ホンダ・A型エンジン

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A型エンジン(Aがたエンジン)は、本田技研工業で製造されていた中型車種用の直列4気筒ガソリンエンジンである。

機構[編集]

従来のES型及びEY型の後継エンジンで、基本構造も継承された直列4気筒 SOHC 12バルブ クロスフロー エンジンである。回転方向も従来と同じ時計回り[1]である。

吸・排気バルブは吸気2個 排気1個で、タイミングベルトで駆動されるカムシャフトにより、ロッカーアームを介し開閉される。点火プラグが排気バルブの隣に取付けられている。シリンダーブロックは、ホンダ製4輪用エンジンとしては最後の鋳鉄[2]である。

燃料供給装置には、キャブレター(ダウンドラフト,固定ベンチュリ)仕様とPGM-FI仕様とが存在する。キャブレターには空燃比をより精密に制御するための2次エアが導入されている。PGM-FI仕様はインテークマニホールドの各気筒のポートにインジェクターが取付けられたマルチポイント式で、インテークマニホールドに可変吸気装置が装備されているものもある。ES型に続きCVCCが採用されておらず、排気ガス浄化のために三元触媒に加え排気2次エアー供給システムが装備されている。

歴史[編集]

当時は、車両のモデルチェンジに合わせてエンジンも型式が替わっており、3代目アコードシリーズに搭載されていた。

  • 1985年6月4日に発売された3代目アコード及び2代目ビガーに、1,800ccのA18Aが初めて採用された。
  • 1986年北米欧州大洋州など発売された3代目アコードに、2,000ccのA20A(キャブレター仕様とPGM-FI仕様の2種)が初めて採用された。
  • 1990年3月22日に発表された2代目アコード クーペへのモデルチェンジによって、A型エンジンの生産も終了した。

存在したバリエーション[編集]

A16A[編集]

  • 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
  • 排気量:1,596cc
  • 内径×行程:80.0mm×79.5mm
  • 燃料供給装置形式:キャブレター
  • 参考スペック(CA4アコード)
    • 最高出力:64kW(88hp)/6,000rpm
    • 最大トルク: 123N·m(91lbf·ft)/3,500rpm

A18A[編集]

  • 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
  • 排気量:1,829cc
  • 内径×行程:80.0mm×91.0mm
  • 燃料供給装置形式:キャブレター
  • 参考スペック(CA1 アコード、グロス値
    • 最高出力:81kW(110PS)/5,800rpm
    • 最大トルク:149N·m(15.2kgf·m)/3,500rpm

A20A[編集]

キャブレター仕様[編集]

  • 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
  • 排気量:1,955cc
  • 内径×行程:82.7mm×91.0mm
  • 燃料供給装置形式:キャブレター
  • 参考スペック(CA5 アコード、ネット値
    • 最高出力:77kW(105PS)/5,500rpm
    • 最大トルク:152N·m(15.5kgf·m)/3,500rpm
  • A20A1:排ガス浄化装置付き(北米仕様)
  • A20A2:排ガス浄化装置無し(欧州仕様)

PGM-FI仕様[編集]

  • 弁機構:SOHC ベルト駆動 吸気2 排気1
  • 排気量:1,955cc
  • 内径×行程:82.7mm×91.0mm
  • 燃料供給装置形式:電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
  • 参考スペック(CA6 アコード クーペ、SAE値
    • 最高出力:88kW(120PS)/5,800rpm
    • 最大トルク:166N·m(16.9kgf·m)/4,000rpm
  • A20A3:排ガス浄化装置付き(北米仕様)
  • A20A4:排ガス浄化装置無し(欧州仕様)

搭載されていた車種[編集]

A16A[編集]

  • アコード(CA4 ギリシャなど一部の欧州仕様セダン)

A18A[編集]

A20A[編集]

  • アコード/ビガー(CA5 国内仕様、北米仕様、大洋州仕様)
  • アコードハッチバック/アコードクーペ(CA5 北米仕様、大洋州仕様)
  • アコードエアロデッキ(CA5 欧州仕様)
  • アコードクーペ(CA6)

脚注[編集]

  1. ^ 出力取出軸端より見た時の回転方向。JIS B 8001による。
  2. ^ 同時に発売されたB型エンジンや後継のF型エンジンアルミ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]