備された。

2004年4月7日、グレード、装備体系の見直し。同時に特別仕様車「Sエアロスポーティリミテッド」、「Sリミテッド」を発売。Sエアロスポーティーリミテッドにはフォグランプや16インチアルミホイールが装備され、Sリミテッドにはインテリジェントキーなどが装備された。尚、5速MTはこの改良を機に廃止された。

2005年1月6日、特別仕様車「Sエアロ Vエディション」を発売。インテリジェントキーやフォグランプなどを装備した。

3代目 Y12型(2005年 - )[編集]

日産・ウイングロード(3代目)
Y12型
NISSAN WINGROAD.jpg
NISSAN WINGROAD rear.jpg
販売期間 2005年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
エンジン HR15DE
MR18DE
変速機 4速AT / CVT
駆動方式 FF / e-4WD
全長 4,415mm
全幅 1,695mm
全高 1,495 - 1,505mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1180 - 1300kg
-自動車のスペック表-

2005年10月、第39回東京モーターショーに「ウイングロード プレビュー」を出展。

2005年11月14日、フルモデルチェンジでY12型となる。国内目標月間販売台数は3500台と発表されている。搭載するエンジンは直列4気筒DOHC 1.5L HR15DE型、および1.8L MR18DE型の各ガソリンエンジンの2機種。マーチ、ティーダと同様、4WDシステムはe-4WDを採用する。SHIFT_ワードは「SHIFT_FUNction」(後にSHIFT_functionに)、機能で遊びをシフトする。「functionにFUNという文字が隠れているように、たくさんの機能 (function) から遊び (FUN) を作り出す。」としている。1800cc車のミッションは6速マニュアルモード付きで、V36スカイラインと同様にパドルシフトも付いている。

2006年5月29日、ライダーシリーズに「ライダーα II」を追加。インテリジェントキー、専用スポーティフロアカーペットなどを装備した。

2006年9月11日、特別仕様車「スタイリッシュセレクション」、「Vセレクション」を発売。スタイリッシュセレクションはルーフスポイラーやフォグランプなどを装備し、Vセレクションは、インテリジェントキー、プライバシーガラスなどを装備した。

2006年12月25日、一部改良。HDD方式カーウイングスナビゲーションシステムをオプション設定し、HR15DEエンジンとCVTの見直しにより、燃費向上[1]

2007年6月、前述の通り、折からの3ナンバーステーションワゴンの不振によってステージアが生産終了したため、同社の日本国内ラインナップの中で唯一のステーションワゴンとなった。

2008年1月23日、一部改良。15MはHR15DEエンジンとエクストロニックCVTの改良によりJC08モードに対応。グレード体系の見直しおよび変更。エアロパーツ付きは15S、15M、18Gと名称変更し、ビジネス向けグレードの15Bは設定色を限定。18G、15Mのエアロパーツ無し車は「authentic」(オーセンティック)と言う名が加えられた。ライダーおよびアクシスはベース車両をauthenticに変更して継続設定。

2008年10月1日、一部変更。これまでオプションで設定していたプライバシーガラスやインテリジェントキーが一部グレードに標準装備となり、カーウイングスナビゲーションシステムとETCユニットがセットでオプション設定となった。

2008年12月17日、期間限定車「Plus Navi HDD Safety」を発売。2009年3月末まで販売。

2009年4月23日、燃費性能を向上。HR15DEエンジン+CVT車(15M・15M authentic)は「平成22年度燃費基準+25%」を達成した。

2010年8月23日、仕様向上。「15M」・「15M FOUR」・「18G」のシート生地を変更すると共に、装備内容の見直しを行った。ボディカラーに「スチールブルーメタリック」を追加すると共に、インテリジェントエアコンシステムにプラズマクラスターイオン発生器を採用した。今回の仕様向上を機にメーカーオプションとして設定されていたカーウイングスナビゲーションシステムは省かれ、CDプレイヤー標準装備された。

2010年12月7日、「15M」をベースに、通常はメーカーオプションとなっているバイキセノンヘッドランプ(ハイ/ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレベライザー付)+アクティブAFS、ウォッシャブルラゲッジボード、イージーラゲッジベンチを装備しつつ、オーディオレス仕様(4スピーカー、ハーネス、アンテナは装備)としたことで価格を抑えた特別仕様車「15M V Limited」を発売。

2012年6月20日、一部改良。同年7月以降の生産車に適用される安全法規に対応し、後席中央シートELR付3点シートベルトと後席ISO-FIXチャイルドシートアンカーを採用。併せて、自立式シートベルトバックルも採用した。

車名の由来[編集]

市街地からアウトドアまで、ライフエリアの大きな広がりをイメージさせる英語の「翼(WING)」と「道(ROAD)」をかけあわせた造語である。

参照[編集]

  1. ^ 日産自動車、低燃費と低排出ガスを両立した「改良型1.5Lエンジン (HR15DE) +エクストロニックCVT」をコンパクトカー6車種に搭載 NISSAN PRESS RELEASE

関連項目[編集]

外部リンク[編集]