アルミホイール

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アルミホイールの一例
エンケイ製)
アルコアバストラック鍛造アロイホイール。

アルミホイール (aluminum wheel)は、車輪の構成要素である、リムスポークハブのすべて、または大部分をアルミニウムを用いて製造した自動車の部品である。あえてアルミと謳わずアロイホイール(alloy wheel)と書かれている場合も、大半はアルミ合金である。

目次

[編集] 概要

機能部品としては、ホイールにアルミニウムを多用することで「バネ下」(サスペンションより下の車輪部分)重量を低減させる効果がある。「バネ上」(サスペンションより上の車体部分)に対しての相対重量として扱う場合もある。また、バネ下重量が軽くなることによって、より路面追従性が向上することや、軽快なハンドリングが行える利点がある。しかし、アルミニウムは鉄よりも比強度が小さく疲労特性も異なるので、鋳造アルミホイールの場合は、強度的に相当な余裕をもって設計しなければならないため、スチールホイールと比べての重量的なメリットは全くないといって良い。むしろ、メーカーオプションのアルミホイールなどの場合、純正のスチールホイールより重いことが多い。例えば、スズキ・スイフトの場合、純正の15X5.5JJ +45スチールホイール(ホイルキャップ付)は重量が一本あたり6.9kgであるのに対して、純正の同サイズのアルミホイールの重量は一本あたり8.2kgである。このように一部の高価格帯商品(鍛造のアルミホイール)を除いて重量的なメリットはないアルミホイールであるが、カー用品店等ではアルミホイール全般に軽量化のメリットがあるように謳っていることが多いので、注意が必要である。他にも素材の特性として、スチールホイールとの比較では腐食しにくい点や、アルミニウムの熱伝導性の良さ・熱容量から、ブレーキの排熱(放熱)を効果的に行えるメリットもあり 対フェード性は非常に高まる。また、アルミホイールは車の外観をスタイリッシュにみせる重要な部品でもある。また、空力特性上からTOYOTAプリウスではアルミ・ホイールにプラスチックのホイール・カバーを付けている例もある。

[編集] 市販車用ホイール

近年の傾向として、基本的に市販車用のアルミホイールは機能部品というよりそのドレスアップ性や耐腐食性に重きを置いて製造される場合が多い[要出典]。 このため機能を重視するスポーツカーでの採用だけでなくその他の一般車両にも広がりを見せており、標準装着またはディーラーオプションとして多数用意される事は珍しくない。また自動車用品店では社外品(自動車メーカーではない、第三者メーカーの品)も多く発売されている。

[編集] 大型自動車用ホイール

大型自動車ではタイヤおよびホイールが相当な重量となるため、軽量化のメリットも大きい。

アルコア鍛造アロイホイールの場合、鉄製リング式ホイールに比べ、一輪当たり約14.25kgの軽量化となる。また、強度は約4倍で、10輪車での燃費は約3%向上する。[1]

[編集] 超軽量ホイールのデメリット

軽いホイールは路面追従性の向上が期待できるが、反面サスペンションの動きが活発化することにより乗り心地には不利である。特に細かな振動をも丁寧に拾うほど素早い上下動をするようになり、これをメリットとみなすかどうかは利用者しだいである。さらにロードノイズも響きやすい。スチールホイールと比較して直進安定性が悪化する点、また特にレース用などの超軽量ホイールでは耐久性や強度(特に衝撃や横軸からのモーメントに対する強度)が弱くなる点が挙げられる。よって、高速道路などの環境には不向きとされる。

[編集] 種類

[編集] 鋳造アルミホイール

鋳造アルミホイールは、溶かしたアルミニウムを型に入れて冷やし、成型する。鍛造よりデザインの制約が少なく、形状設計時の自由度が高い事からドレスアップ目的で製造される事が多い。これをもって鋳造アルミホイールにはデザイン性の高いものが多い。その反面、十分な強度を保つ為、肉厚にする必要があり、スチールホイールと比較しても重量におけるメリットは少ない。一般的にオプション設定されるアルミホイールの多くは鋳造が用いられている。これは、相対重量のバランスがスチールホイールのそれに近いためでもある。また鍛造に比べて価格も安い傾向にある。

[編集] 鍛造アルミホイール

鍛造アルミホイールは、アルミニウムを叩いて(圧縮して)成型する。大量生産が難しいため高価であり、成型時の自由度が低い事からドレスアップ性も低いとされる。しかし、鋳造に比べてはるかに強度が出るため材料の絶対量を減らすことが出来、より軽量に作ることが出来るというメリットがある。その硬度故に引っ張り強度には強いが曲げ強度に弱いという側面を持つ。最近ではあわせる金属の量を調節する等、技術的に改善が進み、そのようなネガティブな部分も解消されてきている。

[編集] 関連項目

[編集] 出典

[編集] 参考

[編集] 脚注

  1. ^ 但し運送トラックなどの場合、一般的な車両と異なり、高速道路などに置ける定速走行を長時間行う環境が主になるなどの諸条件も考慮しなければならない。