スズキ・ランディ

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日産・セレナ > スズキ・ランディ

ランディLANDY)は、スズキが日本で販売しているミニバン型の乗用車。5ナンバーサイズだが、スズキが国内販売している車種としてはキザシに次いで高価な車である。日産自動車からのOEM車種で、ベース車はセレナ。生産はセレナと同様に、初代は日産車体、2代目は日産自動車九州で生産されている。

導入までの経緯[編集]

2006年6月に、日産との間で完成車の相互供給に関する提携強化策を発表していた。その中の一環として、普通自動車ラインナップ強化を目的として、2007年1月22日から発売を開始した。相互供給の関係で、スズキは日産にアルトを供給。ランディと同日にピノとして発売された。

概要[編集]

2005年8月まで発売されていたミニバンタイプのエブリイランディの実質的後継車にあたる。基本的にベース車とメカニズム設定は同じであり(エンジンは初代の「MR20DE」や2代目の「MR20DD」ではなく「MR20」と呼称されるがいずれも同一品)、セレナからの変更点はフロントグリルやエンブレム類、一部装備の差異のみとなっている。

また、初代・2代目共に、セレナ「ハイウェイスター」に相当するエアロ系グレードはランディでは設定されていない。その為、「ハイウェイスター」専用色もランディでは未設定となる。

なお、最高価格は発売当初、265.755万円(5%消費税込)だったが、改良を重ねることに値上がりし、現在の2代目・後期型の最高価格は308.124万円(8%消費税込)である。これは、軽自動車や小型車が多い現行のスズキ車の中でも2番目に高額な車種[脚注 1]となっている。

歴史[編集]

初代(SC25型、2007年-2010年)[編集]

スズキ・ランディ(初代)
SC25/SNC25型
前期型(2007/1-2008/1)
Suzuki Landy 2007.jpg
後期型(2008/1-2010/12)
Suzuki Landy 1.jpg
後期型リヤ
Suzuki Landy 2.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2007年2010年
乗車定員 8名
ボディタイプ 5ドア ミニバン
エンジン MR20型 2.0L 直4 DOHC
最高出力 101kw(137PS)/5,200rpm
最大トルク 200N・m(20.4kg・m)/4,400rpm
変速機 CVT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:
トーションビーム(FF)
マルチリンク(4WD)
全長 4,650mm
全幅 1,695mm
全高 1,840mm(FF)
1,850mm(4WD)
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1,610 – 1,700kg
製造事業者 日産自動車
先代 スズキ・エブリイランディ(事実上)
-自動車のスペック表-
2007年1月22日
発売開始[1]
販売目標は700台と発表されていた。グレード体系は「2.0S」と「2.0G」[脚注 2]のみの展開である。また、インカーホンやツインサンルーフ、両側パワースライドドアの設定がないなど、セレナと比べると大幅に装備・オプションが削られている。ただし、セレナではオプションとなっているキーレススタートシステム[脚注 3]SX4スイフトなど他のスズキ車に倣って全車標準装備されている。エンブレムはセレナが車両左側に「SERENA」と表記されているのに対し、ランディは他のスズキ車同様車両右側に「LANDY」と表記され、エンジンヘッドカバーのCIマークも日産のそれを外した跡に「SUZUKI」のロゴを冠したプレートを装着している。
2008年1月16日
マイナーチェンジ[2]
2007年12月にマイナーチェンジされたベース車・セレナに準じた改良を加え質感を向上させた。ボディーカラーに「クールアイアンパールメタリック」、「ローズレッドパール」、「キングフィッシャーブルーメタリック」の3色が加わった[脚注 4]ほか、「2.0S」のインテリアカラーがブラックに変更された。外装ではターンランプ付きドアミラー、新意匠のヘッドライト、前後バンパー、フロントグリル(ランディ専用デザイン)を採用。内装では新デザインのインパネ、自発光メーター[脚注 5]、大型ヘッドレストなどを採用。また、オートライトシステムが新設定された。さらに、「2.0G」は住江織物が開発したアトガード加工シート、インテリジェントエアコンシステム、両側パワースライドドア[脚注 6]、バックドアクローザーも装備され、パワーバックドアのオプション設定を追加した。反対に、ディスチャージヘッドランプ[脚注 7]は標準装備からアクティブAFSとセットオプション設定に変更された。セレナの売りのひとつでもある「アラウンドビューモニター」はカーウイングス対応ナビゲーションのメーカーオプション設定自体がないため、ランディには用意されない[脚注 8]
2009年1月13日
一部改良[3]
「2.0S」はプラズマクラスターイオン搭載フルオートエアコン・排出ガス検知式内外気自動切替え機構・高性能フィルターを採用したインテリジェントエアコンシステムを、「2.0G」はセットオプション設定となっていたアクティブAFS並びにディスチャージヘッドランプがそれぞれ標準装備された。
2009年4月24日
4WD車の燃費性能を向上し「平成22年度燃費基準+15%」を達成。


2代目(SC26型、2010年 - )[編集]

スズキ・ランディ(2代目)
SC26/SHC26/SNC26型
後期型(3型) 2.0G フロント
SUZUKI LANDY SC26 2.0G 2014 Front.jpg
後期型(3型) 2.0G リア
SUZUKI LANDY SC26 2.0G 2014 Rear.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2010年-
乗車定員 8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
エンジン MR20型 2.0L 直4 DOHC 直噴
モーター SM23型 交流同期電動機
最高出力 エンジン:
108kw(147PS)/5600rpm(FF)
106kw(144PS)/5600rpm(4WD)
モーター:1.8kw(2.4PS)
最大トルク エンジン:
210N・m(21.4kg・m)/4400rpm(FF)
207N・m(21.1kg・m)/4400rpm(4WD)
モーター:53.6N・m(5.5kg・m)/4400rpm
変速機 CVT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:
トーションビーム(FF)
マルチリンク(4WD)
全長 4,685mm
全幅 1,695mm
全高 1,865mm(FF)
1,875mm(4WD)
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1,600 – 1,720kg
製造事業者 日産自動車
-自動車のスペック表-
2010年12月21日
フルモデルチェンジ[4]
先代に引き続き、「2.0S」と「2.0G」の2グレード体系が基本となるが、本代では「2.0S」にセレナでは「20X」と同等の装備内容となるセットオプション装着車が設定された。エンジンはMR20型直噴[脚注 9]に置換されるとともに、「2.0G」及び「2.0S」のセットオプション装着車にはエネルギー回生機構付オルタネーターにエンジン再始動機能を加えたECOモーターを備えたアイドリングストップシステムも搭載されたことで燃費が向上され、全車「平成22年度燃費基準+25%」を達成した[脚注 10]
このほか、スライドドアやバックドアの開口部を広げ、乗り降りのしやすさや荷室スペースの使いやすさを向上するとともに、瞬間燃費計・エコドライブナビゲーター・アイドリングストップタイマー[脚注 11]を表示するECOメーターを内蔵したマルチグラフィックアッパーメーターや実用燃費向上を重視したECOモードを採用している。なお、「2.0S」にはキーレスプッシュスタートシステム[脚注 12]とメッキリング付シフトインジゲーターが標準装備され、アイドリングストップシステム・VDC・ヒルホールドコントロール・両側パワースライドドア・ディスチャージヘッドランプのセットオプションを設定。「2.0G」にはディスチャージヘッドランプが標準装備されているなど装備面でセレナと細かな違いがあり、ボディカラーに関しても、セレナの標準グレードに設定されている「ナチュラルハーブ2コートメタリック」と「ソリッドホワイト2コートソリッド」はランディでは設定がない。
外観についてはセレナと大きく変わる点は少なく、フロントメッキグリルに横桟基調の専用品を採用し、「S」マークと車名エンブレムを採用している程度である。但し、バックドアメッキガーニッシュについてはセレナでは車名ロゴ入りの一体成型デザインであるのに対し、ランディでは車名ロゴなしの専用仕様品を用いることで、車名エンブレムが先代同様、右側に独立して配置される。また、商標権の関係からセレナではアイドリングストップシステム装着車に装着される「PURE DRIVE」エンブレムが付かない。
2012年8月9日
一部改良(2型)[5]
同年8月1日のセレナの一部改良に準じるもので、「2.0G」と「2.0S」セットオプション装着車の2WD車に「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」を搭載し、燃費を向上したことで「平成27年度燃費基準+20%」を達成。本仕様車ではヘッドライトのターンシグナルレンズ部にブルーインナーレンズを、リアコンピランプとハイマウントストップランプはクリアタイプのLED、およびフルオートデュアルエアコンとヒーテッドドアミラーを装備した。なお、商標権の関係上、セレナではリアや前席ドア下部に装着されている「PURE DRIVE / S-HYBRID」エンブレムはランディでは付かない[脚注 13]。また、スズキのハイブリッドカーでは軽自動車のツインに次いで2例目となるが、登録車としては初となった。アイドリングストップシステムを装着する「2.0G」と「2.0S」セットオプション装着車の4WD車についても、燃費向上により「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。
2012年7月から施行された法規対策として、全車においてセカンドシートの中央席3点式シートベルトとISOFIX対応チャイルドシート固定用アンカーをそれぞれ採用し、セカンドシート固定用バンドを追加。サードシートの中央席にも3点式シートベルトを採用し、タイヤは転がり抵抗を低減したタイプに変更。ボディカラーは「ブレードシルバーメタリック」と「スチールブルーメタリック」を廃止し、新色の「クリスタルミストメタリック」を含む4色に整理した。
2014年1月21日
マイナーチェンジ(3型)[6]
2013年12月25日のセレナのマイナーチェンジに準じるもので、「2.0S」を除く全グレードに前方の車両や歩行者との衝突の可能性が高まると警報と自動ブレーキによりドライバーの衝突回避操作を支援するエマージェンシーブレーキと意図せずに走行車線から逸脱しそうな時に警報によってドライバーに注意を促すLDW(車線逸脱警報)を標準装備するとともに、「2.0G」には踏み間違い衝突防止アシスト、フロント&バックソナー、ふらつき警報、MOD(移動物検知)機能付全方位モニター[脚注 14]、ディスプレイ付自動防眩式ルームミラーをひとまとめにした「アドバンスドセーフティパッケージ」をメーカーオプションとして設定した[脚注 15]
また、フロントデザインが一新され、ボディカラーは黒系を「スーパーブラック(オプションカラー)」から「ダイヤモンドブラックパール(オプションカラー)」に差し替え、「クリスタルミストメタリック」を廃止[脚注 16]する替わりに、「ブルームーンホワイトパール(オプションカラー)」と「プレミアムディープコーラルメタリック(オプションカラー)」を追加した5色となった(ただし、セレナで20S/20X/20G専用色として追加した「ロゼブロンズチタンメタリック」はランディでは設定されない)。
装備面では「2.0S」を除く全車で、ヘッドランプのロービームをLED化したほか、3列目シート用パーソナルテーブルを追加。全車のフロントガラスに眩しさを軽減するトップシェードが追加され、「2.0G」にはフロントドアにスーパーUVカット断熱グリーンガラスを新たに採用した。グレード体系は従来の「2.0S」セットオプション装着車が「2.0X[脚注 17]」として独立グレード化され、3グレードとなった。尚、LEDヘッドランプの採用はスズキ車初となる。


車名の由来[編集]

  • LANDYとは、大地を表す「LAND」をもとにした造語である。

脚注[編集]

  1. ^ 現行のスズキ車で最も高額なのはキザシの4WDモデル(308.34万円、8%消費税込)である。
  2. ^ セレナの「20S」と「20G」に相当
  3. ^ セレナのインテリジェントキーに相当
  4. ^ 替わりに「ファウンテンブルーパールメタリック」、「ソレイユオレンジメタリック」、「アイアンメタリック」を廃止。なお、ランディでは未設定の「ホワイト」を除きボディカラーはセレナの標準タイプと共通である
  5. ^ セレナのファインビジョンメーターに相当
  6. ^ 「2.0S」のパワースライドドアは助手席側のみオプション設定で、運転席側は非装備となる
  7. ^ セレナのキセノンヘッドランプに相当
  8. ^ ナビゲーション自体はディーラーオプションで汎用タイプの設定がある
  9. ^ スズキとしては3代目ワゴンR・RRセルボSRについで3例目の直噴ガソリンエンジンだが、OEMでは初。
  10. ^ 「2.0S」は現在は「平成27年度燃費基準」を達成。「2.0G」及び「2.0S」のセットオプション装着車に関してはその後、2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」、4WD車は「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した
  11. ^ アイドリングストップタイマーは「2.0G」に標準装備、「2.0S」は他の装備とセットでメーカーオプション設定
  12. ^ セレナのプッシュエンジンスターター+インテリジェントキー+イモビライザーに相当
  13. ^ 但し、「S-HYBRID」の名称そのものはランディでもそのまま使用されており、カタログやスズキのWebサイトには"S-HYBRIDは、日産自動車株式会社の登録商標です。"の記述がある(第5491318号。但し、登記上は「-」の付かない「SHYBRID」)。また、公式サイトやカタログにはその旨の記述はないが、エクストロニックCVTの「エクストロニック」(第4666065号。尚、英語表記の「XTRONIC」は第4692388号)も日産の登録商標である。
  14. ^ セレナのMOD(移動物検知)機能付アラウンドビューモニターに相当
  15. ^ セレナの「アドバンスドセーフティパッケージ」は「20G」だけでなく、「20X」にも設定される
  16. ^ セレナでは継続設定
  17. ^ セレナの「20X」に相当。ただし、「2.0S」セットオプション装着車に標準装備されていた両側パワースライドドアはドアハンドルに備えたスイッチを押すだけで自動開閉できる両側ワンタッチパワースライドドアとしてメーカーオプションに変更

出典[編集]

  1. ^ スズキ、3列シート8人乗りミニバンタイプの小型乗用車「ランディ」を発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2007年1月22日(2013年6月13日閲覧)
  2. ^ スズキ、3列シート8人乗り小型乗用車「ランディ」を一部改良し発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2008年1月16日(2013年6月13日閲覧)
  3. ^ スズキ、3列シート8人乗り小型乗用車「ランディ」を一部仕様変更し発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2009年1月13日(2013年6月13日閲覧)
  4. ^ スズキ、3列シート8人乗りミニバンタイプの小型乗用車 新型「ランディ」を発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2010年12月21日(2013年6月13日閲覧)
  5. ^ スズキ、小型乗用車「ランディ」の一部仕様を変更し発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2012年8月9日(2013年6月13日閲覧)
  6. ^ スズキ、小型乗用車「ランディ」を一部仕様変更し発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2014年1月21日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]