ホンダ・パスポート

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パスポートPASSPORT)は、本田技研工業が製造・販売しているSUVである。

初代(1993年 - 1997年)[編集]

いすゞ・ウィザード > ホンダ・パスポート
ホンダ・パスポート(初代)
C58
フロント
概要
別名 いすゞ・ミューウィザード(初代)
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1993年 - 1997年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動/全輪駆動
パワートレイン
エンジン 2.6 L 直列4気筒
3.2 L V6
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,755 mm
全長 4,485 mm
全幅 1,690 mm
1,740 mm (EX)
全高 1,665 mm
1,685 mm (EX)
その他
製造事業者 いすゞ自動車
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ホンダといすゞの提携により、インディアナ州スバル・イスズ・オートモーティブ(SIA)にて生産された。いすゞ・ロデオ(北米仕様)[注 1]のOEMモデルとなる。

発売当初、エントリーモデルの「DX」は2.6リッター直列4気筒エンジンで後輪駆動、5速MTであった。「LX」は3.2リッターV型6気筒エンジンを搭載し、後輪駆動または4輪駆動に5速マニュアルまたは4速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。「EX」は、3.2リッターV型6気筒エンジンに4輪駆動であった[1]

2代目(1997年 - 2002年)[編集]

いすゞ・ウィザード > ホンダ・パスポート
ホンダ・パスポート(2代目)
CK58/CM58/DM58
1997年販売型
2000年改良型
概要
別名 いすゞ・ウィザード(2代目)
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 1997年 - 2002年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 後輪駆動/全輪駆動
パワートレイン
エンジン 3.2 L V型6気筒
車両寸法
ホイールベース 2,705 mm
全長 98-99: 4,505 mm
00-02: 4,525 mm
98-99: 4,675 mm (EX)
00-02: 4,680 mm (EX)
全幅 1,790 mm
1,805 mm (EX)
全高 1,740 mm
1,750 mm (EX)
その他
製造事業者 いすゞ自動車
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初代モデルに引き続き、スバル・イスズ・オートモーティブ(SIA)にて生産された。

このモデルをもっていすゞ自動車との提携を解消し、ホンダの北米市場向けSUVは、アキュラ・MDX姉妹車となる、自社開発のパイロットに切り替えられた。

3代目(2019年 - )[編集]

ホンダ・パスポート(3代目)
YF7/8
EX-L フロント (2019年2月登場型)
EX-L リア (2019年2月登場型)
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2019年1月 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 前輪駆動/全輪駆動
パワートレイン
エンジン 3,471 cc V型6気筒
24バルブ SOHC i-VTEC
最高出力 280 HP/6,000 rpm
最大トルク 262 lb-ft/4,700 rpm
変速機 9速AT
前:マクファーソンストラット
後:マルチリンク
前:マクファーソンストラット
後:マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,820 mm
全長 4,840 mm
全幅 1,995 mm
全高 1,820 mm
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初代と2代目モデルとは違いホンダの自社開発により16年ぶりとなる復活を果たした。2018年11月、ロサンゼルスオートショーにて初公開され、CR-Vパイロットの間を埋めるモデルとして2019年2月より米国で販売を開始した[2]。米国の研究開発拠点Honda R&D Americasにて開発され、米国アラバマ工場が生産を担当する[3]

最高出力280 PS、最大トルク36.2 kgmを発揮する直噴3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンを搭載し、トランスミッションは9速AT、全輪駆動車は前後間+リア側左右でトルク配分を行うi-VTM4を搭載する[4]

先進運転支援システム(ADAS)は、「ホンダ センシング」を採用されている。前方衝突警告(FCW)、車線逸脱警告(LDW)、車線維持支援システム(LKAS)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などが含まれている。

フェイスリフト[編集]

2021年9月22日、2022年モデルを発表[5]。エクステリアデザインは、フロントグリルの上にヘッドライトを分けるクロスバーを配置。「EX-L」グレードはクローム仕上げ、「エリート」グレードはグロスブラック仕上げとした。また、新デザインのボンネットや独自のグリルデザイン、フロントフェンダーなどが採用された。

パスポート トレイルスポーツ[編集]

2021年9月22日、オフロード仕様車である「パスポート トレイルスポーツ」が追加設定された[5]。オフロード性能、多用途性、耐久性を強調する「トレイルスポーツ」シリーズの第一弾となり、フロントグリルとテールゲートにはオレンジ色のTrailSportバッジ、専用デザインのフロントグリル、シルバーに塗装されたスキッドガーニッシュが採用された[6]。また、前後トレッド幅を10ミリメートル拡大したほか、専用の18インチ切削加工ホイールを採用した。

車名の由来[編集]

「PASSPORT」は、英語で「旅券保証」の意味である。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 日本向けはいすゞ・ミューウィザードを名乗る。

出典[編集]

  1. ^ 1994-97 Honda Passport” (英語). CONSUMER GUIDE. 2023年10月22日閲覧。
  2. ^ ホンダ パスポート 新型、3万1990ドルから…2月に米国発売へ[詳細画像]”. Response. (2019年1月31日). 2023年10月18日閲覧。
  3. ^ ホンダ、5人乗りの新型ミドルサイズSUV「Passport(パスポート)」世界初公開”. Car Watch (2018年11月28日). 2023年10月18日閲覧。
  4. ^ ホンダ パスポート 新型、16年ぶり復活のミドルSUV”. レスポンス (2018年11月30日). 2018年11月30日閲覧。
  5. ^ a b 米国ホンダ 新型「パスポート・トレイルスポーツ」発表 オフロード仕様SUV”. グーネット マガジン (2021年9月27日). 2023年10月18日閲覧。
  6. ^ ホンダ新型「パスポート トレイルスポーツ」世界初公開! 5m級タフ顔SUVを今冬に米国で発売へ”. くるまのニュース (2021年9月26日). 2023年10月18日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]