スズキ・エスクード

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エスクード(Escudo)は、スズキが製造・販売するSUVである。

1988年昭和63年)に登場し、ライトクロカンという今日のクロスオーバーSUVの基となったジャンルを築きあげた車である。

車名は昔のスペインと、その植民地、(スペイン語圏中南米諸国)で使用されていた通貨単位の「エスクード」に由来し、古のスペイン金貨と、大航海時代の男のロマン冒険心などを重ねてイメージして命名された。

概要[編集]

本格4輪駆動車としての機能を持ちながら、省燃費で、街乗りや高速道路での走行性能も高めた乗用車としても使えるSUVの先駆けである。開発コンセプトは「クロスカントリーセダン」。

このクラスのSUVは普段使いの乗用車として使われることが多いが、初代エスクードは従来の4輪駆動車と同等の、強固なラダーフレームを採用して登場した。これは、オープンモデルを含めた車体設計のしやすさと、堅牢性、悪路走破性を満たすためである。4輪駆動システムも、パートタイム式で副変速機と、シャシに相応しいものとなっていた。

2005年(平成17年)、フルモデルチェンジされた3代目ではセパレートフレーム構造を止め、モノコックボディーに頑丈なラダーフレームを溶接して一体化させた、「ラダーフレームビルドインモノコックボディ構造」となっている。

そのため、セパレートフレームの従来型に比べて車体剛性が格段に向上し、同時に、乗り心地や快適性(NVH)も更に改善された。

カナダではゼネラルモーターズとのジョイントによるCAMIオートモーティブで、また、スペインではサンタナ・モトールで生産される世界戦略車でもある。

車名も国により様々で、初代がサイドキックSidekick:北米)、ビターラVitara:欧州)、2代目は4気筒モデルがビターラ、V6・ロングモデルがグランドビターラGrand Vitara)、3代目はグランドビターラの名称で販売されている。


また、ゼネラルモーターズとの提携の一環で、以前は北米市場で、「ジオ」、「アスナ」、「シボレー」、「ポンティアック」、「GMC」などを通じてOEM供給された。

高級車やサイズの大きな車を生産していなかったスズキにとって、2007年(平成19年)にランディ日産・セレナのOEM車種)が登場するまでは日本国内における事実上のフラッグシップモデルという位置付けにあった。現在では、2009年(平成21年)10月に登場したDセグメントクラスの高級セダンであるキザシがそのポジションを担っている。

歴史[編集]

初代(1988年-1997年)[編集]

スズキ・エスクード(初代)
TA01R/TA01V/TA01W/TA11W/TA31W/TA51W/
TD01W/TD11W/TD31W/TD51W/TD61W型
コンバーチブル
2-Door Suzuki Sidekick USDM.jpg
ノマド
Suzuki Escudo Nomade 001.JPG
5ドア V6
Suzuki-Sidekick-Sport.jpg
乗車定員 5名
ボディタイプ 3ドア ハッチバック
5ドアハッチバック(ノマド)
3ドアコンバーチブル
エンジン G16A型 1.6 L 直4 SOHC
J20A型 2.0 L 直4 DOHC
H20A型 2.0L V6 DOHC
H25A型 2.5 L V6 DOHC
RF型 2.0L 直4 SOHC ディーゼル ターボ
変速機 5MT / 4AT / 3AT
駆動方式 パートタイム4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:トレーリングアーム+センターAアームリジッド
全長 3,560mm、3,975mm(ノマド)
全幅 1,635mm
全高 1,665mm、1,700mm(ノマド)
ホイールベース 2,200mm、2480mm(ノマド)
車両重量 1010kg、1210kg(ノマド1.6L)
-自動車のスペック表-

1988年昭和63年)5月の発売当時、SUVのほぼ空白地帯であった1600ccクラスにスズキが満を持して投入したモデル。

当初は3ドアのコンバーチブルと、ハードトップだけのラインアップであった。日本国内では、ハードトップに登録区分の違いによる、4ナンバーのバンが設定された。

直線を基調とした欧州調のスタイルと泥臭さを感じさせない乗用車感覚の内装、それに低価格とが相まって、同車種が新しく開拓したライトクロカンカテゴリで大ヒットとなった。

意欲的な思想はサスペンションにも現れており、フロントは乗用車では一般的なストラットとコイルスプリングの組み合わせで、リアは、リジッドアクスルの位置決めに、初代レンジローバーのような「センターAアーム」を用いている。この形式の採用例は、当時の日本車ではこの初代エスクードが唯一であり、クロスカントリーなどのオフロード走行では、フロント独立懸架の弱点である、ホイールストロークの短さを、良く動くリアが補っている。

1989年平成元年)にはスポーツ用品のブランドを冠した特別仕様車が登場、5月に夏期限定車「ヘリーハンセンリミテッド」、10月に冬季限定車として「ゴールドウィンリミテッド」が設定される。

1990年(平成2年)8月のマイナーチェンジでG16AエンジンがSOHC8バルブ仕様からSOHC16バルブに切り替えられ、最高出力が82馬力から100馬力に向上。同時に3速だったATも4速ATに変更された。

同年9月に追加された5ドア車は、ロングツーリングにも使えるイメージから、「遊牧民」を意味する「ノマド」のサブネームが付けられ、これもまたヒット作となった。

1994年(平成6年)12月のマイナーチェンジの際には、内装が従来の角張ったものから丸みを帯びたものとなり、スズキ初の2000ccV6エンジンと、2000cc直4ディーゼルターボを積むモデルが追加された。ただし、レジントップ仕様とコンバーチブル(いわゆる)仕様には、V6エンジンとディーゼルエンジンは設定されなかった。追加モデルは、フロントのデザインが独立グリルに変更された。また、重量と出力の増加に対応すべく、フレームの強化、ストラットタワーバーの追加、タイヤサイズとトレッドの拡大などの対策が採られている。トレッド拡大によるオーバーフェンダーの装着で全幅は広がり、前後バンパーの大型化により全長も伸びたが、室内容積は従来モデルと変わっていない。ディーゼルエンジンはスズキの内製ではなく、マツダからRF型の供給を受けている。またその見返りとしてマツダへエスクードのOEM供給を開始、車名はプロシードレバンテとなった。

1995年(平成7年)には、エスクードをベースに北米市場を狙った2シーターの派生モデル、X-90が発売された。デタッチャブルルーフを持つ、オフロード版のカプチーノといった趣きのクルマであった。

1996年(平成8年)には、2500cc V6エンジンモデルが追加され、2000ccエンジンはV6から直4となる。また、この時5ドア車から「ノマド」のサブネームが消滅し、単に3ドア、5ドアという呼称となった。

2代目(1997年-2005年)[編集]

スズキ・エスクード(2代目)
TA02W/TD02W/TD32W/TD52W/TD62W/TL52W型
5ドア 2.0 ディーゼルターボ 4WD
(1997年11月~2000年4月)
Suzuki Escudo 2.0Diesel-Turbo 4WD TD32W.JPG
3ドア
Suzuki Escudo 201.JPG
グランドエスクード
L-エディション
Suzuki Grand Escudo L-Edition 0268.JPG
乗車定員 5名
ボディタイプ 3ドア ハッチバック
5ドアハッチバック
3ドアコンバーチブル
エンジン G16A型 1.6L 直4 SOHC
J20A型 2.0L 直4 DOHC
H25A型 2.5L V6 DOHC
RF型 2.0L 直4 SOHC ディーゼル インタークーラーターボ
変速機 5MT / 4AT
駆動方式 FR/パートタイム4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:5リンクリジッド
全長 3,810mm(3ドア)、4,090mm(5ドア)、4,640mm(グランドエスクード)
全幅 1,695mm - 1,780mm
全高 1685mm、1,740mm(グランドエスクード)
ホイールベース 2,200mm(3ドア)、2,480mm(5ドア)、2,800mm(グランドエスクード)
車両重量 1,270kg、1,680kg(グランドエスクード2.7L)
-自動車のスペック表-

1997年11月7日、フルモデルチェンジ。セパレートフレームを持つことは初代と同じであったが、リアサスペンションは5リンクリジッドへ変更され、ラテラルリンクを持つ機構となった。インテリアではリヤシートがダブルフォールディング式の分割となり、ヘッドレストを外してフロントのシートバックを倒すことでフロントからリヤシートバックまでのフルフラット化が可能となるなど、先代モデルに比べて居住性が大きく向上している。当初のラインナップは1600 cc、2000 cc、2500 cc、2000 ccディーゼルと初代のラインナップをほぼ引き継いでいたが、2500 ccと2000 ccディーゼルは5ドアのみとなり、コンバーチブルは国内向けモデルからは消えた。 引き続きマツダへのOEM供給も行われたが、トリビュートの発売を機に2000年に終了する。 なお、アメリカ市場向けに2700 cc に排気量を拡大、車体を延長して3列目のシートを追加し、7人乗りとしたグランドエスクードが、2000年に派生モデルとして登場している。

1998年10月15日、エスクードV6-2500専用エアロパーツなどを装備したドレスアップ車「エスクードV6スペシャル」を設定。
スポーティな室内には、専用本革巻きステアリングホイール&ATシフトノブ、専用ホワイトメーター、カーボン調パネル、シート表皮&ドアトリムなどを装備。(限定300台)

1998年11月20日、スポーティな外観とマルチメーターなどを装着した特別限定車「G-リミテッド」を発売。(限定1,000台)

1999年6月10日、スポーティーな外見と上級仕様のオーディオを装着した特別限定車「Sリミテッド」を発売。(限定1,000台)

2000年4月13日、一部改良を実施。「優-低排出ガス(☆☆)」の認定を受ける。1.6L・3ドアに2WD車を設定。5ドアはナローボディ(5ナンバー)の1.6Lを廃止し、2.0Lをナローボディからワイドボディ(3ナンバー)へと変更。グレード体系は3ドアは1.6Lのみ。5ドアは2.0LとV6-2.5Lのワイドボディモデルのみとなる。

2000年12月12日、仕様変更を行った。3ドアは2.0Lにグレードアップし、全グレードの値下げを実施。また、V6-2.7Lエンジン、3列・7人乗りの派生モデル「グランドエスクード」を発売。

2001年6月18日、アウトドアレジャーや旅行の用途に特化した特別仕様車「2.0 5ドアヘリー・ハンセンリミテッド」を発売。「ヘリー・ハンセン」のもつスポーティーなイメージを演出。
車体同色の専用フロントグリル、ヘッドランプガーニッシュ、専用のフロントバンパーアンダーガーニッシュ、「HELLY HANSEN」ロゴ入り専用スペアタイヤハウジング、撥水加工処理を施した専用ファブリックシート表皮、専用の黒色本革巻きステアリングホイール、フロントに泥や水濡れなどによるフロアの汚れを防ぐ専用トレーマットなどを特別装備。(限定500台)

2002年1月9日、ファッションデザイナー山本寛斎が外観、内装をファッショナブルにアレンジした特別仕様車、エスクード5ドア2.0「KANSAI」を設定。
インテリアでは、山本寛斎デザインの専用シート表皮&ドアトリムクロス、本革巻きステアリングホイール&ATシフトノブおよびトランスファーレバー、それにインパネガーニッシュ、センターコンソール、フロアコンソールガーニッシュに木目調を採用した。2DINサイズのCD/MDステレオを採用。

2002年6月25日、前年に引き続き、特別限定車「ヘリー・ハンセン リミテッド」を設定。
専用のフロントバンパー(フォグランプ付)、フロントグリル、ヘッドランプガーニッシュ、サイドステップ(グランドエスクード)、リヤアンダーガーニッシュ、スペアタイヤハウジング(ロゴ入り)等を採用し、力強いイメージの外観とした。
内装は、撥水加工処理を施した専用ファブリックシート表皮、 専用スピーカーを採用したMD/CDステレオ(DSP機構付)、文字盤面を白色とした専用メーターパネル、黒色本革巻ステアリングホイール、シフトノブおよびトランスファーレバーを採用。 (限定500台)

2002年11月18日、一部改良を実施。3ドアモデルを廃止。5ドアの2.0LモデルとV6-2.5Lモデルのみに。インパネやシートなどの内装を小変更。国際スキー連盟「FIS」とタイアップした特別仕様車「FISフリースタイルワールドカップリミテッド」を設定。
エクステリアには、専用フロントバンパーガーニッシュ、車体色同色フロントグリルなどを装着。インテリアには、スポーティーな本革巻ステアリングホイール&本革巻シフトノブ&トランスファーノブ、DSP機構付MD/CDステレオなどを採用。

2003年6月18日、V6-2.5Lモデルを廃止、5ドアの2.0Lモデルのみとなる。同時に特別仕様車「ヘリー・ハンセンリミテッド」を発売。

2003年10月18日、前年に引き続き、「2.0 5ドア FISフリースタイルワールドカップリミテッド」を発売。

2004年5月20日、特別仕様車「エスクード S‐エディション」を設定。専用デザインの前後バンパーとフォグランプ、クリアータイプのテールランプやメッキドアハンドル(外側)を装着。また、内装に黒木目調パネル(インストルメントパネル、シフトコンソール、前パワーウインドースイッチベゼル、トランスファーレバー、シフトノブ) 、本革巻ステアリングホイール、メッキドアハンドル(内側)を採用。


3代目(2005年-)[編集]

スズキ・エスクード(3代目)
TA74W/TD54W/TD94W/TDA4W/TDB4W
日本仕様 6型 5ドア XG(後期型)
3rd generation Suzuki ESCUDO XG front.JPG
3rd generation Suzuki ESCUDO XG rear.JPG
車内
Escudointerior.jpg
乗車定員 5名
ボディタイプ 3ドア ハッチバック
5ドアハッチバック
エンジン 前期型(2005.5-2008.6)
M16A型 1.6L 直4 DOHC
J20A型 2.0L 直4 DOHC
H27A型 2.7L V6 DOHC
後期型(2008.6- )
J24B型 2.4L 直4 DOHC
N32A型 3.2L V6 DOHC
DDiS型1.9Lクリーンディーゼル(海外のみ)
変速機 5MT / 5AT / 4AT
駆動方式 フルタイム4WD
サスペンション 前:マクファーソンストラット式
後:マルチリンク式
全長 4,005mm(3ドア)、4,420mm(5ドア)
全幅 1,810mm
全高 1,695mm
ホイールベース 2,440mm(3ドア)、2,640mm(5ドア)
車両重量 1,600kg(2.4L 5MT車)
1,620kg(2.4L 4AT車)
1,710kg(3.2L車)
-自動車のスペック表-

2005年5月16日、8年ぶりのフルモデルチェンジを行って3代目に。グローバル市場ではGrand Vitaraを名乗る、世界戦略車である。また、グランドエスクードの2代目の扱いとなる。先代モデルのラダーフレーム構造からフロアパンにラダーフレームを溶接したラダーフレーム一体型モノコックボディ(スズキではこれを「ビルトインラダーフレーム」と呼称している)へ、パートタイム4WDからフルタイム4WDへと、根本から変更となるが、デフロック機構やHI-LO切り替えの副変速機などの本格4WDシステムは健在。「グランドエスクード」は販売終了し、エンジンは2000ccと2700ccの2種類で、5ドアのみとなる。グレードは3種類で、「2.0XE」、「2.0XG」、「2.7XS」がある。同クラス他車種のほとんどはAT車のみのラインナップであるのに対して2000ccのみ5速MT車もあわせてラインナップされている。

2006年6月12日、一部改良(2型)。新グレード「1.6XC」発売開始。輸出向けのみに設定されていた3ドア車が日本市場に再投入された。これは欧州向けモデルをベースにしていると思われ、エンジンは1600cc のプレミアムガソリン仕様(M16A型)で、変速機は5速MTのみ。価格は176万4000円。ただし、5ドアモデルに装備されている副変速機は、1.6 XC では省略されている。また、5ドアには「ハイグレードサラウンドシステム」や専用フロントグリルアルミホイールなどを装備した特別仕様車、「スーパーサウンドエディション」を発売した。

2006年12月5日、スポーツ用品ブランド「サロモン」のイメージにあわせ、ウィンタースポーツを楽しむユーザーに向けた特別限定車「2.0 / 2.7 サロモンリミテッド」を発売(限定750台)。

2007年5月15日、一部改良(3型)。V6 - 2.7 Lエンジンを搭載した新グレード「2.7 XG」を発売。これに伴い、3ドアモデル「1.6 XC」の国内での販売を終了。

2007年6月5日アルカンターラを使用したシート表皮と専用フロントグリル、電動サンルーフなどを装備した特別限定車「2.0/2.7 ヘリー・ハンセンリミテッド」を約5年ぶりに発売(限定800台)。

2007年11月6日、前年に引き続き、特別限定車「2.0/2.7 サロモンリミテッド」を発売。(限定1,000台)今回は「SALOMON」の刺繍が入った撥水加工済専用シートなどを装備する。

2008年6月26日、マイナーチェンジを実施(4型)。エンジンを大型化し、スズキ車では初めてのロータリーバルブ式可変吸気システムや、バランサーシャフトを搭載した直4 2.4 Lと、高出力と低燃費を両立させた給排気VVTシステムを搭載したV6 - 3.2 Lの2種類に。フロントバンパーやフロントグリルを新しくし、燃費計や渡航可能距離などを表示するマルチインフォメーションディスプレイを装備したメーターを採用。また、「2.4 XG」と「3.2 XS」のHDDナビ装着車には「カーウイングス」が3年間無料に設定される。エンジンの変更や改良にもかかわらず、価格は3代目登場時と替わらない、税込194.25万円(2.4 XE・5MT車)からと、極めてコストパフォーマンスにも優れており、2.4 Lには引き続き5速MT車が設定されている。なお、このマイナーチェンジを機に車名型式が一新され、2.4L車はTDA4W型、3.2L車はTDB4W型となった。また、電動サンルーフやESPなどを装備した特別限定車「2.4ヘリーハンセンリミテッド」を発売。(限定1,000台)

2008年11月5日、特別限定車「サロモンリミテッド」の第3期モデルを発売。今回は2.4Lのみの設定で、フロントアンダースポイラーとルーフレールにはシルバーを用い、専用フロントグリルと軽量18インチアルミホイールを装着し、スポーティーな印象となった。また、電動サンルーフやESPを装備している。(限定1,000台)

2009年6月1日、一部仕様変更を実施。「3.2 XS」と「2.4 XE」の販売終了に伴い、ラインナップが「2.4 XG」のみとなる(モノグレード化、最低価格が208.95万円(税込)からとなる)。

2009年6月9日、世界中のサーファーが支持するサーフブランド「オニール」とタイアップした特別限定車「2.4 オニール リミテッド」を発売。「2.4 XG」をベースに、クロームメッキの専用フロントグリルや車体色+銀色2トーン塗装のフロントアンダースポイラー、電動サンルーフ、軽量18インチアルミホイール、ロゴ入り専用防水シート&ドアトリムクロス、ESP等を装備した。(限定600台)

2012年7月11日、マイナーチェンジを実施(5型)。外観デザインを大幅に変更し、フロントフェイスは力強い造形のバンパー、2本のフィン形状で精悍なデザインとしたグリル、グリルとのつながりを強調し力強い眼光を思わせる黒加飾ヘッドランプを採用。17インチアルミホイールのデザイン変更を行い、バックドアはこれまで装備していたスペアタイヤを廃止し(代わりにパンク修理キットを装備)、リアライセンスメッキガーニッシュを採用(なお、リアデザインの変更に伴って、これまでバックドア左下に装着されていた「SUZUKI」ロゴがなくなり、代わって、メッキガーニッシュの上にSマークを装着。さらに、リアのナンバープレートの位置がバンパー上からバックドア中央に移動されている)。スキッドプレートには従来のポリプロピレンに比べて約10%軽量化し、材料着色化に優れた樹脂材料「スズキ スーパー ポリプロピレン(SSPP)」を採用した。インテリアはシート表皮に斜めと縦のストライプをあしらい、ドアトリムクロスを無地にしたことで黒でまとめたシックな内装とした。 併せて、サロモンとタイアップした特別仕様車「X-Adventure (クロスアドベンチャー、サブネームとして「SALOMON」も付く)」を発売。電動サンルーフ、LEDリングイルミネーション付マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、ESP(ヒルホールドコントロール・ヒルディセントコントロール付)等を特別装備し、フロントグリルはブラックメッキに、アルミホイールは18インチにサイズアップし、高輝度シルバー塗装を、本革巻ステアリングホイールとシフトノブにレットステッチをそれぞれ施し、シート表皮には前席・後席左右の背もたれと座面に撥水加工を施したセーレンの「ラックス スエード」を採用した。

2013年2月1日、仕様変更(6型)。JC08モード燃費に対応した。

2014年8月20日、一部改良(7型)。新たにESPを標準装備し、シート表皮のデザインを変更した。併せて、特別仕様車「ランドブリーズ」を発売。外観はフロントグリルをスモーククリア塗装のメッキタイプに、リアライセンスガーニッシュをブラックメッキに、18インチにサイズアップしたアルミホイールをガンメタリック塗装にそれぞれ変更し、LEDリングイルミネーション付マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、光輝処理バックドアモール、ルーフレール、ルーフエンドスポイラー、マフラーテールカバー、電動サンルーフを装備(一部装備は販売店装着)。内装はフロントシートの背もたれと座面に撥水加工を施し、セーレンが開発した夏は熱くなりにくく、冬は冷たく感じにくい素材「クオーレモジュレ」を採用。さらに、ドアトリムガーニッシュ、シフトノブガーニッシュ、メーターリング、ステアリングベゼル、サイドルーバーリング、インパネセンターガーニッシュにシャンパンゴールドを採用し、ドアトリムクロス、本革巻ステアリングホイール、本革巻シフトノブにシルバーステッチを施し、ステアリングオーディオスイッチと専用フロアマットも装備した[1]


モータースポーツ[編集]

パイクスピーク[編集]

スズキスポーツ・エスクード・ヒルクライムスペシャル(2006年)
Pike's Peak 2006 Suzuki Grand Vitara.jpg
乗車定員 1名
ボディタイプ ハッチバック
エンジン H27A型 水冷L型6気筒4バルブDOHC+TWIN TURBO 2736cc
940ps/8400rpm(Sea level)
91.0kg‐m/6280rpm(Sea level)
変速機 シーケンシャル6速
駆動方式 4WD
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
全長 5,300mm
全幅 1,960mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,818mm
車両重量 1,030kg
先代 スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス TYPE2 SPEC,93(1993年)
後継 スズキスポーツ・XL7・ヒルクライムスペシャル(2007年)
-自動車のスペック表-

「雲に向かうレース」とも称されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに出走するためのスペシャルマシンが存在し、1994年から出走。ドライバーにはモンスターの異名を持つ田嶋伸博が起用され、また優秀で経験豊富なエンジニアとして、エスクードより前に製作されたスズキ・カルタスの時代に世界でも類を見ないツイン・エンジンレイアウトを実現させており、その能力はこのエスクードにも遺憾なく発揮されている。

1994年から参戦を始めたエスクード・パイクスピーク仕様の全てに共通することは、エスクードのデザインの面影を多少残しているものの、あくまで名前を借りている程度のことに過ぎず、エンジンのみならずフレームそのものを全て一から設計、製作された、ワンオフのレーシングカーということである。エントリークラスは、改造範囲無制限、安全さえ保障されればほとんどなんでもありのアンリミテッド・ディビジョンにのっとっている。パイクスピークの地理的特性として、山頂4000m以上の高地で行われるために酸素が薄く、登頂するほどパワーダウンの傾向が強くなるので、このクラスのエンジン出力はあらかじめ非常に高く設定されている。エスクードも例外ではなく、参戦当初から800馬力のハイパワーを誇っている。

1995年にはこのエスクードを駆る田嶋が、天候不良のためゴール地点の標高が引き下げられ、コースが短縮されたことが好影響したことなどもあり、見事総合優勝を遂げている。

また2006年には、5年ぶりにパイクスピークに参戦した田嶋が、1995年同様に天候不順のためコースが短縮された中で再び総合優勝を飾った。このマシンはツインエンジン仕様ではないが、搭載されるV6ツインターボエンジンの出力は940馬力(公称値)と言われ、相変わらずのハイパワーを誇る。

2007年からはパイクスピーク参戦車両をスズキ・XL7に変更し、エスクードの出場は2006年をもって終了している。

ラリーレイド[編集]

プライベーターによる参戦実績がある。 神奈川県綾瀬市にあるスズキ製四輪駆動車のショップ「アピオ」を経営する尾上茂がオーストラリアン・サファリに1989年から1995年まで市販車改造部門で参戦、クラス優勝5回、1995年には総合6位に入賞した。 また尾上はダカール・ラリー(通称パリダカ)にも1997年から2005年まで9年連続で参戦、2000年・2003年・2004年の3回完走している。ダカール仕様のマシンでは参戦初期はベース車のH25Aを搭載していたが、当時のスズキには排気量3000cc・200馬力クラスのエンジンがなかったため、2000年から他社製エンジンへのエンジンスワップを実施、いすゞ・ビッグホーンの6VD1エンジンや三菱・パジェロの6G74エンジンを採用している。



関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ スズキ、「エスクード」の特別仕様車「ランドブリーズ」を発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2014年8月20日