ホンダ・フリード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ホンダ・フリード
GB3/4/GP3型
前期型 エアロ
2008 Honda Freed 01.jpg
2008 Honda Freed 02.jpg
中期型 G
Honda Freed 0273.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2008年-
乗車定員 標準:7/8人(前期型)→6/7人(中期・後期型)
FLEX:5人
ハイブリッド:6/7人
ボディタイプ 5ドア コンパクトミニバン
5ドア トールワゴン
エンジン L15A型:1.5L 直4 SOHC i-VTEC
LEA型:1.5L 直4 SOHC i-VTEC i-DSI(ハイブリッド専用)
モーター MF6型:薄型DCブラシレスモーターハイブリッドのみ)
変速機 FF:CVT
4WD:5速AT
駆動方式 FF / 4WD
(4WDはガソリン車のみ)
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 4,215mm
全幅 1,695mm
全高 FF:1,715mm
4WD:1,745mm
ホイールベース 2,740mm
車両重量 標準:1,280 - 1,400kg
FLEX:1,270 - 1,370kg
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:リーディング・トレーリング
スタビライザー形式 前:トーション・バー式
後:トーション・バー式(FF)
先代 ホンダ・モビリオ
ホンダ・モビリオスパイク
-自動車のスペック表-

フリード(Freed)は、本田技研工業が生産、販売するミニバン型の小型乗用車である。

本項目では、ハイブリッドカーフリードハイブリッド(Freed hybrid)についても記述する。

概要[編集]

モビリオモビリオスパイクを統合した後継モデルとして「運転しやすいサイズでなおかつ室内空間にもゆとりあるコンパクトミニバン」を求めており、ミドルサイズミニバンでは少々大きすぎると考えている顧客をターゲットにして開発された。

ベースとなる3列シート仕様(6人乗り: 2列目キャプテンシート、7人乗り: 2列目ベンチシート[1]と、2列シート仕様の「FLEX」(5人乗り)がある。スタイルは、ヨーロッパ路面電車を連想させるユニークなものから一転、同社上級車種のエリシオンに似たフロントデザインなど、機能的かつシンプルな、実寸以上にゆとりを感じさせるデザインとなった。

プラットフォームは、2代目フィットのものをベースに前輪以降のフロアパンを新規開発している。フィットやモビリオ などとは異なり、燃料タンクを2列目下に設置しているため、背の高い荷物を収納するためのシートアレンジはできないが、1列目のシート下に空間が生まれ、2列目乗員の足元スペースが広がった。モビリオに対し、全長を145mm延長したことに加え各部寸法の見直しにより室内長は190mm延長され、全幅の10mm拡大と相まって居住性を向上(特に3列目)した。2列目床高さを15mm低くし、Bピラーの位置を適正化することによりスライドドアの開口幅を30mm拡大し、2・3列目の乗降性も向上した。 3列目シートは、3代目ステップワゴンのシートを改良したもので、モビリオの2人掛けから3人掛けに拡大され、格納方法を5:5分割左右はね上げ式にし、また軽量化をしたため格納が容易にできるようにした。

エンジンは、モビリオやモビリオスパイクと同じ1.5Lであるが、2代目フィットと同様にi-VTEC化され、燃費と動力性能とが向上した[2]。トランスミッションは、FFトルクコンバータ付きCVT4WDは5速ATとなり、よりスムーズな発進が可能となった。

「FLEX・Fパッケージ」と「FLEXエアロ」には、メーカーオプションでエアウェイブやフィットと同様の「スカイルーフ」が選択できる。

生産は、アコードやステップワゴンなどを生産する埼玉製作所(狭山工場)が担当する。

搭載エンジン[編集]

初代 GB3/4/GP3型(2008年- )[編集]

中期型 フリードハイブリッド
中期型 ハイブリッド リヤ
2008年5月9日
正式発表に先立ち、ティーザーサイトがオープンされる。
2008年5月29日
発表される(発売は翌5月30日)。
発売当初の目標販売台数は月4,000台としていたが、街乗りから大人数でのドライブまでこなせる手頃なボディサイズと扱いやすさが受け入れられ、発売後1か月には当初目標の5倍に達する2万台を売り上げた(販売台数は受注ベース)。12月には、2008年下半期のミニバン販売台数で第1位を獲得した[3]
2009年3月11日
ミニバンの需要が高いインドネシア[4]の四輪車生産販売合弁会社である「ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター」が、2009年6月よりフリードの生産・販売を開始すると発表した[5]
2009年5月21日
一部改良がおこなわれる。全車にマップランプと左右のグラブレールが追加され、7人乗り仕様(G系列)の2列目キャプテンシートのシートスライド量が、40mm増加される。「FLEXエアロ」には、ディスチャージヘッドライトとハーフシェイド・フロントウインドウも追加される。
「G」、「Gエアロ」、「FLEX」には、従来の各パッケージにタイプ別に人気が高かった以下の装備を追加した新グレード「ジャストセレクション」が設定される。
  • 「G」では従来の「Lパッケージ」にディスチャージヘッドライトとマイクロアンテナが追加された。
  • 「Gエアロ」では従来の「Lパッケージ」に15インチアルミホイールとハーフシェイド・フロントウインドウが追加された。
  • 「FLEX」では従来の「Fパッケージ」にディスチャージヘッドライトとハーフシェイド・フロントウインドウが追加された。
2010年5月17日
「G」・「Gエアロ」をベースに、「ジャストセレクション」および「コンフォートビューパッケージ(「Gエアロ」の4WD車は標準装備)」の装備品とETC車載器を装備し、ドアライニング・シート・インパネに専用ブラック内装を施した特別仕様車「ハイウェイ エディション」が発売される。
2010年7月8日
2列5人乗りの派生モデル「フリードスパイク」が発表される(発売は翌7月9日)。すでにフリードにも2列5人乗り仕様の「FLEX」があるが、エクステリアや機能面で異なるため、こちらも引き続き販売されている。
2010年11月4日
マイナーチェンジがおこなわれる。CVTのフリクション低減などの改良を行い、燃費を向上すると共に、エンジン・トランスミッション・エアコンを協調制御して実用燃費向上に寄与する「ECONモード」が追加される。また、内装面ではフロントのドアライニングが布張りに、インパネの一部がシルバー塗装にそれぞれ変更され質感を高めると共に、メーターにブルー照明が採用され、シート表皮も変更された。また、「G・ジャストセレクション」、「Gエアロ」、「FLEX」、「FLEXエアロ」には後方視覚支援ミラーと車速連動オートドアロック(テールゲート連動)が標準装備される。さらに、「G・ジャストセレクション」と「FLEX」にはハーフシェードフロントウィンドウが、「Gエアロ」と「FLEXエアロ」にはドリンクホルダー照明がそれぞれ追加装備される。
2011年9月30日
「フリード ハイブリッド」および「フリード スパイク ハイブリッド」のティーザーサイトがオープンされる。
2011年10月27日
マイナーチェンジが行われた(発売は翌10月28日)。3列目シートを3席から2席に減らし占有スペースを拡大(これにより、6人乗り仕様・7人乗り仕様に変更)するとともに、アームレストをタイプ別設定した。チャイルドシート固定機能は従来の「車両限定ISOFIX」から「汎用ISOFIX対応」となった。全グレードでVSA・ヒルスタートアシストシステム・3点式ELRシートベルト(全席)を標準装備し、リアコンビネーションランプはメッキとクリアに変更し、ストップランプとテールランプにはLEDを採用した。さらに、「G」・「G・ジャストセレクション」にはクローム調ヘッドライトガーニッシュを、「Gエアロ」にはクロームメッキの専用フロントグリル、ダーククローム調のヘッドライトガーニッシュ、ワイド感を強調するエアロフォルム・バンパーを採用した。グレード体系は「フリードスパイク」と同一の(「G」・「G・ジャストセレクション」・「Gエアロ」)に揃えられるとともに、3列シート車の上級グレード「Giエアロ」及び、「フリードスパイク」への統合により2列シート車の「FLEX」を廃止した。
さらに、事前に予告されていたハイブリッド仕様を追加した。本仕様ではクロームメッキ+クリアブルー塗装を施した専用フロントグリルやメッキ+クリアブルーのヘッドライトガーニッシュなどを採用した専用デザインを採用し、1.5L i-VTECとIMAを組み合わせた独自のハイブリッドシステム、ECONモード、エコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)の装備により、JC08モード走行で21.6km/Lの低燃費を実現した。さらに、フロントウィンドウに遮音機能付ガラスを追加するとともに吸音・遮音材の追加により静寂性も実現した。また、IMAバッテリーの搭載によるフロア高の上昇をシート脚部の見直しにより抑えたことで、ガソリン車と同等の居住空間を実現した。グレード体系は「ハイブリッド」と「ハイブリッド・ジャストセレクション」の2グレードを設定した。
2012年4月5日
新グレードとして、ディスチャージヘッドライト(ハイ/ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機能付)、リア左側パワースライドドア、Hondaスマートキーシステム(Hondaスマートキー2個付)等を装備した「GH」が追加された(発売は4月19日)。同時に、ハイブリッドにはリア右側パワースライドドアなどのメーカーオプションを追加設定した。
2012年11月20日
一部改良が行われた。「G・ジャストセレクション」・「ハイブリッド」・「ハイブリッド・ジャストセレクション」にはディスチャージヘッドライト(ハイ/ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機能付)とセキュリティアラームを、「Gエアロ」にセキュリティアラームをそれぞれ追加装備し、「ハイブリッド・ジャストセレクション」にはさらにリア右側パワースライドドア、Hondaスマートキーシステム、イモビライザーも追加装備した。「G・ジャストセレクション」のFF車は「平成27年度燃費基準」を達成した。なお、グレード体系の見直しにより、同年4月に追加した「GH」がわずか7ヶ月で廃止となり、マイナーチェンジ当初のグレード体系に戻った。
2013年11月7日
特別仕様車「G・ジャストセレクション+(プラス)」、「Gエアロ・クールエディション」、「Hybrid・ジャストセレクション+」が発表された(11月8日販売開始)。
「ジャストセレクション+」は「G」と「Hybrid」の「ジャストセレクション」をベースに、スーパーUVカット・フロントドアガラスとナビ装着用スペシャルパッケージを装備(「G・ジャストセレクション+」はベース車に標準装備されている後方視界支援ミラー、センタードリンクホルダーを非装備化)し、「G・ジャストセレクション+」にはプライムスムース&スウェード調ファブリックコンビシートも特別装備。「クールエディション」は「Gエアロ」をベースに、プライムスムース&スウェード調ファブリックコンビシートとナビ装着用スペシャルパッケージを装備し、フロントグリルとリアライセンスガーニッシュにダーククロムメッキを、ステアリングホイールとセレクトレバーに本革巻をそれぞれ施した。
2014年4月17日
マイナーチェンジが行われた[6]。スーパーUVカット・フロントドアガラスとアレルクリーンシートを全タイプに、プラズマクラスター技術を備えたフルオート・エアコンディショナーを「G」を除く全タイプにそれぞれ標準装備。そのほか、フロントデザイン(グリル・バンパーガーニッシュ)を変更し、リアコンビランプのブレーキ発光面を赤に、フリードハイブリッドのフルホイールキャップを2トーンカラーのレイヤードフィンタイプにそれぞれ変更。ボディカラーに「プレミアムディープロッソ・パール(オプションカラー)」を追加し、「Gエアロ」及び「グランパッケージ」を装着した「Hybrid・ジャストセレクション」は、ボディカラーで「ホワイトオーキッド・パール」、「プレミアムスパークルブラック・パール」、「プレミアムディープロッソ・パール」を選択した場合、インテリアカラー(シート・ドアライニング・インパネ加飾)でシナモンを指定できるようになった。

車名の由来[編集]

Freedom(自由)からの造語で、free(自由な)+do(行動する)という意味も込められている。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 当初は2列目キャプテンシート仕様が7人乗り、2列目ベンチシート仕様が8人乗りだった。
  2. ^ 排気系レイアウトの違いにより、フィット用に対し2PSほど出力が低い。
  3. ^ フリード、2008年下半期 ミニバンの販売台数で第1位を獲得-ホンダ広報発表(2009年1月8日)” (日本語). 2009年5月14日閲覧。
  4. ^ 近年では、市場の約4割を占めるまで拡大してきている。
  5. ^ インドネシアで「フリード」を生産・販売・輸出開始-ホンダ広報発表(2009年3月11日)” (日本語). 2009年5月14日閲覧。
  6. ^ 「フリード」シリーズをマイナーモデルチェンジし発売 - Honda ニュースリリース 2014年4月17日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]