スズキ・アルトラパン

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スズキ・アルトラパン
販売期間 2002年-
製造国 日本の旗 日本
ボディタイプ 5ドア軽セダン
駆動方式 FF/4WD
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アルト ラパンALTO Lapin)は、スズキハッチバック軽自動車である。オーソドックスで実用的な軽セダンであるアルトを基本に造られているが、アルトの冠名を付けず単に「ラパン」と呼ばれる事が多い。当のスズキすらアルトと切り離して専ら「ラパン」と呼んだり[1]、2代目で派生モデル「アルト ラパン ショコラALTO Lapin Chocolat)」(通称「ラパンショコラ」)を発表してアルトシリーズとは別に「ラパンシリーズ」を形成したりと、ニュースリリース以外では正式名称で呼ばれる事やアルトとの関係を意識される(アルトシリーズと認識される)事は滅多にない。

概要[編集]

スローライフをコンセプトに、デザインに重点が置かれ、「くつろぎ」「ゆったり」「過ごしやすい」ことを念頭に開発されている。デザインに重点を置かれていることは内装外装ともに一目瞭然であり、当時のスズキ車の中では秀逸であったことは、若い女性の指名買いを多く誘ったことに表れている。

アルマイト弁当箱をイメージした丸みのある外観や、車名の由来となっているウサギの入った前後のエンブレム(「Lapin」ロゴの「i」の上の点部がウサギの頭)、インストルメントパネルアナログ時計(初代モデルのタコメーター非装着グレードのみ)など女性を意識したデザインとなっている。若い女性をメインターゲットに据えることから、ボディーカラーも淡い色を中心に豊富にラインアップされており、それに合わせて内装色も設定される仕様となる。

マツダにはスピアーノとしてOEM供給されていた。

箱型の外観やリアクオーターガラス(初代のみ)が目立つデザインなどから一見軽セミトールワゴンのようにも見えるが、「アルト ラパン」という正式車名の通りアルトシリーズであり基本的にアルトの乗用シリーズ同様のハッチバックセダン車として分類されている。そのため、リアウィンドウにやや小さめの「SUZUKI ALTO」のステッカーを装着しているが、このステッカーはほとんど目立たず、アルトシリーズである事をほとんど意識させない結果となっている。初代はリアウィンドウの右下に装着し「ALTO」ロゴは5代目のもの、2代目はリアウィンドウの左下に移動し、「ALTO」ロゴは6代目のものになる。

メカニズム[編集]

エンジン水冷直列3気筒K6A型で、40kW(54馬力)のVVT付き自然吸気仕様、低回転域の扱いやすさを狙った44kW(60馬力)のインタークーラー付きMターボ仕様(初代の途中から採用、後に廃止)および47kW(64馬力)のインタークーラー付きターボ仕様の3種類が存在する。

トランスミッションは、コラムシフトの4速AT(ターボモデルのみロックアップ機構を備える)のほか、SSのみフロアシフトの5速MTが選択出来た。

2代目ではVVT付き自然吸気仕様(「G」と「X」に搭載)とインタークーラー付きターボ仕様(「T」に搭載)の2種類のエンジンが用意され、トランスミッションはインパネシフトCVTジヤトコ製)のほか、「G」と「X」には同じくインパネシフトの4速AT(スリップ制御付ロックアップ機構を備える)が選択できた。2010年5月の仕様変更でCVTのみとなり、同年8月の改良で日産自動車とジヤトコが共同で開発した副変速機構付CVTとなった。2012年12月にGにのみ4ATが復活。

歴史[編集]

コンセプトカー(2001年)[編集]

2001年の第35回東京モーターショーに「ラパン」としてコンセプトカーが出品された。

初代 HE21S型(2002年-2008年)[編集]

スズキ・アルトラパン(初代)
HE21S型
前期型(2002年1月-2007年5月)
Suzuki Alto Lapin 001.JPG
前期型リア
Suzuki Alto Lapin 002.JPG
後期型(2007年5月-2008年11月)
Suzuki Alto Lapin 005.JPG
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア ハッチバック
エンジン K6A型 660cc 直3 DOHC VVT
K6A型 660cc 直3 DOHC ICターボ
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:ストラット
後:I.T.L式リジットアクスル
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,495-1,515mm
ホイールベース 2,360mm
車両重量 780-850kg
-自動車のスペック表-
2002年1月22日
初代アルトラパン(以下、ラパン)発売。「G」・「X」・「X2」の3グレード展開。
2002年9月3日
落ち着いた内外装デザインを施した特別仕様車「モード」を発売。専用色として「グローブグリーンパール」と「クールベージュメタリック」を設定。併せて、カタロググレードのFF車が仕様変更され「超-低排出ガス車(★★★)」認定を取得。
2002年10月17日
Mターボエンジンを搭載する「ターボ」を追加発売。以降ターボ搭載車には基本モデルに装備されるアナログ時計がタコメーターに置きかえられた。
2002年12月4日
丸型ハロゲンフォグランプなどを装備した特別仕様車「モードII」を発売。
2003年1月14日
軽自動車販売台数30年連続No.1を記念し、よりスポーティな外内装と上級装備を装備した特別仕様車「バージョンV」を発売。
2003年2月5日
キャンバストップを装備した特装車「キャンバストップ」を発売。
2003年4月10日
オートバックスベネトンとタイアップした特別仕様車「ベネトンバージョン」を発売。なお、販売はスズキの販売店のみならず、オートバックスの店舗でも取り扱っていた。
2003年9月3日
一部改良(2型)。新たに、男性ユーザーをターゲットにしたスポーツモデルの「SS[2]、前席をベンチシートとし、パーキングブレーキを足踏み式とした「L」の2種類を追加。特別仕様車として発売していた「モード」、「ベネトンバージョン」はカタロググレードに昇格。また、既存グレードにおいても、燃費性能を向上(ターボ車を除く)、シートとドアトリムの表皮を変更、新色に「シャーベットオレンジメタリック」を設定した。
2004年1月26日
インストルメントパネル、シート、ドアトリム表皮、マット類を明るい黄色に統一した特別仕様車「Lリミテッド」を発売。
2004年4月
仕様変更。「ターボ」を除くFF車が「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得するとともに、「平成22年度燃費基準+5%」を達成。「ベネトンバージョン」を廃止。
2004年6月21日
外装は白をアクセントに取り入れ、内装は青と白を用いて夏らしさを表現した特別仕様車「LリミテッドII」を発売。
2004年7月
「モード」を仕様変更。
2004年10月5日
一部改良(3型)。前席ベンチシートと足踏み式パーキングブレーキを「SS」を除く全車種に採用。同時にボディカラー2色(ムスクブルーメタリック、ココナッツベージュメタリック[3])を追加し、シート地を一部変更した。また、グレード体系も整理し、「L」を廃止。
2004年12月7日
ピンクの内装を施した特別仕様車「アンセル[4]バージョン」を発売。
2005年5月9日
「G」をベースに、専用シートや上級仕様の内外装を施した特別仕様車「Gセレクション」を発売。
2005年12月5日
一部改良(4型)。ライトブラウンを基調とした内装や専用エンブレムなどを装備した特別仕様車「GセレクションII」を発売。専用色として「ミステリアスバイオレッドパール」を新たに設定。同時にカタロググレードの仕様変更を行い、「キャンバストップ」を廃止。
2006年4月12日
一部改良(5型)。専用のフロントグリルと前後バンパー、丸目ヘッドランプを採用した新グレード「L[5]」を追加。同時にボディカラーに「ライムグリーンメタリック」を追加、シート地の一部変更、新デザインのフロントグリル(「ターボ」、「SS」を除く)と透明タイプのリヤコンビランプへの変更を実施した。また、グレード体系を整理し、「X2[6]」を廃止。
2006年11月18日
専用インテリア、アルミホイール、電動格納式リモコンドアミラーなどを装備した特別仕様車「GセレクションIII」を発売。専用色として新たに「マルーンブラウンパール」を追加。
2007年5月12日
一部改良(6型)。フロントグリルのデザインを一新。「G」と「X」は車体色と同色の新デザインに。「L」と「モード」の外縁にメッキ処理を施した。また、グレードによって異なるインパネとシート表皮を採用。「X」と「L」はリーフ柄を施した白色基調のインパネを、「モード」は黒ウッドの本革巻ステアリングホイールと黒ウッド調インパネを採用し、インテリアデザインをダークブラウン基調に統一。「G」、「X」、「L」の白、黒車体色車にブルー、その他の車体色車にはオレンジの凹柄シートとドアトリム表皮を採用。「モード」に、ブラウンの凹柄シートとドアトリム表皮、「SS」には、専用のシートとドアトリム表皮を採用。「G」には分割可倒式リヤシートを新たに採用。「モード」に「SS」と共通の64馬力ターボエンジンを搭載。これに伴い60馬力のMターボエンジンが廃止された。あわせて、専用ボディーカラーとインパネや花柄シート&ドアトリム表皮、メッキ加飾を施したグリル等を装備した特別仕様車「Gエディション」を発売。

2代目 HE22S型(2008年 - )[編集]

スズキ・アルトラパン(2代目)
HE22S型
X
AltoLapin2nd.jpg
ショコラ G
Suzuki-AltoLapinChocolat.JPG
乗車定員 4人
ボディタイプ 5ドア ハッチバック
エンジン K6A型 660cc 直3 DOHC VVT
K6A型 660cc 直3 DOHC ICターボ
変速機 4速AT/CVT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:ストラット式
後:I.T.L式リジットアクスル
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,510mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 790-870kg
-自動車のスペック表-
2008年11月26日
初のフルモデルチェンジ[7]パレットや4代目ワゴンRプラットフォームを採用。ホイールベースが拡大されたことで、居住性と開放感を高めた。
デザインは初代のキープコンセプトだが、初代よりレトロっぽさを弱めた、モダン指向のデザインとなった。また、フロントグリルやリアドア、ヘッドライト、リアランプハウス、オプションのカーペットなど車内の各所にうさぎをモチーフとしたキャラクターを描いているほか、うさぎキャラクターのアニメーションやメッセージを表示するメーター内のマルチインフォメーションディスプレイ[8]、インナードアハンドル部分に写真や画像を飾れるフォトフレームを設け、さらにオプションでラパンのロゴ入りキーケースや洗車セット、タンブラー、ポロシャツ、傘、紫外線除け手袋なども販売するなど、従来のクルマにはないエンターテイメント性を付加した商品訴求を行なっている。なお、内外装のデザインのとりまとめを行なったチーフデザイナーは、同社の結城康和。2008-2009グッドデザイン賞を受賞している。
また、エンジンの改良とCVT[9]を新たに搭載したことで、排出ガスのクリーン化と更なる低燃費を実現した。自然吸気エンジンを搭載する「G」と「X」は「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得すると共に、CVT車(2WD車・4WD車共)は「平成22年度燃費基準+25%」を、2WD・4AT車は「平成22年度燃費基準+15%」を達成しており、4WD・4AT車を除き「平成27年度燃費基準」も達成した。また、ターボエンジンを搭載する「T」についても、「平成17年度排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)」認定と「平成22年度燃費基準+20%(4WD車は+15%)」を達成している。
グレード体系は「G」・「X」・「T」・「T Lパッケージ[10]」の4グレードとなり、スポーツモデルの「SS」が廃止された。ボディカラーも「アロマティックアクアメタリック」と「チェリーピンクパールメタリック」の新色を加えた10色展開、インテリアカラーはボディカラーやグレードにより3種類が用意されている。また「X」には初代モデルにもラインナップされていた「ホワイト2トーンルーフ仕様」が設定された。さらに、携帯リモコンを身につけることで、ドアの施錠・解除、エンジンの始動・停止をワンタッチで操作できるキーレスプッシュスタートシステムイモビライザーを全グレードに標準装備。また、ターボ車に関しては、初代のターボ車に標準装備されていたフロントベンチレーテッドディスクブレーキが、製造コストの削減を理由に4代目ワゴンR同様、NA車と同じフロントソリッドディスクブレーキにグレードダウンしている。なお、この2代目モデルはマツダへのOEM供給はされず、「スピアーノ」は初代モデルで廃止となった。
2009年1月9日
東京オートサロンにて「ラパン・コンバーチブル・コンセプト」を発表。カラーリングなどから、オートサロンのために作られた打ち上げ花火の企画にも見えるが、2代目の特徴であるロングキャビンと立ったAピラーを生かし、軽サイズの中で4人乗れるオープンカーという難しいパッケージの成立と、幌を開けたときの前方上方の開放感を両立させた、リアリティを考慮したデザインとなっている(近年のオープンカーでは、Aピラーが寝ているため、幌を開けても運転席からは空が見えず開放感に欠けるものが多いが、このラパンの場合はフロントガラスが立っていて遠くにあるため、開放感は往年のそれらよりも高いと予測される)。ただし、市販の予定は無い参考出品車としている。
2009年10月
仕様変更。ボディカラーを整理し、「シルキーシルバーメタリック」、「クラッシーレッドパール」、「ノクターンブルーパール」の3色を廃止。「G」の2WD・4AT車は従来メーカーオプションとなっていたEBD付4輪ABS及びブレーキアシストを標準装備化。
2010年1月21日
スズキの四輪車国内累計販売台数2,000万台の達成を記念し、「X」をベースに、ディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、オートライトシステム、マルチリフレクターフロントフォグランプ、フルオートエアコン(抗アレルゲン+カテキン・エアフィルター付)、本革巻ステアリングホイールを装備し、ブラック内装とした特別仕様車「Xリミテッド」を発売。ボディカラーは専用色の「パールメタリックカシミールブルー」を含む5色を設定。
2010年5月1日
仕様変更。「G」と「X」に設定されていた4AT車が廃止となり、全車CVT仕様となる。
2010年8月20日
一部改良(2型)。パレットや7代目アルトに採用されている副変速機構付CVTを搭載したことで、燃費と発進加速を向上。新たにエコドライブインジゲーターを追加し、リアコンビネーションランプをLED化。ターボエンジン車の「T」は排出ガスのクリーン化により「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。内装色は「G」・「X」と共通化され、ボディカラーによりアイボリー又はブラウンが設定されるようになった。
2010年11月25日
「G」をベースに、白色のアンダースポイラーと「Lapin」ロゴ入りホイールキャップ、インパネガーニッシュ、銀色のフロントグリルとセンターガーニッシュを採用するとともに、照明付バニティミラー(運転席・助手席)、運転席シートヒーター(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)、リアスピーカー、ツイーター等を装備した特別仕様車「リミテッド」を発売。
2011年11月21日
発売10周年を記念した特別仕様車「10thアニバーサリーリミテッド」を発売。「X」をベースに、ラパンマークをあしらったフロントメッキグリル、専用エンブレム(バックドア貼付)、メッキドアハンドル、プレミアムUVカットガラス[11](フロントドア)、記念ロゴ入りの専用盤面発光メーター(輝度調整式)、本革巻ステアリングホイール(ブラウンオーナメント付)、フルオートエアコン、運転席シートヒーター(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)を装備し、シックでエレガントなデザインと女性に配慮した機能を取り入れた記念モデルである。車両同梱品として誕生10周年記念ロゴ入りの専用フロアマットと専用携帯リモコンカバーを用意するとともに、ボディカラーは特別設定色の「メロウブロンズパールメタリック」・「カシスピンクパールメタリック(3代目MRワゴン採用色)」を含む8色を設定した。
2012年5月17日
一部改良(3型)。「G」・「X」・「10thアニバーサリーリミテッド」の2WD車において、エンジン制御の見直しにより燃料カット時間を長くしたほか、CVTオイルを低粘度化してCVT内の摩擦抵抗(フリクション)を低減したことで燃費を向上。これにより、「平成27年度燃費基準+10%」を達成した。また、2012年7月からのシートおよびシートベルトに関する保安基準の改正に対応して、フロントシートのヘッドレストを大型化するなどの対応が行われた。併せて、全車においては後席にISOFIX対応のチャイルドシート固定用アンカーを採用した。
2012年10月10日
「G」と「X」の2WD車を一部改良。新たに停車時アイドリングストップシステムを搭載し、転がり抵抗を低減したタイヤを採用したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。さらに、坂道で車両の後退を抑制するヒルホールドコントロールも装備した。同時に、「X」をベースに、プレミアムUVカットガラス(フロントドア)、ラパンマークをあしらったフロントグリル、メッキドアハンドル、Bピラーブラックアウト(ブルーイッシュブラックパール3を除く)、運転席シートヒーター(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)、フルオートエアコン、本革巻ステアリングホイール(ブラウンオーナメント付)を装備するとともに、インサイドドアハンドルガーニッシュやオーディオガーニッシュの一部にピアノブラック調加飾を、インサイドドアハンドルとエアコンルーバーリングにメッキ加飾をそれぞれ採用し、ファブリックシート表皮とドアトリムクロスに黒を採用したことでエレガントな印象とした特別仕様車「Xセレクション」を発売。ボディカラーは特別設定色の「ミステリアスバイオレッドパール(オプションカラー)」と「アーバンブラウンパールメタリック」を含む7色を設定した。
2012年12月19日
「G」に、2010年5月で廃止されていた2WD・4AT車が復活[12]。同グレードの2WD・CVT車からヒルホールドコントロールとアイドリングストップシステムを非装備とし、タイヤの仕様を「T」や4WD車と同一仕様にしたことでより購入しやすい価格設定としており、初期型(1型)同様に平成27年度燃費基準を達成している。
2013年5月1日
仕様変更。ボディカラーの整理により、「チェリーピンクパールメタリック(「X」に設定のホワイト2トーンルーフ仕様を含む)」を廃止。
2013年6月19日
一部改良(4型)。従来はNAエンジンの2WD・CVT車に搭載されていた停車時アイドリングストップシステムを同エンジンの4WD・CVT車にも搭載されたことで燃費を向上。これにより、NAエンジンの4WD・CVT車も「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。併せて、「G」には一旦廃止となっていた4WD・4AT車を再設定したほか、「X」は「XL」に、「T」は「T Lパッケージ」を統合して「TL」にそれぞれ改名した。装備面ではメーター内に搭載されているマルチインフォメーションディスプレイにウサギのアニメーションで知らせてくれるエコスコア機能(エコドライブ度を採点する機能)とアイドリングストップの作動状況機能を追加。「XL」と「TL」にはフロントドアガラスに紫外線を99%カットし、さらに、赤外線をカットするプレミアムUV&IRカットガラスを軽自動車で初めて採用するとともに、IRカット機能付フロントガラスも採用。特別仕様車「10thアニバーサリーリミテッド」や「Xセレクション」で採用したラパンマークをあしらったフロントメッキグリルや運転席シートヒーターを標準装備したほか、スペーシアに採用したタッチパネル式ディスプレイ、バックモニター、ワンセグ/FM/AMチューナーを搭載し、Bluetoothに対応したスマートフォン連携ナビゲーションを新たにメーカーオプションに設定した(設定した場合、ハンズフリーマイクと外部端子も追加で装備される)。「G」はCVT車にリヤワイパー&ウォッシャー(2WD車のみ、4WD車は標準装備)、フルオートエアコン(抗アレルゲン+カテキン・エアフィルター、外気温計付)、電動格納式リモコンドアミラー、シルバーセンターガーニッシュ、運転席・助手席バニティーミラー(チケットホルダー付)をひとまとめにしたセットオプションを新たに設定した。
一部改良と同時に、若い女性好みのデザインを取り入れた派生モデルである「アルト ラパン ショコラALTO Lapin Chocolat、以下、ラパンショコラ)」を追加[13](型式自体はラパンと同じ)。ラパンショコラでは専用デザインが与えられており、フロントデザインはヘッドランプの形状を丸目型に変更してディスチャージヘッドランプを内蔵。フロントグリルもリアに装着されている「Lapin」ロゴエンブレムを装着するなどデザインを変更してグリル下部にシルバー塗装を追加した。リアデザインはコンビランプを丸目型ヘッドランプとイメージを統一しクリアレンズ化。バンパーはフロント・リア共にメッキ加飾を追加。全車標準装備の14インチアルミホイールは白塗装にシルバーのハーフホイールキャップを追加した。インテリアは深みのあるブラウンをベースにアイボリーや赤を加えた3色でコーディネートされ、スイーツを連想させる色調とし、縫製シートはアイボリー基調にブラウンのキルティングを合わせ、アクセントとして赤のパイピングを配したレザー調を採用した。その他、ラパン同様にエコスコア機能付のマルチインフォメーションディスプレイを採用し、スマートフォン連携ナビゲーションをメーカーオプションに設定。さらに、「X」にはプレミアムUV&IRカットガラス(フロントドアガラス)とIRカット機能付フロントガラスも装備した。グレード体系は「G」と「X」の2グレードでNAエンジン車のみの設定。ラパンのNAエンジン車同様に全車停車時アイドリングストップを搭載するため、「平成27年度燃費基準+20%」を達成する。
ボディカラーは2013年5月に廃止された濃いめのピンク系「チェリーピンクパールメタリック」の代替として、ラパン・ラパンショコラ共通で設定できる淡いピンク系の新色「シャンパンピンクパールメタリック」を追加したほか、茶系色は「マルーンブラウンパールメタリック」を「10thアニバーサリーリミテッド」や「Xセレクション」に設定されていた「アーバンブラウンパールメタリック」に差し替え。そのほか、ラパンは「XL」・「TL」に2012年10月発売の「Xセレクション」専用色だった「ミステリアスバイオレッドパール(オプションカラー)」を追加、ラパンショコラには2011年11月発売の「10thアニバーサリーリミテッド」専用色だった「カシスピンクパールメタリック」を設定した。
2013年12月17日
ラパンショコラのシャンパンピンクパールメタリック(ボディカラー)とマルーン×アイボリー+レッド(インテリアカラー)の組み合わせが日本流行色協会が主催する「オートカラーアウォード2014」において、自動車メーカーのデザイナーが自社以外のカラー表現が最も優れているカラーデザインを互選する賞である「オートカラーデザイナーズセレクション」の「インテリア部門賞」と「企画部門賞」を同時受賞したことを発表した[14]

プラットフォームを共有する車種[編集]

初代
2代目
  • スズキ・ワゴンR(4代目) / マツダ・AZ-ワゴン(4代目)
  • スズキ・パレット
  • スズキ・アルト(7代目)

車名の由来[編集]

  • 「ラパン」はフランス語ウサギの意味。
  • 派生車種の「ショコラ」はフランス語でチョコレートの意味。「Chocolat」エンブレムの端が欠けているのはウサギがかじってしまったという設定[15]

脚注[編集]

  1. ^ ラパン、ラパンショコラのいずれのカタログにも「アルト」の文字が無いうえ、ウェブサイトのディレクトリ名も「alto_lapin」「alto_lapin_chocolat」ではなく「lapin」「lapin_chocolat」。
  2. ^ 「SS」とは「スーパー・スポーツ」ではなく「ストリート・スポーツ」の意味。ただし既存のKeiワークスと異なり4輪ディスクブレーキは採用していない。
  3. ^ 同年9月にフルモデルチェンジしたアルトの新色をラパンにも導入。
  4. ^ 車のドレスアップ用品を販売するダムドの内装関係用品のブランド名。「アンセルバージョン」は同社とのタイアップによる特別仕様車である。
  5. ^ 2004年10月の一部改良による廃止以来、約1年半ぶりのグレード名復活でもある。
  6. ^ なお、「X」のABS装着車の一部ボディカラー(ライムグリーンメタリック、ムスクブルーメタリック、ミルクティベージュメタリック)に「ルーフ・アルミホイール白塗装仕様車」がオプション設定に追加されていた。(2007年5月の一部改良で廃止)
  7. ^ スズキ株式会社 四輪製品ニュース 2008年11月26日 スズキ、個性的なデザインと優れた燃費性能の軽乗用車新型「アルト ラパン」を発売
  8. ^ 全グレードに標準装備。このマルチインフォメーションディスプレイは他に、オドメーター・トリップメーター・バーグラフ式タコメーター・平均燃費計・瞬間燃費計などに切り替えて表示することが可能である。
  9. ^ 「G」と「X」は4AT車の設定もあるが、初代では「SS」専用で設定されていた5MT車が廃止されている。
  10. ^ 「T」の装備に加え、ディスチャージヘッドランプ・オートライトシステム・マルチリフレクターフロントフォグランプを追加。また、フロントシートSRSサイドエアバッグ/SRSカーテンエアバッグ+可倒式アシストグリップをオプションで追加できるハイグレード仕様
  11. ^ 従来のUV吸収剤に高性能UV吸収膜を重ねたことで紫外線を約99%カット(スズキ調べ、ISO9050基準)を実現した旭硝子製のフロントドア用強化ガラス。紫外線カット率が極めて高いフロントドアガラスの軽自動車への採用は初めてである。
  12. ^ スズキ株式会社 四輪製品ニュース 2012年12月19日 スズキ、軽乗用車 新型「ワゴンR」に5MT車、「アルト ラパン」に4AT車を設定して発売
  13. ^ スズキ、女性好みのデザインにこだわった軽乗用車「アルト ラパン ショコラ」を発売 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2013年6月19日
  14. ^ 「アルト ラパン ショコラ」が「オートカラーアウォード2014」で「インテリア部門賞」・「企画部門賞」を受賞 - スズキ株式会社 ニュースリリース 2013年12月17日(2013年12月19日閲覧)
  15. ^ 実際にはウサギはチョコレートを食べられない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]