小型自動車

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小型自動車(こがたじどうしゃ)とは、日本における自動車の区分のひとつ。

概要[編集]

道路運送車両法における区分であり、道路運送車両法施行規則において規定されている定義は以下の通り。

四輪以上の自動車及び被けん引自動車で自動車の大きさが長さ4.70メートル以下、幅1.70メートル以下、高さ2.00メートル以下であるもののうち軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの(内燃機関を原動機とする自動車(軽油を燃料とする自動車及び天然ガスのみを燃料とする自動車を除く。)にあつては、その総排気量が2000cc以下のものに限る。)、および二輪自動車(側車付二輪自動車を含む。)及び三輪自動車で軽自動車、大型特殊自動車及び小型特殊自動車以外のもの。

なお、ナンバープレートで地名の横に書かれている2桁もしくは3桁の分類番号の上1ケタ目が、5もしくは7である小型乗用自動車のことを「5ナンバー」、4もしくは6である小型貨物自動車のことを「4ナンバー」と呼ぶことが多い。また、貨客兼用車で貨物重視の4ナンバー車をライトバンミニバン、乗用重視の5ナンバー車をステーションワゴン、または、単にワゴンと呼ぶことが多い。

四輪および三輪の小型自動車(一部二輪免許必要)は普通自動車免許、中型自動車免許、および大型自動車免許で運転できる。また、二輪の小型自動車に関しては、排気量400cc以下のものは普通自動二輪免許(小型限定を除く)および大型自動二輪免許で運転でき、排気量400ccを越えるものは大型自動二輪免許のみで運転できる。ただし、小型自動車の規格において乗車定員の条件は存在せず、乗車定員が11名以上の小型自動車が存在しうる(小型自動車枠に収まる最大積載量1tの自動車は、法律上乗車定員1名あたりの質量が55kgとされるため、質量の基準においては11名以上の乗車定員を搭載する架装が可能である)ため、この場合に限り、普通自動車免許や中型自動車(8t)限定条件の付された中型自動車自動車免許では運転することができない。

区分の歴史[編集]

  • 1933年11月1日-自動車取締令改定で小型自動車の規格が明示される。(同年8月18日公布)
    • 長さ:2.8m以下、幅1.2m以下、高さ:1.8m以下
    • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが750cc以下、二サイクルが500cc以下
    • 電動機を原動機とするものは定格出力4.5kw以下
    • 運転免許は小型免許。(普通免許、特殊免許所持者も運転可能)、学科試験、技能試験なし。
  • 1948年1月1日-道路交通取締法施行に伴い、道路交通取締令が施行される。(1947年12月13日公布。道路交通取締法は同年11月8日公布)第一種から第四種まで細分化される。
    • 第一種:四輪車の類(前二輪により操行する四輪車、三輪車の類)
      • 長さ:4.3m以下、幅1.6m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下(ディーゼル機関は四サイクルが1,800cc、二サイクルが1,200cc)
      • 電動機を原動機とするものは定格出力12kw
    • 第二種:三輪車の類(前一輪により操行する三輪車、後者付自動自動車の類)
      • 長さ:4.3m以下、幅1.6m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下
      • 電動機を原動機とするものは定格出力8kw以下
    • 第三種:二輪車の類(前一輪により操行する自動二輪車、側車付自動二輪車、スクーターの類で第四類に属しないもの)
      • 長さ:4.3m以下、幅1.6m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下
      • 電動機を原動機とするものは定格出力6kw
    • 第四種:軽二輪車の類(前一輪により操行走行する自動二輪車、スクーターの類で下記の制限以下のもの)
      • 長さ:2.8m以下、幅0.9m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが150cc以下、二サイクルが100cc以下
      • 電動機を原動機とするものは定格出力1.2kw以下
    • 運転免許は小型免許(各種類に該当する自動車と第四種の自動車。ただし、第四種の自動車は第四種のみ)または普通免許(第一種、第四種)、特殊免許(第一種は第一種と第四種。第二種と第三種は第四種のみ)
  • 1949年11月1日-道路交通取締令の一部改正に伴い小型免許を小型自動四輪車免許、自動三輪車免許、側車付自動二輪免許、自動二輪車免許に区分改正。
    • 小型自動四輪車(前二輪により操行する四輪車、三輪車の類)
      • 長さ:4.3m以下、幅1.6m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下(ディーゼル機関は四サイクルが1,800cc、二サイクルが1,200cc)
      • 電動機を原動機とするものは定格出力12kw以下
    • 自動三輪車:前一輪により操行する三輪車、後者付自動自動車の類)
    • 側車付自動二輪車:前一輪により走行する側車付自動二輪車
    • 自動二輪車:前一輪により操行する自動二輪車、側車付自動二輪車、スクーターの類で軽自動二輪車に属しないもの)
      • 長さ:4.3m以下、幅1.6m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下
      • 電動機を原動機とするものは定格出力6kw以下
    • 軽自動二輪車(前一輪により操行走行する自動二輪車、スクーターの類で下記の制限以下のもの)
      • 長さ:2.8m以下、幅0.9m以下、高さ:2.0m以下
      • 内燃機関を原動機とするものは四サイクルが150cc以下、二サイクルが100cc以下
      • 電動機を原動機とするものは定格出力1.2kw以下
  • 1952年8月1日-道路交通取締法改正に伴い、道路交通取締令を改正。(同年7月17日公布)
    • 軽免許新設により軽自動二輪車は軽自動車免許に区分変更。
    • 小型自動四輪車のガソリン、ディーゼルの区分を廃止し四サイクルが1,500cc以下、二サイクルが1,000cc以下に統一
  • 1954年10月1日-小型自動四輪車の内燃機関を原動機とするものの規格を1,500ccに統一
  • 1960年9月1日-道路運送車両法の小型自動車の規格を改める。(同年7月20日公布)
    • 四輪以上の自動車及び被牽引自動車で下記の規格に該当するもの(軽自動車、特殊自動車を除く)
    • 長さ:4.7m以下、幅1.7m以下、高さ:2.0m以下
    • 内燃機関を原動機とするものは2,000cc以下(ディーゼル機関は除く)
  • 1960年12月20日-道路交通法施行に伴い小型自動四輪免許は普通自動車免許に統合。(ただし、審査を受けなければ「普通車は小型自動四輪車に限る」の条件付)

自動車重量税を基準とした小型自動車[編集]

自動車重量税は、一般的に、自動車購入時や車検の時に同時に納付する。また、自動車重量税は、同じ乗用車(ナンバープレートの分類番号の上1ケタ目が3、5、または、7)でも、500kg毎に納付額が異なるため、車検の料金表などでは、車両重量が1,000kg以下の乗用車のことを、小型自動車、小型乗用車、または、コンパクトカーなどと表記されていることが多い。なお、車検の料金表などで小型貨物車と表記されている場合は4ナンバー車(分類番号の上1ケタ目が4、または、6)のことをさし、さらに重量で細分化されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]