信号機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
日本の信号機の一例(LED式)
信号機(縦型)
LED信号機 -北海道
愛知万博に出品されたレインボー式信号灯

信号機(しんごうき)とは、鉄道道路における交通の安全の確保、若しくは交通の流れを円滑にするために、進行許可・停止指示などの信号を示す装置である。本稿では道路の信号機(交通信号機)について記述する。

概要[編集]

道路上において交通整理を行うは世界共通で、黄色の3色となっており、対面する信号機の緑は「進んでもよい」(通行許可)、黄色は「停止線で止まれ。急停車となる時はそのまま進むことができる」(停止)、赤は「進んではいけない」(進行不可)である。信号機には歩行者用と車用の2種類があり、車用は上記のように緑・黄・赤であり、歩行者用は緑と赤である。また、路面電車用は黄色の矢印や赤の×印が表示される。特に、赤と緑の2色のみの信号を「紅緑灯」という。

以上は国際的な取り決めであるが、行政上の運用取り決めは特に歩行者信号において、各国で若干の相違がある。

日本での取り決め[編集]

日本の道路交通法では信号機は「電気により操作され、かつ、道路の交通に関し、灯火により交通整理等のための信号を表示する装置」と定義されている(道路交通法第2条1項第14号)。

なお、日本の法令においては進行許可の「」は、法令上「」と表現されている。日本に信号機が導入された黎明期は、例規上も緑色信号と呼称した事があったが、道路交通法制定以降は一貫して「青」と表現されている。なお、実際の日本での信号機の色については後述。(#日本における種類と形状)本項目では、日本の法令に関する記述であって誤解のおそれが無い場合には「青」にて記述する。

信号機の表示する信号の意味は道路交通法に基づき道路交通法施行令で規定されている。青は「進むことができる」という許可を意味しており、「進め」という強制とは限らない。黄色は青から赤に切り替わる合間に一定時間表示するもので、「止まれ」に準ずるものである。ただし、黄色に切り替わった時点で停止位置に近づき過ぎているために、安全に停止できない時に限り、他の交通に注意して進むことができる。赤は「停止位置を超えて進んではいけない」である。日本ではこのほかに、「周りの交通に注意して進むことができる」を示す黄色点滅信号や、「一時停止」を示す赤色点滅信号がある。

日本では、救急車消防車パトロールカーなどの緊急自動車緊急走行する際は信号機がどの色でも進んで構わない。

道路における信号機は、それに対面する交通に対してのみ有効である。すなわち、通常の通行方法により通行している場合に、進行方向の正面に表示されている信号機にのみ拘束される。なお、信号機の灯器に接して、信号機が特定の交通に対してのみ表示されるものとする標示板が設置されている場合には、その信号機の表示は、その特定の交通に対してのみ表示され、その特定の交通以外の交通に対しては表示されないものとされる。(例)ランプ等の本道と側道の各信号、歩行者用信号に接する「自転車用」等の標示板など。

信号機が消灯している場合には、信号機の効力は及ばないため、信号機が存在しないものとして通常の交差点の通行方法をとる必要がある。横断歩道・自転車横断帯がある場合は、横断する歩行者・自転車が優先となる(これは、夜間など黄色点滅信号となっている場合も同様である)。

なお、警察官または交通巡視員は、事故災害停電・道路工事などによる道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図るため特に必要があると認めるときは、信号機の表示する信号にかかわらず、これと異なる意味を表示する手信号(これらの者が持つ灯火による信号を含む)をすることができる(道路交通法第6条第1項後段)。この場合、道路を通行する歩行者又は車両等は警察官または交通巡視員の手信号等に従わなければならない(道路交通法第7条)。

信号の意味(車両用)[編集]

信号機(歩行者用信号機を除く)が表示する信号の意味については道路交通法施行令第2条第1項に定めがある。

以下「停止位置」とは、停止線があるところでは停止線の直前をいい、停止線の無いところでは、(1) 交差点ではその直前をいい、交差点のすぐ近くに横断歩道や自転車横断帯があるところでは横断歩道や自転車横断帯の直前をいい、(2) 交差点以外で、横断歩道や自転車横断帯や踏切があるところではその直前をいい、(3) 交差点以外で、横断歩道も自転車横断帯も踏切も無いところに信号機があるときは信号機の直前(信号機が見える位置)をいう(道路交通法施行令第2条第1項)。「車」とは、自動車原動機付自転車自転車荷車などの軽車両トロリーバスをいう。

なお、歩行者用信号機が別に設置されている場合には、#信号の意味(歩行者用)において述べる規定に従い、歩行者用信号機の信号が歩行者または横断歩道を横断しようとする普通自転車に適用される。また後述の歩行者用信号機や他の車両用信号機に「自転車専用」や「歩行者・自転車専用」の標示板がある場合には、その標示板がある信号機だけが自転車に適用される。その標示板が無い信号機は、自転車に対しては表示されないこととなる。

青信号[編集]

歩行者は横断することができる。

軽車両以外の車と路面電車は直進し、左折し、右折することができる。ただし2段階の右折によって右折する原動機付自転車は右折する地点まで直進し、その地点で向きを変えることまでできる。

自転車や荷車などの軽車両は直進し、左折することができる。右折するときは右折する地点まで直進し、その地点で向きをかえることまでできる。

黄信号[編集]

歩行者は横断を始めてはならない。既に横断中の歩行者は、速やかに横断しきるか、横断をやめて引き返さなければならない(これには、道路中央等にある安全島への退避を含む)。

車や路面電車は停止位置から先へ進んではならない。ただし黄色に変化した時点で停止位置に近づき過ぎているために、安全に停止できない時に限り、そのまま進むことができる。

歩行者用信号機には黄信号はなく、歩行者用信号機の青色の点滅がこれに相当する。

赤信号[編集]

歩行者は横断してはならない。

車や路面電車は停止位置を越えて進んではならない。

ただし、青信号等の交差点を左折した車や路面電車は、通常は左折した方向にある交差道路側の赤信号に対面することになるが、この場合は他の交通に注意してそのまま進むことができる。ただし青信号に従い進行、横断している歩行者・車・路面電車を妨げてはならない。

青信号等の交差点を右折した車や路面電車(次の軽車両および2段階右折の原動機付自転車を除く)は、通常は右折した方向にある交差道路側の赤信号に対面することになるが、この場合は他の交通に注意してそのまま進むことができる。ただし青信号に従い進行、横断している歩行者・車・路面電車を妨げてはならない。

軽車両や2段階の右折方法によって右折する原動機付自転車は、青信号に従い右折地点まで直進し右折した場合において、通常は右折した方向にある交差道路側の赤信号に対面することになり、その場合はその右折する地点で停止していなければならない。

なお、上述の但し書き以降の特例に関して、「対面する信号が赤信号であっても、右左折のために停止位置を越えて進入していれば、そのまま右左折地点まで進行して右左折を継続できる」と誤解されている場合が多々有るが、これは法令の解釈の誤りである[1]。信号機の運用上は「全赤時間」を設けて、事実上、交差点中央や側端付近で滞留している左折・右折車両を流すようになっているが、それと法令上の適用は別の話である[2]。停止位置(停止線)を越えているからと言ってそのまま全赤時間が終了した後に対面信号が赤信号でなおかつ交差道路の信号が青信号等にも関わらず進入を継続するのは、明白な信号無視の違反である。

青色の矢印[編集]

矢印が出ている状態の信号機

黄信号または赤信号と同時に提示される青色の矢印状の信号であり、本信号が黄信号や赤信号であっても矢印の方向に進むことができる。しかし右折の青矢印の場合は、軽車両や2段階の右折方法で右折する原動機付自転車は進むことができない(矢印信号に対面する停止位置で停止することになる)。点灯している矢印の方向以外は赤信号の扱いになる。

なお、右折の青矢印が出ている交差点においては、法律上転回が規定されていなかったため、従来は転回は禁止となっていたが、法律改正により2012年4月1日から転回もできることとなった。(転回禁止標識等で規制されているUターン禁止場所を除く)

日本は左側通行を採用しているため、右折をしようとする場合は対向車線の直進交通と干渉してしまう[3]。交差点においては直進交通が優先されるため、交通量の多い交差点では右折がしづらく、右折車両が滞留してしまう。その対策として、対向車線の交通を赤信号によって遮断したうえで右向きの青矢印を提示して右折車両を通行させるという対策がとられることが多い。この目的のために青矢印を提示する場合、青信号から黄信号へと替わり、赤信号が提示されるのと同時に矢印が提示されるが、赤信号が提示された直後には対向車両が交差点に進入してくる可能性があるため、矢印が提示されることを見込んで交差点に進入することは大変危険である。

左折・右折の青矢印は、その方向に左折・右折した場合において優先通行となることを意味しない[4]。前述の赤信号における記述のとおり、青矢印により交差点を左折・右折した車は、通常は左折・右折した方向にある交差道路側の赤信号に対面することになるが、青信号に従い進行、横断している歩行者・車・路面電車を妨げてはならない。

一部の信号機では 青信号が一切表示されず、全てが矢印信号でさばかれている信号もある。

黄色の矢印[編集]

黄信号または赤信号と同時に提示される黄色の矢印状の信号であり、本信号が黄信号や赤信号であっても、路面電車だけが矢印の方向に進むことができる。

路面電車以外の車と歩行者は、(他に進行を許可する青信号等が無い限りは)進んではならない。

黄色の点滅信号[編集]

黄色の点滅信号

歩行者・車・路面電車は他の交通に注意して進むことができる。

法令上は「他の交通に注意して進むことができる」と規定されているのみであり、それ以上の意味を持たない。つまり、通常は、黄色の点滅信号のある交差点は「交通整理の行われていない交差点」に該当するため、交差点における優先関係は、信号機が設置されていない場合と同様のものが適用される(優先道路の項目参照)。

通常は交差道路には次の赤色の点滅信号が設置されているため、交差道路から進入する車・路面電車に対しては優先となるが、横断歩道や自転車横断帯により歩行者、自転車が横断する場合がある(歩行者用信号の赤信号により横断禁止の場合を除く)[5]ので、減速・徐行など注意が必要である。

都道府県・方面公安委員会によっては、特殊な形状の交差点や、踏切近傍の交差点の場合に、より注意を換気する意味合いで、「交通整理の行われている交差点」においても青信号の代わりに黄色の点滅信号を使用している場合がある。また、押しボタン式制御の信号機(主:車両用、従:歩行者用)であって、その直下に交通整理の行われていない交差点がある場合には、その事を示すために常時黄色点滅で車両側を進行させている場合もある。

赤の点滅信号[編集]

赤色の点滅信号

車や路面電車は停止位置で一時停止し、安全確認をしてから進むことができる。「止まれ」の標識と同じ意味。[6]

歩行者は「他の交通に注意して進むことができる」とある。ただし、前述の歩行者用信号の赤信号により横断禁止の場合を除く。

信号の意味(歩行者用)[編集]

歩行者用信号機が表示する信号の意味については道路交通法施行令第2条第4項に定めがある。なお、青信号、赤信号ともに「人の形の記号を有する」灯火である。

歩行者用信号機は、原則として歩行者に対してのみ表示されるものであり、自転車を含む車・路面電車には表示されないものとされてきたが、法令の改正により、普通自転車の横断に対しても表示されることとなった。横断歩道上を横断しようとする普通自転車に対してのみ適用されるので、通常の車と同じように交差点内を通行しようとする自転車には適用されず、通常の車両用信号機が適用されることになる。

ただし、車両用信号機や歩行者用信号機に「自転車専用」や「歩行者・自転車専用」の標示板がある場合には前述の限りではなく、これらの指定が優先することとなる。

人の形の記号を有する青信号[編集]

歩行者は横断することができる。

横断歩道によって横断しようとする普通自転車は、横断歩道によって横断することができる。また、交差点において左折することもできる。

歩行者用信号機に「自転車専用」や「歩行者・自転車専用」の標示板がある場合には、自転車は直進と左折をすることができる。また、右折する場合には右折する地点まで直進し、その地点で向きをかえることまでできる。

いずれの場合にも、自転車は、青信号に従い横断している歩行者その他通行している歩行者を妨げてはならない。

人の形の記号を有する青信号の点滅[編集]

歩行者は横断を始めてはならない。既に横断中の歩行者は、速やかに横断しきるか、横断をやめて引き返さなければならない(これには、道路中央等にある安全島への退避を含む)。

横断歩道によって横断しようとする普通自転車は、横断歩道によって横断を始めてはならない。

歩行者用信号機に「自転車専用」や「歩行者・自転車専用」の標示板がある場合には、自転車は横断を始めてはならない。点滅を開始した時点で停止位置に近づき過ぎているために、安全に停止できない時に限り、そのまま進むことができる。

人の形の記号を有する赤信号[編集]

歩行者は横断を始めてはならない。

横断歩道によって横断しようとする普通自転車は、横断歩道によって横断を始めてはならない。

歩行者用信号機に「自転車専用」や「歩行者・自転車専用」の標示板がある場合には、自転車は横断を始めてはならない。右折する自転車は、青信号に従い右折地点まで直進し右折した場合において、通常は右折した方向にある交差道路側の赤信号に対面することになり、その場合はその右折する地点で停止していなければならない。

設置箇所・方法[編集]

新しく設置され、稼動する前の信号機。「調整中」の表示が掲げられている。(2013年2月3日)

都道府県公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、又は交通公害その他の道路の交通に起因する障害を防止するため必要があると認めるときは、政令で定めるところにより、信号機を設置・管理して、交通整理、歩行者又は車両等の通行の禁止その他の道路における交通の規制をすることができる(道路交通法第4条第1項前段)。また、公安委員会は、交通のひんぱんな交差点その他交通の危険を防止するために必要と認められる場所には、環状交差点を設置する場合を除き、信号機を設置するようにつとめなければならないと定められている(道路交通法第4条第3項)。

通常は交差点横断歩道に設置されている。この他に、道路の幅員が狭くて自動車同士のすれ違いが困難な場所で片側交互通行をするために設置されている所がある。

学校の通学路や公共施設の前など、人の横断が多い場所では交差点でなくとも道路上に横断歩道を引き、信号機を設置している箇所がある。小さな村で村内に信号機が必要な場所がないような地域では、子供に信号機の決まりを学ばせるため、あえて小学校の前などに設置することもある。

住宅街や山間部などの深夜、昼間と比べて交通量が著しく減少する交差点は、黄色と赤色の点滅信号での運用になる。主道路(交通量の多い・道幅が広い)側が黄色点滅、従道路(交通量の少ない・道幅が狭い)側が赤色点滅、歩行者用信号機は押しボタンが設置されていない限り消灯されている。

長大トンネルの入口に設置された例(恵那山トンネル上り線)。通常は青信号(左)、渋滞中は追突防止のため黄点滅信号(右) 長大トンネルの入口に設置された例(恵那山トンネル上り線)。通常は青信号(左)、渋滞中は追突防止のため黄点滅信号(右)
長大トンネルの入口に設置された例(恵那山トンネル上り線)。通常は青信号(左)、渋滞中は追突防止のため黄点滅信号(右)

高速道路内で立地条件などにより立体交差ができないジャンクションインターチェンジ、また危険防止のため長大トンネルの出入口などに設置されている箇所もある(美女木ジャンクション内・水上インターチェンジ内・日本坂トンネル関越トンネル手前など)。このほか踏切のうち、交通量の特に多い場所では信号機が設置されているところもある。日本の道路交通法では車両は踏切の手前での一旦停止が義務付けられているが、踏切に信号機が設けられている場合、その信号機が青であれば一旦停止せずに踏切内を進むことができる。このため、交通量が多い踏切では、信号機を設けて踏切通過時の一旦停止をなくし、渋滞の緩和を図っている。ただし、交差点の場合と同様に、青信号であっても、渋滞などにより踏切内で停止できるわけではなく、また踏切内で停止するのは非常に危険であるため、注意が必要である。

市谷柳町交差点で停止する車両を減らすための信号機(2011年6月19日)

交通公害としての信号機設置は少ないが、東京都新宿区にある市谷柳町交差点の信号機を補助する信号機がある。これは、交差点にある信号機の赤信号で停止する車両によって発生する大気汚染を低減するため、交差点手前にも信号機を設置し、この信号機を交差点の信号機より先に赤信号にすることで、交差点付近で停止する車両を極力減らすようにしている。

設置方法としては通常は交差点の各位置に分散して信号機が設置される。道幅の狭い場所では全方向向けの信号機を集約したものを1基だけ設置する例もあるが、数は少ない(写真参照)。

日本における種類と形状[編集]

車両用信号機[編集]

信号灯背面板付き信号機
色覚異常の人が赤と黄信号を見分けやすくするため、赤信号に×印を表示した信号機。東京都・芝郵便局前交差点に試験設置(2012年2月)

車両用のものは横型と縦型がある。日本では横型が主流となっている。縦型のものは構造上、横型に比べて雪の付着が少ないため、積雪地で多く用いられているほか[7]、狭い場所で見やすいので狭い路地や陸橋とその側道などでも使用されていることがある。台湾韓国でも横型が主流となっている。欧米・中国をはじめ、世界的には環境を問わず、縦型を使用するのが主流である。通常、レンズの大きさは、300mmが主流の都道府県が多いが、東京都のような250mmが主のところがある。450mmのものも存在し、岐阜県などに設置されているが、最近はLED信号機に更新されつつあり、減少傾向にある。大阪市此花区国道43号・梅香交差点では、矢印の強調のために更新後も450mmを用いている。

灯火の配列は、横型の場合は日本など左側通行の国では左から緑・黄色・赤の順に並べ、台湾・韓国など右側通行の国では逆に右から緑・黄色・赤の順に並べる。縦型の場合は原則として下から緑・黄色・赤の順で並ぶ。これは、「止まれ」の赤信号が目立つための配置である。特定方向のみへの進行を認める緑の矢印が表示されるものもある。大阪府には「とまれ」という文字が表示される信号機もある。

特殊な例としては、信号機が本来表示すべき交通ではない他の交通が誤認を起こさないように、灯火上部のひさしが横に伸びているもの、灯火のカバーに偏光レンズを使用しているもの(電球製造中止に伴い順次撤去)などがある。信号の誤認には、真正面以外の方向から見えて誤認する場合と、同一の正面方向に短い間隔で異なる表示をする信号機が複数あるため先の信号機を見て誤認する場合がある。誤認は交通事故の原因となるので、一定の角度以外には信号機の灯火が見えないようにされている。

日本の車両用信号の枠(灯器)は、1960年代までは四角形であったが、1970年代以降は縁が丸い形状のものになっている。また1970年代以降のものは、赤緑色盲[8]など色覚障害に配慮して緑色部分の色を国際基準から逸脱しない、ぎりぎりまで青色に近づけた色(おおむね波長が500nm前後)に変更されている。さらに、赤信号に特殊なLEDで×印を表示し、信号機のLED化の影響で赤と黄信号の見分けがよりつきづらくなった色覚障害の人に配慮された信号機が開発され、2012年には東京や福岡で試験設置されている[9][10]

また、信号機を支えるアーム部・信号機の上下に、交差点名(地名)表示板や時差式・押しボタン式・感応式の信号であることの表示板が設置されていることが多い。

変則的な色の配列の信号機もあり、兵庫県では、変形交差点を中心に黄・黄・赤などの配列の信号機が設置されている。名鉄美濃町線が廃止されるまでは、併用・専用軌道の境目に同様の信号(黄色矢印付き)が設置されていた。

歩行者用信号機[編集]

歩行者用のものは縦型で、下が青、上が赤の配置となっている物が多いが、横型のものも存在する(画像参照)。また、歩行者用のものは信号機の中にイラストが描かれており、青は歩いている人、赤は立っている人のイラストとなっている。

表示は基本的に青→青点滅(車両用信号機の黄と同じ役割)→赤の順で切り替わる。車両用信号機と連動のものは、先に歩行者信号機側から切り替わる。

中身が電球のものは、周りに色がついておりイラストの部分だけが白抜きになっているが、LEDのものは逆に、黒地で人型のイラスト部分だけが灯色に光るようになっている。通称「青人間」「赤人間」。赤灯のデザインは、電球式では直立不動の姿勢(光を遮断するマスクの製作コストが原因している)だが、LEDのものは腕が体から離れている。ただし、近年、電球式信号機からLED式信号機への建て替えコストを軽減するため、従来の電球式信号機の電球部分のみをLEDに取り替えることができる製品も開発されており、光源はLEDではあるがイラスト部分のみは従来の電球式信号機のままの信号機も存在する。

2004年に、長野駅善光寺口前と松本駅東口に、イラスト部分が動く歩行者用信号機が試験的に設置された。

また、信号を無視した無理な横断を防ぐ目的で、青の残り時間や赤の待ち時間が表示される物も増えている。都道府県・交差点により、時間を5秒刻みの数字で表示するものと、縦向きグラフ棒の減り具合で示すものがある。2006年8月には、時間表示と信号表示が一体化した新型の信号機が名古屋市中村区の笹島交差点と中区の栄交差点に試験的に設置されたことがある(台湾で使用されているものに似ている)。

そのほか視覚障害者に対する安全性を高めるために、専用携帯端末や白杖に貼付した専用シールをセンサーで感知し、交差点の情報や灯火の切り替わりを音声で案内する「PICS(Pedestrian Information Communication Systems=歩行者支援情報システム)」を取り付けた信号機も、少数ながら全国各地に存在する。この信号機には「歩行者支援信号」というプレートが取り付けられている事がある。

歩行者用信号機の表示パネルは、1975年頃までは合成樹脂製であったが、それ以降は経年劣化の起こりにくいガラス製に変更された。合成樹脂製のパネルは長い間使用しているうちに、紫外線雨水、中の電球の発する熱により劣化し、図案が見えにくくなる(画像を参照)。

歩行者用信号機は、昭和30年代(1955年から1964年くらい)までは車両用信号機と同じ灯器を用いて「歩行者専用」の標識を取り付けていたが、1965年頃から歩行者用信号機専用の灯器を製造・設置している。専用灯器の製造開始後も1975年頃までは歩行者専用標識を取り付けていたが、それ以後は標識を取り付けることは少なくなった。

歩行者用信号機が設置されていない交差点もあるが、その場合は、歩行者は車両用信号機に従うこととなる。兵庫県の一部では「車両専用」を使って、歩行者が従うものではないことを示す信号も多い。


自転車用信号機[編集]

自転車専用信号機(新潟市)

日本では自転車専用として製造されている信号灯器がないので、自転車専用信号機を設置する場合は、車両用または歩行者用の信号機に「歩行者・自転車専用」または「自転車専用」の標示板を取り付けて運用している。歩行者用信号機に「歩行者・自転車専用」の標識を取り付け、自転車用信号を兼ねさせている例が大半を占める。

自転車用信号機が設置されるのは、補助標識により自転車が適用除外となる一方通行の道路の入口にあたる交差点や、横断歩道橋地下横断歩道が設置されており歩行者の横断を禁止している交差点などがある。岡山市などでは、青の代わりに前方向の矢印を用いた交差点もある。兵庫県では、感応式の交差点に「押ボタン式」を設置している。


路面電車用信号機[編集]

路面電車用信号機の例

日本の法規では路面電車は、道路用信号による交通規制を受けることになっている。これは、その他の方式の鉄道とは異なり、より簡易な軌道線に類別されていることによる。現在では道路交通量が増加し、路面電車が交差点で右左折を行う場合に通常の青信号に従って右左折したのでは道路上の直進車と衝突する危険性が高いため、青信号のときに右左折するのではなく、他の交通を赤信号でいったん止めるか、運行に影響のでない方向を青にした上で路面電車が右左折を行う方式が採られている。そのため、路面電車の右左折のある交差点では路面電車用の信号機も併設されている。都電荒川線熊本市電では、普通の道路用の信号機を縦型にして使用している。長崎電気軌道では、ポイント操作のある交差点において、車両用信号機ではなく電車用信号機を使っている。広島電鉄では、駅構内の出発信号機として用いられている。

予告信号灯・補助信号灯[編集]

予告信号灯の例
補助信号灯と表示板(埼玉県内)

本来の信号機が設置されている箇所が見通しの悪い箇所などの場合、赤信号を認めて停車しようとしても間に合わないことがある。そのような場所では、その交差点の手前の見通しのよい場所に予備的に信号機が設置される場合がある。主にカーブ直後の交差点やトンネル出口の交差点などに設置される。本来の信号とまったく同じ動きをするもの、ワンテンポ早い動きをするもの、黄色点滅の下に「この先信号」の表示板が付いたものや押しボタン式信号機などで赤に変わるときに「この先赤信号」と書いてある電光掲示板が点滅するものなどがある。

一灯点滅式信号機[編集]

一灯点滅式信号機

通常の信号機を設置するほどの交通量がなく道幅の狭い交差点や、道幅の狭い道路が交通量の多い通りへ合流する箇所などに多く設置されている。灯火が一方向につき1個だけ付いており、常時黄色・赤色の点滅信号を表示する。現場の状況によっては保守管理簡略化のため、赤の点滅は一時停止、黄色の点滅は徐行の標識などに置き換えられる例もある。

その他の信号機[編集]

道路が災害・工事等で通行可能な幅が狭くなっている場合、片側交互通行を行うための簡易的な補助信号が設置される場合がある。なお、このような信号機は道路交通法上の都道府県・方面公安委員会が設置する信号機には該当しないため、無視しても交通違反では検挙できないが、事故発生時の責任は通常の信号機を無視した場合と同様に問われうる。

日本以外の信号機[編集]

日本以外の国の信号機では、縦型信号機が多く見られる。アメリカイギリスにおいても、縦型が主流である。もちろん横型もある。カナダでは、横型の信号機に赤信号が両脇に2つある信号機などもある。さらにヨーロッパでは、信号の色が変わる際に赤と黄が同時に点灯する信号機もある。

アメリカでは信号機の外装が黄色の塗料で塗られていて、長い棒やケーブルから道路上に吊り下げられてあるものが多い。

また、アメリカをはじめとする一部の国では、信号機が赤信号のときでも、規制された区間以外では右折(左側通行の国では左折)できる法規となっている。

アメリカの歩行者信号機にはしばし「WALK」(進め)と表示された交通信号灯が設置されていることがある。信号が停止を示すと「DONT WALK」(止まれ)と表示される。

世界各国の信号機の例[編集]

韓国の道路信号機[編集]

信号機の点灯パターン[編集]

信号機の点灯パターン(赤・黄同時点灯の無いもの)。日本を含む多くの国で使われている。
信号機の点灯パターン(赤・黄同時点灯のあるもの)。ヨーロッパ等の一部で使われている。 信号機の点灯パターン(赤・黄同時点灯のあるもの)。ヨーロッパ等の一部で使われている。
信号機の点灯パターン(赤・黄同時点灯のあるもの)。ヨーロッパ等の一部で使われている。
赤と黄が同時に点灯する信号機の例(スウェーデン

車両用信号機の点灯パターンは通常、緑、黄、赤が順に一灯ずつ点灯し、このサイクルを繰り返す。交通量の少ない交差点では深夜は優先権の与えられた道路の通行に対して黄色の点滅(「左右からの進入車・横断歩行者等に注意」の意)、その道路に交差する道路の通行に対して赤色の点滅(「一旦停止、左右を確認せよ」の意)のパターンに変わる信号機もある。また、緑、黄、赤以外にも矢印での制御がある。その他、緑信号の代わりに赤の点滅信号を採用している信号機もある(赤→赤点滅→黄色→赤)。日本国外ではヨーロッパなど赤から緑に変わる前に赤と黄の同時点灯がはさまり緑へ変わることを予告する点灯パターンを採用している国や、中国などで緑打ち切り前に緑点滅を含んだ点灯パターンを採用している地域も多い。

歩行者用信号機の点灯パターンは、まず緑を表示し、次に一定の時間で緑色表示を点滅(おおむね10回)させた上で赤表示に切り替えるパターンである。深夜に車両用信号機が点滅に切り替わる場所では、点滅中は併設された歩行者用信号機は消灯する事が多い。つまり、黄色点滅側の車両に対し、横断歩道・自転車横断帯を横断する歩行者・自転車が優先となるため、車両は注意が必要である。ただし、交通事故防止の観点から、黄色点滅側に対し横断側となる歩行者用信号機を赤信号とし、押しボタン信号的動作をさせるような信号機も一部に設置されている。

日本国内において、かつては、矢印信号の扱いを国が明確にしていなかったため、矢印信号点灯後のパターンが管轄の都道府県によって異なった。大まかに分けて以下の3例がある。

  1. 矢印信号を点灯させたまま赤色を一度黄色に戻す
  2. 矢印信号を消灯させた上で赤色を一度黄色に戻す
  3. そのまま矢印信号を消灯させる

しかし、特に3.のパターンではドライバーが通過・停止のタイミングを読めず、交通の混乱や事故の危険性がある。また、自動車で60分ほどの走行区間に上記の3パターンが混在する状況(東京都内や県境を越えての走行時に多い)では、さらに混乱と危険が助長されていた。そのため、現在は3.のパターンを廃止するよう国の通達がなされている。しかし、改修工事はすべての信号機に及んでいない。

信号機の歴史[編集]

灯火方式による世界初の信号機は、1868年ロンドン市内に設置された信号機である。これは光源にガスを使い、緑色と赤色を手動で表示するものであった。この信号は馬車の交通整理のために置かれたが、起動から3週間後に爆発事故を起こし、撤去されている。1918年ニューヨーク市内に世界初の電気式信号機が設置された。

日本[編集]

  • 1930年3月23日[11]東京市(当時)の日比谷交差点に設置されたものが最初である。これは米国製であったが、同年には国産の信号機も製造開始されている。当初は大都市の都心部にしか設置されていなかったが、戦後はモータリゼーションが進んで道路交通量が増えてきたことから、地方中小都市でも設置が進んでいった。
  • 緑色表示を「緑信号」ではなく「信号」と表現されている。これは戦前[いつ?]、信号機が日本に初めて導入された際、マスメディアが「緑信号」を「青信号」と表現したことによるものである。また日本語表現上の「青」は青葉・青虫・青野菜など「green」と「blue」を厳密に区別しない(緑をさす「青」を参照)という文化的傾向があり「青信号」表現が社会的に定着した。第二次世界大戦までの法令では「緑信号」と記していたが、同大戦後の1947年には法令でも「青信号」に変更した。
  • 関西の一部地域では、昭和28年ごろから昭和45年までの間、青→黄へ変わる前に青信号を数秒間点滅させる整備を行っていたことがある。黄信号で安全に停止させ、赤信号無視を抑止する効果を狙ったものだが、交通量の増加に伴い、赤になる前に加速して通過しようとする車両が停止する車両に追突する事故が続発して問題となり、車両用信号機での青信号の点滅は全廃された。
  • 1970年代以降は都市部では幹線道路以外の道路にも設置されるようになり、1990年代以降の現在では、離島部や山間部を除く大半の地域に信号機が設置されている。また、離島部や山間部においても、児童に信号機の意味を学習させるために設置されるケースもある。[12]

制御システム[編集]

世界的に見て、イギリスschootもしくはオーストラリアscatシステムが広く使われており、特にドイツの家電メーカーであるシーメンスのschootシステム(schootシステム自体はイギリスで開発されたが、実際の製造はシーメンス社)のシェアがトップである。日本ではシーメンス社の保守体制が完全でないこと、及び日本の警察庁の特殊仕様のため、信号六社と呼ばれる国内メーカーで寡占されている。

研究開発としては、国際的に見て、ヨーロッパが最も進んでおり、続いてオーストラリア、日本の順である。これは、信号機制御という性格上、目標値が心理的、社会的なものであり、国民性が現れるためである。このためか、アメリカではopacと呼ばれるプロトシステム以外では出遅れている。アメリカは車社会であるが、都市構造的に、フリーウェイを利用し信号はインターチェンジと職場等の間のつなぎ的意味合いが強いためである。

本来信号機制御は、電力等で用いられる現代制御を用いた制御であるべきだが、計測の問題等があり、欧州のutopia、アメリカのopac以外では、テーブル制御を用いたやや時代遅れな制御を用いている。なお、utopia、opac共に、制御の計算に多大な時間を要するため、未だ試作段階の域を出ていない。

信号機制御システムが1年365日すべての日にどんな天気でも稼動している電化製品ということで、TOTOウォシュレットの制御機器に応用したという裏話がある。

日本国内で現在多く使用されている制御機は

  • 警交仕規臨73号 U形集中制御用交通信号制御機
  • 警交仕規202号 U形集中制御用交通信号制御機
  • 警交仕規203号 UC形集中制御用交通信号制御機
  • 警交仕規231号 U形交通信号制御機
  • 警交仕規232号 UC形交通信号制御機
  • 警交仕規233号 UC形押しボタン式交通信号制御機

である。それ以前は

  • 警交仕規13号 定周期式交通信号制御機
  • 警交仕規14号 集中制御用交通信号制御機
  • 警交仕規16号 押しボタン式交通信号制御機
  • 警交仕規17号 定周期式交通信号連動制御機
  • 警交仕規18号 簡易半感応式交通信号制御機
  • 警交仕規26号 バス感応式交通信号制御機
  • 警交仕規28号 地点感応式交通信号制御機
  • 警交仕規38号 プログラム多段(多段系統)式交通信号制御機
  • 警交仕規43号 A形集中制御用交通信号制御機
  • 警交仕規45号 A形プログラム多段(多段系統)式交通信号制御機/A形地点感応式交通信号制御機
  • 警交仕規53号 A形押しボタン式交通信号制御機

の各種制御機が使用されていた。またこれら制御機の機能はU形、UC形制御機に標準機能で搭載されている。


日本の信号機のメーカー(一部電光掲示板など)[編集]

<>内は、そのメーカーの製造している現行信号機の特徴。

  • 京三製作所<古くからJR・私鉄など、主に鉄道信号関係に強みを持つ信号機メーカー。パナソニック電工にOEM供給をしている>
  • コイト電工KIホールディングスグループ)<車両用は、が他メーカーに比べ、深い。歩行者用は、横から見た庇の形が三角形に見える。LED式車両用は、青灯のLEDだけ、LED素子数が多い>
  • 小糸製作所トヨタグループ)<昭和43年頃まで。その後は小糸工業(現:コイト電工)に移行>
  • 日本信号(信号機メーカーとしては国内トップ)<車両用U形灯器の普及が他メーカーに比べ、遅かった。最近では白色・青色LEDの開発元で知られている日亜化学と組み、LED式車両用信号機の設計・開発・製造も手がけている>
  • 信号電材<電球式は、『多眼レンズ』という、独自のレンズを用いている>
  • 星和電機<最近、信号業界に参入してきた会社。今のところLED式のみの製造>
  • 三協高分子<各メーカーに樹脂灯器を供給している>

以上が「信号六社」。

信号機の機能[編集]

警察による分類としては下記がある[13]

  • 定周期式
  • 押しボタン式
  • 半感応式
  • 全感応式
  • 一灯点滅式

標準機能により実現可能なもの[編集]

付加機能により実現可能なもの[編集]

交通情報の収集[編集]

以前は、主に現場警察官からの報告によるものであったが、現在では車両感知器により自動化されている。

車輌感知器には、大きく分けて「存在形」と「通過形」の2種類がある。また、近年では技術進歩に伴い画像処理により車両を感知するものもありこれを「画像形」という。

車輌感知器により収集された感知情報は、信号制御機または、感知信号送信機を経て交通管制センターへ送信される。

存在形[編集]

感知領域内に車両が停止していてもその存在を感知できるものをいう。以下に主なものをあげる。

通過形[編集]

感知領域内であっても車両が停止している場合は感知できない。ほとんどの場合は、ドップラー効果を利用して接近車両を感知する。感知精度が高い。

画像処理型車両感知器[編集]

画像処理型車両感知器として、車番を認識する装置と空間的な交通状況を捉える装置の2種類がある。

前者の車番認識装置は、走行している車両のナンバープレート画像をカメラ画像から切り出し、画像処理することにより、車番を認識する。この装置は動作原理上2つの方式があり、そのうちの1つは、昼間は自然光のもとで撮像し、薄暮、夜間等照度が不足する状態では連続式の照明のもとで撮像する方式である。他方式としては、光学式の車両検出装置により、車番のある車両前端部を検出し、昼夜問わず、ストロボ光を発光させ、安定した画像を取り込み、車番を認識する。認識精度としては、車番切り出しの確実性、露出制御部の安定性から、後者のほうが優れている。

本装置を複数地点に設置し、各地点における個々の車両の通過時刻を車番でマッチング処理することにより、その車両の要した地点間の区間旅行時間を算出することが可能である。

一方、後者の空間的な交通状況把握装置では、路肩高所に設置されたカメラユニットにより、走行する車両の映像を撮像し、得られた画像を処理することにより、車両の存在感知とともに、交通状態量(速度、占有率)を計測する。この方式では、夜間においては、大型車と小型車をヘッドライトで見分け、各車種の平均車長から占有率を計算している。

本装置は、1つのカメラユニットで、同一方向の複数車線の道路を走行する車両の計測が可能であり、さらに車線を逸脱して走行する車両の計測も実現する。

交通情報の提供[編集]

収集された感知情報を、交通管制センターで処理したものを路上機器により、ドライバーへ提供するものである。

以下に主なものをあげる。

  • フリーパタン式
  • セミフリーパタン式
  • マルチパタン式
  • 路側通信
  • 旅行時間提供装置
  • 光ビーコン
  • VICS

日本における禁止行為と罰則[編集]

  • みだりに信号機を操作し、信号機を損壊して道路における交通の危険を生じさせた者は、5年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する(道路交通法第115条)。
  • 何人も信号機又はこれらに類似する工作物若しくは物件をみだりに設置してはならず、何人も信号機の効用を妨げるような工作物又は物件を設置してはならない(道路交通法第76条第1項)。6月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する(道路交通法第118条)。
  • 道路交通法第7条(信号機の信号等に従う義務)の規定に違反した車両等の運転者は、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金に処する(道路交通法第119条)。歩行者の場合は、2万円以下の罰金又は科料(同121条)。

表示色について[編集]

  • フランスでは、黄色表示を「feu orange橙色)」、信号機発祥の地イギリスでは「amber light琥珀色)」とそれぞれ呼ぶ。また、両方の言語があるカナダではどちらかの呼び方をする。
  • 日本において近年、普及しているLED灯器では旧来と同じように青信号は青みがかった緑色に発色するようになっている。これは色弱の人でも黄信号や赤信号と区別しやすくするためである。
  • 文化大革命中の中国では「革命のシンボルであるが止まれを意味するのはおかしい。赤信号を『進め』」にしよう」という案が紅衛兵によって提唱されたが大混乱が予想されるため却下された。映画『ラストエンペラー』では青信号から赤信号に変わって人が進むシーンがあるが先述の通り実際はなかった。

脚注[編集]

  1. ^ 法令の解釈の誤りであるので、「当てはめの錯誤」にあたり、違反や事故で検挙された場合には故意を阻却しない(故意犯となる)
  2. ^ そもそも、赤信号の時点で交差点内で滞留している時点で、「交差点進入禁止違反」にも該当する。
  3. ^ 日本国外の右側通行採用地域では逆に左折をしようとした場合に対向車線の直進交通と干渉する
  4. ^ ただし設置規則および慣例上、右折の青矢印が出ている時に対面する交通側の信号が青・黄など直進可能な表示になることは無いが、法的意味においてはあくまでも優先通行を意味しない。
  5. ^ 幹線道路においては、黄色点滅の場合に交差する歩行者用信号を赤信号にし、押しボタン方式のようにしている場合もある
  6. ^ なお、法令上は交差道路の車両等の進行妨害をしてはならないと言う規定は明文化されていないが、通説および判例上は、赤点滅側の当事者に対して実質的に同等の責任を問うている。
  7. ^ 主に北海道、本州の日本海側では道幅の広い道路でも縦型が主流。庇は積雪で見えにくくならないよう一番上の赤部分だけ若干長めにしている灯器もある。
  8. ^ イヌと同様、赤と青や緑の区別が出来ず、周囲がモノクロに見える
  9. ^ 色覚異常:見やすい信号機 東京・芝に試験設置[リンク切れ](毎日新聞 2012年2月7日)
  10. ^ ユニバーサルデザイン信号機、ついに登場!(福祉のこころ 2012-02-08)
  11. ^ 「週刊日録20世紀」第70号・1930年(講談社 ISBN 978-4-06-068708-1
  12. ^ 青ヶ島村元助役の回想録 http://www.yoyo.ecnet.jp/SUGATA/DE/DE37.html
  13. ^ http://www.pref.tottori.lg.jp/147316.htm

関連項目[編集]

外部リンク[編集]