スズキ・M型エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
スズキ・M型エンジン
生産拠点 スズキ
製造期間 2000年1月 - 現在
タイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量 1.3L
1.5L
1.6L
1.8L
テンプレートを表示

スズキ・M型エンジンは、スズキガソリンエンジンの系列である。排気量別に幾つかのバリエーションが存在する。

概要[編集]

同社の従来のG型エンジンの後継として、2000年1月に発表されたスイフト(初代)にM13A型として初めて採用された。

世界戦略車用エンジンとしての位置付けであり、出力・燃費・排出ガス性能を両立しつつ、G型の短所であった音と振動の問題を克服することが開発コンセプトとされた。

構造[編集]

基本構成は水冷直列4気筒DOHC16バルブ。国内仕様は全て吸気側にVVTを採用しているが、輸出仕様ではグレードによって未装備の物もある。2009年5月SX4の一部改良に伴い、M15A型には可変吸気システムが採用された。

シリンダーブロックアルミ合金製で軽量化を図っている。ブロック製造時の大きな特徴として、ダミーのシリンダーヘッドヘッドガスケットを完成品同様にボルトで組み付けた上で、シリンダー内面を加工している。これはボルトの締め込みによるブロックの歪みを再現しつつ加工することで、実際にボルトが締め込まれた完成品においてもシリンダーの真円度や寸法精度を保証するためのものである。従来はレーシング用エンジン向けの工法だったが、量産車用としては本機が初の採用例となった[1]

組み合わせられるトランスミッションは、4速ATもしくは5速MTで、2011年に発売された3代目スイフトスポーツ(ZC32S)を除き、CVTの採用例は無い。同社の小型自動車用エンジンとして後発のK10B型およびK12B型が存在するが、こちらにはCVTが採用されており、棲み分けがなされている。

諸元[編集]

M13A[編集]

M15A[編集]

  • 構成 水冷直列4気筒DOHC16バルブ VVT
    • 排気量 1,490cc
    • ボア(mm)×ストローク(mm) 78.0×78.0
    • 圧縮比
      • 9.5
      • 10.0 (2009年5月以降)
      • 11.0 (初代スイフトスポーツ、ハイオク仕様)
    • 出力・トルク
    • (1)85kW(115PS)/6,400rpm 143Nm(14.6kgf-m)/4,100rpm
    • (2)81kW(110PS)/6,000rpm 143Nm(14.6kgf-m)/4,000rpm
    • (3)82kW(111PS)/6,000rpm 145Nm(14.8kgf-m)/4,400rpm (可変吸気システム)
    • 採用車種

M16A[編集]

  • 構成 水冷直列4気筒DOHC16バルブ VVT
    • 排気量 1,586cc
    • ボア(mm)×ストローク(mm) 78.0×83.0
    • 圧縮比
      • 10.5 (エスクード、ハイオク仕様)
      • 11.1 (2代目スイフトスポーツ、ハイオク仕様) 11.0 (3代目)
    • 出力・トルク
    • (1)78kW(106PS)/5,900rpm 145Nm(14.8kgf-m)/4,100rpm
    • (2)92kW(125PS)/6,800rpm 148Nm(15.1kgf-m)/4,800rpm
    • (3)100kW(136PS)/6,900rpm 160Nm(16.3kgf-m)/4,400rpm
    • 採用車種
      • スイフト
      • エスクード
      • SX4(輸出仕様のみ)
      • エリオ(輸出仕様のみ)

M18A[編集]

  • 構成 水冷直列4気筒DOHC16バルブ VVT
    • 排気量 1,796cc
    • ボア(mm)×ストローク(mm) 83.0×83.0
    • 圧縮比 9.6
    • 出力・トルク
    • (1)92kW(125PS)/5,500rpm 170Nm(17.3kgf-m)/4,200rpm
    • 採用車種
      • エリオ

参考[編集]

  1. ^ 世界の主役となる小型車用の次世代1.3リッターエンジン(JAMA)