ホンダ・ヴェゼル

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ホンダ・ヴェゼル
RU1/2/3/4型
HYBRID X
Honda VEZEL HYBRID X (RU3) front.JPG
Honda VEZEL HYBRID X (RU3) rear.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2013年-
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア クロスオーバーSUV
エンジン L15B型:1,496cc 直4 DOHC(ガソリン車)
LEB型:1,496cc 直4 DOHC(ハイブリッド車)
モーター H1型 交流同期電動機(ハイブリッド車のみ)
変速機 CVT(ガソリン車)
7速DCT(ハイブリッド車)
駆動方式 FF/4WD
サスペンション 前:マクファーソン
後(FF):車軸式
後(4WD):ド・ディオン式
全長 4,295mm
全幅 1,770mm
全高 1,605mm
ホイールベース 2,610mm
車両重量 1,180-1,270kg(ガソリン車)
1,270-1,380kg(ハイブリッド車)
ハイブリッド方式 パラレル式フルハイブリッド(SPORT HYBRID i-DCD
-自動車のスペック表-

ヴェゼル(Vezel)は、本田技研工業が生産・販売するコンパクトクラスのクロスオーバーSUVである。

本項目では、ハイブリッドカーヴェゼル ハイブリッド(Vezel Hybrid)についても記述する。

概要[編集]

ヴェゼルは、ホンダが進めるグローバルオペレーション改革の一翼を担う車両として、3代目フィットをベースに開発された小型クロスオーバーSUV(CUV)であり[1]、SUVの力強さ、クーペのあでやかさ、ミニバンの使いやすさや燃費性能とジャンルの枠を超えた多面的な価値を高次元で融合させることを目標にされていた。

外観はSUVのような安定感のあるロアボディーとクーペライクのアッパーボディーという2つの塊を特徴的かつシャープなキャラクターデザインで融合させ、リアアウタードアハンドルはウィンドウグラフィックスに溶け込ませることで2ドアクーペのようなパーソナル感を高めた。内装はフィットなどに採用されているセンタータンクレイアウトを採用したことでリア席はミニバン並みにゆとりがあるひざ周り空間を確保し、座面長を上級セダンと同等レベルとし、シートバック角度を最適化したことでロングドライブでも疲れにくい着座姿勢を実現させた。

生産は埼玉県大里郡寄居町にある埼玉製作所寄居工場が担当する。

メカニズム[編集]

パワートレインはガソリンエンジン仕様とハイブリッド仕様が用意され、ともに新世代技術「EARTH DREAMS TECHNOLOGY」を採用している。ガソリンエンジン仕様は1.5L直噴エンジンL15B型CVTの組み合わせを採用したことで力強い走りと低燃費を両立し、全車で「平成27年度燃費基準+10%」を達成している。ハイブリッド仕様は2代目フィットハイブリッドで初導入されたモーターのみのEV走行が可能なハイブリッドシステムである「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、エンジンのLEB型に直噴技術を取り入れたことでシステム最高出力を2.0Lエンジンに匹敵する112kW(152PS)のハイパワーを実現するとともに、電動サーボブレーキや電動エアコンコンプレッサーの採用により、JC08モードで27.0km/Lの低燃費(平成27年度燃費基準+20%達成)を達成している。ガソリン車の一部と、ハイブリッド車全車にはパドルシフトも備わる。

4WD車には電子制御により後輪の機動力を緻密かつ素早くコントロールする独自の「リアルタイムAWD」を採用しており、本車種用にコーナー旋回時におけるリアのトルク配分を強めに設定したことでコーナリング時における爽快感を高めた。なお、ホンダ車としては初めてハイブリッド車にも4WDが設定された。

また、全車に電子式パーキングブレーキHondaスマートキーシステムフルオートエアコン(「HYBRID Z」のみ左右独立温度調整機構を採用)が備わる。

エンジンやプラットフォームセンタータンクレイアウト、ハイブリッドシステムなどの主要コンポーネンツを3代目フィットと共用する一方で、フロントサスペンションにはアコードハイブリッドに採用する振幅感応型ダンパーを採り入れるなど、フィットを含めた他のホンダ車との部品共用率は約50%程度である[2]

初代 RU1/2/3/4型(2013年 - )[編集]

  • 2013年1月14日 - 2013年北米国際自動車ショーにおいて新型コンパクトSUVコンセプト「URBAN SUV CONCEPT」を世界初披露した。ヴェゼルはこのコンセプトモデルをベースとしているが、この時点では日本での車種名が明らかにされていなかった[3]
  • 2013年11月20日 - 第43回東京モーターショー2013において、ヴェゼルの市販予定車を公開し、併せて、公式発表・発売日を公表し、並びにホームページ上でエクステリアデザインを公開した[4]
  • 2013年12月19日 - 公式発表した(発売は翌12月20日)[5]。グレード体系はガソリン車は16インチフルホイールキャップ付スチールホイールや常時発光式3眼メーターなどを装備したベーシックグレードの「G」、LEDヘッドライト、クルーズコントロール、あんしんパッケージ(シティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム、サイドカーテンエアバッグシステムの3つの安全装備をセット)、16インチアルミホイールを追加し、エアコンアウトレットリングやインナードアハンドルリングにクロームメッキを採用した充実グレードの「X」、ガンメタリック塗装ボディロアガーニッシュ、運転席&助手席シートヒーター、パドルシフト、コンフォートビューパッケージ、ステンレス製スポーツペダル、本革巻セレクトレバー、ルーフレール、17インチアルミホイール(スポーツタイプ)などを追加したスポーティー感を高めた最上位グレードの「S」の3タイプを、ハイブリッド車はクルーズコントロール&パドルシフト、リアクティブフォースペダル、16インチフルホイールキャップ付スチールホイールなどを装備したベーシックグレードの「HYBRID」、LEDヘッドライト、フォグライト、あんしんパッケージ、本革巻ステアリングホイール、16インチアルミホイールなどを追加した充実グレードの「HYBRID X」、カラードロアボディガーニッシュ、全ドアワンタッチ式パワーウィンドウ、自動防眩ルームミラー、左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー、雨滴検知式フロントワイパー、17インチアルミホイール(スポーツタイプ)などを追加した最上級グレードの「HYBRID Z」の3タイプを設定。4WD車は「G」・「HYBRID」・「HYBRID X」の3タイプに加え、ハイブリッド車には「HYBRID X」の装備内容に加え、コンビシート&専用インテリア、トノカバー、ルーフレール、17インチアルミホイールを追加した「HYBRID X・Lパッケージ」も設定される。
  • 2014年2月10日 - ハイブリッド車の「ヴェゼルハイブリッド」において、国土交通省にリコールの届出をおこない、自動変速機の部品交換(変速履歴でギアかみ合いの不具合が確認された場合のみ)と制御プログラムの変更を2月21日以降に行う。フィットハイブリッドに執られるのと同様の措置。また、埼玉製作所寄居工場で生産中の対象車及び顧客引き渡し前の対象車については、制御プログラムの変更を終了するまで出荷及び引き渡しが停止される[6]
  • 2014年4月17日 - ホンダの米国法人がニューヨークモーターショー2014で米国仕様を発表。車名は「HR-V」となり、2014年2月に操業を開始したホンダのメキシコ新工場で組み立てられる予定。生産開始は2014年後半で、米国での発売は2014年冬の予定である[7]
  • 2014年7月10日 - 国土交通省に「ヴェゼルハイブリッド」の2度目のリコール届出。フィットハイブリッド同様、ECU不具合による特定条件下での意図しない加速及び急発進を防止するための対策プログラムへの書き換えを、翌11日から実施[8]
  • 東京都にはハイブリッドの個人タクシー仕様が存在する[9]

搭載エンジン[編集]

車名の由来[編集]

カットした宝石の小さな面(Bezel)とクルマ(Vehicle)を組み合わせた造語で、「角度によって表情を変える宝石のように、多面的な魅力と価値を持つクルマ」を意味する[10]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]