ホンダ・シビック
シビック(Civic)は、本田技研工業が生産・販売している乗用車である。
欧州ではCセグメントに、アメリカ合衆国ではコンパクトカーにそれぞれ区分されている。バリエーションについては、#派生車から当該項目を参照のこと。
目次 |
[編集] 概要
1972年に販売が開始され、世界各国で販売されるホンダの世界戦略を担う基幹車であり、現在販売されている乗用車のなかでも、長く同一の名称で販売されている1台である。
初代から7代目までは小型乗用車の分類に属しており、3ドアおよび5ドアハッチバックと4ドアセダンの幅広い展開だった。8代目から3ナンバーサイズの中型乗用車にボディサイズが拡大され、日本仕様に関しては、4ドアセダンのみとなったが、日本以外の国ではハッチバックや2ドアクーペなども展開されている。
エンジンは、初代より現在にいたるまで直列4気筒エンジンを搭載しているが、排気量は1.2Lから徐々に拡大され、現在は2.0Lガソリンエンジンのほか、2.2Lディーゼルエンジンやガソリン電気ハイブリッドなどが搭載されている。なお、欧州向けには現時点でも初代と同様の1.4Lもラインナップされている。 それらのエンジンは横置きに搭載され、7代目の一部グレードからエンジンの回転方向が時計回り[1]から逆方向に変更され、合わせて搭載方向が左右逆になった。
駆動方式は初代より前輪駆動を基本としており、3代目から7代目までには四輪駆動も存在した。
なお、日本国内向けのものは2010年8月31日にガソリンエンジン搭載車の、同年12月中にハイブリッドの生産を終了したことから、初代から38年の日本での歴史に幕を閉じることとなった[2]。なお、輸出用の生産は鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)にて継続されている。
[編集] 初代 SB1/SG/SE/VB型(1972-1979年)
| ホンダ・シビック(初代) SB1/SG/SE/VB型 |
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RS ホンダコレクションホール所蔵
3ドア リア
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| 販売期間 | 1972年-1979年 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 2/4ドア 2ボックスセダン 3/5ドア ハッチバック 5ドアバン |
| エンジン | EBI型:1.2L 直4 SOHC 60PS/5,500rpm 9.5kgf·m/3,000rpm EC型:1.5L 直4 SOHC 78PS/5,500rpm 10.5kgf·m/3,500rpm |
| 変速機 | 4速MT/5速MT セミAT(ホンダマチック) |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前/後:ストラット |
| 全長 | 2/3ドア:3,405-3,545mm 4ドア:3,590-3,695mm |
| 全幅 | 1,505mm |
| 全高 | 1,325mm |
| ホイールベース | 2/3ドア:2,200mm 4ドア:2,280mm |
| 車両重量 | 2/3ドア:600-650kg 4ドア:720-755kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1972年7月11日にデビューした。当初はイギリスのミニなどのように、2ボックススタイルながらハッチバックではなく、独立したトランクを持つ2ドアセダンのみであった。エンジンはSOHC 1.2Lで、60PSを発生した。トランスミッションは4速MTのみであった。
- 1972年8月31日に、3ドアハッチバックモデル「GL」を追加した。エンジン出力は、9PSアップの69PSとなった。
- 1973年5月に、「無段変速」のスターレンジを持つ2速半自動変速機「ホンダマチック」仕様車を設定した。
- 1973年12月13日に、排出ガス浄化技術であるCVCCを採用した1.5Lモデルを追加した。ただし、この時点では、1.5LであってもCVCCでないエンジンも選べた。また、1.5Lモデルは従来の1.2Lよりノーズが延長された。同時にユーザーから要望の高かった4ドアセダン(2ボックススタイル)を追加した。4ドアのエンジンは1.5Lのみであった。
- 1974年10月に、シビック初のスポーツモデル、「1200RS」をラインナップに追加した。5速MTが装備され、エンジン出力は76PSまで上げられた。ホンダは"RS"は「ロードセーリング[3]」の略としている。これはオイルショックや排気ガス問題等の社会的事情からスポーツモデルが認可されにくく、運輸省を睨み回避との説がある。
- 1974年11月に、5ドアライトバンモデルである「シビックバン」を追加した。
- 1975年8月20日に、全車CVCCエンジン化に合わせて「1200RS」は廃止され、後継として「1500RSL」が登場した。
- 1976年5月に、4ドアセダンに1.2Lエンジン搭載車を追加した。
- 1977年9月、4ドアセダンをハッチバック化した5ドアを追加した。
- 1978年6月、1.2Lエンジンを1.3Lに拡大。4ドアセダンを廃止した。
国内外のマーケットで大ヒット。これによりホンダ・1300の大失敗で四輪撤退が囁かれていたホンダを立ち直らせた。 国内においては大型なトヨタ・クラウンや日産・スカイラインなどに乗っていたユーザーをシビックにダウンサイジングさせる現象を起こした。
初代シビックの人気はその後も衰えず、第4次中東戦争が原因で起こった1973年の第一次オイルショック、マスキー法などで排ガス規制が追い風になり、アメリカでも大成功を収めた。
[編集] 2代目 SL/SS/SR/ST/VC/WD型(1979-1983年)
| ホンダ・シビック(2代目) SL/SS/SR/ST/VC/WD型 |
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3ドア(前期型)
3ドア(後期型北米仕様)
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| 販売期間 | 1979年-1983年 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 3/5ドア ハッチバック 4ドア ノッチバックセダン |
| エンジン | EM型:1.5L 直4 SOHC CVCC EJ型:1.3L 直4 SOHC CVCC |
| 変速機 | 4速MT/5速MT セミAT(ホンダマチック) |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前/後:ストラット |
| 全長 | 3ドア:3,760-3,870mm 4ドア:4,090mm 5ドア:3,830mm |
| 全幅 | 1,580mm |
| 全高 | 1,350mm |
| ホイールベース | 3ドア:2,250mm 4/5ドア:2,320mm |
| 車両重量 | 3ドア:720-780kg 4ドア:780-835kg 5ドア:750-780kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1979年7月18日、通称「スーパーシビック」にモデルチェンジがおこなわれた。ボディは当初3ドアハッチバックのみであった。搭載するエンジンは、EJ型1.3L(68PS/10.0Kg·m)とEM型1.5L(80PS/12.3Kgf·m、「CX」のみ85PS/12.3Kgf·m)をラインナップした。
外観は先代から引き継ぐ台形プロポーションであるが、インパネ付近には過去に無い新たな試みがいくつか見られ、特に、初代プレリュードから引き継がれた、速度計と回転計を同軸に統合し、メーターの回転軸部分の上に各種警告灯を並べた「集中ターゲットメーター」を、3/5ドア「SE」と4ドア「CL」以外に採用し話題となった。
またメーターの他にも、メーターサイドにコンパクトにまとめられた、特徴的なダイヤル選局式AMラジオ(ロータリー・チャンネル式ラジオと呼ばれ、スーパーシビック専用形状となる)など、他の車には余り見られないような意匠が存在する。またこの型から、ダッシュボード吊り下げ式クーラーではなくビルトイン式エアコンがオプションで用意され、車体備え付けの空調パネルでコントロールできるようになった。他にも通常モデルより5PSハイチューン(85PS/12.3Kgf·m)なエンジンを搭載したホットモデル「CX」も登場。オーバーライダー付きバンパーとオレンジ色の専用外装色も相まって人気となった。
1.3L(70PS/10.7Kgf·m)のエンジンと4速MTを搭載し、2つのグレードを用意。国内月販1,000台を予定していた。
発売当初に用意されたボディカラーはソリッドの白、赤、黄色のみで、テールゲートに木目調ステッカーが張られ、バンモデルとの識別点の一つとなっている。ボディサイドの幅広い範囲を飾る木目調サイドパネルは、発売記念として1,500台は標準装備、以降はディーラーオプションで用意されていた。エンジンはEM型(CVCC)SOHC 8バルブ1.5Lで最高出力80PS、トランスミッションは5速MT/スターレンジ付ホンダマチック(Lレンジ付手動変速)が選べ、サスペンションメカニズムは、前/マクファーソンストラット、後/半楕円リーフリジッドとバンモデルそのもので、乗り心地等の改善のため、セッティングが変更されたのみである。
装備面では、背もたれの折りたたみと4段階のリクライニングが出来る専用リヤシート、運転席横のボタンを軽く押すだけでテールゲートのロックが解除できる電磁式テールゲートオープナー、有名な集中ターゲットメーターも装備される。 計画では国内月販1,000台を予定していたが、発表当初はステーションワゴンの市場も成熟しておらず、装備内容もグレード展開も限られたものであり、販売も振るわなかった。
- 1980年6月10日には、1.3Lモデルに72PSのCVCC-IIエンジンとホンダマチック車にO.D付を採用。チャイルドプルーフロック付リヤドア、ELR付3点式フロントシートベルトなど、安全装置を中心に装備が強化された。
- 1980年7月31日には、1.5Lモデルも1.3Lモデルと同様の変更を受ける。グレード「CX」は運転席フットレスト装備した。
- 1980年9月10日には、3ボックス・ノッチバックスタイルの4ドアセダンが追加され、若干ではあるが3ドアモデルより高級志向であった。サンルーフ装備の3ドア「CX-S」追加した。
- 1981年10月には、マイナーチェンジで全モデル共フロントライトが丸から四角に変更され、フロント部を中心に若干のボディデザインの変更を行った。グレード「CX-S」はタイヤサイズが165/70SR-13になり、サンルーフが標準装備された。シビックカントリーでは、サンルーフはオプション装備であった。インパネは新クリフカットからフルトレイ型、ラジオがインパネ下部取付の電子チューナーになるなど内装/装備面でも変更が加えられる。翌年再びマイナーチェンジされ、リヤコンビネーションランプも変更された。
- このモデルからワンメイクレース「シビックレース」が開催されるようになった。
なお、オーバーライダー付きのモデルは全長が4.0mを僅かに超え、フェリー料金に差を生じた。また、初代より若干のサイズアップをしたところ、輸出先のアメリカでは「狭い」という逆の評価を受けてしまった。これは初代の後席は狭過ぎるゆえに人が乗る場所ではなく荷物置き場とみなされたが、サイズアップした事からかえって人が乗る場所と認知されてしまったからである。エッジの効いたシャープなスタイルが流行となる中、どこか垢抜けないずんぐりした形が受け入れられず、少なくとも日本国内での販売は振るわなかった。他車種の不振と相まって、業績に影響を与えることになった。
[編集] 3代目 AG/AH/AJ/AK/AT型(1983-1987年)
| ホンダ・シビック(3代目) AG/AH/AJ/AK/AT型 |
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3ドア
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| 販売期間 | 1983年-1987年 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 3ドア ハッチバック 4ドア ノッチバックセダン |
| エンジン | ZC型:1.6L 直4 DOHC EW型:1.5L 直4 SOHC CVCC EV型:1.3L 直4 SOHC CVCC |
| 変速機 | 4速MT/5速MT セミAT(ホンダマチック) |
| 駆動方式 | FF/4WD |
| サスペンション | 前:ストラット 後:車軸式 |
| 全長 | 3ドア:3,810mm 4ドア:4,145mm |
| 全幅 | 3ドア:1,630mm 4ドア:1,625-1,630mm |
| 全高 | 3ドア:1,340mm 4ドア:1,385mm |
| ホイールベース | 3ドア:2,380mm 4ドア:2,450mm |
| 車両重量 | 3ドア:740-830kg 4ドア:790-850kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1983年9月22日、この車のボディーの特徴である「マン・マキシマム・メカ・ミニマム:MM」の設計哲学のもと、通称「ワンダーシビック」にモデルチェンジした。4ドアセダンと5ドアハッチバックシャトルは3ドアから1ヶ月遅れの10月20日から販売された。同一の商品名でありながら、3/4/5ドアの各々に専用のプラットフォーム(フロアパンおよびボディシェル)を採用している。
- エンジンは、当初 EW型 1.5LとEV型 1.3LのSOHC CVCC 12バルブエンジンが搭載された。
- 1.3L仕様はヘッドライトの形状が違い、「23L」、 「33U」、「53U」、「プロ」などはライトが引っ込んでいる。また、初期のアメリカ仕様は法規制により規格角形ライトであるため、これらと同じ顔つきをしている。ただし、後期型には異形ヘッドライトの「33L」があるため法則が若干崩れている。なお、逆に1.5L仕様のうちシャトル「55M」のみ規格角形ライトを持っている。
- ホンダとして初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
- 3ドアハッチバック車は1984年度グッドデザイン大賞を受賞している。これは自動車としては初の大賞受賞である。
- 1984年10月24日に追加されたZC型 1.6L DOHCを載せた「Si」は、全日本ツーリングカー選手権 (JTC) などのレースにおいても用いられ、走りのよさから若者や走行性を重視する層の支持を得た。ボンネットには、エンジンのカムカバーとの干渉を避けるためS800以来のパワーバルジが付けられた。シビックのスポーティイメージの源流となったモデルといえる。なお、北米仕様にも「Si」というグレードがあったが、日本仕様とは異なり、DOHCエンジンではなく「25i」と同じSOHCエンジンを搭載している。
- 1985年2月22日には、4ドアセダンにも「Si」が追加設定された。こちらにはパワーバルジは存在しない。
- 1985年9月25日、マイナーチェンジ。3ドアはフロントバンパー大型化、「Si」と1.5L仕様のリアガーニッシュをテールライト同色に変更。4ドアはフロントグリルおよびサイドマーカーの形状変更。トランクリッドの開口部がテールライト上からバンパー上となり、これに伴いテールライトなどのデザイン変更。5ドアはフロントグリル変更。「Si」3/4ドアとも、シースルー型ヘッドレストに変更。ホンダマチック車について、「Si」と1.5L仕様はロックアップ機構付き4速フルオートマチック、1.3L仕様も同機構付き3速フルオートマチックへ変更により、燃費が改善された。
- シャトルは、その使い勝手の良さとデザインからアパレルメーカーをはじめとするファッション業界で大いに使用されることとなった。
- モデルライフ途中の1985年に旧ホンダ店がプリモ店とクリオ店に分割されたため、経過措置として次期型にモデルチェンジするまではクリオ店でも扱っていた[4]。
[編集] 4代目 EF型(1987-1991年)
| ホンダ・シビック(4代目) EF型 |
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3ドア(前期型北米仕様)
4ドア(後期型)
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| 販売期間 | 1987年-1991年 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 3ドア ハッチバック 4ドア ノッチバックセダン |
| エンジン | B16A型:1.6L 直4 DOHC VTEC ZC型:1.6L 直4 DOHC ZC型:1.6L 直4 SOHC D15B型:1.5L 直4 SOHC D13B型:1.3L 直4 SOHC |
| 変速機 | 5速MT/4速AT |
| 駆動方式 | FF/4WD |
| サスペンション | 前/後:ダブルウィッシュボーン |
| 全長 | 3ドア:3,965mm 4ドア:4,230mm |
| 全幅 | 3ドア:1,670-1,680mm 4ドア:1,690mm |
| 全高 | 3ドア:1,335mm 4ドア:1,360-1,380mm |
| ホイールベース | 2,500mm |
| 車両重量 | 810-1,040kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1987年9月9日、通称「グランドシビック」にモデルチェンジがおこなわれた。外見上のデザインは、ヒラメをモチーフにしたと伝えられる。ボディラインナップは先代同様、3ドア・4ドア・5ドア(シャトル)の3種類。同一の車名および型式だが、5ドアのみ専用のプラットフォームを採用する一方、3/4ドアについては先代と異なりフロアパンの前半部分のみを共通化している。
- グレード名には法則があり、スポーツモデルでもある「Si」とその豪華仕様である「Si-EXTRA」を除いて、3ドアでは「2」、セダンには「3」、シャトルには「5」で始まって、後に排気量を表す「3」、「5」、「6」が続き、その後にインジェクション車には「i」、デュアルキャブ(ツインキャブ)車では「X」、シングルキャブ車では装備内容別に「L」、「U」、「R」、「M」のいずれかが付くようになっており、それらの表示がトランク部にデカールで表記され、サイドデカールと含めて各グレードの識別点となっている。
- また、3ドア車以外ではリアルタイム4WD(ビスカスカップリングを使ったスタンバイ式4WD)も用意され、こちらは「RT」で始まるグレード名が付く。
- このころからJTCでの戦いが激化し、それに呼応するように市販車もパワー競争が激化した。3ドア最高グレードである「Si」に搭載されたZC型エンジンは130PS/14.7kg·m(ネット値)になり、4ドアセダン「36i」「RTi 4WD」、5ドアシャトル「56i」「RTi 4WD」には「Si」と同じZC型のヘッドを16バルブSOHCに換装した専用エンジンを用意し、120PS/14.5kg·mを発生するようにした。その他のSOHCエンジンも全て16バルブ/センタープラグ配置となった。主力であるD15B型1.5Lエンジンにはインジェクション仕様が無かったものの、91PS/12.1kg·mを発生するシングルキャブレター仕様の他に、105PS/13.2kg·m(3ドアMT)100PS/12.8kg·m(3ドアAT/4,5ドア)を発生するCVデュアルキャブレター仕様も設定され、当時の平均的なライバル車をしのぐ軽快な加速をした。この頃からトランスミッションの特性とのマッチングを図るためMT車とAT車ではエンジン出力特性を変更(カムプロフィールを変更)してある。
- トランスミッションはFF車が5速MT/ロックアップ付電子制御4速ATとなり、ATは一気に進化をした。セダン4WD車には悪路での走破性を高める目的でスーパーローが付く5速MTか、ローホールド機能が付くロックアップ付電子制御2Way4速ATが用意された。シャトル4WD車には初期はスーパーロー付5速MTのみが採用され、後になって、セダン/シャトルとも4WD+ATが選べるようになった。
- また、この代から、3代目アコードと同様の、アッパーアームをタイヤの上に配置した特徴的なダブルウィッシュボーン式サスペンションを、シャトルの商用モデルである「シビック プロ」をも含む全グレードで4輪に採用した。
- その他装備面でも、前席のヘッドレストを外して後席とフラット化できるシートの採用、内装質感の大幅向上、パワーステアリング/パワーウィンドウ/カラーガラスの採用グレードの拡大、一部グレードにプッシュ式ヒーターモード切り換えスイッチやリヤヒーターダクト、、オプションながらオートエアコンを用意したり、ポケット/トレイ類の各種ユーティリティの多数採用など、充実した内容となっている。
- 1988年8月の改良では、AT車にシフトロックシステムを装着、車内用バックブザーが付いた。
- 1989年9月21日にマイナーチェンジ。若干ボディ剛性向上が図られている。外観はボンネット/テールランプ回りを中心に若干のフェイスリフトも行われ、内装はダッシュボードのメーター周りデザインを中心に変更になった。
- AT車には、メーターにシフトゲートインジケーターが付いた。
- 4WDでオプションの4wA.L.B(アンチロック・ブレーキ・システム)との組み合わせを選んだ場合にだけ、駆動システムがビスカスカップリングで前後を繋いだだけのリアルタイム4WDから「INTRAC」というより進んだシステムに変更になった。4WDで4wA.L.Bを選ばない場合は変速機の種類を問わずリアルタイム4WDとなる。
- 3ドアにはインテグラ(DA型)に搭載されていたB16A型 1.6L DOHC VTECエンジンが搭載された。当時1.6Lクラス最高の160PSを誇ったこのエンジンを搭載したグレード名は「SiR」となった。フロントバンパー及びヘッドライトの形状が変更され、ボンネット中央部と両フェンダー部の関係を従来の凹から凸としたため、「Si」のボンネットのパワーバルジは削除された。リアバンパー、リアパネルやリアコンビランプも若干変化している。
- 4ドアもフロントバンパー、ボンネット及びフェンダーの形状が変更され、ボリューム感が増した。ヘッドライトは細目の4灯になった。リアパネルやリアコンビランプも若干変化している。ZC型エンジンの「Si」(FF) と「RT-Si」(4WD) が追加設定された。
- 北米仕様に関しては初期型に似た姿のままであったため、バンパー、ボンネット等日本仕様との外観の違いが大きくなった。
- セダン後期型では、警ら用のパトカーとして活躍した。
- また、EF型シビックは生産時期が長く、5ドアシャトル/プロは3ドア/4ドアがEG型にモデルチェンジ(1991年)した後も継続生産され、更に3ドア/4ドアがEK型にモデルチェンジ(1995年)した翌年の春、オルティア/パートナーが発売されるまで正規のカタログモデルとしてラインナップされていた。また、4ドアセダンをベースに当時提携関係にあった英オースチン・ローバー・グループ(ARG)(現 MGローバー)との共同開発にてボディ強化と吸音材の増強、各種装備の高級化とボディのリデザインをして、上級車種「コンチェルト」が生まれた。このモデルは英ローバーにも提供され、ローバー・400シリーズとして生産されていた。
[編集] 5代目 EG型(1991-1995年)
| ホンダ・シビック(5代目) EG型 |
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|---|---|
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3ドア(北米仕様)
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| 販売期間 | 1991年-1995年 |
| 乗車定員 | 4-5名 |
| ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
| エンジン | D13B型:1.3L 直4 SOHC D15B型:1.5L 直4 SOHC D15B型:1.5L 直4 SOHC VTEC-E D15B型:1.5L 直4 SOHC VTEC B16A型:1.6L 直4 DOHC VTEC |
| 変速機 | 5速MT/4速AT |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前/後:ダブルウィッシュボーン |
| 全長 | 4,070mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,350mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 車両重量 | 920-1,110kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1991年9月10日、通称「スポーツシビック」にモデルチェンジがおこなわれた。 型式はE-EG。ハッチバックはミニの様に一部分のみ開くリヤゲートを採用。外見はブラジルのサンバをイメージしてデザインされたとされる。B16A型エンジンは170PS(AT車は155PS)に強化された。また新開発のVTEC-Eエンジン(リーンバーンエンジン)を搭載した低燃費指向の「ETi」、SOHCで吸気のみ可変のVTECエンジンを搭載した「VTi」というグレードが登場。ちなみに「EL」,「ML」,「MX」とVTECエンジン搭載車の「ETi」,「VTi」,「SiR」とでは内装形状が異なり、乗車定員も「EL」,「ML」,「MX」は5人乗りで、VTECエンジン搭載車は4人乗りである。4ドアセダンはこのモデルから「シビックフェリオ」となった。またこの5代目(EG型)にも先代(EF型)と同様に、4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションが採用された。先代はサスペンションストロークが不足しており[5]、当時にしてはかなり贅沢な方式を採用していたにもかかわらず、比較的高いスピードで大きな段差にあうと姿勢を乱していたのに対し、この5代目はストロークを大きくとることで、荒れた路面での乗り心地やうねりのある路面での追従性が大幅に向上しており、これまでのシビックの中で最も優れた乗り味とハンドリングを実現していた。
- シビックとして2度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
- 南アフリカでは、4ドアに1.8Lエンジンを搭載し、「バラード」として発売されていた。なお、南アフリカではメルセデス・ベンツと同一の工場で生産されていた。
- スポーツモデルはVTECエンジンが標準化し、ZC型搭載の「Si」はラインナップから削除された。しかし、1992年にはシビック20周年記念車として「Si」が限定発売された。
- ホンダ・オブ・アメリカ生産の「シビッククーペ」が用意され、日本にも輸入されている。初期はトランスミッションは4速ATしか選べなかったが、後になって5速MTが導入された。
- この代は、盛んにスポーティイメージを強調し、人気を得る。
[編集] 6代目 EK型(1995-2000年)
| ホンダ・シビック(6代目) EK型 |
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3ドア(日本国外仕様)
3ドア(日本国外仕様)リア
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| 販売期間 | 1995年-2000年 |
| 乗車定員 | 4-5名 |
| ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
| エンジン | D13B型:1.3L 直4 SOHC D15B型:1.5L 直4 SOHC D15B型:1.5L 直4 SOHC VTEC B16A型:1.6L 直4 DOHC VTEC |
| 変速機 | 5速MT/4速AT/CVT |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前/後:ダブルウィッシュボーン |
| 全長 | 4,180mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,375mm |
| ホイールベース | 2,620mm |
| 車両重量 | 940-1,110kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 1995年9月4日、通称「ミラクルシビック」にモデルチェンジがおこなわれた。型式はE-EK。主力モデルの3ドア「VTi」/フェリオ「Vi」のエンジンは、従来のVTECとVTEC-Eを統合し、低燃費高出力を実現させた3ステージVTECに進化し、オートマチックトランスミッションは、ホンダマルチマチック(HMM)と呼ばれるCVTが搭載された。
- 先代の3ドア車の欠点だった後席の居住性は、ボディサイズの拡大やフェリオと同じホイールベースの長さ(2,620mm)にすることで改善された。
- 3度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
- 1997年8月22日に追加された「タイプR」では、排気量は1.6Lのままながら、B18C型と同じ高さのブロックを用い、エンジンは185PSを発生するに至った。これと同時に3ドア「SiR II」及びフェリオ「Si II」がそれぞれ「SiR」及び「Si」となり、従来レースベースモデルであった「SiR」及び「Si」は廃止された。
- 南アフリカには1.8Lモデルが存在する。
- 1998年6月に、環境に優しい天然ガス(CNG)を燃料とするフェリオベースの「シビックGX」を販売開始した。クーペと同様にアメリカで生産され、型式はEKではなく、クーペ(後述する「Si」を除く)同様のEJである。
- 1998年9月3日にマイナーチェンジ。新排ガス規制に対応したため型式が変わり、GF-EK型となった。外観はヘッドライト、グリル及び前後バンパーの変更、室内ではオーディオスペースが前期の1DINサイズから2DINに拡大された。
北米仕様シビック・クーペの後期には「Si」(EM1)が設定していた。これは、北米におけるシビックで初めてのスポーツグレードである。
[編集] 欧州仕様(1995-2001年)
ローバーと共同開発し、イギリスのスウィンドン工場で生産された5ドアハッチバックとワゴンタイプの「エアロデッキ」が欧州専用仕様として誕生した。基本的にはローバー400と同じだが、車体のフロントと後ろのライトやグリルのデザインが異なり、エンジンも自社製を積んでいる。ローバーは高級感を訴求、シビックはシンプル志向で市場での競合を避けている。
前期モデルは前から見ると、同時期に売られていたドマーニと同じデザインであり、車内のインパネなども同じであるが、車体の後ろ半分の設計は全くの別物である。
後期モデルになるとフロントデザインを一新して当時ホンダの主流になりかけたペンタゴングリルを採用、また当時欧州で知名度が上がってきた現代自動車とHのエンブレムが間違われるようになり、エンブレムのサイズを約2倍大きくして差別化を図り、「エアロデッキ」が追加された。 インテリアではローバー400のインパネと同一のものになり、ウッドフェイシアを配すデザインが採用され、高級感が増している。 エンジンは1.4L・1.5L・1.6L・1.8Lがあり、1.8Lは国内で3代目インテグラに搭載されていたB18Cを搭載し、最高出力165PS・最高速度220km/hと、かなりのスポーツ仕様であった。
なお、3ドアハッチバック、4ドアセダン及びクーペについては他地域と同様な仕様[6]を発売しており、3ドアハッチバックのトップグレードは「1.6VTi」で、日本仕様の「SiR II」と基本的に同モデルであるが、主な相違点は
- エンジンイモビライザー標準装備
- エアコンが日本仕様の「EL」「タイプR(初期型)」同様のマニュアルタイプ
- 「TypeR」エンブレムが貼られているパネルにはデジタル時計が備わる
- センターコンソール非装着
- 日本仕様ではオプションだったサンルーフ、ABS、両席エアバッグ、キーレスエントリー、アルミホイールが標準装備
- 「DOHC VTEC」ステッカーが無く、リアには「HONDA」「VTEC」エンブレムが装着される
- 運転席にシートリフターが装備されている(日本仕様フェリオ「Si II」と違い電動ではない)
[編集] 7代目 EU型(2000-2005年)
| ホンダ・シビック(7代目) EU型 |
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|---|---|
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5ドア(前期型)
5ドア(前期型)リア
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| 販売期間 | 2000年-2005年 |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
| エンジン | D15B型:1.5L 直4 SOHC(前期のみ) D15B型:1.5L 直4 SOHC VTEC(前期のみ) D17A型:1.7L 直4 SOHC VTEC |
| 変速機 | 4速AT/CVT |
| 駆動方式 | FF/4WD |
| サスペンション | 前:マクファーソン式ストラット 後:ダブルウィッシュボーン |
| 全長 | 4,285mm |
| 全幅 | 1,695mm |
| 全高 | 1,495-1,515mm |
| ホイールベース | 2,680mm |
| 車両重量 | 1,140-1,250kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 2000年9月13日、通称「スマートシビック」にモデルチェンジがおこなわれた。型式名は5ドアはEU、4ドアフェリオはES。5ドアEUにはインパネシフト、フラットフロア ウォークスルーを採用し、ミニバンに近い高効率パッケージングによって広大な室内空間を実現している。当初5ドアモデルとフェリオのみのラインナップとなった。なお、主にアメリカ向けにクーペ(EM型)、欧州向けに3ドア(EP型)が存在している。
- 4度目の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している[7]。
- 2000年12月6日に追加された「タイプR」(EP3型)は、イギリスから輸入されて販売している。
- 2001年12月13日には、フェリオをベースにしたハイブリッドカーのシビックハイブリッド(ES9型)が発売された。専用エアロパーツ、専用アルミホイールなどを装備する。
- 2003年9月18日マイナーチェンジを受け、内外装の大幅なデザイン変更を実施した。5ドアにもフェリオ同様にスポーツグレードXSが用意され(反対にフェリオはスポーツモデルが廃止)、マニュアルシフトができる7速CVTが採用されている。またこのマイナーチェンジで5ドアからD15B型のモデルが消滅し、D17A型 1.7L VTECエンジン 130PSに一本化された。走り志向の「XS」ではトレッドが広げられ、16インチタイヤとなりホイールハブが5穴に変更され、EU系の5ドアで初めて4輪ディスクブレーキが採用された。
- 7代目シビックは先代モデル同様に世界的なベストセラーであったが、日本国内での販売は2001年6月のフィット登場以降は低迷した。
[編集] 欧州仕様(2001-2005年)
5ドアハッチバックは日本仕様と同様であったが、3ドアハッチバックが欧州専用にラインアップされた。エンジンは1.4L・1.6L・2.0Lのガソリンエンジンほか、ポーランドのいすゞから1.7Lのディーゼルエンジンを輸入し、搭載された。
欧州では良い評価を得て、イギリスだけでも毎年約35,000台を売り、コンパクト3ドア市場では1位の座を得た。
「タイプR」は日本仕様とエンジン及びサスペンションの設定などが異なり、LSDも装備されていない。シートはレカロ製ではなく、座面が色々調整できるバケットシートが採用された。他社の同クラスの車に比べたら性能と価格共に良く、生産された3ドアの3台に1台は「タイプR」という、異常な売り上げを記録した。なお、次期型が出るまで販売は継続された。
[編集] 8代目 FD型(2005-2011年)
| ホンダ・シビック(8代目) FD型 |
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|---|---|
| 販売期間 | 2005年-2011年 |
| 乗車定員 | 5人 |
| ボディタイプ | 4ドア セダン |
| エンジン | K20A型:2.0L 直4 DOHC i-VTEC R18A型:1.8L 直4 SOHC i-VTEC |
| 最高出力 | K20A型:155PS R18A型:140PS |
| 変速機 | 5速AT/5速MT |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前:マクファーソン式 後:ダブルウィッシュボーン式 |
| 全長 | 4,540mm |
| 全幅 | 1,750-1,755mm |
| 全高 | 1,440mm |
| ホイールベース | 2,700mm |
| 車両重量 | 1,200-1,280kg |
| -自動車のスペック表- | |
- 2005年9月22日にフルモデルチェンジを行った。7代目の5ドアハッチバックが販売不振だったこと、カテゴリがフィットと同じであることから、日本ではハッチバックが廃止され4ドアセダンのみの販売となった。合わせて、フェリオの名称も廃止された。駆動方式はFFのみとなり、4WDは廃止された。月間目標販売台数は2,500台(ノーマルエンジンが2,000台、ハイブリッドが500台)と発表された。
- アコードがアッパーミドルセダンへ移行したことからミドルセダンへとクラスアップし、全幅は最近のワイド化の流れにのって1,755mmと3ナンバーサイズとなった[8]。なお、カナダにおいて販売されているアキュラ・CSXモデルは、北米以外での仕様のシビックと同じデザイン。下記にあるように北米仕様は全く別のデザインに衣替えされているので、一応差別化はされている。ホイール取付け穴が(ハイブリッドを含め)全て5穴になった。
- エンジンは新開発のR18A型1.8L i-VTECを搭載した。「可変吸気量制御」i-VTECにより部分負荷時に2個のうち1個の吸気バルブを遅閉じするミラーサイクルを採用し、従来のD17A型エンジンよりも低燃費を実現している。スピードメーターとタコメーターを分割した「マルチプレックスメーター」が特徴的なデザインである。ミッションは、1.8Lはクラス初の5速AT(1.8Gには5速マニュアル車も設定)、ハイブリッドはCVTが搭載された。
- ワイパーは対向式が採用され、雨天時の視認性が向上している。
- フェリオ時代から設定されていた教習車仕様は、3ナンバーになっても引き続き設定されている。
- 2006年4月6日、アコードに搭載されているK20A型 DOHC i-VTEC 2.0Lエンジンが追加され、5速ATにマニュアル感覚でギアチェンジができるパドルシフトを搭載したSマチックを採用している。
- 2006年9月28日に一部改良を行なった。「2.0GL」にクルーズコントロールを、「1.8GL」にパドルシフトを標準装備した。
- 2007年3月28日には、225PSのK20A型エンジンと専用スポーツサスペンションを搭載した「タイプR」が復活した。「シビックタイプR」史上初の4ドアセダンである。
- 2008年9月5日にマイナーチェンジを行なった。新たに「1.8GL」と「2.0GL」に「Sパッケージ」、ハイブリッド「MX」に「スタイリシュパッケージ」が設定された。エクステリアでは、精悍さとスポーティな印象を与える新デザインのフロントグリルとフロントバンパーを採用し、また 新形状のリアコンビネーションランプを採用した。オプションのフォグランプも形状変更されている。インテリアでは、質感の高い上質なファブリックシートを採用した。
- 2010年にシビックの日本仕様が生産終了した。
[編集] 北米/南米/香港/中国仕様 FA/FG型
8代目では北米ホンダブランド専用のデザインを採用。K20Z3型 197hp(147kW) エンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTでヘリカルLSDも採用されている。
また2006年2月8日に「シビックSiセダンコンセプト」をシカゴオートショーで発表した。これはクーペ「Si」と同様の仕様のセダンであり、同年秋に「シビックSiセダン」として北米で発売された。2007年には無限が手がける「シビック Mugen Si Sedan」が発表され、約1,000台が生産された。
カリフォルニア州など一部州で販売するCNG燃料の「GX」も先代に続いて用意され、エンジンは1.7Lから1.8Lになり最高出力113hpとなっている。
ブラジルでは2007年からE20-25(20-25%エタノール含有ガソリン)からE100(含水エタノール)に対応したフレックスフューエル対応モデルが生産されており、リアのグレード名を表すエンブレムの下に「FLEX」と記されている。 フレックスフューエル対応モデルは、右フロントフェンダーにガソリンサブタンクが装備されており、始動性の悪いエタノール燃料注入時の始動を補助している。
香港仕様は日本国内製のFA1型4ドアセダンで、外観は北米仕様に準じるが右ハンドルである。グレードは、R18A型エンジンを搭載する1.8 Deluxeと1.8 VTiが用意された。
2009年1月から中国・東風汽車との合弁会社である東風本田汽車においてシビックの生産・販売を開始した。基本的には北米仕様と同一の内外装を持つが、中国では4ドアセダンのみが展開された。
[編集] 欧州仕様 FK/FN型(2005-2012年)
3ドアと5ドアハッチバックがラインナップされている。フィットで使われているグローバル・スモールプラットフォームを使用しており、エンジンは欧州市場専用フィット用の1.4L i-DSIと日本と同じ1.8L i-VTECの他、トップレベルの環境と運動性能を実現する2.2L DOHC i-CTDiディーゼルエンジンを採用し、ミッションは6速MTとi-SHIFTと呼ばれる6速セミオートマチックトランスミッションがある。
安全面では6つのエアバッグ、ABS、VSA、EBD(各輪独立制御)やブレーキアシストなど標準装備。内装はエアコン・ステレオやカーナビの情報を表示する7インチディスプレー、アルミのペダルやタコメーターの真ん中に車の状況を表示する3インチディスプレーなど豪華な装備が標準でついており、後部座席はフィットのULTRシートを採用し、エアウェイブのスカイルーフのような装備設定もある。ホイルベースが短い3ドアモデルは1年遅れて発売され、こちらは1.8L i-VTECの「タイプS」というサスペンションの設定がスポーツ志向になったグレードと2.0L i-VTECを積んだ「タイプR」とがある。このうちタイプRは2009年8月に「シビックタイプR EURO」として日本国内で発売されることが発表され、同年11月5日より、2,010台の台数限定で販売を開始し、翌2010年11月には一部改良を加えた「2010年モデル」が1,500台限定で発売された。
[編集] 9代目(2011年-)
[編集] 北米仕様
| ホンダ・シビック(9代目) | |
|---|---|
| 販売期間 | 2011年- |
| 乗車定員 | 5名 |
| ボディタイプ | 4ドア セダン |
| エンジン | 1.8L 直4 SOHC i-VTEC 2.4L 直4 DOHC i-VTEC |
| 変速機 | 5速AT/5速MT/6速MT |
| 駆動方式 | FF |
| サスペンション | 前:マクファーソン式 後:マルチリンク式 |
| 全長 | 177.3in(4,503mm) |
| 全幅 | 69.0in(1,752mm) |
| 全高 | 56.5in(1,435mm) |
| ホイールベース | 105.1in(2,669mm) |
| 車両重量 | 2,608-2,795lbs (1,182-1,267kg) |
| -自動車のスペック表- | |
2010年12月14日に、9代目シビックのデザインコンセプトモデルを2011年1月に行なわれる北米国際自動車ショーに出展することを発表した[9]。同時に、2011年春に北米で発売する予定も発表された。
2011年4月20日に、ニューヨーク国際オートショーで市販車両が発表され、同時にアメリカでの販売が開始された。モデルは大きく分けて、ガソリン車、低燃費ガソリン車「HF」、ハイブリッド車、スポーツ車「Si」、CNG車「ナチュラルガス」の5種類が設定されている[10]。
ボディサイズは先代と比較し、全長がわずかに短くなったが、全幅と全高はほぼ同一であり、エクステリアデザインはクリーンで流れるような「ワンモーション」、「モノフォーム」デザインで、スマートでエアロダイナミックにという先代のコンセプトをより洗練させている。Aピラーをより傾斜させたことに空力が向上し、より細くすることで視認性を向上させた。ボディへの高張力鋼板の使用率が先代の50%から55%に増え、10%の剛性アップや車両重量の7%の軽量化に寄与している。安全装備として、モーションアダプティブEPSやVSAが、全車に標準装備された。
インテリアでは「スマートインターフェイス」アプローチにより、計器類は重要性の高いものをドライバー目線の高い位置に、重要性の低いものを下に配置し、エアコン、オーディオなどのスイッチ類もグループ化して配置した。5インチLCDを持つ「i-MID」(intelligent Multi-Information Display)は、ベースグレードの「DX」以外に標準され、様々な情報を表示する。低燃費運転を支援するエコアシスト機能が「Si」以外に標準装備され、アメリカではハイブリッドモデル以外では初搭載となった。室内は先代より容積も増え、前席のショルダールームや後部座席のレッグルームが広がった。下位グレードのオーディオは160w 4/6スピーカー、上位グレードは360w 7スピーカーのシステムで、両方ともストレージをつなげるUSB端子が付く。
ガソリン車のグレードは「DX」、「LX」、「EX」、「EX-L」の4種類あり、搭載されるエンジンは、デュアルステージインテークマニホールド付きの4気筒 SOHC 1.8L i-VTECで、最高出力140hp/6,500rpm、最大トルク173Nm/4,300rpmを発生する。組み合されるトランスミッションは、5速ATと5速MTの2種である。AT仕様の燃費は、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)規格の市街地/高速道路/総合の各モードで、28/39/32mpgとなっている。
低燃費、ハイバリュー仕様である「HF」(High Fuel-economy)は、「LX」と「EX」の中間と位置づけられ、エンジンは標準ガソリン車と変わらないが、トランスミッションは5速ATのみで、専用15インチ軽量アルミホイールや専用スポイラーが装着され、さらに専用空力パーツで空力を向上させるなどにより、EPA高速モードの燃費が39mpgから41mpgに向上している。
ハイパフォーマンスモデルである「Si」は、先代から排気量がアップされ、4気筒 DOHC 2.4L i-VTECエンジンが搭載される。最高出力201hp/7,000rpm、最大トルク230Nm/4,400rpmで、先代より馬力は4hp、トルクは42Nmアップした。トランスミッションは6速MTのみで、ヘリカルLSDが装備される。 「Si」の装備として、エクステリアではフォグライト、スポーツサスペンション、17インチホイールと215/45R17タイヤ、センターLEDブレーキランプ付きボディ同色トランクリッドスポイラー、クロームエギゾーストテールパイプなどがあり、インテリアでは計器上段に独自のレブリミットインジケーターがあり、6つのライトでシフトタイミングを知らせる他i-VTECの切り替えで光るエンゲージライトもある。i-MIDにはパワーメーターと呼ぶエンジンのステータスなどを表示する機能が追加され、その他アルミシフトノブ、アルミペダル、赤刺繍スポーツシートなどが専用装備となる。
CNG車は先代までの「GX」から「ナチュラルガス」に名前が変更される。エンジンはガソリン仕様と同様の4気筒 1.8Lであり、最高出力110hp、最大トルク143.5Nmで、先代と比較して4,000rpm以下のトルクが向上し、燃費も向上している。天然ガス対応のためフューエルインジェクター、インテークバルブ、エギゾーストバルブ、バルブシートなどが専用仕様となり、圧縮比はガソリン仕様の10.6から12.7に高められており、強化コンロッドや専用ピストンが適用される。 生産はインディアナ工場(HMIN)、カナダアリストン工場で行われ、天然ガス仕様はインディアナ工場のみで生産される[11]。2012年モデルは、2011年11月のロサンゼルスオートショーにおいて、アメリカの自動車誌『グリーンカー・ジャーナル』の編集者らが選ぶグリーンカー・オブ・ザ・イヤーに選定されたことが発表されている[12]。
中国向けには、先代に続き東風本田汽車で4ドアセダンが生産され販売される。
韓国向けは、2011年11月3日にホンダコリアによって発表され、1.8Lの「LX」と「EX」、そして「ハイブリッド」の計3種が発売される。生産は埼玉製作所で行なわれる。
[編集] 欧州仕様(2012年-)
| ホンダ・シビック(9代目) | |
|---|---|
|
ディーゼル仕様 フロント
リア
|
|
| 販売期間 | 2012年- |
| ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
| エンジン | 1.4L 直4 SOHC i-VTEC 1.8L 直4 SOHC i-VTEC 2.2L 直4 DOHC i-DTEC |
| 変速機 | 6速MT/5速AT |
| 駆動方式 | FF |
| 全長 | 4,285mm |
| 全幅 | 1,770mm |
| 全高 | 1,472mm |
| ホイールベース | 2,605mm |
| 車両重量 | 1,181-1,363kg |
| -自動車のスペック表- | |
2011年9月13日に、欧州仕様(5ドア)をフランクフルトモーターショーにおいて発表し[13]、2012年1月より販売を開始した。
デザインコンセプトは「クリーン・ダイナミック」で、求められる環境性能とホンダの活力を表している[14]。先代の持つ未来的デザインをキープしつつ、洗練さとエレガントさをプラスしたデザインとなっている。ロー アンド ワイドなモノフォームデザインとして具現化しボディサイズは先代と比較して全高が20mm低くなり、全幅が10mm拡大した。先代同様センタータンクレイアウトを採用している。
初期のデザインスケッチは航空機のブレンデッドウィングボディや低抵抗水着などから着想を得ており、バンパーやフェンダーラインがシームレスにボディと融合する流れるようなデザインを目指した。空力にも力が入れられ、CdA値は先代より約10%低減した。特徴的なリアコンビネーションランプはリアスポイラーと統合されており、先代での課題だった後方視認性を改善し、さらに突きでたデザインは空力性能の向上にも寄与している。さらなる後方視認性改善として、リアウィンドウの下端を延長し、Cピラーも約100mm後方に移動させた。先代では採用されなかったリアワイパーが復活した。 ディーゼルエンジンモデルではフロントグリルに電動シャッターグリルを採用している。エンジン水温、車速、外気温よりシャッターグリルを自動開閉することにより、空力性能と冷却性能を両立させた。
リアサスペンションは室内スペースとマジックシートの重要性から車軸式を継続するも、先代より大幅に改良され、液封コンプライアンスブッシュや新ウレタンダンパーマウントを採用。トレーリングアームはより肉厚になり、先代シビックタイプR採用品を上回る剛性を確保した。
インテリアも、先代の未来的をデザインを踏襲しつつ、品質が高められた。ロードノイズなどの室内騒音低減に力が入れられ、対策は室内だけでなくシャシーやエンジン周りなど多岐に渡る。
搭載されるエンジンは、当初1.4Lと1.8Lのガソリンエンジンと2.2Lのディーゼルエンジンの3種類だが、2012年末にはより小型のディーゼルエンジンが追加される予定である。すべてのエンジンに6速MTが準備され、5速ATは1.8Lモデルのみ選べる。
[編集] 車名の由来
- Civic:「市民の」などを意味する英語。
[編集] 派生車
- シビックバン:初代・2代目のライトバン仕様
- シビックカントリー:2代目のステーションワゴン仕様
- シビックシャトル/シビックプロ:3・4代目の多目的志向5ドア・ハッチバック/ライトバン仕様
- シビックフェリオ:5~7代目の4ドアセダン仕様
- シビッククーペ:5代目以降のクーペ仕様
- シビックタイプR:6代目以降のスポーツ仕様
- シビックハイブリッド:7代目以降のハイブリッドセダン仕様
- アキュラ・CSX:8代目日本・欧州仕様車に準じた外装の北米仕様車。
- CR-X:3~5代目のハッチバック型またはタルガトップ型ライトウェイトスポーツ仕様
[編集] 脚注
- ^ 出力取出軸端より見た時の回転方向。JIS B 8001による。
- ^ 同時にエアウエイブ、パートナー、クロスロードの生産中止も発表された。また同社の小中型セダン(ガソリンエンジン車)は消滅することとなる。
- ^ 後にこのグレード名は、アキュラ・インテグラや2代目フィットのスポーツグレード「RS」にも用いられた。
- ^ アコードも同様に、モデル途中で販売店が分割された影響で次期型にモデルチェンジするまでクリオ店とプリモ店の両方で扱っていた。アコードが次期型にモデルチェンジするにあたって、プリモ店向けにはアスコットが投入されて穴を埋めることになったが、次期シビックのクリオ店バージョンは投入されなかった
- ^ これはシビックだけでなく80年代半ばまでのホンダ車全般にいえることであった。したがって、この時期のホンダ車は、ロールは少ないものの、乗り心地が固く、うねりのある路面や荒れた路面での挙動が不安定であった。
- ^ ただし、98M以前の初期型についてはフロントグリルは日本仕様フェリオと同じタイプである。クーペは日本同様バンパーにモールがない。
- ^ 同一車種が、受賞した回数としては歴代最高(2008年現在)。
- ^ これにより、ホンダが発売するコンパクトセダンはフィットアリアのみとなった。2011年現在、復活したハイブリッド専用車インサイトのみである。
- ^ 2011年北米国際自動車ショーに「シビック コンセプト」を出展
- ^ 2011年ニューヨークオートショーで新型「シビック」の量産モデルを発表
- ^ 2012年ホンダシビック - 概要(Honda Media Newsroom)
- ^ 「グリーンカー・オブ・ザ・イヤー」にホンダ・シビック・ナチュラルガス(AFP.BB.NEWS.2011年11月18日)2011年11月19日閲覧
- ^ 2011年フランクフルトモーターショーで欧州向け新型「シビック(5ドア)」を発表
- ^ http://www.hondauk-media.co.uk/uploads/presspacks/8bc160f4fd99f659910aa9eb85451002801f1eb2/2012_Civic_press_pack_-_FINAL.pdf
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ホンダ・シビック
- ホンダ・シビック系図
- Honda Civic (UK-3Door)Honda Civic (UK-5Door)
- Honda Civic (US-Sedan)Honda Civic (US-Si Coupe)
| ホンダ車種年表 1960年代~1980年代 1980年代以降 -> | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1960年代 | 1970年代 | 1980年代 | 1990年代 | |||||||||||||||||||||||||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | |
| 軽自動車 | N360 | ライフ | ||||||||||||||||||||||||||||
| Z | ||||||||||||||||||||||||||||||
| トゥデイ(乗用) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| アクティストリート | ストリート | |||||||||||||||||||||||||||||
| トゥデイ(商用) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ライフワゴン | ||||||||||||||||||||||||||||||
| LN360 | ライフバン | |||||||||||||||||||||||||||||
| ライフステップバン | アクティバン | アクティバン | ||||||||||||||||||||||||||||
| T360 | TN360 | TNアクティ | アクティトラック | |||||||||||||||||||||||||||
| ライフピックアップ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| バモス | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ハッチバック | シティ | シティ | ||||||||||||||||||||||||||||
| シビック | シビック | シビック | シビック | シビック | ||||||||||||||||||||||||||
| クイント | クイント インテグラ |
インテグラ | ||||||||||||||||||||||||||||
| アコード | アコード | アコード エアロデッキ |
||||||||||||||||||||||||||||
| トールワゴン | シビックシャトル | シビックシャトル | ||||||||||||||||||||||||||||
| セダン (5ナンバー) |
1300 | 145 | ||||||||||||||||||||||||||||
| シビック バラード |
シビック バラード |
シビック | シビック フェリオ |
|||||||||||||||||||||||||||
| クイント インテグラ |
インテグラ | |||||||||||||||||||||||||||||
| コンチェルト | ドマーニ | |||||||||||||||||||||||||||||
| アコード | アコード ビガー |
アコード ビガー |
アコード アスコット |
|||||||||||||||||||||||||||
| アコードインスパイア ビガー |
||||||||||||||||||||||||||||||
| レジェンド | ||||||||||||||||||||||||||||||
| セダン (3ナンバー) |
アコードインスパイア ビガー |
|||||||||||||||||||||||||||||
| レジェンド | レジェンド | |||||||||||||||||||||||||||||
| クーペ | 1300 | 145 | ||||||||||||||||||||||||||||
| プレリュード | プレリュード | プレリュード | プレリュード | |||||||||||||||||||||||||||
| アコードクーペ | アコードクーペ | |||||||||||||||||||||||||||||
| レジェンド ハードトップ |
レジェンド クーペ |
|||||||||||||||||||||||||||||
| ワゴン | シビック カントリー |
|||||||||||||||||||||||||||||
| バン | L700 | |||||||||||||||||||||||||||||
| シティプロ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| シビックバン | シビックバン | シビックプロ | シビックプロ | |||||||||||||||||||||||||||
| トラック | P700 | |||||||||||||||||||||||||||||
| スポーツカー | S500 | S600 | S800 | |||||||||||||||||||||||||||
| BALLADE SPORTS CR-X | CR-X | CR-X delSol | ||||||||||||||||||||||||||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | |